最弱無敗の神装機竜 天より舞い降りし蒼白の翼   作:SOLUNA

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プロローグです。
オリ主の機竜を二つにしました。
では、どうぞ!



プロローグ

雲が所々に浮かぶ青々とした空。そこに白と青の軌跡を描いて高速で飛行する神装機竜があった。白と青の金属っぽい無機質さを持つ装甲に、さらにその所々の青の部位装甲から光の粒子を発しており、その名は「ゼルレウス」といった。そして、そのゼルレウスを纏っているのは青森悠遠という名の少年だった。その悠遠がゼルレウスに話しかけた。

 

「ゼルス。飛び続けて何時間くらいたった?」

 

「5時間は確実に経ってる。どうかしたか?」

 

「ゼルス。少し手短な所で休憩しよう。何処かに着陸できる場所はあるかな?」

 

悠遠は手短な着陸地点を探した。探している最中、悠遠が呟いた。

 

「でも、まさかこんな事になるなんてな。」

 

「ん?」

 

「いや。こんな形でゼルスと出会って、新しい人生を歩む事になるなんてなって思って。」

 

「まあ。これもなんかの運の巡り合わせなのかもしれないね。」

 

「まあ、そうかもね。・・・あっ、彼処がいいかな。」

 

悠遠は小さく生い茂った森を見つけ、そこに降下していった。

 

 


 

 

青森悠遠は都市の郊外に住むただの会社員だった。懸命に働きながら生計を立て、結婚をして子供にも恵まれ、家族と幸せな時間を過ごし、穏やかな余生を送った彼の人生は終わりを迎えた・・・・・・()()()()()

 

「ううん。・・・・え?此処、何処だ?」

 

悠遠は自分は老衰で死んでいるはずだと思っていた。だがしかし、今確かに自分は息をしていて、生きている実感を得ていた。そして、自分は起き上がって辺りを見回すと、辺りの雰囲気は静かだった。自分がいる場所はどこかの塔の頂上のようだった。祭壇だったのだろうか、崩れた柱や建造物があった。空は雲がびっしりと覆われていて、所々から光が差していた。

悠遠はもう一つ違和感を感じた。体が非常に軽いのだ。まるで、()()()()()()()()()()()()()

 

「ま、まさか・・・。」

 

悠遠はある可能性を抱いて雨でできたであろう水溜りを覗き込んだ。すると水溜りには、自分が死んだときの老年の姿ではなく、14~15歳くらいの姿の自分が映し出されていた。

 

「本当に若返っている。一体何がどうなっているんだ?」

 

今の自分の状態と今自分がいる状況に困惑していると、

 

「青森悠遠。」

 

凛とした声で自分を呼ぶ声が聞こえた。

 

「だ、誰だ?」

 

悠渡が辺りを見回すが、誰かがいるような気配は感じられなかった。

 

「青森悠遠。」

 

また声が聞こえたが、今度の声は悠渡はしっかり感じ取ることができた。途端、空から眩い光が大地を照らした。悠遠は両手で顔面を照らす光を防いだ。すると、その影がだんだんこちらに向かって来て、雪月の前で立ち止まった。そこに佇んでいたのは、大きな白い竜だった。甲殻の隙間からは蒼い光を放ち、翼爪なども青白く輝く結晶のようなものだった。純白色の翼には蜂の巣のようなハニカム構造状の模様が刻まれ、翼爪から放たれる蒼光に照らされて非常に美しく、竜の王と呼ぶに相応しい印象を持たせていた。

 

「青森悠遠だな?」

 

「・・・もしかして、君が俺を読んだ声の正体?」

 

「いかにも。私はゼルレウスという。長ければ、ゼルスでいい。」

 

「ゼルレウス?」

 

「ああ。私はこの空間にずっと封印されていた、いや、自ら自分の力を封印したのだ。」

 

「自ら自分を封印したっていうのか?でも、どうして?」

 

「色々事情があってな。話すと長くなる。だが、お前がここに来たことで、どういう訳か此の場所の空間の封印が解けたんだ。どうやらお前が選ばれしもののようだ。心配なのは、本当にお前が俺の力を使いこなせるかだ。」

 

「え?使いこなす?それって、どういう事?」

 

「まあ、やってみれば分かる。ちょっと離れてろ。」

 

そういうと、ゼルレウスが光をまとって変化し、太刀になった。

 

「悠遠、太刀の柄を握れ。」

 

「分かった。」

 

そう言われて、悠遠は太刀の柄をゆっくりと握った。そして握った瞬間、激痛が走った。腕から広がり、全身の皮膚が爆ぜるほどの痛みが右腕を蝕んだ。

 

「ぐうっ!!」

 

だが、悠遠は徐々に耐え始めていた。その様子を見てゼルスは悠遠にこう伝えた。

 

「悠遠。接続開始(コネクト・オン)と言え!」

 

「分かった。ぐううううっ!・・・・・接続開始(コネクト・オン)!!」

 

悠遠がそう叫ぶと、青い光を纏いながら、徐々に装甲を形成し始め、ゼルレウスの真っ白な甲殻に蒼く光り輝く棘や爪があしらわれ全体的にスタイリッシュなデザインが目立つ甲冑の姿に悠人は変化していた。

 

「こ、これは?」

 

「ふっ。成功だな。これで、私の力はお前のものとなった。これから長い付き合いになる。」

 

「分かった。これからよろしく、ゼルス。」

 

「ああ。さて、あっちに向かうとするか。」

 

「もう行くのかい?ちょっと急ぎ過ぎじゃない?」

 

「ふっ。早く外の世界に行きたいんだよ。入口が開く。空を飛ぶ準備をしろ。」

 

「え?飛ぶ?!今の状態で飛べるの?」

 

「無論だ。見てみろ。」

 

悠遠が振り返って背中を見ると、背中から翼が展開しバーニアが現れ、光のエネルギーが灯り始める。

 

「これなら、行ける気がする。」

 

悠遠は空に飛び上がる体勢をとり、そして思いきりバーニアを点火させて飛び上がり飛翔した。背中の翼をしなやかに羽ばたかせ自由自在に飛んだ。

 

「飛ぶことには慣れたか?そろそろ行くぞ。」

 

「ああ、行こうゼルス。」

 

そう言うと、元の世界に繋がる入口に向かって飛び込んでいった。

 


 

「そして入り口を抜けたら上空で、さっきまで空を飛び続けてたんだよね。」

 

「ああ。さてこれからどうする?」

 

「今の自分には身分を証明するものも何も持ってないからね。異世界から来たっていうわけもいかないし。記憶を失って、記憶を取り戻すために旅をしている旅人という形で通していこう。」

 

「うむ、それが無難か。」

 

二人で今後の自分達の動向を決めたその時だった。

 

パキッ!!

 

後ろから枝を踏む音が聞こえた。

 

「誰?!」

 

悠遠はゼルレウスを部分展開し、銃型兵装の輝界白竜短砲【光駕】を展開し、音のした方向に向けた。

 

そこには、

 

「神装機竜?!しかも男?」

 

「君は?」

 

これが蒼空の竜王と旧帝国の王子の初の邂逅だった。

 


 

【キャラ紹介】

 

 

青森悠遠(あおもり ゆうと):前世は普通の会社員だったが、死後偶然にもゼルレウスと出会い、「最弱無敗の神装機竜」の世界に転生した。性格は穏やかで争うことを好まないが、怒ると非常に怖い。手先が器用で、家事全般はほぼこなす。普段は読書をするか、剣術や武術の特訓をしている。前世は短棒術など守りに重点を置いた武術を得意としていた。

 

ゼルレウス(CV:森久保祥太郎):昔から悠久の時を生きている竜だったが、とある一件から自ら力を封印し塔で眠りについていた。しかし、とあることに気づいて、塔から出ようとしていた矢先に、悠遠と出会い、彼を主人として世界に舞い戻った。性格は悠遠と同様穏やかだが、時折積極的に行動するときもある。だが、同様に怒ると怖い。機竜の待機状態は白に青の鞘なしの大剣の機攻殻剣に、右腕の白と青のガントレットとなる。このガントレットを通じて、悠遠や他者と会話したり、悠遠の体を使って会話したり、行動することも可能となる。

 

詠唱;「照らし出せ。蒼空から舞い降りし蒼白の竜王よ。その光を以って空を裂き世界の吉凶を示せ。ゼルレウス」




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