毎回書いてるような気もしますが、本当にお気に入り登録、評価、感想ありがとうございます。
正直全然反響がなければ1話目で終わらせようかとも思っていました。
これからもよろしくお願いします。
あれから勉強に励んでいたら、見事にトレーナーライセンスを取得することが出来た。
勉強を始めてたった1ヶ月で取得出来たというのは他の人から見ればおかしいと思うほど早いだろう。
運動能力は低いけど頭はいい私だからこそ出来たことだ。
そして今日、トレセン学園に初めて出勤する。
(緊張するなあ)
一時期通っていたとはいえ、トレーナーとしてトレセン学園に行くのは勿論初めてだ。
ウマ娘のトレーナーというのは少ないのか、私をジロジロ見てくるウマ娘や人が多い。
制服でもジャージでもなく、スーツでトレセン学園に入るウマ娘は珍しいのだろう。
「お待ちしていましたよ。インジャタールさん。」
「…!駿川さん。お久しぶりです。」
駿川たづな。トレセン学園の理事長秘書。
親しい人には『たづなさん』と呼ばれているらしいが、私は苗字で読んでいる。
「退学されてから、僅か2ヶ月でトレーナーになられるとは驚きましたよ。」
そりゃそうだろう。
シニア級で引退してトレーナーになるウマ娘はいても、デビューさえしないで退学してすぐにトレーナーになるウマ娘なんて聞いた事もない。
「それではトレーナー室に案内しますね。」
「よろしくお願いします。」
駿川さんと一緒にトレセン学園の敷地を歩いていく。途中に見える校舎やトレーニング場を見たら、なんだか懐かしく感じた。
「ご家族の事情で退学されたと伺いましたが、大丈夫でしたか?」
ああ、そういえばトレーナーがそんな理由をでっち上げていたんだっけ。
駿川さんにも本当のことを伝えるべきだろう。
「本当は退学の理由、家族の事情ではないんです。」
「…どういうことでしょう?」
「契約破棄をしたのは私ではなく、トレーナーなんです。」
「!!…詳しく説明お願い出来ますか?」
私はあの日のことを全て話した。
トレーナーに契約破棄されたあの日のことだ。
警察官になるのが夢というのは内緒だけど。
「そうだったのですね。…実を言うと、そのことを全く把握していなかった訳ではないんです。」
「えっ?」
駿川さんの説明をまとめるとこうだ。
あのトレーナーと契約したウマ娘はパルムを除いて全員退学した。
しかも、その理由のほとんどが家族の事情だとトレーナーから説明されたという。
勿論、家族の事情により退学するウマ娘は少なくない。
ただ、1つのチームで大半がその理由で退学するなど怪しかった。
偶然という可能性も頭に置きつつ、真相を探る為調査を始めた。
ただ、退学したウマ娘達は当然ながらもうトレセン学園にはいない。
十分な証拠がない以上、トレーナーに問い詰めるわけにもいかない。
それで調査は早々行き詰まったらしい。
「…というわけです。」
「そうだったんですか。」
「でも、インジャタールさんのお陰で確信が持てましたよ。情報提供ありがとうございました。」
そんなことを話していたら、建物が見えてきた。
見た感じ校舎の離れで、余った教室をトレーナー室として活用しているようだ。
「こちらがインジャタールさんのトレーナー室になります。」
「ありがとうございます。」
「それでは私はここで失礼しますね。分からないことればいつでも声をかけてください。」
駿川さんから鍵を貰い、中に入る。
中は掃除がされたのかとても綺麗で、それなりの広さがあった。
本棚やテレビ、ソファーまであるし、なにより椅子の座り心地がめちゃくちゃいい。
(私の前はベテラントレーナーが使ってたのかな)
部屋の環境の良さに驚いたが、とても嬉しかった。
荷物を一旦部屋に置いて、スマホを取り出しメッセージアプリを開く。
試験に受かったのは既に伝えたけど、正式にトレーナーになったことをパルムに伝えないとね。
| 正式にトレーナーになったよー |
| おめでとう!! |
| ありがとう! |
| じゃあトレーナーとの契約破棄してくる |
| え、いきなり? |
| 善は急げだよ! |
| + Aa |
嘘でしょ。今日はゆっくりしようかと思ってたけどそうもいかないようだ。
私は慌ててパルムを探しにトレーナー室を出た。
今回はお試しで特殊タグを使ってみました。
メッセージ画面みたいなの作ってみましたが、うまく作れたかなぁ。
過去の作品とか編集するか検討します。