ストライクウィッチーズ ~蒼空を舞う零の荒鷹~   作:鷹と狼

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第4話 ありがとう

 

 

 

 

食堂ー

 

 

 

 

「あ、洋介さんおはようございます」

 

 

「おう、おはよう。朝食ご苦労さま芳佳」

 

 

洋介はカウンターを挟んで二人に話しかける。

 

 

「そうだ洋介さん、知ってますか?カウハバ基地が迷子になった子供のために出動したんそうですよ」

 

 

「すごいですね!たった一人のために動くなんて!」

 

 

「…そりゃすごいな…まあ、軍隊は国を護ることと、いざとなれば人命救助も任務の内だから…俺の元いた部隊も、遭難者や迷子、あと国内の空襲災害時に派遣したから…」

 

 

「へえ…そうなんですか…やっぱり、一人を助けられないと、みんなを助けるなんて無理ですよね!」

 

 

「………………」

 

 

「?……どうしたんですか洋介さん?」

 

 

「えっ?……いや何でもない…」

 

 

芳佳とリーネの言葉で、ついこの間まで防空任務に就いていた。

だが、洋介が戦った空で敵の爆撃機と戦闘機を撃墜したにも関わらず、幾人の犠牲者が出てしまった事を悔やんでいた。

 

 

「みんなを守る、確かに大切なことだが……」

 

 

「みんなを助ける……そんなの夢物語だ」

 

 

「!?」

 

 

突然隣から声が聞こえた。その言葉は洋介が思ってたことを言っているように聞こえた。

 

 

「バルクホルン大尉?」

 

 

「すまん……独り言だ」

 

 

「……………………………」

 

 

その後、しばらくして501全員が食堂へ集まってきた。洋介も食事を受け取って適当な席にむかった。

 

 

「おーい洋介、こっちの席空いてるよ」

 

 

「おう、ありがとう。ハルトマン」

 

 

その席にはエーリカのほかに、シャーリーとルッキーニが座っており、笑みながら洋介を見つめていた。

 

 

「ん…?どうしたんだ……俺を見つめて……」

 

 

「ねぇ~洋介~♪」

 

 

「写真に写っている洋介と~」

 

 

「この女性はだ~れ~な~の~♪」

 

 

「ん…?あっその写真っ!?かえせっ!!」

 

 

「言~わな~いと~♪」

 

 

「返さ~な~い~よ~♪」

 

 

「誰が言うかっ!」

 

 

洋介は、44年の呉で妻となった雪の二人写真を取り返すのに、三人のウィッチと奮闘した。

 

 

 

「あなたたち、御食事中静かにしてくださいまし!」

 

 

「う…す…すまない……」

 

 

騒いでしまった洋介は、気まずい雰囲気になった。

 

 

「それに大尉?」

 

 

「そうね、元気ないわねトゥルーデ…」

 

 

「…………そんなことない」

 

 

「でも手が止まってるぞ」

 

 

「そうだね~食事だけはしっかりとるのにね~」

 

 

「……………」 

 

 

「……………………」

 

 

バルクホルンは無言のままスプーンを動かし始めて、ミーナ中佐とハルトマンは困ったような笑顔を浮かべていた。

 

 

「おかわりー!!」

 

 

「あ、はーい!!」

 

 

芳佳がルッキーニにお代わりのボールを持って走ってきた。

 

 

「………………」

 

 

「あの…お口に合わなかったですか?」

 

 

「………………」 

 

 

「あ………」

 

 

何も言わずバルクホルンは席を立って行ってしまった

 

 

「……………………」

 

 

洋介はバルクホルンとはあまり交流がなく、何か思いつめているように見えた。

 

食べている最中、ペリーヌと芳佳が言い争っていた。

 

 

「どうしたんだ?二人とも」

 

 

「あ、洋介さん。なんか納豆が、お口にあわないみたいで…」

 

 

「当たり前でしょ!こんな腐った豆なんて食べられませんわ!!」

 

 

「ん〜…ペリーヌ中尉。だがここは最前線だ、食べられるときは食べてたほうがいい、いつ糧食が持つかわからない」

 

 

「ぐぬぬ…それに桜井中尉、なんで宮藤さんと同様、坂本少佐と付きっきりですの!?」

 

 

「上官の指示で動いています。俺は帝国海軍軍人だ、上官の命令は絶対です。」

 

 

「なら、模擬空戦で勝負ですわ!わたくしが勝ちましたら、少佐に近づかないでくださいまし!」

 

 

「いいでしょう。丁度、武器を試したいなと考えたところ。俺が勝ったら…」

 

 

ペリーヌはハナから洋介のことは異端であるウィザードは基より、男がウィッチーズの一員として認めていなかった。

 

ブループルミエ(青の一番)と称された、ガリア空軍トップエースの意地がある。

 

洋介とペリーヌはユニットを履いて滑走路を離陸、地上には芳佳や少佐たちが見物していた。

洋介が対峙するペリーヌ・クロステルマン。ガリア空軍が誇るトップエースのウィッチだった。

 

 

「いっけー洋介!」

 

 

「ペリーヌさんしっかりー!!」

 

 

「はっはっはっ!! 見ものだな~」

 

 

審判はルッキーニが務め、合図を出した。

 

 

「行っくよー!よーい…」 パアアアン

 

 

二人は空中戦に入り、ペリーヌは先制して洋介の背後にまわり、機銃を向けた。

 

 

「くらいなさい!」 シュンッ 「なっ…き…消えた、一体どこに…!?」

 

 

背後に殺気を感じたペリーヌは、ゆっくりと頭をうしろにむけたら、洋介が四式小銃と13ミリ機銃を構えていた。すると

 

 

「ばんばんばん!だだだだだだだだだだだだっ!!」

 

 

と、言葉で言った

 

 

「ペリーヌ機を撃墜成功!!」

 

 

洋介はいたずらな笑みを浮かべた。だが、ペリーヌの表情が赤くなった。

 

 

「なら、もう一戦を受けてくださいまし!」

 

 

「いいでしょう!」 スチャッ ギュオオオオオオオン

 

 

洋介は武装を軍刀と拳銃に変換、二度目の空中戦が始まった。ペリーヌはすぐさま洋介の背後を執り、機銃の引き金を絞りかけた時、洋介は速度を減速して拳銃を発砲。

 

 

 「きゃっ!!…………えっ……」 

 

 

洋介が拳銃(ペイント弾)で当てたのはペリーヌのブレン機銃であり、抜刀した軍刀で彼女の喉元に刃を近づけた。

 

 

「ペリーヌさん撃墜成功。…さて、模擬空戦を終了。基地に帰投しましょう」

 

 

軍刀を鞘に納め、滑走路へ向けて洋介が先行した。

 

 

「え………ええ……」 スチャ ダダダダダダダダダダッ

 

 

ペリーヌは無意識に機銃を洋介に向けて発砲。だが、撃った弾が洋介には命中せず右に流れ逸れていた。

 

 

「……はっ……わたくし…が……なんて事を…………………」

 

ペリーヌは正常に戻り、手が震えていた。インカムからミーナが出た。

 

 

『「ペリーヌさん!今の発砲はなに!?」』

 

 

「…そ…それは……」

 

 

「それは俺に向けて撃てと命じました!ユニットを履いたばかりでために、ある飛行技術を試したかったのです!!」

 

 

「(さ…桜井中尉……)」

 

 

「『…わかりました。…二人とも、帰投してください。…………』」

 

 

「「了解!!」」 ギュオオオオオオオン

 

 

基地に帰投後、ペリーヌは洋介の海軍パイロット名物の手作りである納豆の細巻きを食べる罰を受けていた。

 

 

「あ…いけますわね……」

 

 

しかし、味は旨かった。隠し味に紫蘇の葉を刻んで入れていた。洋介は格納庫で64ユニットを整備員たちと整備していた。

 

 

「……これで良し……スイマセン中尉、中尉も手伝ってくれて」

 

 

「構わんよ。俺もパイロットと言え、少しでもストライカーユニットの知識を頭に入れないと、先任の整備班長の言い付けで生き残れない、いつも感謝します」

 

 

「中尉……あと我々がやっておきますので」

 

 

「ああ、頼みます。」

 

 

その場をあとにして、廊下を歩いているとそこに芳佳がモップを手に掃除をしていた。

 

 

「感心だな、ん……あぶない!」 

 

 

「ふう~…(カッ)え……」

 

 

芳佳がモップを後ろに向けたらなにか当たる音がした。振り返ると

 

 

「よう芳佳…、ペリーヌもあぶなかったな…」

 

 

そこにはモップの柄を左手で抑えた洋介とペリーヌがいた。

 

 

「えっ!洋介さん!?えっと、あの…ごめんなさい!!」

 

 

「いいよいいよ、大丈夫だから。それと掃除をするときは周りに注意しろ、危うくペリーヌにモップが当たるところだったぜ。」

 

 

「えっ、そうだったんですか!大丈夫ですかペリーヌさん?」

 

 

「そのセリフ、そのまま桜井中尉に送りますわよ…」

 

 

「あ、はい………」

 

 

「…大丈夫だ。じゃあ芳佳、これから気をつけて行動するようにしてくれよ」

 

 

「あ、はい…」

 

 

洋介はその場を後にしようとしたとき、何か視線を感じた。その先にバルクホルンとハルトマンがいた。

そして芳佳と目が合った途端その場から離れた。大尉の目がなにかかわいそうであった。

 

 

「…中尉…桜井中尉…!」

 

 

「……ん…?」

 

 

「先ほどは庇ってくれてありがとうございました。(それと、模擬空戦の際と手作りの料理も///)宮藤さんも次からは気をつけてくださいね」

 

 

ペリーヌはお辞儀して、頬を赤くしながらその場を後にした。

 

 

「あ、あの洋介さん…本当にごめんなさい。私失敗ばかりして……」

 

 

「心配するな芳佳、人間は失敗する生き物だから。俺もこう見てもドジをすることもある。大切なことは、その失敗で何か学んでいくことが大事なことだ。」

 

 

「そうなんですね…洋介さん、洋介さんはなんで軍隊に入ったのですか…?」

 

 

芳佳の言葉で洋介は制止した。

 

 

「……お国と家族の為に」

 

 

「お国と家族の為ですか?」

 

 

「あぁ、俺は15歳の時に災害で両親を亡くし、俺と弟は軍隊に入隊した。俺は海軍の戦闘機パイロット、弟は陸軍の戦車兵。姉さんは赤十字の看護婦として、お国の為に。42年初陣で戦い、44年9月に幼馴染みと結婚して、翌年に娘が産まれ、また家族の為に生き抜く為に戦った…」

 

 

「ええっ!?……洋介さん、ご結婚なさったのですか!それに娘さんも!?」

 

 

洋介は内胸ポケットからシャーリーたちから取り返した写真を芳佳に渡した。

 

 

「ああ、これが俺の妻だ」

 

 

「へえ~綺麗だな~…あれ…この人が雪さん?」

 

 

「…っ!なんでそれを知っているんだ!?///」

 

 

「洋介さんの緊急手術後、私が治癒魔法を掻けながら、ベットでうわ言で言いましたよ。雪…雪……と。」

 

 

洋介の顔が赤くなりながら黙り込み、芳佳が娘が映ってないことに気付いた

 

 

「あれ?……洋介さん、娘さんが映ってないですよ…」

 

 

「ははは…///これは結婚前の写真だ…芳佳はなぜ、軍隊に入ったんだ?」

 

 

「………私は最初戦争が嫌いでした。お父さんを奪った戦争が嫌いでした…でも私は決めたんです。実家はよろず屋診療所の医者のひとりっ子ですから。傷ついた人、病気な人、たくさんの人の為に私の力を役立てたい、そう思って私はウィッチーズに入ったんです。」

 

 

「……そうか…君は医者の子か……芳佳は強いな!」

 

 

「そんな!私は強くなんかありません!///」

 

 

「いいや強いゼョ、精神で比べると俺よりもな……」

 

 

「……そうだ、洋介さんの奥さんと娘さんは元気にしてますか?ご姉弟は?」

 

 

「っ………」

 

 

「洋介さん?」

 

 

芳佳は洋介の姉弟と、妻子の言葉で固まった。

 

 

「妻は従軍看護婦として従事、…戦争末期の…軍港空襲で……意識不明の重体を受けた……俺が防空戦闘していたその戦場で……姉さんは従軍看護婦で沖縄に…弟は戦車兵で…ドイツ……カールスラントのベルリンで戦い…戦死した…」

 

 

「!?……洋介さんの奥さんも…姉弟も戦争で……でも洋介さんの世界にはネウロイがいなかったんでしょ?」

 

 

「あぁ…いない…けど、人類の共通する敵がいない世界は、人間同士が戦争する世界だ…」

 

 

「え?」

 

 

「戦争の火種は幾つかある。資源や、領土、人種。平和だった期間は10数年に過ぎない…」

 

 

「………辛くはなかったんですか?」

 

 

「辛くないと言えば嘘になる…俺はあの戦争で多くの戦友を失った…隊長と先輩や同期と友人、部下たちが……俺は戦争が終結した時、人を殺して罪を犯した。だけど芳佳、一般人と軍人の違いはこの軍服を着ていることだ……国や大切なものを守る為に、血で汚れる。それが俺たち軍人だとそう思っている」

 

 

「………………」

 

 

「……暗い話しをしたな…それと…治癒魔法をありがとう。礼が遅れてごめん」

 

 

「いえ、いいんです…その…最後に…娘さんの名前は…なんですか?」

 

 

「…亜弥(あや)だ。生後1ヵ月とちょっとだ。妻の電報の知らせで読んで、たった1日の休暇だったが、抱いた時は良かった。妻が入院している間は妻の知り合いに預けている。」

 

 

「亜弥ちゃん、いい名前ですね。」

 

 

さっきまで辛く暗かった洋介は少し明るく、笑みを浮かべた。その表情をみた芳佳は安心した時、二人の前でミーナに会った。

 

 

「あっ宮藤さん、桜井さん。ちょうどよかった。」

 

 

「あっ…なんですかミーナ中佐?」

 

 

「1500時になったら、テラスに集合してくださいね♪」

 

 

「はい…」

 

 

そして1500時、ウィッチ全員集合した。テラスにやってきた洋介の目に映ったのは、綺麗に並んだケーキと紅茶だった。

 

 

「まさか…異世界に来てお茶会をやるとは…シンガポールの、イギリス人が経営している喫茶店で六勇士と飲んだな~♪」 クイッ 「(…ん~……茶菓子が美味い…)」

 

 

「作戦室の報告では、明後日が出撃の予定です。なので皆さん、しっかり英気を養うように」

 

 

「ああ、…宮藤とリーネ、それに桜井はこのあと訓練だ。」

 

 

「「 はい、わかりました 」」

 

 

「了解」

 

 

そういい芳佳は紅茶をススッと飲んだ。

 

 

「もう…下品なんですから…」

 

 

「え?……」

 

 

「芳佳ちゃん、紅茶は音を立てないで飲むの」

 

 

「え!あの…ごめんなさい////////」

 

 

「しかし桜井さん、あなたのカップの持ち方が独特ですわね」

 

 

ペリーヌが洋介に気付いたのは、洋介のカップの持ち方は、カップの取っ手を持たずに片手の指先で淵を掴んで飲んでいた。

 

「ん?…これか、前の東南アジアのシンガポールでイギリス兵捕虜、こっちではブリタニア兵の捕虜が経営している喫茶店で……仲間と付き合わされたとき、紅茶を啜り注意を受けてティーカップの取っ手が折れて、落として割ってしまった。そのあと将校に叱られたな…以来取っ手を持つのが怖くなった…」

 

 

「洋介さん、ブリタニアの捕虜と……」

 

 

「フフフ。桜井さんもお茶目なところがありますのね。」

 

 

「/////…ほっといてください…、それにリーネ、ブリタニア捕虜の関わりは俺の単なる交流だ」

 

 

「そうですか……良かった…」

 

 

リーネは胸を撫で下ろし、ホッとしていた。

 

 

お茶会が終わり、午後の訓練も終わった後、洋介は食堂に向かった。

 

 

「…痛てぇ~…もっと鍛えねば…ならんな…」

 

 

芳佳たちの訓練が終わった後、洋介は坂本美緒少佐と剣術の稽古まで付き合い、心に悩みがあったために、結果は引き分け1回、負け多数であった。

 

食堂に入るとミーナとバルクホルンがいた。

 

 

「バルクホルン大尉!」

 

 

「今回はどうするの?」

 

 

「いつも通りしてくれ」

 

 

「でも、少しは手元に置かないと…」

 

 

「衣食住全部出るんだ、必要ない」

 

 

「そう………」

 

 

朝のように困った顔を浮かべながら、ミーナは離れていった。

 

そして、洋介は基地の資料室で世界の状況に関して学んでいた。

 

 

「……第1次ネウロイ大戦……扶桑海事変……ヒスパニア戦役……カールスラント撤退戦……リバウ撤退戦……」

 

 

人類は怪異ことネウロイの出現で古代から今日まで攻防が続いていることを実感する時、ミーナは手に持っていた封筒を洋介の元に持って来た。

 

 

「桜井さんちょっといいかしら?」

 

 

「なんですか中佐?」

 

 

「はい、どうぞ」

 

 

洋介はミーナの前で立ち上がり、彼女から封筒を渡された。

 

 

「これは…?」

 

 

「お給料よ、半月分だけどね~」

 

 

封筒の中は、洋介がいた部隊の給料の倍の数であった。

 

 

「は、半月分!?これですか!?……もしかして、いつ戦死するかも知れない最前線だから、せめてお金にはっ……て配慮ですか?」

 

 

「ええ、そうよ。よくわかったわね」

 

 

「俺の部隊も似たような感じでしたから…恩給として…」

 

 

「そうなの…」

 

 

その時、洋介は質問を変えた。

 

 

「そう言えば、先程なぜバルクホルン大尉は受け取らなかったんですか?」

 

 

「…………桜井さん、カールスラント撤退戦って知っていますか?」

 

 

「え?ああ…確か、国民全員をイギリス…いや、ブリタニアか…このブリタニアに避難させたって話しか……少しでも、この世界が知りたくて学びました」

 

 

洋介はこの世界情勢である程度の国名や知識、歴史を学んだ。

 

日本=扶桑

 

イギリス=ブリタニア

 

アメリカ=リベリオン

 

イタリア=ロマーニャ

 

フランス=ガリア

 

ドイツ=カールスラント

 

ロシア=オラーシャ

 

フィンランド=スオムス

 

「そう、そのカールスラント空軍のウィッチの中に、わたしとエーリカ、トゥルーデも戦ったのよ」

 

 

「確か、3人はカールスラント軍でしたね」

 

 

「ええ、その時私たちは撤退支援のためにネウロイと戦い、そのネウロイを撃墜したのだけど…」

 

 

「けど?」

 

 

ミーナはそこで顔をかしめ

 

 

「撃墜したネウロイの破片が街に大量に落ちて、破片が落下した先に逃げ遅れた人がいたのよ……」

 

 

「……まさか…」

 

 

「ええ、…それがトゥルーデの妹さんのクリスさんよ」

 

 

「!?」

 

 

「幸い命に別状はなかったけど、意識不明で入院中よ。給料も全部に出しているわ…でもトゥルーデは妹と国を守れなかったことを今でも後悔しているわ…」

 

 

「そうですか…そんなことが…(そうか、だから大尉はあんな目をしていたのか…)」

 

 

「桜井中尉」

 

 

「はい!」

 

 

「あなたは前の世界の小隊長を務めていたから、今後は私と坂本少佐の補佐官として務めて貰います」

 

 

「ミーナ中佐、了解しました!!」

 

 

洋介は上官であるミーナに敬礼した。後日ー

 

 

「よし、今日は編隊飛行の訓練を行う!!私の二番機にはリーネ、バルクホルンの二番機は宮藤だ!」

 

 

「はい!」

 

 

「え……?」

 

 

芳佳はバルクホルンを見た

 

 

「……………」

 

 

「どうした宮藤!!返事はどうした!!」

 

 

「はっはい!!」

 

 

「俺はどうなりますか、少佐!?」

 

 

「今は人数が足りないからな、桜井はこの飛行が終わった後、リーネと交代だ!」

 

 

「了解です!!」

 

 

その後、4人が大空に飛び去っていった。洋介はいつでも出撃できるように格納庫に向かった。そこにペリーヌがいた。

 

 

「ん……ペリーヌ中尉」

 

 

「あ…桜井中尉、なんでここに?」

 

 

「俺もこのあと訓練飛行だから、いつでも出撃できるようにユニットを履いて待機しようと。ペリーヌも同じか?」

 

 

「ええ、そうですわ。訓練で腕を上げるために。なんであの豆狸が少佐と付きっきりなのでしょう…」

 

 

ペリーヌの言葉を聞いた洋介は、目つきを変えた。

 

 

「…ペリーヌ中尉…きみの敵はなんだ?」

 

 

「え……もちろんネウロイですわ。」

 

 

「きみは、宮藤芳佳にライバル心を持つのは構わない、いつまでも味方内でライバル心を持てば敵であるネウロイが得する。」

 

 

 

ウウウー ウウウー ウウウー

 

 

 

「…っ!?警報!!」

 

 

洋介がラバウル時代、給士のトチコが言われた言葉を述べる時、基地にけたたましい音がなり響く。

 

洋介には戦時で忘れたこともない空襲や敵機来襲を知らせる警報だった。

 

 

「桜井さん!ペリーヌさん!」

 

 

「「 ミーナ中佐! 」」

 

 

「今すぐ出撃して!私たちも出撃します!!」

 

 

「「 了解!! 」」

 

 

洋介とペリーヌはすぐにユニットを履き、ユニットのエンジンを回した。

 

 

「コンタクト!!」 ブルルルルルン 「桜井洋介、行きます!!」 

 

 

ギュオオオオオン

 

 

 

 

空域はFA GE07 AT15 一万5000に侵入。

 

飛び立って数分、洋介たちは坂本に追いついた。

 

 

「最近奴らの出撃サイクルにぶれが大きい…」

 

 

「カールスラント領で何か動きがあったらしいけど…」

 

 

「カールスラント!?」

 

 

「どうした、バルクホルン」

 

 

「……大尉…」

 

 

「よし、隊列変更だ!ペリーヌはバルクホルンの二番機、桜井と宮藤は私とケッテを組め!」

 

 

「了解!!」

 

 

「また、あの豆狸!」

 

 

「ふぇっ!!」

 

 

芳佳を睨みつけるペリーヌ、美緒は気づかず、彼女は魔眼で索敵を開始する。そしてネウロイの姿を捉えた。

 

 

「敵発見!!」

 

 

「バルクホルン隊は突入!!」

 

 

「少佐は援護に!」

 

 

「了解だ!ついて来い宮藤、桜井!!」

 

 

「了解!!」

 

 

「はい!!」

 

 

洋介と芳佳も武器を構え坂本少佐に続いた

 

 

「くらえー!!」 

 

 

ネウロイに接近して13ミリ機銃弾を叩き込む。そして離脱して、また攻撃する。

 

 

「なかなか装甲が厚く削れん、だったらロケット弾で…ん…?」

 

 

今の状況を確認をしようと洋介は周りを見た。

 

 

「…バルクホルン大尉の動きが変だ…」

 

 

洋介から見てバルクホルンの動きは2番機であるペリーヌを完全に無視をしていた。これは編隊飛行戦闘では致命的な失態だった。

 

 

「何を焦っているんだ、バルクホルン大尉は!!」

 

 

「どうした桜井!」

 

 

「少佐、バルクホルン大尉の動きが変です!!」

 

 

「なんだと!?…確かにおかしい、いつもは必ず自分の2番機を必ず視界に居れている」

 

 

バルクホルンとペリーヌが削ったところにリーネの対戦車ライフルが直撃、それに怒ったネウロイが大量のビームを発射。洋介とウィッチたちはシールドで防ぎ、回避行動を行った。

 

 

「っ!?あの…馬鹿!!」

 

 

「バルクホルン、近づきすぎだ!!」

 

 

美緒は叫んだ。だが、そのあと衝撃的なことが起きた。

ネウロイが放ったビームを回避するまではよかったが、その先にペリーヌがいた。そして

 

 

「きゃっ!」

 

 

「っあ!」

 

 

二人は激突、そしてネウロイはバルクホルンにめがけて、ビームを放った。

 

「っ!まずい!!」

 

 

洋介はバルクホルンへと向かうが間に合わず、ネウロイのビームはバルクホルンの弾倉に命中、機銃が爆発した。

 

 

「ぐっ…ああっ!!」

 

そのままバルクホルンは墜ちてゆく

 

 

ギュオオオオオン 「間に合ええええええ!!」

 

 

「大尉っ!!」

 

 

「バルクホルンさん!!」

 

 

洋介に続き、芳佳とペリーヌも急降下、3人はスピードを加速させ、洋介は地面に激突する前にバルクホルンを空中で受けとめた。

 

 

「よかった…間に合った…」

 

 

「急いで手当てを!」

 

 

3人はそのまま減速して地面に降り立った。

 

 

「胸からひどい怪我をしている。…芳佳、頼む!!」

 

 

「はい!!」

 

 

洋介は第三種軍服の上着を脱いで地面に敷き、バルクホルンをその上に寝かせた。

 

そして、芳佳は慣れた手つきで軍服の胸元を開ける。側にいたペリーヌは身体が震え、動揺した。

 

 

「わ、わたくしのせいだ…どうしよう…」

 

 

「出血が…このままじゃ動かせない。ここで治療しないと…」

 

 

「お願い…大尉を助けて!!」

 

 

芳佳は力強く頷き、治癒魔法を発動させた。彼女の両手から青白い光が溢れ出す。

 

 

「焦らない…ゆっくりと、集中して…」

 

 

「…これが治癒魔法か…」

 

 

しかし、ネウロイが容赦なく人命を救助をしていた芳佳たちにビームが放たれた。

 

「しまった!一か八か…」 スッ スパアアン

 

腰に帯刀していた愛刀の鷹狼を抜刀、ネウロイのビームが芳佳たちに当たらず、ビームを斬り裂いた。

 

 

「……シールドを張らずに、刀でビームを斬った…」

 

 

「凄い…」

 

 

「芳佳、できるだけ早く頼む!……なにぼさっとしているんだペリーヌ!大尉を助けたければ、シールドを張って守るんだ!」

 

「「 はっはい!! 」」

 

 

「…ぐっ!うう…」

 

 

「バルクホルンさん!今治しますから」

 

 

ネウロイはビームを次々と放たれ、洋介は軍刀で引き裂きながらその場で指揮を執り、ペリーヌはシールドを張った。芳佳は懸命に治癒魔法の効果がでたのか、バルクホルンの意識が回復して目が覚めた。

 

 

「…私に張りついては、お前たちも危険だ…私に構わず…その力を敵に使え…」

 

 

「嫌です!必ず助けます!仲間じゃないですか!!」

 

 

「そうですわ大尉!先に回復を!!」

 

 

「敵を倒せ、…私の命など…捨て駒でいいんだ…」

 

 

「あなたが生きていれば、もっともっと大勢の人を守れます」

 

 

「無理だ…皆を守るなんて…出来やしない…私は…たった1人でさえ…もう行け…私に…構うな…」

 

 

「っ!?……」

 

 

バルクホルンの言葉を聞いた洋介は軍刀の取っ手を握りしめた。

 

 

「なんだと…ふざけるな…」

 

 

「なに……?」

 

 

「ふざけるなっ!!何が無理だ…何が捨て駒だ…簡単に言うなっ!!お前は残された者たちの気持ちを考えたことがあるのか!!」

 

「……桜井?」

 

 

「俺は、ミーナさんからすべて聞いた…」

 

 

「…そうか…なら話しが早いな…私にはもう、生きる資格なんて、誰かを守る資格なんてないんだ…」

 

 

「クリスを…妹さんのことはどうするんだ…あの子を孤児にさせる気か!!お前の妹はまだ生きているだろうが!!目を覚ました時『あなたのお姉さんは戦死されました』聞いたらその子がどんな顔をするのか考えたことあるのか!!それがわかって言っているのか!!」

 

 

3人は驚いた。あの桜井洋介が怒っていた。いつもは優しい桜井洋介の顔が、今は鬼のような形相になっている。

 

洋介は自分が怒ってる理由がはっきりとわかる。自分とは違う大切なもの、仲間や家族がいるのにそれをないがしろにしていることに怒ったのだ。そして、洋介の大切な家族を元いた世界と離れて失った洋介だからわかるのだ。

 

 

かつて、洋介の隊長、先輩パイロットたる厚木十三の記憶がよみがえった。

 

 

 

 

洋介が護衛していた味方機を見殺しにした責任を持ち、一時自決を図った時に殴られ、襟首のマフラーを掴み、怒っていた。

 

 

1944年6月、マリアナ沖海戦後

 

 

 

バシッ

 

 

『「洋介、まだわからないのか!!お前に家族はいないのか!?」』

 

 

『「…両親は…災害で亡くなりました…姉は従軍看護婦…弟は…戦車兵…エンゲ(婚約者)がいます…」』

 

 

『「だったら、ラバウル六勇士の教訓を思い出し、残した姉弟と新たなる家族のために死ぬな、生きろ!!そして、戦闘機乗りの任務を遂行しろ!!」』

 

 

「俺が生きている間は誰も死にさせやしない!(すいません厚木隊長、あの終戦後の戦いで命令を守れず、俺はこの世界に来てしまいました)」

 

 

「…………………………」

 

 

「大尉、あんたの妹さんを悲しませるな…唯一の家族をひとりぼっちにさせるな…罪を滅ぼしたかったら生きて妹さんのために死ぬな。そんな不幸な思いは俺だけで十分だ………」

 

 

「う……………」

 

 

「…ぬちどぅ宝!」

 

 

洋介はバルクホルンを見つめる。先ほどの怒りの目はなく、今はとても悲しそうな眼をして、以前にラバウルで幸吉から教えてもらった沖縄の言葉を述べながら涙を流した。

 

 

「ペリーヌ、…ここは任せた。俺は少佐たちと合流して、少しでも奴を引き付ける。頼めるか?」

 

 

「え?えぇ…わかりましたわ」

 

 

「頼む…!!」 ギュオオオオオン

 

 

洋介はネウロイに向かって飛行した。

 

 

「あいつ…なんであんなに…」

 

 

「洋介さん、前に言ってました…」

 

 

「宮藤さん?」

 

 

バルクホルンとペリーヌの疑問に芳佳が答えた。

 

 

「洋介さんは、洋介さんの世界で両親は自然災害で亡くなり、起きた戦争でお姉さんと弟さんが戦場で行方不明…、…奥さんと娘さんと離れ、この世界に跳ばされました…」

 

 

「な…あいつは結婚を…」

 

 

「えぇっ!…ご両親が…姉弟…奥さまと娘さんと…離れ離れに……」

 

 

「洋介さんがバルクホルンさんに怒ったのは、自分の家族、大切なものを失ったからこそ怒ったんです」

 

 

「……桜井中尉にそんなことが…」

 

 

「……そう……か…」

 

 

バルクホルンは涙ながら呟き、洋介が言ったことを理解した。

 

そしてどれだけ自分が愚かだったことを。そして決意した。自分はまだ死ねない、祖国を取り返すために、仲間のために、家族のクリスのために、そして自分自身のためにも

 

 

「…宮藤、頼む…早く傷を治してくれ!」

 

 

「…はい!!」

 

 

「あの敵は、私が倒す!!」

 

 

バルクホルンは上空にいるネウロイを睨んだ

 

 

ギュイイイイイイン 「くらえっ!!」 ダダダダダダッ バンバンバン

 

洋介は坂本たちと合流、機銃弾と小銃弾をコアがある部分を射撃して、徐々に装甲が剥がれた。 

 

 

「よくやった桜井、留めを刺せ!!」

 

 

「了解!!…しまった!弾切れだ!」

 

 

洋介は機銃と小銃をしまい、軍刀と拳銃を取り出した。

 

 

「まだ未完成だが、やるしかない!」 

 

 

洋介はネウロイのコアをめがけてスピードを加速、拳銃を乱射して軍刀を構えた。

 

 

「頼光斬!!」  スパアアン

 

 

「おおっ!!」

 

 

「やったか!?」

 

 

だが、さっきの斬り技が外れ、コアの表面を斬ったに過ぎなかった。洋介の魔法力もさっきのビームを跳ね返すのに使ってしまい、少なくなっていた。

 

 

「…ここまでか…」

 

 

洋介が呟いた、その時

 

 

ギュオオオオオン 「あとは私に任せてくれ!」

 

 

そこには急上昇して傷を治したバルクホルンがいた

 

 

「大尉…」

 

 

「すまなかった…それとありがとう桜井、今度こそみんなを守ってみせる!」

 

 

バルクホルンは、ネウロイに突っ込み、機銃をネウロイのコアにめがけて撃ち、ネウロイを撃墜させた。するとそこへミーナが飛んできた。

 

 

「ミーナ…」   パーン

 

 

ミーナはバルクホルンの頬をひっぱたいた。

 

 

「何をやっているの!?貴女まで失ったら私達はどうしたらいいの!故郷も何もかも失ったけど、私はチーム…いいえ家族でしょ!この部隊の皆がそうなのよ!……あなたの妹のクリスだって、きっと元気になるわ。だから、妹の為にも、新しい仲間の為にも、死に急いじゃダメ!!」

 

 

ミーナはバルクホルンを抱きしめた。

 

 

 

「すまない…私達は、家族だったんだよな…ミーナ、休みを…休みを貰えるか…見舞いに行ってみる」

 

 

「…えぇ、…もちろんよ」

 

 

「やっと行く気になったな」

 

 

洋介の右肩に手が置かれた、それは怒りに満ちていた坂本美緒であった。

 

 

「桜井、なんだあの剣術は!未熟にもほどがある!基地に帰投したらすぐに訓練だ!!」

 

 

「はっはい!!」

 

 

「それにいい技だから、私にも教えて貰うぞ!」 ギュオオオオオン

 

 

「わかりました!!」 ギュオオオオオン

 

 

翌日、バルクホルンは妹のクリスが入院している病院へと向かった。一方、洋介はいつもの倍以上に訓練を付き合わされ、特に剣術では夕方まで徹底的にしごかれた。

 

格納庫前には訓練を終えた芳佳とリーネが、洋介を迎えに行った。

 

 

「洋介さん、大丈夫ですか?」

 

 

「…ああ…、芳佳……リーネ…今日の戦闘はいい活躍だったな」

 

 

「…そんな…///…洋介さんも活躍したじゃないですか」

 

 

「…今日の俺は戦闘で足手まといなことしただけだ」

 

 

「そんなことないよ洋介、宮藤。」

 

 

「「ハルトマン」さん」

 

 

「二人ともトゥルーデを助けてくれてありがとう!」

 

 

「そんなことないですよ////」

 

 

「そうだな…、妹さんの見舞いに行くことが、大尉の勇気だ。」

 

 

ブルルルルルン 「噂をすれば、帰って来たね~」

 

 

ミーナと帰還したバルクホルンは、ふと洋介と芳佳を見た。滑走路の脇からペリーヌが芳佳の元に来た。

 

 

「あ…ペリーヌさん…」

 

 

「…宮藤さん、一応…お礼に…」

 

 

「…そうなんだ。」

 

 

「(あの二人に礼を言わねばな…)」

 

 

 

 

 

 

 

その夜、洋介は軍刀の鷹狼を手入れしていた。

 

 

 

「……よし…終わった、そろそろ眠……(誰だ…?)どうぞ、開いてますよ」

 

 

 

ノックをしてドアを開けて入ってきたのは、バルクホルンであった。

 

 

 

「桜井、この夜分すまない…」

 

 

 

「バルクホルン大尉…いえ、いま武器の手入れを終えたばかりです。自分は大尉の…上官反抗を犯しました。軍法会議の覚悟はできています」

 

 

 

「いや…かまわない。お前が怒鳴らなければ、私は目を覚ますことがなかった。兄弟がいたら、こんなこと言われるかもな…///」

 

 

「え…?」

 

 

「いや…何でもない…///…宮藤から聞いた、お前は姉弟がいて、既婚者で妻と娘と離ればなれになっていたとは…」

 

 

「いえ…姉さんは…従軍看護婦として戦場で行方不明、弟は戦車兵として戦場で…ベルリンで…戦死しました…胸が張り裂けそうに辛かった…あの時は祖国は敗戦して戦争が終わった。俺は故郷に…残した妻と娘の元へ帰れると思った…だが、戦いが続いていた…そして、俺はこの世界に……」

 

 

「…っ!?お前の弟が戦車兵、ベルリンで…!?」

 

 

その言葉でバルクホルンは驚愕し、洋介は彼女にある程度解説した。

 

 

洋介がいた世界の日本とドイツ、ウィッチの世界で言えば扶桑とカールスラントは同盟国。弟の勇介は対戦車戦の技術を学ぶ為に、お供の女性兵士と特別留学した。しかし、大戦末期に海路が遮断、帰国が絶望になり異国の地に外人部隊として奮闘。

だが、国の攻防戦で民間や異邦人を守る為に首都ベルリンで散って逝った。

 

 

そしてバルクホルンは頬を赤く染め、洋介を抱きしめた。

 

「……桜井……元の世界が忘れられないのはかまわない、お前も私達の家族だ。…それに……///」

 

 

「た…大尉……///」

 

 

「…わかっている、…私をトゥルーデと……呼んで欲しい…命令だ…///」

 

 

「わかった、…トゥルーデ…約束してくれ、何があっても妹さんを一人にしないでくれ」 

 

 

「あぁ…約束する……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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