東方英雄録   作:リルル

162 / 190
どうもリルルです♪

えー、今回からはタイトル通りの地底編が本格的にスタートします

原作に入る前に地底に行くようになったのはまぁ理由はあるんですが………

それはこちらの都合上教える事が出来ません( ̄▽ ̄;)

その内話すと思うので首を長くして気長にお待ちください

まぁ今回は地底に続く道までを書いていくんですが…………

つまりあの蜘蛛妖怪、嫉妬の妖怪も近い内に登場させます!!

今回出番があるのは桶に入ったあの妖怪だけですよ( ´∀`)

それではどうぞ





【望、地底へ行く】後編

前回のあらすじ

 

萃香との激闘に勝利した望であったが、突如現れた謎の女性 黒崎 天音に勝負を挑まれる

 

挑発的な発言をする天音に対し青い髪の姿で闘う望であったが

 

天音の前であっさりと敗北を喫してしまう………

 

落ち込む望であったが、その時………目を覚ました萃香に声をかけられた

 

萃香の話を聞いている内に望も自然と立ち直り、

 

地底へ修行に向かう事を決意するのであった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後に幻想郷三大異変の一つとなったクロムの《黒煙異変》まであと約一ヶ月―――

 

 

天音との闘いで完敗した望は朝早くから萃香、そして霊夢と共に地底へと向かおうと準備を進めていた…………

 

 

「よしっ、萃香、霊夢………準備は出来たぞ………」

 

 

「よしっ!それじゃ早速行こうかねー?」

 

 

萃香が肩を動かしながら前へと出る………

 

後ろに振り返ると何処か楽しそうな様子の望と酷く不機嫌そうな表情を浮かべる霊夢の姿があった

 

 

「(………ハァー、修行の為とはいえ望の方から誘ってくれたのは嬉しいけど…………な・ん・で二人きりじゃないのかしら………?(怒))」

 

 

「(……おおー、恐い恐い………これは早く行かないと私の身が危ないね………(汗))」

 

 

霊夢(鬼巫女)の視線を感じ取り萃香は直ぐに顔を前へと向ける

 

純粋過ぎる望はそんなのは当然気づくはずもなく、萃香の言っていた沢山の強い妖怪という言葉に期待を乗せ胸を踊らせている…………

 

 

「(萃香の言っていた強い妖怪達か………どんな奴等がいるんだろうな~♪へへっ、なんだかまたワクワクしてきたぜ♪)」

 

 

昨日の萃香の発言を聞いてから完全に立ち直りいつもの望へと戻っているようである

 

 

「んじゃ、鏡火には悪いけど留守番を頼んだわよ………流石に神社に誰もいないのは不味いからね…………修行をするなら神社の裏にでもしてちょうだい………多少なら壊したって何も文句は言わないわ…………」

 

 

「うむ、気をつけて行ってきてくれ………望殿………」

 

 

「おう♪それじゃ行ってくるぜ~♪」

 

 

神社には鏡火一人を残して望と萃香と霊夢は地底に修行しに向かっていった

 

 

「………………さてと私も修行をするかな?」

 

 

鏡火は望が見えなくなるまで望の飛んでいった方を見つめると早速修行を開始しようとする

 

すると―――

 

 

「……………あ、あの~………鏡火様………」

 

 

鏡火が振り返ったと同時に後ろに声が聞こえ、再度振り返るとそこには神影と行動を共にしていた華蓮の姿があった…………

 

 

「華蓮!!心配していたぞ……!!全く、何処に行ってたんだ!!?」

 

 

「ううぅ………スミマセン………」

 

 

「(あわわわわ………あの後帰るのを忘れて神影ちゃんと遊び続けて、いつの間にかその辺で神影ちゃんと二人で寝てましたなんて恥ずかしくて絶対に言えません!!)」

 

 

華蓮はあの後も結局神影と行動を共にし、いつの間にかこんな時間まで経っていたらしい

 

鏡火に怒られると思い身構える華蓮であったが、対する鏡火はため息をつくだけであった………

 

実を言うと鏡火というより望は華蓮が今まで帰ってこなかった理由を大体察していたのである

 

昨晩、話し合った後未だに帰ってこない華蓮を勿論の事鏡火は心配して探しに行こうとしたが

 

 

「んー………まぁ華蓮もたまにはノンビリしたい時があるんだろう………華蓮の近くに今まで感じたことはないが多分いい奴だと思う気もあるしな…………あの華蓮がここに帰るのを忘れているくらいなんだ…………一日くらい羽目を外させておいてもいいじゃないか?」

 

 

と言われ鏡火も心配ながらもそれに妙に納得した………

 

なので今まで自由に行動をさせていたのである

 

 

「(…………望殿の予想は恐ろしいくらいに当たるな………華蓮の服に少しヨゴレがついているとは…………誰と一緒だったかは知らぬがよほど楽しかったのだろうな………)」

 

 

鏡火は身を強ばらせる華蓮の服が少し汚れている事に気づいていた

 

前にも言った通り華蓮は幻獣である麒麟の子供

 

更に麒麟という種族は極端な潔癖症である奴等が多い事も鏡火は知っている………

 

伝説の幻獣である麒麟の姿形が常に美しく神々しい理由もそれが理由の一つであり、華蓮も極端というほどではないが汚れについては割りと気にするタイプなのだ………

 

そんな華蓮が服の汚れに全く気づいていない………

 

つまりこれはかなり珍しい事なのである

 

 

「ハァー、もう分かった………今度からちゃんと早く帰ってくるんだぞ?」

 

 

「は、はい~!!すみませんでした!!鏡火様~!!」

 

 

鏡火の心境を知らない華蓮は安心したようでほっとしている

 

そんなほっとした華蓮を見ながら同じく息を吐く鏡火

 

 

 

そこへ――――

 

 

 

ブウン………

 

 

 

最早鏡火達も見慣れてしまったスキマが目の前に現れる

 

そのスキマから出てきたのは当然紫なのだが、前の宴会の去り際の時のように顔が重い

 

 

 

「……………そこの二人、ちょっといいかしら?」

 

 

「あ、ああ………一体何のようなのだ?」

 

 

妙に重い顔をしている紫に思わず返答が遅れる鏡火

 

そんな二人に対してまるで見計らったかのように現れた彼女は―――

 

突然………本当に突然信じられないような話を言い出した…………

 

 

 

 

 

 

 

「……………貴方達、もしも………もしもこの闘いで、《望が…………クロムと一緒に死のうとしている》って聞いたら…………どうする?」

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社でそんな驚愕の話をしている頃―――

 

望達は早くも地底の入り口へと到着していた…………

 

尤も地底への入り口というのはかつて訪れた妖怪の山の近くにある巨大な穴で

 

望と霊夢も地底へと続く穴だけなら何度か見たことがあった………

 

 

その穴の特徴を言うのであればとにかく大きく、なんでこんなに大きく穴が空いてるのかよく分からない…………

 

恐らくこの大きな穴の前では広い白玉楼でもスッポリ埋まってしまいそうだ…………

 

 

「前々からこの穴は知っていたがやはり大きいな…………ここから先が地底なのか?萃香」

 

 

「うん、そうだよ~………あ。中は割りと暗いからしっかりと付いてくるように………いいね?」

 

 

萃香は相変わらず酒を片手に持っており、既に少し酔っているようにも見える…………

 

異常な直感を持つ霊夢は何だか嫌な予感がするが、そんな霊夢を差し置いて望と萃香は穴へと向かっていく…………

 

 

「あ!!ちょっと待ちなさいよー!!」

 

 

霊夢はやはり嫌な予感がしてならないが、先を進むことに変わらないので先を急いでいく………

 

 

しかし、穴に入った直後―――

 

早くも霊夢の直感は思いっきり嫌な形で当たってしまった――――

 

 

 

 

 

 

「霊夢、ここから先は暗いからちゃんとついてこいよ………いざとなったら俺が助けてやるけどさ…………」

 

 

「え、ええ………ありがとう………」

 

 

こういう所だけ妙に優しい望の気遣いに思わず霊夢は照れる…………

 

一方の望は少しでも見えやすくすべく自身の能力で穴の中を明るく照らしていた

 

 

「(……………前々から思ってたけど、望って本当に罪作りな奴なんだね~………あれで全くの素の感情だっていうんだからある意味可愛そうな心を持ってるもんだよ…………全く)」

 

 

望の素の純粋かつ優しい性格に何やら可愛そうな物でも見るかのように見る萃香

 

まぁ。確かに望の事を好意的に思っている女性はこの幻想郷でも数多くいる

 

しかし、当の本人は一切そんなつもりはなく自分の思った事を口にしたり行動で表しているだけなのだから恐ろしい………

 

 

「それにしても…………ここは薄気味悪いわね………早く地底に行きたいわ…………」

 

 

「???そんなもんか?こんなのただ暗いだけじゃないか…………あとは何も―――」

 

 

 

 

 

望が大して怖がることなくその辺をキョロキョロと向いていると――――

 

 

 

 

 

 

カサカサ………

 

 

 

 

 

 

「あ……………」

 

 

 

「………………………………」

 

 

 

望の視界がふと、ある所でまるで石のように固まる…………

 

 

そこを見た霊夢も思わず声を出してしまい、同時にゆっくりと望の顔を覗き込んだ…………

 

 

この時―――

 

望の心は真っ黒な感情に支配されつつあった………

 

神崎 望という神が幻想郷で生き始めて初めて体験する未知なる感情の経験………

 

そんな絶望とも言えるどす黒い感情

 

 

その視線の先には――――

 

 

 

ワシャワシャワシャ………

 

 

カサカサカサカサ………

 

 

 

唯一無二の望がただ一つとして恐怖のどん底へtl叩きつけられてしまう存在―――

 

それ即ち、大量のムカデや蜘蛛といった虫が目の前に広がっていた―――

 

虫は特に何ともない霊夢でさえも気持ちが悪い光景

 

そんな物を大の虫嫌いである望が見れば――――

 

 

 

キュゥゥゥン!!!

 

 

 

「ちょ、ちょちょちょ!!無言で魂の咆哮を放とうとするの止めなさいよ!?望!!こんな所でそんな物撃ったら流石に不味いわよ!?」

 

 

 

霊夢は全力で押さえつけるが霊夢の声は望の耳に全く入っておらず目の前にいる虫を排除することしか考えていないようだった…………

 

 

 

「消え失せろ!!害虫がぁぁあああああ!!!」

 

 

 

デデデデデ――――――ン♪

 

 

 

霊夢の決死の声も届かず望はそのまま魂の咆哮を放ってしまった…………

 

 

 

「ん?え……?ちょ、ま………!!」

 

 

 

ピチューン♪

 

 

 

近くにいた霊夢や萃香も巻き込まれ、望の放った魂の咆哮は見事に目の前の害虫達を消し炭にしたのである

 

 

 

「ハァー………ハァー…………今までで一番の危険を感じ取ったぜ……………ん?ヤベッ!!やり過ぎちまった!!?」

 

 

望は吹っ飛ばしてからようやく正気に戻り辺りを見渡すが霊夢達の姿はそこにはない………

 

更にそこへ――――

 

 

 

ヒュ―――――――――ン………

 

 

 

「ん?」

 

 

 

望は何かが落ちてくる音が聞こえると同時に顔をあげると

 

 

 

メキャ!!

 

 

聞いてるこっちが痛々しく感じてしまいそうな骨の軋む音がなり目の前の視界が真っ暗となる

 

見ると望の顔の上に桶のような物が乗っており、どうやらそれが上から落ちてきたようでそれが望の視界を遮っているようである………

 

よく穴の中を見るとそこには一人の小さな少女とも思える影があるが望が気づく筈もなく

 

 

 

ヒュ―――――――――ン…………

 

 

 

不意を突かれたというのもあるがそもそも予想も出来る筈もない事態に望も対応できず、望はそのまま桶と一緒に地下へ地下へと下っていくのであった…………




どうもリルルです♪

今回は色んな物を詰め込みましたね、望方面は完全なギャグ展開となっていて

鏡火、華蓮方面は何だかシリアスな話となってしまいした………( ´∀`)

でも、しばらくは望方面に視点を置き近い内に鏡火、華蓮方面の視点へと写していきたいと思っています\(^o^)/

そして、一応登場はした桶の少女

ちゃんと次回には紹介できるんでとりあえず今回はこの辺で( ´∀`)


次回予告!!


最恐の敵を撃退した望であったが代わりに霊夢達とはぐれてしまう

その後に顔面に落ちてきた桶と一緒に地下へと進んでいく望は

巨大な穴のそこである地底へと到着する

すると、その桶の中から望は華蓮のような小さな少女を見つけるのであった………

次回

【鬼火を操る第二の恥ずかしがり屋さん】

お楽しみに~♪

To be continued~♪


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。