ストライクウィッチーズ ~蒼空を舞う零の荒鷹~   作:鷹と狼

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第35話 ウィッチ育成の指導

 

 

 

その後、大尉の襟章を第三種軍服を着けた洋介と、一等飛行兵曹の腕章を右腕に着けた亜弥は、坂本美緒の指示により横須賀航空学校に足を運び、1日のみの教官を務めた。

 

 

「ふぅ…以前の横須賀航空隊の教官以来だな~」

 

 

洋介は万が一に備え、黒の色めがねを掛けた。

 

 

「ねぇお父さん、なんで色めがねを…?」

 

 

「ん…それは父さんの素性を隠す為に…(ここか、坂本さんが担当する教え子がいる教場は…)」

 

 

 

洋介と亜弥は坂本美緒が担当する教場へ入室する。

 

 

「……え……男の人………」

 

 

突如、ウィッチ候補生たちの前に、見たことがない濃緑=第三種軍服を着た男性士官と、皆より幼い少女が入室しているのに驚愕した。

 

 

「ウィッチ候補生の皆さん、私は坂本美緒少佐に代わり、本日のみ教官を務めます」

 

 

候補生はどよめきながら、洋介が教壇に立った。

 

 

 

「ウィッチの持つシールドに関しては、少しでも長く維持するために常に節約することが大事です。ベテランでは上級の技術左捻り込み、経験が浅い者としての技術、木の葉落とし戦法にて、敵の怪異ことネウロイのビームを回避が可能です」

 

 

 

 

講義する授業はスムーズであり、真面目にしつつウィッチ候補生はノートに書き刻み、あるウィッチが疑念を感じた。

 

 

 

 

「(あの男性士官…どこかで…)」

 

 

 

練兵場

 

 

 

練習ストライカーユニットを履いての実習時、亜弥は候補生たちの前で飛行、あるいは敵役として模擬空戦の鍛練を行った。

 

 

 

「ちくしょう~あのチビ~チョコマカと~!」

 

 

 

ダダダダダダ 「きゃっ…」

 

 

 

「フッフッフッ、これで7機撃墜~♪」

 

 

 

「そこの射撃の下手くそな候補生、敵さんの未来位置を読め!」

 

 

「はっはい!!」

 

 

「そこの候補生!木の葉落としを使え!!」

 

 

「すいません、教官!!」

 

 

「青二才の候補生め……はぁ…もう少し候補生の為に、横須賀に長く居たいが、時間が少ないな…」

 

 

 

「…青二才……教官っ」

 

 

 

「ん…?君は…?」

 

 

 

「大尉は何様のつもりですか!?」

 

 

 

 

「大尉は男性ですよね!坂本少佐みたいなウィッチじゃないのに、私たちウィッチ候補生の口出ししないで下さい!!…この……腰抜け………口だけ大尉!!」

 

 

一人の候補生が洋介の発言で前に赴き、両手で襟首を掴み反発した。

 

 

「ふふふ……青二才と言われたくらいで、そう怖い顔するな。……なら、私自ら直にユニットを履いて教えます」

 

 

「え…?あなたがユニット…!?」

 

 

洋介は候補生の両手を払い、その言葉で候補生は頭を傾げ、用意された専用のストライカーユニットを練兵場に出した。

 

 

「零式ユニット…ちょっとエンジン部の形状が違う……っ!?」

 

 

「行きますっ!!」

 

 

洋介は愛機64型のユニットを履き、轟音を轟かせながら、連続宙返りや急降下。きりもみ、超低空背面横飛行など須賀航空学校上空と海上を曲芸飛行した。

 

 

教室と教官室の窓から頭を越し、飛行する男性ウィッチを眺め、次々と驚愕した顔をしていた。

 

 

曲芸飛行を終え、滑走路に着陸した。

 

 

「ふぅ~…やっぱり、日本の空はいいなぁ…」

 

 

「(日本…?)教官…もしかしてあなたは…」

 

 

「自己紹介が遅れました。俺は桜井洋介、この通りウィザードです」

 

 

洋介が候補生たちの前で色めがねを外し、笑みを浮かばせた。

 

 

入室した以上に、ウィッチ候補生たちは驚愕した。

 

 

「桜井...!?…あの…501部隊でガリア、502部隊でオラーシャを救い、大活躍した世界初のウィザードの桜井洋介…!!」

 

 

「活躍かどうなのか知らんが、その桜井だ。名前の下に教官か大尉が付きますよ。」

 

 

「はっはい!桜井教官!!」

 

 

候補生が慌てながら洋介に敬礼した。

 

洋介が着陸してすぐ、ウィッチ候補生たちが彼を囲んだ。

 

 

「…きゃあ〜!!聞いた!?桜井洋介大尉ですって!」

 

 

「あの人が、世界初のウィザード!」

 

 

「写真の通り、ハンサムな人だわ!」

 

 

「凄いわ!サインして貰おうかしら!」

 

 

候補生たちは必死に空戦技術や射撃と剣術の技能。何人かは能力が向上。

 

あるいは私的でサインの執筆や、模擬空戦をした亜弥に関して、実の親子の関係と聞いたら、どことなくがっかりした様子だった。

 

 

「さてと、ぼちぼち坂本さんが指定した宿泊場所に行くか、亜弥。」

 

 

「うん、お父さん………あれ…さっきのウィッチさんが…?」

 

 

洋介を襟首を掴んだウィッチ候補生が洋介の前に赴き、頭を下げて謝罪した。

 

 

「……あの、桜井教官…先ほど大変失礼しました!」

 

 

「いやいや、構わんよ…………それに、君の名前は?」

 

 

「……はい、私は服部静夏です!!」

 

 

「服部静夏か、覚えておく。」

 

 

「あ…あの…教官…」

 

 

「なんだ…?」

 

 

静夏は桜井洋介という人物。出身は扶桑だと言われてはいるが不明な点が多すぎる事に疑問を感じた。

 

最初に魔法力があるなら、今まで話題にならなかったのか、そして出身を聞かれても扶桑の言葉に僅かながら戸惑っているときがある。

本当に彼は扶桑人なのか疑ってしまう。以前に教官である坂本美緒にも質問したが、なにかごまかされた。

彼女は嘘をつくのが下手すぎるからすぐに何か隠していることは分かった。

 

何よりの決定的なのが、先ほどのユニットに、赤い丸の国籍マークであった。

 

だが、彼を見る分悪い人物ではないことは分かる。

 

 

「い……いえ……///…いつか…桜井教官との模擬訓練をお願いします!!」

 

 

「君が、統合戦闘航空団に選抜さるウィッチに成長したら、相手をする。いつか戦場で戦う時は死ぬな、生き延びろ。では!」

 

 

「静夏さん、それではごきげんよう。」

 

 

洋介と亜弥は静夏に敬礼し、横須賀訓練学校の校門から出た。

 

 

 

「桜井洋介……いつか……あなたを追って往きます!」   

 

 

 

そう自身の胸に秘めて、決意する静夏であった。

 

 

 

 

 

 




次回、洋介と亜弥は横須賀であるウィッチと再会と初対面するのである。
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