入試編です
主人公の個性も判明します
まぁ流石に皆さん気づいてるでしょうけど
3月、学生達にとって大きな転換点となるこの時期は受験生にとっては一世一代の大勝負の場となる。
一夜漬けで何とかなる学校のテストとは訳の違う入学試験は日々の積み重ねこそがものを言う世界である。
もっとも、この世界では頭がいいだけでは試験がどうなるかは分からないが
「…デカくないか?」
「あぁ、もしかして中にテーマパークでもあるんじゃないか?」
「お前落ち着きすぎじゃないか?」
「心操が緊張し過ぎなだけだろ、俺達はただ今まで散々勉強してきた事を披露するだけだろ?」
「簡単に言うな…落ちるなよ?」
丸越と心操はお互いに雄英の校舎を前に思い思いの感想を話す。緊張している心操とそんな緊張を解そうとする丸越は正反対の雰囲気を放っていた。
雄英高校ヒーロー科。
そこはプロヒーローの資格取得を目的とする養成校の一つであり、全国同科中、最も人気で最も難しく例年倍率300倍を超える超エリート校。
国民栄誉賞に打診されるもこれを固辞した誰もが知るNo. 1ヒーロー『オールマイト』
事件解決史上最多燃焼系No.2ヒーロー『エンデヴァー』
ベストジーニスト8年間連続受賞。No.4ヒーロー『ベストジーニスト』
そんな高校の入試の直前
この場において心操の反応はむしろ当然のものであり、逆に丸越の反応は異質としか言えないものだろう。
周囲からの注目をモロに受ける2人は他愛もない話をしながら試験会場へと入って行った。
午前の筆記試験は流石倍率300ということもあり他校とは比べ物にならない程の難易度となっている。
まともな入試対策をしてもボーダーすら届かない程だ。
「どうだった?手応えとかはあったか?」
「ああ、取り敢えず大丈夫だ。
丸越に教えて貰った甲斐があった、流石模試top10の勉強の教え方は違うな」
「宜しい、コーラを献上せよ」
「ファミレス奢ったからノーカンで頼む、お小遣いがやばい…」
持参した昼食を食べながら筆記の手応えについて語り合う2人の姿は周りの堅苦しい雰囲気とは打って変わってまるでいつも通りの昼放課のような空気感となっている。
「あと相変わらずお前めっちゃ食うな」
「そうか?一般的な15歳の食事量だろ?」
「どこの世界に重箱三段の弁当を完食する15歳がいるんだよ」
昼食後、受験生は実技試験の説明のため巨大な講堂に集められて待機していた。
各自コンディションを整えたり、配られた資料に目を通したりして時間を潰していた。
そんな中、1人のプロヒーローが受験生たちの前に立った
「今日は俺のライブにようこそ!!Everybody say hey!!!! 」
『……』
大音量の声で受験生たちの前で話す『プレゼント・マイク』に対してその場は静まり返る。
ラジオ番組とは違い、この場においては見事に空ぶってしまった。
「こいつはシヴィーー!!OK!これから実技試験の内容を説明するぜ!Are you ready?」
『……』
((メンタルすげぇな…))
反応の薄さを歯牙にもかけずそのハイテンションのまま説明を続けるその姿勢に思わず2人の心の声が重なった。
「リスナーにはこの後10分間の“模擬市街地演習”を行ってもらうぜ!演習場には仮想敵を三種・多数配置してあり、それぞれの“攻略難易度”に応じてポイントを設けてある。各々なりの個性で仮想敵を行動不能にし、ポイントを稼ぐのがリスナーの目的だ!もちろん!他人の妨害などのアンチヒーローな行為はご法度だぜ!?」
この試験には単純な戦闘力だけでなく効率のいい敵退治を心がけながら立ち回る必要がある。場合によっては自身の個性と向き合い、能力の限界との向き合いも大切になってくる。
「質問よろしいでしょうか!」
司会のプレゼント・マイクが一通り説明を終えると、1人のメガネをかけた真面目そうな受験生が質問しようとする。
「OK!」
「配布されたパンフレットには四種の仮想敵が記載されています!もしこれが誤載であれば雄英にとって恥ずべき痴態!どうかご説明を!」
「オーケーオーケー、受験番号7111くん、ナイスなお便りサンキューな!四種目の敵は0P、そいつは言わばお邪魔虫さ!アレ!マリオのドッスンみたいに思えばいいぜ!ようは各会場に一体所狭しと大暴れしている『ギミック』よ。倒せないことはないが倒しても意味はない。リスナーにはうまく避けることをお薦めするぜ?」
「ありがとうございます!失礼いたしました!…そしてそこの君!先程からボソボソと気が散る!物見遊山のつもりなら、即刻!ここから立ち去りたまえ!」
「ご、ごめんなさい…」
(流石にそれは可哀想だろ…)
(やってる事がほぼ死体撃ちみたいだな)
緊張がピークに達するこの時にわざわざ名指しで注意するあたりほとんど公開処刑みたいなことをした事にメガネの受験生に二人とも心の中で異議を唱える。
「俺からは以上だ。最後にリスナーへ我が校校訓をプレゼントしよう!かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った…『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と!
更に向こうへ!Plus ultra!」
「受験会場はバラバラか」
「多分だが同じ学校同士で協力とかを無くすためだろうな」
「成程ねえ…」
説明を終えてお互いの受験会場を確認し合う丸越と心操の2人はこれからしのぎを削り合うライバルとして蹴落とし合いに参加する身でもある。
「丸越、一つ言っておきたいことがある」
「…なんだ?」
心操の纏う空気感の変化に真面目な顔になる丸越
「もし俺かお前どちらか片方が落ちたら...その時は恨みっこなしだからな」
「ああ、何ならポイント低い方は何か奢るルールにするか?」
「勝算がないから無しで」
「えーー」
とても正念場の直前とは思えない会話をする2人
ある一種お互いを信用していることがわかるやりとりを終えてそれぞれの会場に向かった。
『……』
試験会場となる演習場は大都会のようなビルが立ち並び、人が住んでるのではないかと思う程であり雄英の底知れない予算が垣間見える。
(ガチでどういう金の使い方してるんだ?USJとか夢の国より金かけてるだろ...?)
『ハイ、スタート!!』
「っと、行くか!」
突然のスタートに反応できていない他の受験生を尻目に街中に駆け抜けいていく。
『標的補足…ブッコロス!!』
「あれか!それじゃ様子見程度にそのまま…オラァ!」
メシャア!
個性を使わずに素の身体能力で蹴りを叩き込むと重々しい音を響かせながら蹴り壊していく
「思いのほか強度は高くないな…無個性でも鍛え方次第で壊せそうだな」
その後方には出遅れた他の受験生が仮想敵と交戦していた
「ま、遊びはここまで…とでも言うべきかな!」
そう言うと丸越の体から突如として蒼い炎が発火する、すると蒼い炎は丸越の両腕を包み翼を型どった。
「なんだ!?発火の個性か!?」
「ありゃ…鳥!?」
『敵、発見‼︎』
「ブッコロス‼︎」
しかし、そんなことお構い無しに仮想敵は丸越に突っ込ん行く
「そんじゃまとめて吹っ飛べ
ズドォン!
放たれた蒼い炎が後ろに控えていた仮想敵もろとも近付いてきた仮想敵を文字通り吹き飛ばす。
「ざっとこんなもんか…そんじゃ別のやつ探しに行くか」
翼を広げて空からの索敵を行う
他の受験生にはない空中での行動は唯一無二のものだろう
「…ん?あれマズそうだな」
足を庇っている少女が複数の仮想敵に囲まれている。パッと見でも劣勢なのはどう考えても2人組の方だろう。
「見て見ぬふりは出来ないし加勢するか…」
足を鳥のものに変化させながら少女の元へ向かうそして
「伏せろよ!」
「え、何!?」
丸越からの声に少女が咄嗟に伏せると
「
バギャァン!
斬撃に近い強烈な蹴りによって一撃で複数の敵を破壊していく。
「大丈夫か?」
「ちょっと足が…」
庇っている足を見ると切り傷があった
おそらくロボットの破片辺りで擦りむいたと思われる
「ちょっと傷を見せてくれ、それなら治せる」
「回復もできるの!?」
「むしろそっちの方が本業みたいな感じだからな」
少女に傷を見せてもらい丸越は手から出した炎を傷口にかざす。
「熱くない…それどころか痛みが無くなってる!」
「多分そろそろ…よし、治ったぞ」
そこには先程まであった傷は跡形も残っていなかった
「ありがとう…お陰でまた戦えそう」
「気にするな、それより…」
『敵、ブッコロス!』
2人に先程より大量の仮想敵が近づいていく
「アンタ名前は」
「俺は幻妖丸越、きみは?」
「耳郎響香、ウチは近距離は不向きだから接近戦はよろしくね」
「おう!」
蒼い炎を纏いながら仮想敵の大群へと向かっていく丸越と響香は敵をなぎ倒していく。その連携はとても即興で出来るようなものではないだろう。
流石に長くなるので2話に区切ります
次回 vs0Pt敵(スクラップ予定)
主人公設定
名前:幻妖丸越(げんようまるこ)
基本的に誰からも慕われやすい性格
飯田とは違うタイプのリーダーシップを持っている
なお元の人のようにパイナップル顔ではない。
余談だが悪魔の実とかではないため風呂に入っても個性が使えるが本人は大のかなづちである。
個性『不死鳥』
みんなご存知トリトリの実 モデル『フェニックス』と同じ能力。単純なフィジカルとタフネス、そして卓越した再生能力を持っているためほぼ全ての攻撃が意味をなさない。全盛期オールマイトのパンチも数発耐える。
他者も再生可能だが自身のものほどの再生力はない、それでも毒やウイルスといったものの中和が可能。
なお、この世界には覇気などが存在しないため有効打がほとんどない。(ぶっちゃけ倒せそうなのが最低でもエンデヴァークラス)