イヤー、最近どうも疲れる事が多くて………
作るのがドンドン遅れていく始末でございます………
まぁ、頑張って投稿していきます♪
それではどうぞ
前回のあらすじ
圧倒的パワーで妖夢に勝利したレミリア
先を急ぐ一同だったが、途中で望の姿を見失う………
その頃、負けてしまった妖夢は完全に挫折しきっており落ち込んでいると
そこへ望がやって来るのであった………
妖夢は急に現れた望を警戒し距離を取る……
しかし、望からは敵意は感じられずただただこちらをじっと見つめるのみだった………
「……………そう警戒するなよ、妖夢………とか言ったか?………俺は神崎 望、一応人間だ………」
「…………そうですか、では望さん……分かりましたから向こうに行っててください………」
妖夢は望に敵意のない事を察すると剣を終い後ろへと振り向く
が、望は一歩も退こうとはしなかった………
「……………お前、さっきなんで泣いてたんだ?」
望は後ろに振り向く妖夢に単刀直入に問いかけた………
妖夢は後ろに振り向いたまま黙り混み答えようとはしなかった………
「…………なんで貴方なんかに言わないといけないんですか……私たちはさっき知り合った程度の他人ですよ………?」
妖夢は適当な理由をつけて望を帰らせようとする
すると望は………
「………《他人だからこそ》だろ?お前は見たところ悩みとかを自分で抱えるタイプの人間だ………例え自分が悩んでいようとも身内にはそれを明かそうとはしない………けれど、俺たちはあくまでも他人なんだ………他人だからこそ身内に話せないことも話せるんじゃないか?」
「……………………」
望の言葉に少し悩む妖夢……
その後、少し間を置いて妖夢はゆっくりと理由を話始めた………
「……………私には昔、師匠がいたんです……」
「………私の祖父がそうだったのですが、随分と前に何処かへと出ていかれてそれからずっと連絡を取っていません………」
「私はずっと師匠や幽々子様に自分は《半人前》だと言われてきました………」
「……………………」
妖夢は決して振り返ろうとはせずけれど後ろの望に聞こえるように話していく
「……………どうすれば祖父のような一人前になれるのか……どうすれば祖父のような強くなれるのか………どうすれば祖父のような立派な剣士になれるのか………私はずっとそれを考えて剣の修行を積んできました…………」
「………少しでも早く立派な剣士になって幽々子様を守るために……」
「…………その為にも私は負けたからって悔しくて泣いて立ち止まっている場合じゃないんです……」
「……………………」
「……………これで分かってくれましたか?……だから泣いてる場合じゃないんです………今すぐに幽々子様の元に戻らないと………!!!」
そう言って妖夢は望の横を通り、白玉楼に戻ろうとする
が…………
シュン
それを妨害するように望が道を塞ぐ
「………………妖夢、お前――――」
妖夢が何か言おうとする前に今まで無言だった望が口を開く………
「妖夢、お前………………アホなのか?」
すると望から予想外の言葉が飛び出してきた………
「………………え……?」
妖夢も予想外の台詞に言葉を失ってしまう………
「………黙って聞いてれば、どうしたら祖父のように強くなれるか?とか、どうしたら祖父のような一人前になれるのか?とか、祖父のことばっかじゃねぇか………それだったら祖父と幽々子って奴がお前を《半人前》っていうのも頷けるわな………祖父の事を目標にするのはいいが、お前それだけだと単なる餓鬼みたいだぞ?」
「…………な………どういう意味ですか!!」
悩みを打ち明けた途端、そういう風に言われたら誰であろうと当然怒りを露にする
望もそれを分かっていながらそう発言している
「…………じゃあ聞くが妖夢、もし仮に祖父のような剣士になったらどうするんだ?」
「……………え………?」
妖夢はそう言われて考えてみる……
が………
「…………………何も浮かばないだろ?」
「…………………」
望にそう言われて妖夢は何も言い返せなくってしまった………
「妖夢の言ってる事は大きな理想にも聞こえるが、言い方を変えれば単に妖夢は祖父から離れる事が出来ていない………親離れが出来てない、ってやつだな………それなら半人前と言われてもしょうがない話だ………」
「……………………じゃあ……」
望がそこまで言うと妖夢は下を向き歯を食い縛る
「じゃあ私はどうしたらいいんですか!!どうやったら強くなれるんですか!!どうやったら一人前になれるんですか!!………私は、どうしたらぁ……!!」
妖夢は膝を地面につけて顔を塞いでしまう
それを見た望は………
「……………簡単じゃねぇか………」
真剣な表情でしゃがみ妖夢の肩を掴み顔を見つめる
妖夢の顔は泣いていたのか少し顔が赤くなっていた………
「………もっと修行を積めばいいだろ?」
「……………」
望のある意味予想外な回答に妖夢はまた黙ってしまう
「自分が弱いことなんか気にするな………自分が弱いことを認めて己に合うペースで修行を行えばいいんだ………」
「………無理です………私はどうせ強くなれない………」
「大きな理想であればあるほど誰だって不安になる………それが現実って壁なんだ………その壁に当たっても妖夢が本気で強くなりたいなら、どれだけ挫折しようが涙を流そうがそんなもんどうでもいいんだよ………」
「…………………」
そう言うと望は立ち上がり妖夢を残して振り返る
「…………ま、あくまで俺の考えだからそう気にすんな………ただ、妖夢はまだまだ強くなれると俺は思ってるぜ………」
そう言って望は立ち去ろうとすると
「…………待ってください……」
妖夢に呼び止められ振り返ると、妖夢は立ち上がりこちらを見つめていた
「なんで私にここまでの事を………」
「……………」
妖夢は何故望がここまで自分に話してくるのか理解が出来なかった………
さっきまで敵だった自分に対してここまで親切にする望が………
すると望は少し間を置くと少し笑みを見せた後、本心を語りだした………
「……………これは俺が勝手にやってることだ………俺がそうしたかったからそうした、ただそれだけ………いつもはな………」
「………?」
「…………………俺はお前が羨ましかったのかも知れないな……」
すると望は冥界の暗き空を見上げこういいだした
「…………俺はな、記憶喪失だからそれより前の事は知らないが………俺は、能力の関係上………泣いた事がないんだ、一度も…………」
望がそう言うと妖夢は無言でこちらを見つめてきた
確かに望はこれまでたくさんの死闘を繰り広げられてきたが、涙を流したことはただの一度もなかった…………
「でも、心が折れそうな思いなんて何回もあった………」
「圧倒的戦力の差のなかで殺されかけたり、巨大な炎球の中で跡形もなく消されそうになったり、自分の大きな立場に悩んだり………な………」
望が思い出すのはこれまで自分が乗り越えてきた死闘の事だった………
フランとの紅魔館での死闘、鏡華との互いのすれ違う思いによって始まった死闘、そして祭りの日にクロムに言われた衝撃の言葉………
彼はどんな時でも諦めようとはしなかったが、内心ではいつも恐怖に怯える自分と闘っていたのかも知れない………
「辛かったぜ?何度も死にそうな思いをして、何度も心が折れそうになったりしてよ………それでも俺は泣く事が出来なかった………」
「だから分かるんだよ、涙ってのは必要なものなんだって………だから泣くことが出来るのに泣くのを我慢している妖夢を見てたら、思わずな声をかけちまった………」
「……………」
それを聞いた妖夢は何だか申し訳ない気持ちに包まれる
自分は何だか贅沢な事を悩んでいるようにも思えてきてしまった………
「……………じゃあな、妖夢……また今度ここに遊びに来るぜ………その時はいつでも修行に付き合ってやるからよ………」
「………………」
望はそこまで言うと白玉楼を目指して飛んでいこうとした………
が………
ギュッ
望が振り向いた後、妖夢は無言のまま望に抱きついてくる
「妖夢?」
「……………スミマセン、出来ればこのままで………それとこっち見ないでください………泣きますから………」
「………………分かった………」
その後、しばらくの間妖夢は望の背中で静かに溢れそうだった涙を流していくのだった
どうもリルルです♪
いつもカッコいい望君、けれど彼も裏では悩みを抱えていたのですな………
それにしても泣くのってやっぱり大切な事ですね
個人的には頑張って書いてみたつもりですが、いつも通り自信は皆無ですww
さて次回からいよいよ話は加速していきますぜ♪
次回予告!!
望と妖夢が話している頃
白玉楼では紫と幽々子が二人がかりでクレイドに挑むが、軽く弄ばれてしまう………
しかし、そんなときクレイドに異変が発生……
勝利を手にしたと思う紫達だったが………!?
次回
【暴走せし死神誕生!!】
お楽しみに~♪
To be continued~