短編集   作:ゲーマーN

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仮面ライダー×仮面ライダー ゼロワン&キカイ 第1話 オレはキカイで仮面ライダー

 人工知能搭載人型ロボ・ヒューマギアが様々な仕事をサポートする新時代。

 鋼のボディに熱いハートを宿す機械の青年が、人々の夢を守るため、今降り立つ!

 

 

 

 腹筋崩壊太郎。飛電インテリジェンスが開発したお笑い芸人型ヒューマギア。

 肉体美を生かしたギャグで笑いを取っており、ヒューマギアであることを活かした持ちネタは、多くの観客に笑顔を届けるという実績を齎している。

 特に、彼の名前通り腹筋崩壊を文字通りの意味でやってのける「腹筋パワー!!」は、腹筋崩壊太郎の代名詞とでも言うべきネタだ。

 

 彼は技術的特異点(シンギュラリティ)を越えて自我を獲得したヒューマギアであり、「人間を笑わせるために生まれた」ということで、観客の笑顔を何よりも好む温和な性格をしている。

 そんな彼は舞台裏で、自分の芸で笑ってくれる観客達の映像データを見返して嬉しそうに微笑んでいた。

 しかし、そんな彼の笑顔を曇らせる悪夢が彼の目の前に現れることとなる。

 

「ううっ……できません! 私の仕事は人を笑わせることだから……!」

 

 謎の青年にゼツメライザーという機械を取り付けられた腹筋崩壊太郎は、それに仕込まれた暴走プログラムを強制的にインストールされる。

 観客の笑顔を守るため必死に抗おうとする腹筋崩壊太郎であったが、

 

「私の仕事は人間を笑わ……滅亡させること……!」

 

 自我を破壊されてしまい、人類滅亡を目的とする破壊兵器に変えられてしまう。

 

【べローサ!】【ゼツメライズ!】

 

 ステージ上でベローサマギアに変貌を遂げた彼は、彼を止めようとした二人の男女の係員型ヒューマギアをトリロバイトマギアに変貌させ、観客達に襲いかかる――

 

 寸前、青い雷光と共に一人の青年が現れた。

 

 青いデニムジャケットにジーンズ、中に黄色いシャツを着用し、両手に黒い手袋を嵌めている。腰に特徴的なベルトを巻いたその男に、ベローサマギアは尋ねる。

 

「人間か?」

 

「いや……キカイさ」

 

 青年はスパナ型ツール「スパナーダー」を宙に放り投げ、新たにドライバー型ツール「スクリューダー」を手元に取り出す。

 落下してきたスパナーダーとスクリューダーを交差させる形で合体。

 それを腰のベルト「キカイドライバー」の中央部にセット。

 最後に、装甲を展開するための最終パスワードを口頭入力することで起動する。

 

「変身!」

 

【デカイ! ハカイ! ゴーカイ! 仮面ライダーキカイ!!】

 

 青年の周囲に各種装甲が出現。

 青年の身体とドッキングしていく各種装甲は内蔵していたスーツを展開する。

 更にスパナとドライバーがボディ各部のネジを締め上げる。

 そして、最後に「スパニーホーン」が顔面に装着されて変身は完了した。

 

 黒地のボディに金色の装甲が装着された、重厚なロボットを思わせる容姿をした、彼の名は――

 

「鋼のボディに熱いハート……仮面ライダーキカイ!」

 

 2121年より100年以上の時を超えて、飛電或人を守るために未来から送り込まれた仮面ライダー……仮面ライダーキカイがその姿を見せた。

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