ログ・ホライズン -ワールドツアー-   作:はにかみ詩

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前書き

皆様初めまして。はにかみ詩と申します。

今回は「ログ・ホライズン -ワールドツアー-」に興味を持っていただき、誠にありがとうございます。

この小説は、橙乃ままれ先生の作品「ログ・ホライズン」の2次創作です。自分なりの解釈、独自の設定などを盛り込んでおります。

原作の設定や雰囲気はなるべく壊さない様に書きたいと思っていますが、「これなんか違くね?」とか「ログホラ舐めてんの?ペロペロなの?」みたいな事があった場合はご容赦ください。

原作キャラはほとんど出て来ません。一部のキャラや名前のみの登場はあるかもしれませんが、現在構成中です。

はにかみ詩は小説と言うものを書いたことがほとんどありません。拙い駄文となりますが、興味を少しでも持っていただいた方、どうぞよろしくお付き合いください。ちなみに今回が初投稿です。
最後になりますが、はにかみ詩はにわかファンです。「ログ・ホライズン」はアニメで知りました。作品の設定はwikiなどで調べて書いています。

指摘事項、感想など。教えていただけると幸いです。

それでは「ログ・ホライズン -ワールドツアー-」スタートです。



プロローグ

 

 

-静かな夜だった。月明かりが海面を照らす海原に一隻の蒸気船が波を掻き分け進む。船の上を潮風が駆け抜けて行く。煙突から登り出る蒸気の湯気が、月が浮かぶ広大な夜空へと吸い込まれるように消えていった。

現代の世界地図で言う朝鮮半島から日本に向けて出航している定期船。その甲板の上で1人、闇に溶ける水平線を眺める。

 

「ここにいたのか。マーサー。」

 

声をかけられ振り向くと、そこには金色の長い髪を後ろに束ねた男が立っていた。

 

「ゲオルクか・・・。」

 

ゲオルクと呼ばれた金髪の男はこちらに向かってゆっくり歩き、甲板の柵に両肘を乗せて隣に立った。

 

「眠れないのか?」

 

「ああ。まあね。」

 

返事を返して視線を戻す。顔を見合わせる事無く、二人は海原の先を眺めている。

 

「遂に戻ってこれたな。懐かしい故郷に帰れる気分はどうだ?」

 

「さぁ。どうだかな。懐かし過ぎて、よくわかんねぇや。」

 

素っ気ない返事を返す。ゲオルクがフフッと小さく笑い、「そうか。」と相槌をうった。

 

「やっと帰れるなぁ。ここまで随分時間がかかっちまった。」

 

柵を両手で掴みながら膝を曲げてしゃがみ込む。無意識に溜息が漏れた。

 

「そうだな。だが、気を抜くなよ。君が目指している場所は『アキバ』だろう?」

 

「ああ。わかってるさ。まだまだこれからだからな。」

 

ゲオルクが吐いた戒めの言葉に呼応する様に、勢い良く立ち上がる。

懐に手を入れ、ボロボロに汚れ折りたたまれた紙を取り出した。この世界の地形が描かれた地図だ。

 

「いつも大事に持っているな。その地図は何か意味が?」

 

「ん?ああ。御守りさ。」

 

折りたたまれた地図を見つめ、思い返す。

 

(おっちゃん・・・。おっちゃんが祈ってくれたから、おれ、ここまで無事に来れたんだ。もうちょっと・・・。もうちょっとだけ祈っててくれよな・・・。)

 

あれからどれほどの時間が経ったのだろうか。この世界に来たのはいつだっただろうか。思い返せば色々な出来事に遭遇しては立ち向かい、突破して行った。

大陸を渡り、山を越え、途方もない距離を歩き、そして今海を渡っている。

様々な人達に出会い、別れ、時には死ぬことも覚悟した。

あの時、あの人が自分の無事を祈ってくれたから。それが心の支えになったから。自分はまだ歩き続けられる。

地図を懐にしまい込み、再び水平線を見つめ直す。

少年の目に光が宿る。迷宮に迷い込んだ子羊では無い。1人の戦士の姿が、そこにはあった。

 

船は波を掻き分け、ただひたすら真っ直ぐ進む。

 

 

弧状列島ヤマトへ向けて。

 

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