さていよいよ白玉楼に突撃…………
する前に、もう一話挟ませてもらいます♪
ごめんなさいね?
さて今回は望君と鏡火が少し真面目に話し合います
話す内容は《神について》とでも言っておきましょうかね?
それではどうぞ
前回のあらすじ
謎の体調不良に陥り防戦一方となる霊夢達を救うべく望は華蓮を出す
耳の内側への攻撃による体調不良を何とかすべく、望は華蓮に歌うよう願うが華蓮はやはり恥ずかしがってしまう………
その時、なんとあの望が華蓮に対して初めて叱る
それにより華蓮も覚悟を決め、歌い出すと見事に霊夢達の不調を治し勝利を手にするのであった………!!!
「華蓮!よくやったぞ!!」
三姉妹を倒した後、望は回復を済ませると華蓮を思いっきり褒めていた……
華蓮の頭を撫でる望だが対する本人は少し恥ずかしそうに顔を埋めている
「イヤー、一時はどうなるかと思ったぜ♪」
「………ま、それについては同意ね………ありがとう、華蓮……」
霊夢と魔理沙も華蓮にお礼を言うと華蓮は笑みを浮かべる
どうやら望の叱りは華蓮の心に響いたらしく、ほんの少しだけ華蓮に度胸がついたのかも知れない………
「…………すみませんでした、卑怯な手口で………」
そこへ目覚めたルナサ達が霊夢達に頭を下げてくるが………
「全く………ま、流石に次からは止めて欲しいわね………もうあんな思いはしたくないわ」
「私もなんだぜ………」
二人はちょっと疲れた顔を浮かべるが、それ以上三姉妹を責めることなく離れていった………
「………ありがとうございます………」
三人は二人が離れた後もしばらくの間はその方向をずっと見続けるのであった………
「………さて、後は………」
望がそう言って白玉楼に視線を向ける
「あそこに行けば多分白玉楼に着く筈だ………そろそろ行くk………」
望がそう言って白玉楼へ行こうとすると………
「ちょっと待ってくれ………」
その時、突然何故か鏡火が呼び止める
すると鏡火は真っ直ぐ望を見つめていく
「望殿………少しだけで構わない………二人だけで話がしたい」
急に鏡火はやけに真剣な表情でそう言い出してきた……
周りは不思議に思うなか、望も真剣な眼差しで鏡火を見る
「…………今じゃなきゃ駄目なのか?」
「…………ああ、今言うべきだと思っている………」
鏡火がそう答えるとしばらくの間全員が無言となる
その後、間を開けて望は霊夢に視線を送る
「……………悪い、霊夢……また先に行っててくれ………俺はここで鏡火と少しだけで話してくる………」
「………え、ええ………分かったわ………早めに戻ってきなさいよ……?」
「ああ…………」
望は霊夢にそう言うと霊夢はそのまま白玉楼目掛けて飛んでいき、その場に望と鏡火だけが残った………
「……………さぁ、これでいいだろう……何のようなんだ?鏡火………」
望はいつも以上に真剣な眼差しで鏡火を見つめていた
対する鏡火も同じくらいに………
すると、鏡火は少し表情を歪ませる
「……………あの日、あの祭りがあった日……あの望殿に何て言われたのだ?」
「…………………」
すると鏡火はあの日、あのクロムと再開した時の事を聞き出してきた………
そう言われ望はあの時のクロムの言葉が頭を過り、表情がドンドン重くなっていく
「………あの日から望殿は元気がないように見えて仕方がない………一体、何があったのだ…………良かったら私に教えてくれないか?」
「………………」
鏡火はあれからずっと元気のない望を今日もずっとずっと心配していた
望はこれまで鏡火から何度もこの質問をされれば、適当に促し鏡火もそれ以上の事は聞こうとはしなかった………
でも、そんな事を繰り返しても望は確実に話してくれなくなる
それだったら多少強引に聞き出そうとしているのだ………
しかし………
「…………………またその話か……その話は今関係ないだろ?全く何を言い出すかと思えば………さっさと霊夢達のところへ行くぞ?」
望は決して答えようとはせず飛んでいこうとする……
そんな望を見た鏡火は我慢が出来なくなってしまった………
「いい加減にしてくれ!!望殿!!」
「!!?」
急に鏡火は表情を険しくさせ望も一瞬ビビってしまう
そのまま鏡火は思った事を言い出してしまう………
「何故だ………何故私を頼ろうとしてくれないのだ!?一体何故なんだ!!望殿………!!それはどうしても私に言えないことなのか!?なんでいつも促そうとするのだ!?………私は、望殿の式なのだぞ!?悩みくらい私に一つや二つくらい話してもいいじゃないか!!!」
「……………………」
鏡火の発言に望は思わず何も言えなくなってしまう………
「………それともなんだ?私は望殿にとって迷惑な存在なのか?邪魔でしかないのか?」
鏡火は悲しそうな表情を浮かべ望をただ真っ直ぐに見つめていた……
それを見ていた望は思わず声をあげてしまう……
「そ、それは違う………!!お前達の事は本当に大切に思っている………!!鏡火も華蓮も、俺にとっては家族も同然だ!!!」
「…………じゃあ、なんで黙るのだ?」
「そ、それは………」
望はそう言われると何も言えなくなってしまう
あの日に言われた事は自分とクロムの二人だけの問題である
それを話すわけには………
望は頭のなかで凄まじい葛藤を繰り広げる………
しかし、なかなか結論は繰り出せず言葉もでない状況が続いていく………
「………………………お願いだ、話してくれ……望殿……」
「…………………………………」
そんな中で鏡火は迫り来る………
心のなかの葛藤が更に大きくなっていき、急ごうとすればするほど考えは纏まらなくなっていく…………
「……………………もういい、望殿はどうしても私には話せないのだな………時間を取らせて悪かったな、戻ろう………」
「…………………!!!」
その時、望は本当に一瞬だが鏡火が泣きそうな顔をしたのが見えた気がした………
それを見た望は、もうそんなことに拘るのがバカバカしくなる
「…………ちょっと待ってくれ、今から話すから………!!」
「…………………分かった……」
そして、望は鏡火にあの日に言われた事を全て全て鏡火に話していった………
鏡火は口答えもせずただ黙って真剣に望の話を聞いていく
「……………て事だ……」
「……………なるほど、そうか………」
全てを聞き終えた鏡火はやはり驚いた表情を浮かべていた……
「驚いたな、まさか望殿が神王の息子だったとは………道理でそんなに強いわけだな………」
鏡火は少し笑みをこぼすが直ぐに表情を引き締める………
「………………なるほど、クロム殿がそんな事を………」
「………悪いな、これは俺とクロムの問題だったからどうしても話せなくてな………今まで黙って心配させて本当にスマナイ………」
「………いや、事情も知らない私がでしゃばった事を言った方が悪い………まさかそんな事があったなんてな………」
二人はそう言うと同時に表情が暗くなる
実際、鏡火自身も神はどういった存在であるべきか?
と問われても望と同じように答えられないのだ………
神はそもそも何者か?
ここへ来て二人に神という名を背負う重圧がかかってきたのである
「……………ははっ、やっぱり……俺はクロムの言う通り神には向いてないのかもな………この二ヶ月ずっと考えてきたが、やっぱり答えが出てこないや………」
望は顔を下に向けたまま笑い、鏡火は何も言わないというより言えなかった………
「(なんとしても望殿を元気にせねば…………)」
ただ、望をこのまま放っておくのは鏡火は不味いと感じていた……
だが………
「(………あれ?)」
この時鏡火は今さらな疑問を持ち始める
―――何故自分はここまで積極的に望を元気にしようとするのか?―――
鏡火には急にそれが分からなくなってきた………
最初は主である望が元気がないのを見ると気分が悪いから
そんな理由で望にこの事を問いかけていた………
でも、先程鏡火はどうしても促そうとする望を見て急に怒りを感じてしまった………
―――何故だろうか?―――
そう言われると自分でも分からない………
ただ……
ただあの時………
もっと自分を頼ってほしかった………
自分に悩みを打ち明けてほしかった………
自分をもっと見ていてほしかった………
咄嗟にそんな事を思ってしまったのである
鏡火はもう何千年も生きる神獣ではあるが、こんな事を思ったのは生まれて初めての事であった………
「……………鏡火?」
「え?あ………な、なんだ?」
「…………そろそろ行こうか?」
「………あ…………」
望はそう言って空を飛び始めた………
望は去り際鏡火に笑顔を見せていたが、どこからどう見ても作り笑いであった………
自分のせいで望が余計な事を思い出してしまった………
自分のせいで望はまた元気を失った………
自分のせいで………
鏡火はそう思うといてもたっても居られなくなるような気持ちに襲われる………
「………ちょと待ってくれ!!望殿!!」
そう言うと望は立ち止まり鏡火の方を向く
そして鏡火はそのままありのままの気持ちを望に語りだした………
「望殿は先程神とはどういった存在であるべきかと悩んでいたな?………私も神ではあるが、正直な事を言うとどういった者であるべきかと問われても何も答えられない………」
「…………………」
鏡火は空を飛ぶ望を見上げながら発言し、望は口出しはせず鏡火の話を真剣に聞いていた………
「だが………少なくとも私は、望殿は望殿らしくしていればいいと思うんだ………」
「俺、らしく………?」
「そうだ!………望殿が例え神王の息子であろうが、神にふさわしくないとかそんなのは関係ない………少なくとも私はそんな望殿に救われたんだぞ………」
「………………」
鏡火は途中から下を向きながら話しかける
ポタッ
「………!!!」
下を向いた鏡火の地面に滴が落ちていく
その量はドンドンと増えていき地面を少しずつ濡らしていく
下を向いても尚、鏡火から真剣さがヒシヒシと伝わり望は黙ってそれを聞き入れる
「…………望殿は私と華蓮を救ってくれた……それは揺るがない事実なんだ………望殿が例え何者であろうと私の恩人で私の主なんだ………私はそんな望にいつも感謝している………行き場の無かった私たちを連れてってくれて、私たちを大切に思ってくれていて嬉しいとさえ思っている………」
「…………………鏡火……」
「神としてのプライドとか誇りとかは無くても構わない………望殿は望殿、クロム殿はクロム殿なんだ………だから望殿は自分らしく堂々としていてほしい………それこそが………私の主である神崎 望殿だ!!」
「…………………」
鏡火は自分で思った事を惜しみ無く望に全て話した………
そんな鏡火の表情は涙で崩れており、
いつもの凛々しさ溢れる鏡火とは別の鏡火がそこにはいた………
「………………………そうか、俺らしく……か………」
望はしばらく間を置くと下を向きながら鏡火に近づいていく
そして………
ギュッ
望はそのまま鏡火を抱き締めた
それこそ思いっきり………
「望、殿…………?」
涙で表情が崩れた鏡火はキョトンとしている
すると、望はそのまま鏡火の耳元で囁き始めた
「……………ありがとう、鏡火……お前のおかげで少し気持ちが楽になれた………本当にありがとう、鏡火………お前に話して、よかった………」
「…………………望殿………」
その後、鏡火の方も望の背中に手を回して少しだけ二人は抱き合ったのであった………
どうもリルルです♪
イヤー、いい話だったかな~?
自分では上手く纏めたつもりでも皆さんがどう思うか分からないですしね~ww
という訳で望君はこれで少し元気を取り戻しました♪
それにしても鏡火さん、少しだけフラグがたった気もしますね~(ニヤニヤ)
鏡火さんをヒロイン的な扱いにするのもいいかも………?
それでは今回はここまで♪
次回予告!!
鏡火の言葉が響き、元気を取り戻せた望………
その頃、白玉楼へ向かう霊夢たちは不思議な場所を移動する
その頃、別の場所では遂にこの異変を気に望を狙うものが動き出すのであった………
次回
【謎の敵襲来!? 幽々子vsクレイド!!】
お楽しみに~♪
To be continued~