強すぎる敵、クレイド………
果たしてこんな化け物相手に勝てるんですかね?
そして、今回のタイトルを見て分かる通り、今回はこの章にも書いてある望の覚醒です
果たしてどのような変化を遂げるのか………
そして、望はクレイドに勝てるのだろうか!?
それではどうぞ
前回のあらすじ
望は白炎では勝負にならないと悟り、一か八か黒炎で60倍強化し勝負に出る………!!
望の怒濤とも言える攻撃を全て喰らうクレイドであったが、なんとクレイドは見事に全て耐えきってしまう…………
そして、クレイドに連れていかれそうになる望であったが、そこへ鏡火、華蓮、フランの三人が到着する…………
すると、クレイドは自らの口からこれまでの悪事に関わっていたのは自分だと宣言するのであった…………
「……………っっっ!!!貴様が………!!フランも、チルノも………鏡火まで………!!」
クレイドの発言を聞いて起き上がろうとする望だが、もう望には立つパワーすらも残されていなかった…………
「………ああ、そうだぜ…………そこのフランって餓鬼とキルトはこの玉を使わせてもらった………」
そういうとクレイドは懐から何かを取り出す………
それを見た望と鏡火、そしてフランは絶句してしまった………
何故ならその玉はクレイドが巨大化する前に触れた物と、フランが破壊獣となる直前で触れた物と全く同じであったのだから………
「この玉は通称 邪念玉………まぁ、言葉の通りこの中にはこの大きさからは考えられないくらいの邪念が詰められている………これに触れた物は自らが持つ邪念や怨念に共鳴し、増幅させ理性を失い暴走するのさ………つまり、邪心が強ければ強い程強くなるって訳だ…………」
「(………そういうことか………)」
望は体を鏡火に預けつつも考えを纏めていく………
どうやらあの邪念玉と呼ばれる玉は、邪心を持つ物が触れると力を何倍にも膨れ上がらせる効果があるらしい………
今までの傾向から考えてみても、フランは異常な狂気を持っていたし、キルトに関しては邪心どころか邪悪な気の塊だった…………
「烈火の鏡火、麒麟の華蓮………お前ら二人とも本来は内の商品だったのにな~、ソイツとキルトの野郎のせいで逃げられたと思ってたんだが………まさか今回のターゲットと一緒にいるなんてよ…………ついてるぜ♪ついでにお前たちももう一度捕まえてやろうかな~?そしたらもっと報酬増えるかもだし………」
「クソッ!!ふざけるな!!」
クレイドの相変わらずのふざけた態度に鏡火は怒りを露にするが、体をプルプルと動かすだけで動こうとしなかった………
何故なら………
「―――鏡火、今のうちに俺の言うことを聞け………俺が何とか時間をかせぐから、お前は華蓮とフラン、そして皆を連れてここから離れるんだ………!!いいか!?これは命令だぞ!!―――」
望がそれをテレパシーで妨害するからである
たしかに望の言う通り望でも全く歯が立たないクレイドに鏡火が挑んだ所で返り討ちに逢うのは火を見るよりも明らかの事だ………
しかし、鏡火自身も怒りが収まる気配はなく望は慌て出す………
「―――さ、さっさと行け!!邪魔だ!!皆揃って死にてぇのか!?俺一人の命だけでお前らが助かるのなら本望だ………邪魔だから早く行ってくれ!!鏡火………!!―――」
望も焦りのあまりか言葉が少し粗っぽくなっていく………
しかし、これは鏡火達を大切に思っているからこその言葉である………
鏡火自身も望の気持ちはよく理解している………
望が自分達を思っているからこそそう言ってくれる
望が本気で自分や華蓮を家族と思っている事も………
だが―――
「―――………すまない、望殿………―――」
「―――………鏡火!!―――」
「―――…………確かに私が行ったところで絶対に勝てるはずもない事も分かっているし、望殿が自分達の為にそう言ってくれている事も感謝している………―――」
鏡火はテレパシーでそこまで言うと望を地面にゆっくりと下ろし、クレイドを思いっきり睨み付ける………
「―――………我が主を、望殿を傷つける輩を見て………我慢なんて、出来ない………!!―――」
「―――ま、待て!!鏡火ぁぁぁぁぁああああ!!!―――」
鏡火は望の警告を無視して一人突撃する………!!
「(く、くそったれ…………動け、動けよ!!俺の体!!あと数秒でも構わないから、鏡火を逃がす力をくれ………!!)」
望はその後、激痛の走る体を何とか動かし立ち上がる………
「お前ら!!今のうちに逃げるんだ!!鏡火は俺が連れていくから、早く!!」
「は、はい……!!」
「わ、分かった……!!お兄ちゃん、死なないでね!」
望の一声で我に戻った華蓮とフランは望に言われた通り撤退を始める
それを見届けた望は軽く一回深呼吸をした………
「(死なないでね、か…………悪いけど今回ばかりは、断言は出来そうにねぇな………)」
望はそう思うと同時にクレイドへと突っ込んでいく………
「はぁぁぁあああああああ!!!」
「お!?やるか!!」
鏡火はマグマのエネルギーで出来た剣でクレイドに斬りかかるが、クレイドの指によって簡単に塞き止められる…………
「うぐっ…………!!」
「その程度のパワーじゃ俺には勝てねぇぜ?それに………今回、お前は別にターゲットでも何ででもないんだから………殺しちゃっても、何も問題はないんだぜ………?」
バキッ
クレイドはそう言うと鏡火の剣を簡単に手で握り潰し、剣を投げ捨て鏡火に近づいていく…………
「くっ…………!!」
「烈火の鏡火…………一度、死んでみるか?気にするな、痛いのはほんの一瞬だぜ………」
クレイドは冷たい支線でそう言いながら鏡火に手刀を放とうとする………
だが………
バキッ!!
「うおっ!?」
そこへ望が現れ、殴られたクレイドは吹っ飛んでいく…………
「鏡火!!今のうちに逃げるんだ!!」
望がそう言った瞬間…………
ズドン!!!
「ぐぁぁああああああ!!!?」
「全く、痛い痛い………へへへ♪そろそろくたばるか心配だったが、まだまだ元気じゃねぇか!!助かるぜ~!!」
望の一撃は全く通じず逆にカウンターで望はクレイドの手刀により体を貫かれる………
その一撃には神気が込められており、既に倒れそうだった望に更なる追い打ちがかかる…………
「おおっと!!まだくたばるなよ~………せめてくたばるなら俺達の世界の王に会ってからにしてもらわないと!!」
気を失いかける望をクレイドは手刀を引き抜き、またも髪を強引に掴み気を保たせる………
「っっっ、望殿に触れるな――――――!!!」
「おっと!危ねぇ危ねぇ………」
バキッ!!
それを見た鏡火はすかさずクレイドに攻撃を仕掛けようとするが、逆に殴りかかれ吹っ飛ばされてしまう…………
「く、くそぉ…………」
髪を掴まれ強引に立ち上がらせている望…………
すると…………
ポトッ
「っっっ!!!」
「んんん?なんだこれ?」
望の懐からあるものが落ちる………
それは、崩山異変後の宴会の際に、チルノ達が望を元気にさせようと一生懸命に作った手作りのお守りであった…………
「や、止めろ………それに触れるな………!!!」
「ふむふむ、見た感じ何の価値もないし………しかもこれその辺の草を結んで作ってやがる………汚ねぇな、おい………」
クレイドはそう言うとそれを望の前で投げ捨て………
ボウッ
躊躇わずそれを焼き払った………
チルノ達が作り上げたお守りはその炎の中で塵も残さず消えてしまいった………
「!!!き、貴様よくも………!!」
望はしばし燃えていくお守りを見つめたが、その後クレイドに後先考えず殴りかかる…………
しかし…………
バキッ
その拳は無情にも届かず望は吹っ飛び、顔から地面に突っ込みうつ伏せの状態で倒れる…………
「いい加減しつこいな~、お前は………何度も言うが、お前がいくら頑張った所で俺に勝つのは無理なんだよ!!諦めろ!!………流石に鬱陶しいから黙らせてやる!!」
クレイドはそう言うと指先を望に向けエネルギーを溜めていく…………
「く、くっそぉぉおおお………」
望は立ち上がろうと体を地面を這いずっていく…………
しかし、そこへ…………
「止めろ、望殿をそれ以上傷つけさせないぞ………!!」
クレイドの背後から息を切らしたまま虚ろな瞳でクレイドを睨み付ける鏡火が叫ぶ………
「きょ、鏡火………止めろ………!!!」
望も地面を這いつくばりながら片目を開けて、後ろにいる鏡火に警告し続ける
クレイドは一度振り返るが鏡火を無視して望に支線を向ける………
「っっっ、はぁぁあああああああ!!!」
鏡火は何としても望を救うべく引かずにクレイドに斬りかかる………
その瞬間…………
「ちょっと煩いぞ、この虫けらが!!!」
クレイドはそう叫ぶと同時に振り返り………
ドッ
指先に溜めていたエネルギー弾を鏡火に放った………
まるでレーザーのようなエネルギー弾は鏡火の体を簡単に貫き鏡火はそのまま倒れていった………
「鏡火ぁ!!」
望は鏡火が倒れた瞬間に声をあげる………
その時、望に異変が…………
「ハァー、全くよ………さすがの俺様も虫けらにそんなに騒がれたらイラついちまうよ…………死んじゃったかね~?」
鏡火に支線を向けながら相変わらずヘラヘラした様子で話すクレイド………
すると…………
「うぐぐぎぎぎ…………くそったれがぁ…………」
「ん?へぇ、まだ立ち上がる力が残ってるのか………お前もタフだね~………」
望が小声でそう呟くのを聞き振り返ると、立ち上がろうとしている望を見たクレイドは意外そうな声をあげて望が立ち上がろうとするのを見届ける
「くそっ、くそっ、くそくそくそ………!!俺は、情けねぇ………!!」
望はワナワナと震えながらそう言うと地面に手を添えたまま強く握りしめる………
「本当に…………!!!」
望は手から血が出るほど強く強く握りしめていく………!!!
「俺が、俺がもっとしっかりしていれば…………!!!」
望はそう叫びながら頭を地面に思いっきり叩きつける…………
この時、望が思い出していたのは………これまでの自分の行動の事であった………
「俺がもっとしっかりしていれば………俺がもっと強ければ………」
「フランも…………!!」
望はそう言いいながら頭を叩きつけ…………
「チルノも……………!!」
望は自分自身の情けなさと弱さに次第に怒りが強くなっていく………
「そして、…………鏡火も…………!!!!」
―――俺にもっと、仲間を守るための力があれば…………!!!―――
望が心のうちで強くそう思った瞬間………
ポタッ………
望が見ている視界の中でほんの二~三滴の何かの水滴が地面を濡らした………
望自身はそんな物は眼中になく、気付いていなかったが………
果たしてこれは一体何なのだろうか………?
突如として降った雨なのか………
それとも気のせいか………
それとも、後の英雄………神崎 望が初めて流した涙だったのか…………
それは誰にも分からない………
ポタポタと水滴が落ちたと同時に地面が揺れ始める………
「うぐぐく、うぐぐぐぐ…………!!!」
望はこの時、苦しそうに声をあげて頭を振る………
すると、その時一瞬だけ望の影が白く光り髪が逆立つが直ぐに元に戻る…………
「うぎぎぎがががががが…………!!!」
望はその後、立ち上がり更に苦しそうな声をあげるがまた先程のように一瞬髪が青く光っては元に戻るというのを繰り返していく………
だんだん髪が青くなる頻度が増えていき、白玉楼全体が揺れているかのような地震が発生する…………!!!
「うがががあががああああああああ…………!!!」
望の周りには稲妻がほとばしっていき、望の気はぐんぐんと上昇し始める…………
「がぁぁあああああああ………!!!」
望は髪と目が青くなったり、黒くなったり繰り返す状態となるとクレイドに振り返る
「へへへ…………どうした?かかってこいよ?」
クレイドは絶対の自信があるのか、異常な状態の望を見ても余裕でこちらを挑発する…………
その瞬間―――
プツン―――
望の怒りは、遂に限界を突破した………!!!
「うぉぉああああああああああ!!!」
ドウン!!!
その瞬間、白玉楼全体を包み込むような膨大な光が発生した…………
どうもリルルです♪
望君、覚醒しちゃったZww
これは次回、言うまでもなくお約束の処刑シーンです♪
さっさとあのクズにはくたばってもらいましょう!!
それでは次回予告
次回予告!!
鏡火を倒された怒りで遂に怒りの限界を越えた望………
不思議な姿をするようになった望は、果たしてクレイドを倒す事が出来るのだろうか?
次回
【異変解決 望vsクレイド 決着】
お楽しみに~♪
To be continued~♪