基地上空
「22型甲…懐かしい…」
グオオオォォォン
ギュイイィィィン
「喰らえ!!」 ダダダダダダ 「くっ…また回避されたか…!」
「そこっ!!」 ダダダダダダ 「す…凄い…!(俺は64型を扱い、相手にしていた敵を…)」
早朝
起床ラッパがが鳴る前に、桜井洋介は上官の坂本美緒と模擬空中戦を展開、お互い引けを取らない攻防が続いていた。
今回の洋介は美緒の零式脚22型甲を履きながら、初陣のソロモン海戦を懐かしみ、美緒は洋介の64型を履いて、射撃と剣術の訓練を受けていた。
基地 滑走路
「ありがとう桜井、私の訓練に付き合ってくれて心から感謝する!」
「いえ、ベテランウィッチの坂本さんの22型ユニットを貸して頂いたことに、光栄です」
「はっはっは!!さすがは異世界のユニットだ、私のユニットの機動と性能が桁違いだ!桜井、お前の64型ユニットを私に譲ってくれんか?」
「すいませんが坂本さん、俺はこの愛機一筋で欧州を奪還したいのです!」
「はっはっは!!そうか、シャーリーみたいだな!」
「シャーリー?」
「わかった!」
パパパパー
起床ラッパが基地中に鳴り響いた。美緒は所持する懐中時計に目を通し、確認した。
「もう時間か、解散!」
「はっ!!」
洋介は訓練を終えた後、愛機のユニットを軽く整備している時ー
パカーン!! 「ん…?なんだ、いまの音は?」
しばらくしてミーナはブリーフィングルームに集合の指示を受けた。明日の活動についてであった。
その中で、芳佳は頭を擦っていた。
「え?海に行くのですか!?」
「明日の午前からだ、場所は本島東側沿岸。」
「やったー!!海だー!海水浴だ~!! 」
芳佳は喜ぶ時、洋介があることに気付き解説した。
「芳佳、喜んでいるところ悪いけど、これは訓練だと思うぞ」
「え…?そうなんですか?」
「桜井の言うとおり、我々は戦闘中に何が起ころうとも対応せねばならん。例え海上で飛行不能になってもだ。そこで海に落下した時の訓練が必要だ」
「なるほど…」
「なんだ宮藤、訓練が嫌いなのか?」
「あっいえ、そうじゃないですけど」
「そう落ち込むな芳佳、1日中訓練ってわけじゃないんだ。」
「ふふっ♪場所はここ、時間は1000時よ。いい?」
「「了解!」」
「(朝10時か、その前に魚の仕掛けを設置するか…♪)」
「わかったね宮藤さん?」
「あ、はい!」
「では以上の内容をシャーリーさんやルッキーニさんに伝達して下さい。そうそう宮藤さん、桜井さんがいったとおり別に1日中訓練ってわけじゃないわ。訓練の合間にはたっぷり海で遊べるってことよ」
「良かったな、芳佳。」
「はい、ミーナ中佐…洋介さん、行ってきます。行こうリーネちゃん!」
「うん♪」
二人は格納庫に向かった。
「さて、俺も行くか。」
「ん?桜井、どこにいくんだ?」
「格納庫で愛機の点検です。俺の使い魔によるユニットで本格的に最高速度を出してみたいのです。」
格納庫に洋介が向かう途中、轟音が格納庫から鳴り響き、敵の襲撃かと思ったが、エンジンの爆音だとわかった。思っているうちに格納庫に到着したが
「静かにして下さああぁーいぃ!!」
「うぐっ!頭に響く…声がデカイ…」
「あ、すいません…あ、洋介さん」
「よう…それにしても」
「ん~うるさいな~」
「「 ん? 」」
声がする方向をみると、そこには猫のようにだらけて寝ているルッキーニがいた。
「ルッキーニちゃん」
「ん~もう…気持ちよく寝ていたのに芳佳の大声で起きちゃったじゃない」
柱の上で目をこするルッキーニ、そして飛び降りて芳佳たちの前に降り立つ。
「あ…ごめんね。でもルッキーニちゃんあの音平気だったの?」
「うん、いつものことだし」
「え、…いつもの事って、シャーリーさんいつもこんな轟音を立てて」
「ほんと人間の慣れは怖いな…(…俺も空襲のサイレンでも慣れてたな…)」
「ストライカーのエンジンを改良してただけだよ。洋介はなんか用?」
「ああ、シャーリーは以前、俺の零式の速度を試したよな。俺の使い魔は鷹だから、鳥の魔力によるウィッチは飛行能力が良いから、俺は能力を利用して愛機の速度を試そうと思ってな」
「へ~そうなのか…そうだ洋介、あんたの速さを見せてくれよ」
「ああ、別にいいゼョ」
滑走路
「準備はいいか?洋介!」
「ああ、ばっちりだ!!記録係よろしくルッキーニ!」
「うん!まかせて!!」
洋介の側には芳佳、リーネ。そして速度計を持ったルッキーニがいた。洋介は零戦64型の速さが気になっていた。
洋介も青森の三沢基地の受領以来、戦局の理由で、松根燃料の使用で戦っていた零式が、出せるか気になっていた。
シャーリーのユニットはP-51ムスタングユニット。本土防空戦で見飽きるほどムスタングと交わっていた洋介は、エンジンを作動し、不屈の精神が出ていた。
「本当に凄い音ですね」
「いいエンジン音だな!!」
「ああ、そうだな。今日の零戦は機嫌がいい」
今日の零戦はいい爆音を出していた。初陣の本土初空襲以来、九六艦戦。
ソロモン海戦で零戦22型、ラバウルからフィリピンで52型のエンジンより優れた爆音だった。
洋介は略帽を被り、飛行ゴーグルを着用した。
「行くぜ愛機!!」
零戦も答えるように、エンジンの排気管が火を吹いた。
「スタート!!」
ルッキーニの合図と同時に二人は発進し急上昇した。
「すごい……」
「もう見えなくなったよ…」
一方、基地のとある部屋のバルコニーに坂本とミーナ、そして速度計を持ったペリーヌがいた。
「あの零式速いな…一気に上がったな桜井の奴」
「高度1000メートルまで50秒、前回のシャーリーさんより1分弱速いですわ。少佐」
「うん…お手並み拝見だ」
上空
ギュイイイイイン 「まだまだ、…相棒行くぜ!エンジン出力全開!!」
洋介は速度を一気に加速させた。
「洋介さんまだ加速している」
「『今、何キロだ、ルッキーニ?』」
「時速700キロ!…780…790…」
「『すごい…』」
「800キロ突破!!まだまだ上がってる!シャーリーの記録を破ったよ!!」
「『すげーもう記録破られたのか!』」
「すごい!!今の時速900だよ!!」
「すごい、洋介さん!!」
「『あたしもあのくらい出たらな~』」
一方、バルコニーでは
「加速が止まりました。」
「どこまで行った?」
「えと…900キロまでです!」
「さすがにすごいわね…美緒」
「ああ、…予想外だ、さすが異世界人といったところだろうか。やっぱりあの零式、私も欲しいな~」
「もうっ美緒ったら…でもやっぱり、レシプロじゃこれが限界かもしれないね」
「音速はまだ遠いか…」
滑走路
「あっ!戻ってきた!」
ルッキーニが空のかなたを指さした。その指した方角を見ると洋介が滑走路に向かって降りてきた。そして芳佳たちは減速して着陸した洋介の元に向かった。
「いや~やっぱり思い切り飛ばすのは気持ちいいな~…で、どうだった?」
「すごいです!洋介さん!」
「すごかったです!!」
「すごいよ洋介~!!時速900キロだよ!!シャーリーの記録超えちゃったよ!!」
ルッキーニが興奮しながら洋介に報告する。無論、着陸したシャーリーも同じだった。
「洋介の零式すごいな!あたしも速度計をみて興奮したよ!」
「そうか…っ!?…900だって!?…やったぜよ…」
洋介はユニットを脱いだ途端に倒れそうになった
「洋介さん!?」
「大丈夫ですか!?」
芳佳とリーネが心配そうに駆け寄った
「ああ、大丈夫だ。ちょっと気が抜けただけだ。…そう言えば芳佳たちは、ミーナ中佐の報告、シャーリーたちに行ったのか?」
「報告?」
「うじゅ?」
「「 あーわすれてた!! 」」
芳佳たちはシャーリーとルッキーニに明日、海に出かけることを報告した。
「そうか、それは楽しみだな♪」
「ん?」
「何がです?」
シャーリーは笑みながら
「二人の水着姿。あと洋介のビキニ姿もな♪」
「「 えー!! 」」
「ちょっと待て!!俺は男だ、水着姿なんて恥ずかしいわ~///シャーリー!///」
洋介は裏声で女性的になり、注意した。
以前にシャーリーとエーリカ、ルッキーニは洋介の赤道祭の記念写真で女装姿が気に入り、3人のイタズラで洋介は無理矢理に女装に変貌、501の魔女から大いにウケのであった。
「あははは!冗談だよ、冗談。そう怖い顔で睨むなって…」
「でも洋介さん、女装のおめかしして、女性と分かりませんよ」
「おいおい…芳佳まで…」
そんな話をしながらみんなは、格納庫を後にした。
「あれ?そういえばルッキーニがいないな…まあ、またどこかで寝てるな。さて、明日の仕掛けの疑似餌を作るか。」
一方ルッキーニは、格納庫のラックの上で寝ていた。
「うじゅ…あれ?みんなは?」
目が覚めてみると誰もいない。そして、ルッキーニの目の前にはシャーリーがまだ仮整備の機体と、その翼に掛けてあったシャーリー愛用のゴーグルがあった。
「ディッディッディッ~ン♪」
ルッキーニは機体のそばに降りてゴーグルを取ったが
ガシャン
ゴーグルを取った瞬間、シャーリーの機体はバランスを崩し転倒、部品が散らばりオイルが床に漏れて広がった
「うにゃぎゃああああー!!」
ルッキーニは雷に打たれたような悲鳴を上げた。
「ど、どうしよう…この部品は…こっち?…これは…ここかな?……」
ルッキーニは部品を適当に組み立てて形だけ元に戻した。
「ふう~これで元通り~だよね…」
オイルまみれた顔でそういったルッキーニだが、その適当に直したストライカーがのちに大変な事態になるとはこのとき思わなかった。
翌日 本島東側海岸
晴れたブリタニアの空が501を照らす。ウィッチたちの格好はいつもと違った。シャーリーとルッキーニははしゃぎながら海に飛び込み、二人は豪快に水柱を立てて入っていく。
トゥルーデはクロールしており、それを追う形でエーリカが犬かきをしている。
勿論、浜辺にはサーニャとエイラが座り。北国出身である二人は肌が日焼けに弱く、ブリタニアの暑い太陽に日焼け負けしていた。
一方、洋介は
「な、何でユニットを着けるんですか坂本さん!?」
今、洋介と芳佳、リーネは水着姿でストライカーユニット(訓練型)を履いている。竹刀を持った坂本美緒少佐が怒鳴り込んだ。
「つべこべ言わず海に飛び込め!!」
「「「 はっはい!! 」」」
3人は海に飛び込み、もがきながら海中にしずんだ。洋介は溺れながら予科練時代の水泳練習を思い出した。
1940年 8月 横須賀航空隊基地、横須賀港で岩を積めた背曩を背負っての遠泳訓練。予科練の教官が内火艇の上で練習生に激を入れていた。
「帝国海軍軍人たる者泳げないのは致命的だ!!」
ストライカーの重さは当時の重量と比べて違うが、下手すると溺れ死ぬ。海面を出ようともがきながら、ユニットを外そうとするがなかなか外れない。洋介は焦って必死にもがくが外れない。
「…くそっ…外れない……」
「『桜井、焦りは禁物だ!!いつ、いかなる時も冷静さを忘れるな!!』」
「…大神…教官…ぬががぁー!!」
坂本とミーナは静かに海を見守り、懐中時計を取り出して時間を見た。
「…浮いてこないな」
「ええ…」
「ぶわっはー!?」 ザッパーン
「おっ、桜井か!」
海面から上がり、近くの岩にしがみついた。
「…死ぬかと思った…けほっ…かはっ…(大神教官…雪…助かりました……)」
鼻で海水を吸い込んだため、咳き込む。
「大丈夫?上がってこれる?」
「中佐…すいません…」
ミーナが岸に引き寄せようと手を差しのべ、洋介はその手を掴もうとした。だが
「ぐわがっ!?」
「「 !? 」」
洋介の足が何かに引っ張られ、再び海に沈んだ。
「(足に何か...!…タコか!?いや、まさか海の怨霊か…!?)」
洋介は自分の足に巻き付いているものを確認した。その正体は
「ん~~っ!」
「~~っ!」
芳佳とリーネが絡みついていた
「(君たちかいな~~!?)」
数分後
「よし、訓練終わり!!みんな休憩だ!!」
美緒の掛け声で全員が休憩に入る。
他のウィッチたちはまだ余力が残っており海で遊んでいるが、芳佳とリーネは海からユニットを持ってくるときには既にクタクタに疲れ果てており、砂浜に倒れた。
「…もう動けない…」
「私も…」
「遊べると言ったのに…ミーナ中佐の嘘つき…」
「すぐに慣れるさ」
二人の上から声が聞こえる。顔を上げるとそこには水着を着たシャーリーがいた。
「シャーリーさん」
シャーリーは芳佳とリーネの間に仰向けに寝転がる。
「こうやって寝てるだけだって悪くはない」
そう言ってシャーリーは両腕を広げて寝る。それを見て芳佳とリーネも両腕を広げて寝転がる。
「お日様あったかい…」
「うん、気持ちいい…」
「だろ?」
芳佳とリーネの感想をシャーリーは賛同する。暫く寝転がっていた三人だったがふと、リーネがシャーリーにきいた。
「…シャーリーさん」
「ん?なんだ?」
「先ほど一緒にいたルッキーニちゃんはどこに?」
「ルッキーニ?ああ、あいつは洋介の元に向かったな」
訓練を終えた洋介は疲れながらも軍帽と上着を着て、海の岩場に設置した仕掛けの岩場に向かった。
「おおっ、獲れた獲れた♪」
幾つかの疑似餌には鯛が食い付いて釣れた。洋介の背後から音が聞こえた。
「…!?誰だ…ルッキーニか」
「あ…洋介、何してるのこんなところで?」
「見てのとおり、釣れた鯛で夕食の準備だ。刺身や天ぷら、鯛めしを作る。」
「えー、洋介は料理が出来るんだ~」
「ん…まあな、…俺の実家は料理屋…母さんからいろいろと教わったからな…小隊で非番の時は釣りをよくやったな…隊長や沖田さん、虎雄…幸吉…進次郎…」
「ん~…、楽しみ~♪」
仕掛けで獲れた魚を次々とバケツに入れていた時に空を見上げ、日光が照る太陽に何かが飛んでいる気配を感じた。
「…!?…」
「どうしたの洋介?」
「何か飛行…ネウロイだ!!」
その時、基地のサイレンが鳴り響き、ウィッチたちは急いで格納庫に向かった。先に到着したシャーリーはムスタングのユニットを履き、出撃した。
「速いなシャーリー…(ん…変な音をしていたが、気のせいか…?)」
格納庫、簡易指揮所ー
「敵は高速型1機、レーダー網を掻い潜って侵入した模様」
坂本少佐は通信手から電話で報告を聞き、ミーナに報告した。
「まだ予定より、2日早いわ」
「誰が行く?」
「いまシャーリーさんたちが向かったわ」
その次に芳佳とリーネがユニットを履いて出撃、その後に洋介も軍刀と拳銃を装備して出撃した。
「『中佐、俺たちも行きます!』芳佳、リーネ、行くぞ!!」
「「はい!!」」
指揮所
「目標は…このまま進むと…ロンドン!」
「ロンドンだ!敵はロンドンを目指している!シャーリー、お前のスピードを見せてやれ!!」
「『了解!!』」
無線で敵の目的地を聞いたシャーリーは速度を上げた。
「頼んだわよ、シャーリー」
「あ~…シャーリー行ちゃった……まさかあのままなのかな…」
「何があのままなんだ…?」
美緒の反応でルッキーニが応えた。
「えっとね、あたし昨日シャーリーのストライカーをね…」
と、言いかけた時、後ろから黒いオーラを感じた。
「っと、えっと何でもないです…」
「続けなさ~い、フランチェスカ・ルッキーニ少尉」
振り返ると、顔は笑っても目は笑っていないミーナがいた。
「はわわわわわわわわ」
ルッキーニは冷や汗を流し、青ざめて震えていた。
シャーリーのストライカーを壊して、そして適当に直したのが発覚した。つまり、シャーリーが履いているストライカーは内部回路が滅茶苦茶になっているということだった。
ドーバー海峡上空
「なんで、そんな大事なことを誰にも言わなかったんだ!!」
「『とにかくシャーリーさんに追いついてっ!!』」
「了解!!(シャーリーのエンジン音の違和感の原因はそれか…このままだと…まずい)芳佳、リーネ何としてでも追いつくぞ!このままだとまずい!!」
「は、はい!」
「わかりました!」
「ん…?」
3人は全速力のところ、海面に別の影が映っていた。洋介が後ろを振り向くと、横長四角で両腕には3本指の鉤爪ネウロイが接近して洋介に攻撃した。勘づいた洋介はシールドで防いだ。
「あ、危ない…」
「ネウロイ!?」
「こんな時に…」
「俺がこのネウロイをくい止める、君たちはシャーリーの元へ!!」
「洋介さん!!」
「刀と拳銃だけで無理です!!」
「何もないよりマシだ!最低でも奴を追っ払ったら後で合流する、行けぇ!!」
「わかりました!!」
「必ずですよ!!」
芳佳、リーネは洋介を後にしてシャーリーを追いかけた。インカムからミーナが掛かってきた。
「『桜井さん、後方から別のネウロイが出現した…』」
「只今交戦中!二人は今シャーリーの元に…」
その瞬間、シャーリーが飛行した方向から衝撃波が発生、洋介とネウロイは飛行バランスを崩した。
「わわっ!!……今だっそこっ!!」
崩した瞬間に拳銃を抜き、鋭い感覚でコアに向けて乱射、軍刀で斬りネウロイを撃墜した。
「よしっ!こちら桜井、ネウロイを撃墜!」
「『了解。直ちにシャーリーさんの元に向かってください。』」
「了解です!…さっきの衝撃波は…神雷部隊の桜花に似てるな…」
一方、シャーリーは高速型のネウロイを追いかける度に速度が下がるどころか上がっていた。
「やった…のか?ついにあたしは音速を超えたのか?」
無線からシャーリーの喜ぶ声が聞こえた。
「『シャーリー、応答しろ!!』」
「少佐!!洋介!!やったぞ!ついにあたしは音速を超えたんだ!!」
「止まれ!!ネウロイにぶつかるぞ!!」
「へ?」
シャーリーの前方にネウロイが急接近していた。
「っ!!嘘だろぉぉぉ!!!!」
シャーリーは急停止して、シールドを張ったが、そのままネウロイに突っ込み、そしてネウロイを貫き白い破片に変えた。
「敵、撃墜です!」
リーネが無線で本部に報告した。
「『シャーリーさんは!?』」
「あっ!あそこにいました。シャーリーさんは無事です!!」
二人の前に遠く上昇していくシャーリーの姿があった。その顔は満足そうな顔をしていた。すると、彼女の上昇が止まり、脚のユニットが脱げ落下し始めた。
「あわわわわ」
「全然無事じゃなぁ~い!!」
シャーリーは水面に叩きつかれる寸前、芳佳とリーネに確保された。だが
「えぇ~な、なんで!?」
「すまない、遅れ…わわっ…!!////」
シャーリーの水着がボロボロになり、裸同然であった。そして、洋介は遅れながらも二人に合流した。
「うわ~……おおきぃ……///」
芳佳がシャーリーのバストを堪能、それは至福の笑顔だった。
「きゃ~芳佳ちゃん何やってるの!?それに洋介さんは見ないでください!!」
「見てない見てない…///…リーネ、僕の上着を使え…」
洋介は身体を反対に向けて、軍服の上着を脱いでリーネに渡した。
「あ…ありがとうございます!」
リーネはシャーリーに上着を被せた。
「『おい、どうした!?報告しろ!!』」
「こちら桜井、シャーリーを確保、これより帰投します!!」
洋介は無線で報告、残りの3人を連れて基地に帰還した。
基地に帰投した後、夕食は洋介の海鮮の手料理だった。ウィッチたちは今日の訓練や緊急出撃の為に動き、洋介の料理を堪能していた。
だが、ルッキーニはミーナから拳骨と夕食抜きの罰を受けていた。シャーリーは無事に生還したものの、危険に晒した為に、洋介と一緒に食事の配膳と食器洗いを担当した。
夕食後ー 二人は食器洗いをしていた
「…うじゅ…洋介…」
「ん、どうした?」
「…お腹が…すいた…ゴメンね…洋介まで…」
「…1人だけ受けさせる訳にはいかん、一緒に連帯責任を受けているから当然…それにルッキーニのたんこぶが痛々しい…これをやるから、食べて元気出せ…」
洋介は、棚に隠して置いたチラシ寿司と天ぷらをルッキーニに与えた
「…えっ…いいの…?」
「あぁ…こっそりと食べな…今後また大変なことをやったら、中佐に言うんだぞ…後で芳佳にたんこぶを治して貰え…」
「…うん…♪」
ルッキーニにとって罰をうけた後、洋介の恩情で暖かかった。
「ねぇ…、洋介もあたしみたいに罰を受けたの…?」
「もちろんだ、俺の小隊の担当整備士のトチローさんからのスパナで頭部の強打、忘れたことがないから痛いぞ…」
「へ…へぇ…そうなんだ……」
洋介はソロモン、ラバウル時代から幾度も敵機の攻撃に被弾、機械に人一倍愛情を注ぐ担当整備士の秋山敏郎に、スパナで強打を受けたのであった。