Saga of Creatures〜Battle Galaxy~   作:hinoki08

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第二話

「良いか、《コテガエシ》!」

「ああ、兄者!」

 海底競技場C地区、今まさに幕を開けんとするヘビー・ウルトラヘビー級の試合の観客席に入らんとする影が二つあった。

 彼らの名前は《アクア・ツバメガエシ》に《アクア・コテガエシ》。リキッド・ピープルのサムライで、兄弟分同士だ。

「いずれ、俺たちこそが水文明のサムライを牽引する存在になる! そのためにも……今日は、敵情視察だ!」

「うむ、兄者!」

「なにしろ……水文明のサムライを牽引するという事は、水文明のナイト……すなわち、氷牙騎士団をいつかは倒す存在にならなくてはならんからな!」

「その通りだ、兄者!」

「そのためにも、この試合はぜひ見ておかねばならん!」

「この試合に、氷牙の主要選手たちが多数出るのだったな、兄者!」

「そうだっ! いずれ戦う敵なればこそ、奴らの戦いぶりを目に焼き付けておかなくては!」

 そのように会話している二人であったが……不意に後ろから、きゃいきゃいと華やいだ声が聞こえてくる。コテガエシが「?」とそちらに気を取られそうになった時のことだった。ツバメガエシがぎょっとして慌てて彼の手を引き、その声の主たち……観客席へ向かうスプラッシュ・クイーンの群れたちに道を譲る。

 当の彼女たちは彼らのことなどまるで眼中にないかのように話し合っている。

「あーもう! 痺れちゃった! 《フランツ》様に《マルガレーテ》様の戦いぶり!」

「ミドル級会場からここまでこんな距離あるとか運営ふざけてるでしょ、絶対絞めてやろ」

「ほんと! この試合もフランツ様たちの試合も、両方逃すとか絶対有り得ないし!」

「まあ間に合って良かったじゃん、はやいとこ最前列取っちゃわないと!」

 

「ど、どうしたのだ、兄者?」コテガエシは逃げるように道を譲ったツバメガエシを見て慌てて問うた。

「兄者がそこまで慌てるという事は……彼女らも、有力な選手団か?」

「違うッ!」ツバメガエシは言う。「彼女らは氷牙の親衛隊だ! そして正直……」

 

 その時。

 ずしん、と割り込んでくる影があった。

 アーマード・ドラゴン。その手にクロスギアを携えているあたり、サムライの選手であることは想像に難くはない。彼もまた、大物ナイトたちの多数出場するこの試合を見に来たのだろう。

「邪魔だ、どけ、おなご共」

 彼は乱暴にスプラッシュ・クイーンたちをはねのける。「なっ!」コテガエシは怒った。いくら敵であるナイトの親衛隊だとしても、仮にもクロスギアを握ったサムライの身でいたいけな女子供に手を上げるなど、同じサムライとしてこそ捨てはおけぬ、と。

 だが……彼が飛び出す前のことだった。

 

「あ?」

 誰の者ともわからない声が一つ響き、そして次の瞬間……。

「ざっけんじゃねーよ、サムライがよぉ!」

「あ“ぁ? テメーのせいで最前列逃したらどうなるのか分かってんだろうな!?」

「こちとら武闘会観戦に命かけてんだよ、甘く見んじゃねぇー!」

 一斉に彼女らはその巨大なアーマード・ドラゴンに襲い掛かり……そして不測の事態に驚き慌てた彼がクロスギアを抜く暇もなく、彼をボコボコにリンチしつくした。

「あ、もしもーし、救護はーん? こっち一人死……怪我人が出たんで回収しといてくださーい!」

「最悪! 《シチューカ》ちゃんにあげるはずのおやつに汚ねえ血が付いたんだけど!」

「やーん! こんな乱れた姿で《ビスマルク》様の前に立てない! ねえ誰か鏡持ってない!?」

「あたし持ってるけど貸してやんない。あたしのビスマルク様に色目使おうとか考えてんじゃねーぞメスクラゲ!」

「んだって! あんたもボサボサにしてやろーか!」

 そう、その集いの華やかさにも見合わない殺気立った様相と、急いで救護班に運ばれていく名も知らぬサムライのドラゴン……それを見送りながらツバメガエシは、震えるコテガエシに呟いた。

「正直、氷牙そのものより怖い……」

「……うむ、兄者……」

 

 

 

 氷牙親衛隊の黄色い歓声の飛び交う海底闘技場C地区。実況を務めるのはコスモ・ポリタン。

「それにしても、ものすごいものだな、兄者……」

「ああ……」

 

『海底競技場C地区! ヘビー・ウルトラヘビー級Cブロック「深海陣取り合戦」! もう、もうもうもうっ! 完全に、氷牙騎士団の独断場でーすっ!』

 キャピキャピしたコスモ・ポリタンの声が告げる通り。広大な深海の各地点にいるアースイーターたち水文明種族と戦い陣取りをする競技……陣を埋め尽くしていくのはことごとく、氷牙のナイトたちだ。

 

 

「喰らうがよい……魔弾ストリーム・サークル大連射!」

 一人の大柄なグランド・デビルの騎士の持つ魔銃から、多数の水泡が次から次へと連打される。ただのナイト・マジック……そう呼ぶにはあまりに卓越しすぎたその連打技術により、他の多くの選手たちは残らずハチの巣という言葉すら使うのも生易しいほど繰り返し射抜かれ、予選会場には惨劇が訪れていた。

 

『A地点を制したのは《氷牙の魔筆マクシミリアン王》様っ! さすがの連射技術、そして悪魔の名にふさわしい残忍さ!』

 

「マクシミシアン様―っ! 素敵―っ!」

「今日も最高の連射技術っ!!」

「痺れちゃう、その残忍な銃さばきっ! サムライもシノビもズタズタにやっちゃってーっ!」

 

 

「《魔弾オープン・ブレイン》!」

 鎖に縛られた複数の腕を持つグロテスクなグランド・デビルが自分に向かって魔銃を放つ。とたんに、彼の体からは魔力が沸き上がり……それが魔弾の姿となって彼の持つ魔銃から発射された。

「つまらぬ……こんな相手は、つまらぬ! 出てこい《早雲》! どこにいる! 早雲-っ!」

 

『B地点を制したのは《氷牙提督マティアス卿》! 今日も今日とて、ライバル《海王提督ラネーバ・早雲》選手との戦いのことしか頭にないみたい!』

 

「そんなあなたも大好きよ、マティアス様―っ!」

「早雲、どこ行ったんだ、逃げたんじゃないだろうなー!」

「運営、なんでマティアス様と早雲を一緒のブロックにしてやんないのよ! 舐めてんのか!」

 

 

「ぶおー! ぶおおお! (《魔弾ネオン・ウインド》!)」

 一人……否、一匹雄叫びをあげながら暴れまわるのは、なんとも可愛い顔立ちをした幼体のリヴァイアサン。

 その両ひれに括り付けられたリヴァイアサンサイズの巨大魔銃からは、ケミカルな輝きを放つ赤と青の二色の衝撃波がほとばしり、他の選手たちを次々に飲みこんでいく。

 

『C地点を制したのは《氷牙キング・シチューカ》ちゃんっ! みんな大好き氷牙騎士団のマスコットは、可愛いだけじゃなく実力も折り紙つきね!』

 

「シチューカちゃーん! こっち向いて―っ!」

「おやつ持ってきたわよ、食べて食べて―ッ!」

「やだーっ! ウインクした! いつの間にそんなん覚えちゃったの―っ!」

 氷牙親衛隊が騒ぎながらC地点目掛けておやつを投げ込むのを、慌てて罵声を浴びせられながらも会場のパステル・ジェリーたちは止めていく。……そして、そうこうしている間にだ。

 

『さてっ! これでいよいよ、余す陣はただ一つ! そしてそこを狙うのは、勿論のこと……』

 

「待たせたな、下民ども!」

 一人のポセイディア・ドラゴンの力を宿したリキッド・ピープルが、悠然と氷の粒でできた白いマントを海中にたなびかせ、最後の一つの陣となったD地点を護るアースイーター、《リアクティブ・クロウラー》に向かい合う。その姿の登場に、氷牙騎士団親衛隊の興奮も最高潮となる。

 なぜならば……。

「俺様こそが氷牙の長にしてナイト一のイケメン! 《氷牙君主ハイドロ・ビスマルク帝》! 下民ども、高貴なるイケメンの御前に跪きやがれっ!」

 

「キャァァァ! ビスマルク様―ッ!」

 

 そう。彼こそが氷牙家の当主、ハイドロ・ビスマルク帝。……無論のことその名に恥じず、氷牙一の力を誇る実力者だ。

「ゴォォォオオ……」

 だがリアクティブ・クロウラーは彼の前にも引く様子を見せない。彼はとりあえず何にでも反応する厄介な奴だ。それがたとえ無名選手であろうと、四名門の当主であろうと同じこと。

 彼は、護り切るだけだ。自分が護れと言われたこの陣を。彼は大口を開け、ビスマルクをほかの選手ごと飲み込まんとする。

 

 しかし、ビスマルクは一切慌てる様子を見せない。多少なりとも怯む他の選手たちに混ざって彼は一人「魔弾オープン・ブレイン」と、その優雅な身のこなしで魔弾を詠唱する。

 とたんに水のマナが彼の魔銃に集まり、彼の体を蒼く輝かせ、強化させる。……と、その時だ。

 フフフン、フフフン、というお気楽な鼻歌と共に一つの大きく、幼い声が響く。

「〈流斧マサカリ・レイバー〉ジェネレートナリ!」

 ビスマルクの後ろから現れる影があった。見上げるほどに大きな、肥大した赤ん坊のような姿。

『あらやだ! ここでサイバーロードのサムライ、《戦劇エンペラー・キンタ》選手の乱入よ!』

 そう……彼はピロロンやテンサイ・ジャニットたちと同じくサイバーロードだ。サイバーロードはたいていが子供の姿をしているが、一部の「進化」を果たした個体は、彼のように肥大化した知の巨人となる。

 

「やーん! どけよ、サムライ風情がー!」

「ビスマルク様がよく見えないじゃないの、このデカブツー!!」

 その見た目通り能天気なキンタ、自分にかけられるそんなヤジ等一切気にはしない。「ハイドロ・ビスマルク帝! この陣は僕が貰ったナリ!」と、彼はビスマルクより早くリアクティブ・クロウラーにその鉞型のクロスギアで猛攻を仕掛ける。

「これで意外と百戦錬磨。通算96勝4敗ナリ」

 それに反応してリアクティブ・クロウラーは、その巨体をも飲み込まんと一気に大口を上げる。氷牙騎士団からはさらにブーイングが飛び交う。だが……そんな中、だ。

 

「ほざいてんじゃねえよ、メスクラゲども! 俺様の実力、しかと見届けな!」

 ビスマルクはマントをばさり、と翻し、手のひらの魔銃に魔弾を充填した。そして……戦いを続けるキンタとリアクティブ・クロウラーに向かって、その照準を合わせる。

「どきな、ブサイク……イケメン様のお通りだ!」

 そして、彼の魔銃が煌めく。……二発同時に放たれる魔弾によって。

「魔弾ネオン・ウインド、魔弾ストリーム・サークル!」

 

 とたんに現れたのは、赤と青に輝く大渦。ネオン・ウインドとストリーム・サークル両方の力を携えた水流弾だ。

 

「何ナリ!?」

 その異常な光景には思わずキンタも目を見張る。だが次の瞬間……キンタも、リアクティブ・クロウラーも、そのケミカルな輝きの猛水流に飲み込まれた。

 

「てめーの5敗目は俺様が頂いてやったぜ、有難く思いな、ブサイクのサイバーロード」

 目を回して倒れてしまったキンタの横を通りがかりながら、ビスマルク帝は「ゴォォオ……」とうめくリアクティブ・クロウラーに一発、とどめの魔弾を入れる。それと同時にリアクティブ・クロウラーも言葉を発さなくなった。

 

「文句なしっ! D地点の陣取りを完了させたのは氷牙君主ハイドロ・ビスマルク帝──っ! もう素敵―ッ、痺れちゃいます、そのイケメンぶり! そのたたずまいっ! その猛攻っ! さすが氷牙の騎士、その当主ーっ!」

 

 

「さすがの実力だ……」観客席で見ていたツバメガエシも息をのむ。

「ああ。兄者、しかし……あの実況、さっきから氷牙騎士団の肩を持ちすぎではないのか?」

「なんだ、知らんのか。あのコスモ・ポリタンとかいう実況……もと、氷牙騎士団の親衛隊の一人だぞ」

 

『ビスマルク様ぁ! よろしかったらヒーローインタビューの方、およろしいですかぁ!』

 媚び媚びな甘え声を出しながら、ビスマルクに近づくコスモ・ポリタン。その姿に氷牙騎士団親衛隊からは、名も知らぬサムライドラゴンやキンタの時もかくやというほどの罵声が沸き上がる。

「てめー! コスモ・ポリタン! この裏切り者―ッ!」

「ビスマルク様に勝手に近づいてんじゃねーっ、あとで絞めるぞこらぁ!」

「何がインタビューだよ、ビスマルク様と話したいだけなのバレバレなんだよーっ!」

 その言葉と同時に執拗に彼女目掛けて放り投げられるガラクタ類から、彼女の隣に侍るフェアリー・キャンドルが「ゴ……ゴシュジン、マモル……」と彼女を必死で守っている。

「インタビューねぇ……どーすっかな、メスクラゲ共も騒いでいるしなぁ……」

「そんなことおっしゃらずに! ビスマルク様のご雄姿本当にお見事でしたよーっ!」

「……当然だ」

 そこに、入ってくる声が一つ。ひらりと観客席から飛び降りたその姿は……。ビスマルクと同じような形の魔銃、そして翼型の飾りを持った、一人の超獣。

「なんだ、《フランツ》かよ」

「お迎えに上がりました、ビスマルク様」

 彼こそは氷牙騎士団の№2、《氷牙フランツⅠ世》。彼はビスマルクの前に歩み出で、その魔銃と一体化した右手に一つキスを落とす。

「キャァァ! フランツ様よーっ!」

「フランツ様にビスマルク様! 今日も今日とて最高の主従だわーっ!」

 

「テメーの試合はどうなった?」

「私が1位通過、マルガレーテは2位です」

「よくやったじゃねえか、褒めてやるぜ」

「光栄です。しかし、其れより……インタビューに答えて差し上げてはいかがですか、ビスマルク様」フランツはコスモ・ポリタンの方を見て続ける。

「貴方様のすばらしさを、この世に広く知らしめるためにも」

「うーん。ま、いいぜ。何が聞きてえんだ、実況メスクラゲ」

『勿論、貴方様率いる氷牙騎士団の強さの秘訣についてですっ!』ようやく了承を得られたコスモ・ポリタンはブーイングを浴びながらも一層浮足立った声で問いかける。

「ま……科学の魔術の融合、かな」ビスマルクはふんと一つ息を吐いたのち答えた。「マクシミリアンはじめとするグランド・デビル族の魔術と、俺たちリキッド・ピープル族の科学。これを融合させれば完全に魔術頼りの天雷、魔光、邪眼とは一味違った戦いができるってわけよ」

 水文明は基本的にはサイバーロード率いる科学文明であるが、魔術文明を擁するマイノリティとしてもいくつかの種族が存在している。水文明に生息するグランド・デビルはその一つであった。

『なるほどですぅ! でも、異文化圏のグランド・デビルの騎士達をも一つの「家」として従えるのは並大抵のことではないのではないでしょうか?』

「まっ、そこは俺様の強さとカリスマ性のなせる業ってとこかな」ビスマルクはそう言い、不敵に笑った。

「無論、フランツはじめ頼れる部下どものおかげでもあるぜ? だがやっぱりよ、俺様が俺様じゃなかったら、きょうび氷牙騎士団なんて存在してねえよ」

『その通りですっ! ビスマルク様あっての氷牙騎士団ですよねー!』意気揚々とそれに同調するコスモ・ポリタンは不意に『あれ、でも……』と、一つぽつりとつぶやいた。

「あんだ?」

『これは前々から気になっていたのですが……氷牙騎士団は魔術と科学の融合した魔弾術を掲げるうえ所属する種族も多様なわりに……サイバーロードが「いらっしゃいません」よね。なぜですか?』

 そう。水文明の支配階層種族にして、リキッド・ピープルやサイバー・ウイルスなどの人造種族の生みの親であるサイバーロード。それは水文明どころかこの惑星単位で言っても最高峰の知能と科学力を持つ種族だ。当然、氷牙も水文明の騎士団ならその力を使ってもよさそうなものだが……。

 だが、ビスマルクが何か口を開きかけるより前のことだった。

 

「サイバーロードは、騎士に相応しくなどない!」

 

 その問いに変わりに答える声があった。フランツのものだった。

『フ、フランツ様?』

「見ろ! かような無様な姿を!」フランツは目を回し倒れているキンタを指さして吐き捨てる。

「力なき我儘な幼子か、醜く肥え太った巨人! そのような姿にしかなれぬものに、美しく高貴なる騎士の座など似合わぬ! サイバーロードには下賤なサムライがお似合いだ!」

 急にそう叫びだしたフランツの肩を、ビスマルクは何も言わずそっと抱き寄せ、彼をマントの下に庇う。彼を落ち着かせでもするかのように。

「……すまん、実況メスクラゲ。インタビューは……ここいらにさせてくれ」

『あ。はい……ありがとうございました』

「帰るぞ、マクシミリアン、マティアス、シチューカ」

「うむ。ビスマルク」

「ぶおー♪」

「早雲! 早雲はどこだぁぁーっ!」

「マティアス、帰るぞ。ラネーバ・早雲はこのブロックにはおらん」

「離してくれマクシミリアン王! 早雲―ッ!」

 すっかり予選を制し切り、氷牙騎士団は帰還する。

 氷のマントをたなびかせ、黄色い歓声を浴びて、氷牙君主ハイドロ・ビスマルク帝は臣下たちと共に海底闘技場を立去っていく。

 

 

「うぅーむ……ムカつく奴ではあったが、その実力はすごいものであったな、兄者」

「ああ。だが、あの俺様何様ビスマルク様をいつか制さねえと……俺たちの野望、もといサムライ道はいつまでたっても果たせやしないぜ。……水文明にも誠道場や新一派みたいな武士団を作るっていう野望はよ!」

 海底闘技場から帰りながら、ツバメガエシとコテガエシも話し合っている。「そのためにもまずは」とツバメガエシは言った。

 その片手には……光を放つ参加者証。

「本選まで行かねえとな! 気合入れてくぞ、コテガエシ! 次の相手……相手にとって不足無しだ。なんにせよ俺たちは、『優勝候補』と当たるんだからな!」

「ああ、兄者!」

 

 

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