スーパーロボット大戦K ~夜霧とミスト~ (旧題:俺をさんづけで呼ばないで )   作:トカGE

33 / 37
よ、漸く実習終わった……鬱憤晴らすよ!

7/31 一部修正しました。


双子とエリアZiとミストさん

 そんな訳で始まった双子戦。いくら量産機の数が多いとは言え、スーパーロボット軍団の前では流石に分が悪かったようだ。しばらくは盾持ちな量産機のブラッドクレイドルの頑丈さのお陰で持ちこたえていたものの、所詮量産機。どんどん破壊されて行き、最後は……

 

「アンジェリカ、右から!」

「ええ! 逃げ場をなくすように!」

 

 レヴリアスとセリウスのコンビネーションで足が止まった所に、

 

「どりゃあああああ!」

 

頭部にジーグダイナマイトキックを受けてバランスを崩され、

 

「その足元にロケットパーンチ!」

「うわあああああ!?」

 

〆にマジンガーのロケットパンチで足をすくわれて、シンオブフライデイは盛大にひっくり返った。

 

 そしてセンオブサタデイは、

 

「パンチャーグラインド!」

「ッ! でも当たらない!」

「そこだあああ!」

「しまっ! きゃあああああ!」

 

応援に駆け付けたガイキングのパンチャーグラインドを避けたことによってできた隙に、関節にフリーダムのレールガンを撃ちこまれ動きを止めた。

 

「メリッサ!」

「もうよすんだ。 どうして君たちは戦っているの?」

 

 キラの言葉に、カロッサは怒鳴るように答えた。

 

「うるさい! お前たち、同志の邪魔! 俺達、同志の夢、叶える!」

「同志? その人が君たちに命令したの?」

 

 そのキラの言葉に対する返答はなかった。

 

「カロッサ、もう帰ろう?」

「くそ! でもまだ俺、闘える!」

「二人とももうボロボロだもの。101も壊れちゃったし、同志に怒られちゃう」

「うぅぅぅ……お前たち、覚えてろよ!」

 

 そう捨て台詞を吐いて帰って行く双子のヨロイを見送りながら、俺は少し考え事をしていた。そもそも今回の双子の行動は色々不可解だった。双子の言葉からするに、彼らがカギ爪から頼まれていたのはウーの保護だけだ。その際の安全確保の為にブラッドクレイドルを数体連れてくるくらいならば解る。だが、今居るブラッドクレイドルの数は明らかに『こっちと全力戦闘する前提』のものだ。

 ガドヴェドの敵討ちって言う私情は確かにあるだろうが、ここで一つ気にかかる。"カギ爪がそれを許すか?"と言うことだ。計画を完全に遂行するために、戦力をなるべく減らしたくないからウーを迎えに来させたはずだ。それなのに未知の戦力と戦って二人が失われるという可能性を、見逃したりするだろうか。恐らく却下するだろう。

 つまりこれは独断専行の可能性が高い。だが、そうだとしてこいつらの独断でこれだけの量産機を持ってこれるものか? ……これ、もしかして双子を焚き付けた奴が居るのか? メリッサがフリーダムへの対策を誰かから聞いてたっぽいし、そいつは恐らくこう言う状況になることが解っていたはずだ。だが、カギ爪の仲間って基本狂信者どもだよなあ? そんな中に、カギ爪に黙ってこんなことしそうな奴居たっけかなあ? だめだ、解らん。なんか見落としがあるか?

 

「あ……おい、お前ら! カギ爪の野郎の居場所言ってけ!」

「ヴァンさん、さすがにもう聞こえてないと思います」

 

 俺の思考は、そんなヴァンとミストさんの言葉で終わりを告げた。まあ、とりあえず勝ったから良いか。 

 

 

 

 

《しっかし、よくあんなテキパキ指示出せたなあ》

「猿渡さんとかそれどころじゃなさそうだったし」

《いやまあ、そうなんだが》

 

記憶にある限り、今まで指揮官役とかやったことな いはずなんだがな。

 

「俺だって、隊長の指示をずっと間近で見てたんだ。 これくらいはやってみせるさ」 《ほぉ》

 

立派に成長しているようで、お兄ちゃん嬉しいよ。

 

「しかし、今回のことで俺達が如何にキラに頼ってるかが解ったなあ」

「そうだな。フリーダム便利すぎるわ」

「そんなことないですよ。マジンガーZみたいなパワーは無いですし、レヴリアスみたいに近接戦闘には強くないし」

「いや、あの殲滅力は頭おかしい」

 

 ほんとにね。今ミストさん達が居るのは、アークエンジェルの食堂だ。あの後戻ってきたカルメンの情報で、邪魔大、ダリウス両軍が向かったのはこの星の南半球『エリアZi』と呼ばれる場所だということが判明した。まあようはゾイドの惑星Ziに相当する場所だな。そんで、カギ爪の一向もエリアZiに向かったらしく、ヴァンたち一向はこのまま大空魔竜とアークエンジェルに同行することになった。この星の普通の交通手段じゃ、エリアZiを包む磁気嵐を通ることができないからだ。ヴァンから提案された条件はダンと言う戦力の提供で、まあ無難な所に納まった。そんな訳で今、俺らはエリアZiに向かっている真っ最中だ。ドームポリスの方は、ゲイナーがもう退院するとのことなので問題ないだろう。放って行くことが心配ではあるが、あっちの地球のことがある以上、こっちの地球にかかり切りと言う訳には行かないということで、皆済まなそうにゲイナーらに別れを告げていた。流石にゲイナーやヤーパンの天井が着いて来ると言うことはないようだ。

 

「辛あああアアアアアアアアアアアアアアいいい!」

「……ヴァンさんか」

「あれ、うまいのか?」

「やめとけ、ボス。あれ、絶対翌日尻の穴が死ぬから」

 

 そんな感じで、エリアZiまでの道行きは平和だった。時折キラは、双子の事を気にしているようだったが、やはり気になるのだろうか。出来ればキラにはあの二人を何とか生き残らせることに尽力してほしい所だけど……鬼いさんがどう出るかだよなあ。

 

 

 

 

「あれが、例の磁気嵐か」

「大空魔竜なら突破できるだろうが、アークエンジェルは大丈夫なのか?」

「サコンさんがマードックさん達整備班と協力して、表面に特殊コーティングをしてくれたわ。問題なく抜けられるはずよ」

 

 安定のサコン先生万能説ですかそうですか。後アークエンジェル整備班万能説も加えるべきか? そう言えばこの世界ってブッチの奴さらわれて無いから、下手すると自軍と合流するんだよなあ。やったねミストさん、チート技術者が増えるよ?

 

 そうして磁気嵐を突破し、エリアZiにたどり着いた一向。そこで見つけたのは、ディガルド武国に襲われている真っ最中のミロード村だった。

 

「煙?」

「見ろ、村が何かに襲われている!」

「あれは……機械の獣!?」

「機械獣とは……違うな。ダリウスとも違う。別のテクノロジーみたいだ」

「もう、そんな分析は後にしましょ! 助けに行かないと!」

 

 甲児が食いつくか。まあ戦った本人だしなあ、機械獣と。そうして出撃する自軍部隊……ほんと呼びづらいなあ。ちなみに部隊名に関しての意見は、ミストさんを通して艦長達に提出されたが、未だに決まってない。なんか色々案が出てもめてるそうな。くじ引きにしちゃえと思うんだがなあ。

 で、だ。ゾイドジェネシス組が来る訳なんだが……原作K通りに行くとルージ君一緒にもう一つの地球に行っちゃうんだけど、どうするかな。原作での彼の成長フラグ折れちゃうよなあ。うーむ……まあ、なるようになるか?

 




双子がこの先生のこれるかは、キラさん次第になるかも?
そしてジェネシス組登場へ。本当どうしましょうねえ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。