今月始まったルミナスウィッチーズに夢中になってしまいました。
いつか、ルミナスについて執筆しようと思います。
夜間哨戒の任務が解任して数日後の早朝、洋介は軍刀鷹狼を携え滑走路をランニングしていた。
「はぁはぁ…ふぅ…」
ランニングを終えた洋介は空を見上げると、朝日が昇りサーニャが夜間哨戒を終えて基地に帰艦した。
「サーニャか、…毎晩の哨戒任務お疲れさま…」
基地から起床ラッパが鳴り響き、坂本少佐とサーニャを除くウィッチたちが起床した。
洋介は手拭いで汗を拭きながら廊下を歩いていると、ミーナとリーネに出会った。
「あら、桜井さん」
「洋介さん、おはようございます」
「中佐、リーネ、おはようございます!」
「おはようございます。美緒のように朝から訓練してたのね」
「いえ、常に身体を鍛えねば生き残れません。これは俺の教官や上官の影響です。…他のみんなは…?」
「それが、みんなはバラバラに食堂や訓練、バルクホルン大尉はハルトマンさんを起こしに行ってます」
「大尉がハルトマンを起こしにか、…考えられないな…」
「桜井さんは車の運転は出来ますか?」
「はっはい、車とバイクを扱えます」
「よかったわ。大切な配送物の受け取りに行くけど、車輌の運転とボディガードお願いしたいけどいいかしら?」
「わかりました。…ですがこの辺りの地理は分かりにくいですが…」
「ふふっ♪心配ないわよ、ここの地理に詳しいリーネさんも着いて行きますから」
「わかりました!自分は急いで部屋に戻って、支度します!」
「出発は15分後よ。」
「はっ!!失礼します。」
洋介は急いで部屋に戻って第3種軍服を着用、帯刀を纏い、南部十四年式拳銃と軍刀を装備。
最後に略帽とゴーグルを持って部屋から出たとき、廊下から叫び声がした。
「…っとと、この叫び声は…トゥルーデ!」
洋介はトゥルーデが叫んだところへ向かった。着いたところがエーリカ・ハルトマンの部屋だった。
「(ハルトマンの部屋…)どうしたんだトゥルーデ!?」
「っ!!入るな!!」
「かはぁっ…」
洋介はエーリカの部屋のドアを開けた時、部屋の中はゴミ屋敷状態であり、エーリカはズボンを履いておらず、トゥルーデは怒りが頂点に達して柏葉剣付十字勲章を投げ、なげた勲章は洋介の額に刺さった。
「すまない桜井…」
「構まないよトゥルーデ…戦場で傷付くことは馴れている…」
洋介の額にガーゼが貼られ、トゥルーデは床下を見てしょんぼりしていた。
「なぁ、桜井…桜井が経験した人と人の争いは…」
「…トゥルーデ、それは聞かない方が身のためだ、君は覚悟ある軍人と言えども純粋な女の子だ。身体に傷を付られるより、精神に…心に傷が付く…」
「そ、そうか…す、すまない…こんなこと言って…」
「おっと、こんな時間か!俺はミーナ中佐から運転手兼ボディガードの任務がある。トゥルーデ、失礼する!」
「あ、あぁ…気をつけて行け」
洋介は腕時計を見て、立ち去ろうとしたが、一時停止してトゥルーデに言及した。
「また、俺が経験した講談かなにかあれば教える!」
「あぁ、ありがとう!」
トゥルーデは微かに笑みがあった。そしてその場を後にして、洋介は急いで車庫にたどり着いた。ジープを車庫から出した時にミーナとリーネが乗車した。
「お待たせしましたミーナ中佐、リーネ軍曹。」
「ありがとう、桜井さん」
「あれ?洋介さん、その額は…?」
「う…これはですね…」
洋介は運転しながら説明したら、2人は可笑しく笑っていた。
「洋介さん災難でしたね」
「まぁ、トゥルーデが僕の命を奪わずにすんで、ホッとした…」
「桜井さん、トゥルーデがやったことを許してね。」
「僕はもう恨んでないですよ。恨んだら、精神的に人を苦しめることになります」
「あっあそこに」
リーネが指した方角に坂本少佐の指導の元で芳佳が掛け声を掛けながら木刀を振り、その後にペリーヌも自ら参加、ルッキーニは強制的に参加させられた。
「今朝も訓練してる。坂本少佐、本当に熱心ですね」
「そうだな、ここは最前線だから。生きるための訓練だ」
「焦ってなければいいんだけど…」
「「 え? 」」
洋介とリーネの会話の中、ミーナは陰ながらなにか呟いた。
「いいえ助かったわ、リーネさんがいて。大切な配送物を受け取りに行きたかったんだけど、誰もこの辺りの地理に詳しくなくて…」
「///…お役に立てて嬉しいです」
洋介は話を変えた
「中佐、トゥルーデから聞いたのですが今日はハルトマン中尉の表彰があると…」
「そうよ桜井さん、エーリカの表彰柏葉剣付騎士十字勲章が届きますから」
「へぇ~凄いな…ハルトマンは今まで何機を落としたのですか?」
「250機の記録よ」
「ハルトマンさんの250機の撃墜記録、凄いですね洋介さん。」
「ははっ、そうだな~…僕のネウロイの撃墜記録より程遠い…」
「あら、桜井さんのたった3ヶ月の50機撃墜記録も凄いわよ。この世界で桜井さんはウィザードとしてトップエースわよ」
「あ…そうなんですか?ありがとうございます。」
「受け取り場がちょっと遠いわね…桜井さんの世界で楽しい思い出話はないかしら…?」
「あっ…私も聞きたいです」
「そうですね~…」
洋介が卒業して空母瑞鶴の搭乗員時代、戦時中南洋の赤道付近で行われた赤道祭の祭りが一番の思い出だった。主に仮装祭が悪夢、まだ下士官時代の洋介は空母の模擬空中戦で隊長に反感、処罰として女装、家政婦の格好になった。
危うくデートになりかけたところが最悪だったことを語った。その時、リーネが怪しい笑みを浮かべていたことは洋介は知らなかった。
話している間に受け取り場に到着、ミーナとリーネは受け取りに行き、洋介は車上待機しながら居眠りしていた。
「…ふあぁ~平和や…久しぶりやな~のんびりするのは…ん?」
洋介は何か気配を感じた。
「いい天気ですね」
「本当に平和ね」
「お二人さぁ~ん、荷物を受領したら基地に帰りましょ~!今日のおやつは、僕がドーナツを作りますから~」
「わかりました~!」
「桜井さんの手作りおやつ、楽しみわね♪」
やや速度を上げてまっしぐらに帰投、基地が肉眼で見える距離に迫った時にサイレンが鳴り響いた。
「空襲のサイレン…!?」
「敵襲です!!」
「予報が全くアテにならなくなってきたわね…」
「掴まってください、速度を上げますよ!!」
洋介は車輌ごと基地に突入、格納庫付近まで突き進んで停車。後は駆け足で走っていると、ルッキーニを捕らえたエーリカがいた。
ミーナの固有魔法によると、ネウロイは確認せず、ルッキーニが誤って警報を作動させた。
それ以前にルッキーニはペリーヌとエイラ、芳佳のズボンを略奪、ハルトマンに捕らわれるまで逃亡していた。
ウィッチたちはルッキーニを捕らえたエーリカを囲んで称えていたが、すると洋介は納得いかず疑問を感じた。
「この混乱の中、素晴らしい冷静さでした。ハルトマン中尉」
「どうもどうも♪」
「ハルトマン!やったな、お前こそカールスラント軍人の誇りだ!」
「見事だ中尉!」
「「 すごーい!! 」」
「さぁ、今から受勲を始めましょう。準備はいいですねハルトマン中尉!」
「りょーかい!」
ルッキーニは孤独で落ち込み、洋介は小声で尋ねた。
「…ルッキーニ、君のパン…///いや、ズボンはどうしたんだ?」
「うじゅ…洋介…お風呂から出たら無くなってた…」
「そうか、…ミーナ中佐、その受勲を待って下さい!」
洋介はこの場で受勲式を制止した。
「「「 !? 」」」
「なにぃ!?」
「どういうことですか!?桜井中尉…」
「この空襲のサイレンを誤って作動したのはルッキーニですが、それ以前にルッキーニの行動が疑問に感じます。僕に1時間だけ捜査の許可をお願いします!」
「桜井、なに勝手なことを…」
「いいでしょう…捜査を許可します。1時間後にハルトマン中尉の表彰式を始めます!」
「感謝します!…もう一つみんなが事件発生前後のアリバイを尋問調査します。」
洋介は軍隊手帳と鉛筆を取りだし、ウィッチたちに聞き込み尋問調査を行った。
ミーナ中佐以下、桜井洋介とリーネは事件発生前後の犯行は白
バルクホルンとシャーリーはお互いに食堂に滞在、ジャガイモを食べあっていた。犯行は白
早朝、サーニャは疲れと寝ぼけでエイラの部屋で、お互いに同じベットで眠っていた。犯行は白
起床後の訓練の後、坂本美緒少佐以下、芳佳とペリーヌ、ルッキーニは浴場に行くまでズボンをちゃんと履いていた。
夜間哨戒組を除くハルトマンはバルクホルンの説教を受けた最後に起床、食堂に行くまでほっつき歩いていた。
最後に現場検証へ、問題となった脱衣場
「ルッキーニのパン…ズボンは入浴前に存在、湯上がりに紛失…」
1時間後、立派な軍帽を被り、軍服を纏ったエーリカの受勲式が始まった。
壇上には501統合戦闘航空団司令、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐が立っていた。
「ハルトマン中尉、壇上へ!」
「はい!」
美緒の指示でエーリカは壇上に上がった。ウィッチたちは拍手を送る中、ルッキーニは両手に水が入ったバケツを持ち、ズボンが履いていない状態だった。
「うう…スースーしゅる…」
「ルッキーニちゃんかわいそう…」
「う~ん…そう言えば変なんだよね…それに洋介さんはルッキーニちゃんの疑いを晴らすと調査すると…」
「もともと、お風呂であたしのズボンが無くなったから、ペリーヌのズボンを借りたんだよ…」
「なっ!?」
壇上でミーナが箱から勲章を取りだし、エーリカの首に掛けようとしたとき
「ミーナ中佐!!」
「なっなに!?」
制止したのは洋介だった。トゥルーデは怒り、矛先を洋介に向けた。
「なにやっているんだ桜井!神聖な受勲式になんて…」
「バルクホルン大尉、坂本少佐、ミーナ中佐。俺が受勲式を中断したことは後で軍法会議でもなんでも構いません、俺はわかりました。今回ルッキーニの騒動を起こした元凶の犯人がこの中にいます!」
「「「「 !? 」」」」
「なっなにぃ!?」
「なんですって!?」
「犯人は誰なの…?」
「犯人は…君だ、エーリカ・ハルトマン中尉!」
「えぇっ!?」
「「「なに…!」」」
「ちょっと待て桜井、なんでハルトマンが…」
「え…ええぇ…」
ハルトマンはあたふた困惑、洋介は人差し指を舐めて、指を上に向けた。
「…おっ、いいタイミング。論より証拠…」
西から小さな風が吹き、壇上にいたハルトマンの制服の裾が捲れた。気づいたのは芳佳だった。
「あっ!!」
「「「「「 ああぁ… 」」」」」
「あぁっ、あたしのズボン!?」
ルッキーニのズボンはエーリカが履いており、そのことに全員が驚いた。
その後、エーリカ・ハルトマンは受勲式が終わった後、自室の部屋の掃除と洋介の手作りドーナツのおやつ抜きの罰を受けた。
ルッキーニのズボンを盗った理由は、部屋中探しても見つからなかったからだ。あの部屋では見つける物も見つけられない。
ルッキーニは汚名返上したが、みんなを騒がせたことのために食器洗いを受けた。