スーパーロボット大戦K ~夜霧とミスト~ (旧題:俺をさんづけで呼ばないで )   作:トカGE

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ちょっとキンゲ組に関してぶん投げ気味になってしまってた上、この先の展開でもぶん投げになりそうなので書きなおしました。先にあげたの読んでくださった皆様、失礼しました。


新兵装とミストさん

 ヴァン達と別れて1日が経った。今、アークエンジェルは大空魔竜とのランデブーポイント目指して航行中。ミストさんらもそれぞれ自由に過ごしている。俺も黙々思案中。ミストさんの中で。

 

 と言うかあれだな。俺ってリスクがーとか言ってる割に幽霊モード気軽に使ってる気がするんだがどーなんだろう。説教されるとき~とか、ミストさんらに気を使って~とか。もしかして俺、本心じゃ自分がどうなっても別にいいやとか思ってる? いや、そんな破滅思考なつもりは無いんだが。

 気になったことと言えばもう一つ。アンジェリカを見て、家族も心配してるのかな~とか思った訳だが、その家族がどんな人達だか思い出せないことに気が付いた。それどころか、元々俺ってどんな暮らしをしていたかって言うのがすっぽり抜け落ちてるんだが、どういうことだ? 元の世界の常識や、スパロボKや参戦作品~見たいなサブカル知識はあるんだが、俺個人の情報だけがはっきりとは思い出せない。たとえば、元の世界ではどんな政治家が居た~とかそう言うことは思い出せるのに、俺の母親はどんな顔だ~、俺の友人はどんなだーと言ったことが思い出せないのだ。

 まあ、『欠片』の集合体みたいな俺が、自我保っているだけで奇跡なのかもしれんけど。悪意の塊の上に乗っかってる訳だし、影響とか受けない方がおかしいか。この前『飢えて』アンジェリカに襲い掛かったりした訳だし。まあ、今の俺に何ができるわけでもないんだけどなあ、これに関しては。

 

 

 

 

 でもってさらに2日が経過。ようやく大空魔竜とのランデブーポイントにたどり着いたのだが……

 

「何だありゃ……」

「大きいな」

「アイツもオーバーマンってやつなのか?」

 

 どう見てもブリュンヒルデです。本当にありがとうございました……ってよりにもよってここかよランデブーポイント!

 

「あの巨大オーバーマンの中に、サラと言う少女が取り込まれてしまったらしい。各機、あの巨大オーバーマンは破壊では無く捕獲せよ!」

「了解!」

 

 むう、こっちは原作通りサラ取り込まれちゃってるのか。何とか抑え込まないとだな。問題は、周りのシベ鉄か。あいつら大人しくしててくれねえかなあ? 無理か。

 

 

 そしてアークエンジェルの格納庫内、レヴリアスのコックピット内でミストさんは新武装の確認中。この前の戦いで壊れたステアード、まだ治ってないんだよね。こいつの素材、地球の材質的には超合金Zが近いんだけど、アークエンジェルの方にほとんどないんだよ。修理用に持ってきた大部分は大空魔竜の方にある。まあ、基本的にスーパーロボットはあっちで運用する予定だから当然っちゃ当然なのだが。だから、残ってる超合金Zはマジンガーの修理に優先的にまわされることになり、こちらの修理は後回しになっていた。

 で、さすがに武装がグルーヴァイン・バスターだけじゃ心もとないって言うんで、アークエンジェルのマードックさんらがPS装甲の端材で新しい武器をでっち上げてくれていたのだ。

 

「ミスト、どうだ? 間に合わせだが」

「大丈夫です。ステアードよりはマドラーに近いですけど」

 

 彼らが作った武器は、ステアードの刀身を少し短くして片刃にしたような武装だった。刃の部分はPS装甲材で、斬撃時のみフェイスシフトするらしい。射撃部分はMSのマシンガンの流用だ。

 

「ああ、二つを参考に作った。威力はステアードにゃ負けるが、取り回しは良いはずだ。なずけて『ブレンダー』って所か? まあ、急ごしらえだから、あんま乱暴に扱うなよ?」

「解ってます! ミスト・レックス……レヴリアス、出るぞ!」

 

 原作にないオリジナルの追加武装か。いいねえ、ロマンだよ。一つだけ気になるのは、ステアードが修理ちゃんとできるかってことではあるんだけど。あれ、ソルヴレアスの主兵装にもなるからなあ。あれ壊れたままはさすがに困るんだが……まあ、サコン先生とかマードックさんとか弓博士とかいるし何とかなるか?

 

《ってそんなこと考えてる場合じゃなかったな。ミストさん、あのデカ物は抑え込むパワーがあるスーパーロボットや、同じオーバーマンに任せよう! 殺傷力も下がったことだし、レヴリアスは有人機らしいあっちを!》

「了解!」

「僕も行くよ、ミストさん!」

 

 シベ鉄の方に向かうレヴリアスの意図を察したのか、キラもフリーダムで後を追ってきた。こういう手加減は大得意だろう。でもシルエットマシン相手にフルバはやめてやれよ? 手足狙ってもオーバーキルになりそうで怖い。

 

「そこ!」

 

 まあ、そんな心配は杞憂だったようで、ビームサーベルで器用にばらして行くキラ。それに続いてミストさんもブレンダーを構えて突撃する。

 

「無駄な争いはよすんだ! でなければ、武力行使もやむを得ないぞ!」

 

 こっちはこっちでアトリームでの暴徒鎮圧で、不殺の戦い方は身についてる訳です。新武器のブレンダーは威力が落ちてる分、むしろ手加減しやすいようだ。マシンガンで武器を破壊し、ブレードで四肢を切り落とす。そうしてあっという間にシベ鉄の奴らは制圧された。

 

「キラ君、次はあのデカ物を!」

「はい!」

 

 まあここからはほとんど語ることも無く、とんとん拍子にサラは救助されました。流石にダンナーとマジンガーとジーグとガイキングに抑え込まれたら、ブリュンさんも何もできねーよ。

 

 

 

 

 そんな訳で、漸く大空魔竜組と合流できた。こちらの方も邪魔大王国、そしてダリウス軍と戦ったらしい。後キンゲ組と一緒に居るのでシベ鉄とも。

 ちなみにゲイナーのゲームの腕を聞いて、ミストさんが勝負を挑んだりもしたのだが……

 

「うわああああ!」

 

 うん、普通に瞬殺でした。まあ当然ですよねー。何でスパロボKんとき、あんな接戦演じさせたんだろ。

 

「しかし……同じ料理、同じ名前、同じ地名……どうなっているんだ?」

「偶然、じゃ片づけられないですよねえ?」

 

 そしてやはりというか、話題はこの星と地球の関係についてになった。スパロボKだと結局どういうことか解らなかったんだよな。伏線ぶん投げっぱなし。この二つの星、この世界だと余計に関係無いとは思えないんだよなあ。何でかって? そりゃ言葉だよ。ミストさん、そしてアンジェリカは翻訳機使ってて、俺もその恩恵を受けてるからか言葉がわかる。ちなみに幽霊モードのときも何故か言葉がわかるんだが……何でだろう。

 まあそれはさておき、アークエンジェル組も大空魔竜組も、この星の人達と普通に話が通じてるんだよな。いや、参戦作品の都合ですとか言われちゃうとあれなんだが、ここはゲーム内じゃなくて現実だ。だから、アトリーム人は翻訳機なんぞ使ってるわけで。可能性としては平行世界だが……それだと今度は何でアトリームの物がこの星にあるかが解らないんだよなあ。そもそもアトリームはプラネットクライシスで消滅……と言うかそれもたった一年前のはずだ。うーん、解らん。

 

「まあ、考えても解らないし、一度置いておこう。まずは、どうやって私達の地球に帰るかだ。ダリウス軍や邪魔大王国の連中も、おそらくその方法を探しているはずだ。知っているなら、態々我々と戦おうとせず、さっさと地球に帰ってしまえばいいのだから。」

「確かに。そうすれば邪魔な我々はここに取り残されるですしね」

「最も、我々はそう言う訳にもいかない。帰る方法を見つけたとしても、その前に我々と一緒に飛ばされてきたダリウス軍と邪魔大王国をどうにかしなければ。我々の星の問題を他の星に置いて行く訳にはいかん」

 

 話し合ってた艦長達も同じような結論に達したらしく、とりあえずは帰る術を探しながらダリウス・邪魔大王国連合に対応していくこととなった。大空魔竜は都市ユニットを引っ張ってるので、必然的にアークエンジェルが中心になるようだ。とは言え、戦力を分散させる訳にもいかないので、結局二つの船は並んで航行するのは変わらないのだが。




 ちなみにステアードの修理はしばらくかかるようです。
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