Saga of Creatures〜Battle Galaxy~   作:hinoki08

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第二話 前編

『さぁーて! こちら海底競技場B! ライト級予選2回戦Aブロックの試合が今にも幕を開けようとしているぜ! ……実況はおなじみ、このオレ千舌実況ミラクル・ショーとっ!』

『海底闘技場アシスタント、《コスモ・ポリタン》がお送りしまーす!』

 海底競技場Bは、広大なサンゴ礁をそのまま使った天然のステージだ。そこに誂えられた実況者席で、ショーと、隣に立つ《スプラッシュ・クイーン》の女性が元気にアナウンスした。

『それではさっそく、……予選第二回戦Aブロック……名づけて、「キューティ・プリンセス争奪合戦」! ルールの説明に入らせていただきまーす!』コスモ・ポリタンが片手に入った瓶を掲げると同時に、実況者席の後ろのモニターにそれが大写しになる。

「お集まりの選手の皆さんにはこちらのっ! とーっても可愛いサイバー・ウイルス! 《キューティー・ハート》ちゃんを取り合いしていただきます!」

 瓶の中に居るのは……なんとも愛らしい姿のサイバー・ウイルス。小さな顔の大きな目をきょろきょろ、体内に透けている心臓をトクトク動かしながら、選手たちの方を眺めている。

『この海底闘技場Bには、既にたくさんのキューティー・ハートちゃんが解き放たれております! 一人一匹、またはそれ以上探して、我々の実況者席に連れてきて下さい! 通過人数に制限はございません! また、勿論のこと乱闘、奪い合い、仲間同士の分け合い、あるいは戦わずともいかような手段でも、キューティー・ハートちゃんを連れてこれさえすれば、予選通過を認めます!』

『ただしっ! 一つだけ制限がある! キューティー・ハートは絶対に、生け捕りに限るぜ!』

 ショーがビシッと人差し指を指しつつ、告げる。選手たちも一斉に、その意味を知る。何しろ相手は小さなサイバー・ウイルス……もしも力加減を間違えれば、すぐに死にかねない。実力のほどもさることながら、力具合の調整や、力に頼らない智謀もものを言うルールと言うことだろう。

『それではみんな、用意はいいか!? 《決闘》……スタートっ!』

 

 ……そう。そう思っていた。誰もが。

「おっ」と、ものの1分もしないうちに、一人の選手が珊瑚礁の裏に隠れていたキューティー・ハートを発見した。先方はというと、彼の存在に驚いたかのように縮み上がり、その心臓をバクバクと激しく波立たせる。

「早速みっけ! さ、こっちおいでぇ!」

 そしてそれにも関わらず、彼が手を伸ばしたその瞬間だった……激しく鼓動するキューティー・ハートの心臓から「何か」が唐突に伸びた。

 

 

 

 

 “『えーなお、本日はなんとライト級、豪華4本立て! ライト級予選第二回戦4ブロックを、同時並行にて行ってるぜ! まずは、Bブロック、どうぞ!』

 映し出されるのは、打って変わって空の上、雲の上に造られた広い闘技場。そこに映るのは、巨大なラ・ウラ・ギガ。

『はい。こちら天空闘技場Δでございます。こちらではBブロック予選、「雲上、輝きの鬼ごっこサバイバル」がすでに始まっております。実況はわたくし、ラ・ウラ・ギガ戦国モデル、プロトタイプ1号がお送りいたします』

 そこにいるのは、大量のラ・ウラ・ギガや……ロボット種族《グレートメカオー》をはじめとする、光文明の砲撃用の機体が選手に無差別射撃を行っている。勿論皆、運営スタッフである。

『選手の皆さんには、我々の攻撃から逃げつつ、我々と戦って頂きます。我々の砲撃を受ければペナルティ、見事撃墜させれば攻撃の飛距離、威力に見合う形で得点を入れさせていただきます。制限時間終了後、得点がペナルティを下回っていない選手が進出です……それではお次は、Cブロックをどうぞ』

 次に映るCブロック予選の会場。どんよりしていて暗く、闇文明の土地であるのが推し量られる。画面に映るのは、可愛らしいピエロ姿の人形種族《デスパペット》。闇文明の、呪いによって動く人形種族である。

『いぇーい! こちらはCブロック、闇文明に造られた地下レースルートだぜぇ! Cブロックの競技は「魔界流、サドンデス障害物レース」! 実況はオレっち、《JK人形ボッコグー》がお送りするぜぇ! ルールは簡単! 障害物競走のゴールにたどり着いた奴が勝ち抜けだ! 順位は問わねぇ、ドンケツでもゴールさえすればOK! ただしっ! コース上には闇文明の技術を生かしまくった恐怖のギミックが満載だぜぇ! うかうかしてるとすぐに戦闘不能! 運が悪けりゃ死も有りえる! 瞬発力が試されるなぁ……おやぁ!? ちょうどトップ選手の登場だぜぇ! あれは《750男》選手!』

 750男は、バイクを取り込んだ《ヘドリアン》……様々なものに寄生する生きたヘドロの種族だ。彼は、闇文明きっての暴走族のリーダー。その為レースなら、得意中の得意。ものすごい勢いで進んでいたが……不意に、彼の体が浮かび上がる! そして……ガチャン。と750男は檻の中に閉じ込められた。出てきたのは……檻を内蔵した、巨大なヘドリアンだった! 

『あーっ出た出たぁ! ヘドリアン、《罠々男》ーっ!! レース大得意750男、まさかの序盤で捕獲されちまったぜぇ! まだまだサドンデスレースは始まったばかり、早くも番狂わせだぃ! んじゃここいらで、Dブロックにバトンタッチするぜぇ、Dブロックー!』

『はーい! ボッコグーくん、ありがとー! 僕は、戦国武闘会物流スタッフチーフ……兼、今はDブロック実況者、直神兵ワッショイエクスプレス! 他の皆さんと違って、顔が出なくてすみませーん! 何しろ……』

 映し出される光景は、他とは勝手が違う。狭い部屋の中が、いくらもパラパラと映し出されていく。……このルールなら、当然だ。

『Dブロック予選は、僕の体内で行われておりますっ! Dブロック予選、「地獄のワッショイ超特急」!この僕、世界最速ワッショイエクスプレスがライト級第3予選の行われる、武闘会の聖地、コロッセオ・シティにたどりつくまで3時間! その間、僕の体に括り付けられた客車の中で選手の皆さんには戦って頂いております! 勿論ルールは何でもアリ! 3時間後、コロッセオ・シティ駅のホームに降り立った選手が、予選3回戦進出となります! それではみなさん、良い旅をー! ショーさん、戻しまーす!』

『はーい! 皆、ありがとなっ! それではライト級の4試合、選手たちもオレたち大会運営も全力で頑張っちゃうぜ!! これを見ている観客のあなたも、どうぞ全力で楽しんでいってくれよーっ!』 “

 

 

 

「師匠っ! 始まりましたよ! ライト級の試合!」

「《ビワノシン》たち、無事っすかねぇ……」

「馬鹿野郎貴様、弟弟子たちを信じなくてどうする!」

 火文明、ボルメテウス・武者・ドラゴンの末裔……《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》率いる『誠道場』。

 自然文明の魔術……《ディメンジョン・ゲート》の応用によって武闘会の様子が映し出される魔法の石板の前で、門下生たちはやいのやいのと大騒ぎだ。師範代のドラゴン《武装竜鬼ジオゴクトラ》が「静かにせんか!」と一括し、もう一人の師範代、《武装竜鬼ボルグゲンパク》が「まあまあ」となだめる。

「みんなが騒ぎたくなるのも当然だ。仲間たちが出ているからだけではない……ですよね、師匠」

「うむ」

 そして誰よりも前に通された、金色の体毛をたなびかせる世にも神秘的、かつ猛々しき雰囲気を纏ったドラゴン……誠道場の師範《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》は、石板に映し出される四つの試合を眺めながら、神妙な顔で呟いた。

「第百回戦国武闘会……さすがに、空前絶後の開催とうたうだけはある。ライト級にすら……なかなかに、強者どもが揃ったようだ」

 

 

 

 Bブロック、雲上ステージは早くも大盛り上がり。選手たちがだんだん調子づいてきたのだ。無数に放たれるレーザーを何とか交わしつつ、次々にスタッフが撃退されていく。

 勿論、スタッフたちも負けていない。スタッフの一人《遊撃鉄人アザース》が麻痺光線を放ち……選手たちはたちまち痺れ、動きを封じられる。そのうちにラ・ウラ・ギガやグレートメカオー達の砲撃を受けてしまう。

「1回お休みデース! アザース!」

 だが、できる選手たちはやはりそんな彼のレーザーなど喰わない。ひょいひょい躱し、スタッフたちを撃墜していく。……そんなやり手の選手たちの中でもひときわ輝く金色のボディがあった。

『途中経過をお知らせいたします。ただ今リードしておりますのは……《エンジェル・コマンド》の少年戦士、《天武の精霊ライトニング・キッド》選手。ペナルティ2、得点30。小さな体格に似合わないパワーで、バッタバッタとなぎ倒してゆきます』

 実況のラ・ウラ・ギガ1号の言うとおり。光文明最強の戦闘種族エンジェル・コマンドにしては小柄なその体は、それであってもまだ子供なことを物語っているものの、やはりパワーは精霊に相応しいとみえる。

 このままライトニング・キッドが勝ち抜けか……と思った時、ラ・ウラ・ギガ1号の下にはある選手の猛烈な追い上げのデータが送られてくる。

『おっと、ただいま新情報が入りました。魔光のナイト、《魔光人形ドンキノフ》選手、ただいま得点28点。1位のライトニング・キッド選手に迫る勢いです』

 その通り。会場の中央には、馬に乗った小さな騎士姿のデスパペット。

「やーやー、我こそは偉大なる魔光の騎士ドンキノフなり! 大いなる呪文よ、我が後に続け!」

 ドンキノフはそう言って、すっと剣の形をした魔銃を天の上に掲げる……そしてその周りに、集まる黒いマナ。

「《魔弾デュアル・ザンジバル》!」

 とたんにぞわぞわぞわ、と金粉をちりばめたような色のオーラの茨が巻き上がり、一体のラ・ウラ・ギガを襲う。そのままエネルギーを吸い取られたように、ラ・ウラ・ギガは地上に落下。だが……これでは、終わらない。ドンキノフは返す刀で背後に照準を合わせ……自分にレーザーを打とうとしたラ・ウラ・ギガにも砲撃を放った。そのラ・ウラ・ギガも墜落していく。

 これは……《ナイト・マジック》。ナイトによって発せられる、魔弾の秘儀。

『ナイト・マジックが見事に炸裂いたしました。体は小さくとも、騎士の技の切れは魔光の騎士の名に見合う抜群ぶり……ドンキノフ選手、2点追加でございます』

「はーっはっは! 目指すは1位ぞ、愛馬ロシナンテ!」

「ブルヒヒン!」彼の乗る馬の人形も元気にあいさつ。

「……どうやら、僕もうかうかしていられないようですね」ライトニング・キッドもぼそりと呟き、自分の戦いに集中する。と、やってくるアザース。

「はーい! 一回お休みデース!」

「させませんよっ!」

 ちゅいん、と放たれる麻痺光線を間一髪でよけ……アザースの懐に飛び込むライトニング・キッド。そして手のひらから光線を生成し……次の瞬間、自分の体より大きいアザースの心臓部を、的確に打ち抜いた。

「おみごとっ! ライトニング・キッド選手5点追加デース……」

 そう言いながら、落ちていくアザース。

『ライトニング・キッド選手とドンキノフ選手の熾烈なる上位争いが続いております……うん? ここで新情報が参りました。現時点で、唯一ノーペナルティの選手がおります。……ドリームメイト、《隠れんぼの達人コンコーン》選手でございます。現在ペナルティ0……得点も同様に、0でございます』

 そのアナウンスに一瞬、会場はざわつく。この弾丸の雨の中、唯一のノーペナルティを貫く「隠れんぼの達人」だって? 

 ルール上、ペナルティが得点を「上回っていなければ」合格だ。つまり彼は……本格的に、一切的に見つからず自分も敵に遭遇せず「隠れんぼ」で通過を狙おうというのだろうか!? 

「おやおや、騎士どころか戦士の風上にも置けんものがまぎれこんでいる様であるのお!」

 ドンキノフは笑い飛ばす。「そんなこと、言うものではないでしょう」隣を飛んでいたライトニング・キッドが釘を刺した。

「僕もあなたも、少しは被弾しているんだ。この弾幕の雨の中でノーペナルティで生き残るというのも、生半可な技術ではできませんよ」

「ふん、くだらん! 騎士に逃げなどないっ! 騎士は、戦いでの勝負あるのみ!」

 ドンキノフは魔銃を、大型グレートメカオー《攻撃巨兵レーザリオン》に合わせる。先ほどから強烈なレーザーを放つ彼。光った瞬間、闘技場の設備がバラバラになるほどのパワーの持ち主だ。

「魔弾デュアル・ザンジバル!」

 しかし、その前にだ……。

「いきますよ! 《流砲ハイドロ・バズーカ》!」

 突如、巨大な水流がレーザリオンを襲い、ドンキノフの手からその獲物を奪い去った! 

「なっ!?」

「ただいまサムライ、《パーフィン》選手、巨大メカオーレーザリオンを撃破いたしました。10点獲得、合計27点。ドンキノフ選手に並び立ちました」

 ラ・ウラ・ギガ1号のアナウンス通りにドンキノフが振り返ってみれば……そこには刀の形のホバーボードに乗った水文明種族《サイバーロード》のサムライ。そしてその手には……巨大な銃型のクロスギア! ナイトの十八番である銃を、サムライが持っている! 

「これは面妖な! サムライにして、銃を扱おうというのか!」

「ええっ、そうですとも! 魔光の騎士ドンキノフ、お手合わせをお願いいたします!」

 ドンキノフは当然その突然降ってわいた挑戦に驚き……そしてカカッと笑った。

「面白い! 魔光の名に懸けて受けて立とうぞ、その勝負!」

「ありがとうございます! さあ、パーフィン、推してまいります!」

 

 

 

 続いてCブロック。レース中盤で早くも罠々男などの罠に襲われ、大勢の選手が脱落……したかのように思えた。

「げへへ、俺に触れるとワナワナしちゃうぞ!」

 罠々男のボディは、それだけで毒性が有るのだ。触れられた選手は次々と彼の持つ籠や、腹の中の檻に閉じ込められていく。……だが、それで終わらないのも戦国武闘会。

「んだよ、てめーら、こんな檻に捕まったくらいで諦めようってのかぁ!?」

 そう言うのは、一番に捕まった750男だ。先ほどからオートバイで、檻に体当たりをしている。それを見て、実況のボッコグーが言う。

『750男選手、さすがにワルのボスなだけあるぜぇ! あきらめが悪い! まだ逃げようとしてるんだぜぇ!』

「あったりめーよ……」その放送に向かって750男。

「人生逃げなきゃ死ぬだけよ! 逃げるのに理由をつけちゃ、おしまいだぜ?」

 そして750男は……思いきりエンジンをかけ、他の選手を轢く勢いで罠々男の檻の……付け根に突撃。それも……毒性のヘドロの体と固い檻が交わる、ちょうど一点をめがけて。

 そして次の瞬間……。

『あーっとぉ!? こっ、これはぁ!』

 衝撃とともに、内部から罠々男の檻の片面が吹き飛ばされた! 「よっしゃ!」と、750男はその勢いで飛び出す。

「同じヘドリアンの体だ、逃げ出せるとは思ってたんだよ! テメーら、レースを捨てるな、オレにつづけぇ!」

「すげぇぜ、750男兄貴ぃ!」

「あんたの舎弟にしてくれぇ!」

「んなこたぁ、逃げ切ってから言うんだよぉ!」

 罠々男に捕らわれていた選手たちも、大勢ゾロゾロ出ていく。

『すっ、すげぇーぜ! 750男のレースを捨てない執念が、実を結んだぁーっ! 番狂わせを番狂わせで返す、闇の暴走番長は流石だぜぇ! ……つーか罠々男、大丈夫かぁ!?』

「ちょっと、イタいかも……」

 シュンとしている罠々男であった。

『さてっ、しかしぃ本命の750男は大幅タイムロス。現在1位を走るのは……天雷の騎士、《天雷王機シルバー卿》だぜぇ! ナイト・マジックを駆使して破竹の勢いで邁進中ーっ!』

 1位、小型グレートメカオーの選手、シルバー卿の走る場所では……スレイヤーのデスパペットが大量に待ち構えていた。

「ザバーン! ガガッ! チュドドーンだワン!」

《爆鯨人形ボムラーワン》が天井につるされ、超スピードで選手に向かって急降下。だがシルバー卿は……冷静に魔銃を構え、魔弾を放つ。

「《魔弾チェーン・スパーク!》」

 すると光の枷が現れ、たちまちボムラーワンは空中でぴたりと動きが停止する。そして間髪をいれずナイト・マジックでチェーン・スパークを連射。落ちて来る前のデスパペット達すらも、そろいもそろって動きを封じられた。何の障害もなくなった道を、すいすい抜けていくシルバー卿。

『さっすがナイトの戦いっぷりは、隙がないねぇ! 全力をかけて無傷で突き進むシルバー卿、天雷らしいパーフェクトな戦い方だぜぇ!』

「(こんな低レベルの戦いで脱落するわけにはいかん! なんとしても1位にならねば! 俺の名誉以上に、偉大なるロレンツォ様の顔に泥を塗るわけにはいかんのだ!)」

「ふん、なんだ、走りがいのない道にしてくれたな!」

 だが、そんな彼に追いつく存在がいた。超スピードで迫ってきた赤い姿は……。

『おーっとぉ! ここでアーマロイドのサムライ、《羅神兵デュアル・又左》選手の追い上げだあーぃ! 獲物のクロスギアを抜いてからぐっと足が早くなったぜぇ、又左選手! 今までは本気じゃなかったっつーことか! こいつぁ見どころ満点だぜぇ、ナイトとサムライのロボット種族対決だぜぇ! しかも後ろに迫るは闇の走り屋750男、闇文明のこのコースは奴に取っちゃホームだぜぇ! さぁ誰が誰に追い抜かれるかなぁ!?』

「くっ!」実況にあおられ、シルバーも焦る。

「サムライごときに、負けられるか!」

「それはこっちの台詞だ、ナイトが!」

『おーっと、このルールでよそ見は危ないぜぇ、両選手!』

 そう言われて、はっと我に返る両者。そして目の前に現れかけていたものを見て……慌てて左右別方向にそれた。それて正解だった。ぷかぷか地面から湧き上がってきたのは、黒い、毒の泡。《バブル・トラップ》だ。

『さて首位二名、閉じ込められたらおしまいの、恐怖の罠バブル・トラップゾーンに入ったぜぇ! しかもどこに埋まってるのかは浮かび上がるまでわかりゃしねぇ! 無事ぬけられるといーなぁ! オレっち、ドキドキしてきたぜぇ!』

「(くっ……)」焦りつつも、シルバーも又左も、走る脚は止めない。浮かび上がってきたバブル・トラップを間一髪でよけつつ、進んでいく。

「(サムライに、1位を取らせるか!)」

「(ナイトに、1位はわたせねぇ!)」

『ドンケツでもゴールすれば通過とはいえ、誇り高い戦士はやっぱり1位を望むもの! どんどんサドンデス要素の強くなるレースの中、熾烈なトップ争いが続いているぜぇ!』

 

 

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