まず一言、今回も大分長くなってしまった( ̄▽ ̄;)
イヤー、私の一番好きなキャラの初登場回というのもありますが、何より今回はちょっとしたオリ設定が入ってまして…………
それの設定を考えたりしたらここまで長くなりました
それと多分しばらくはこれくらい長いのが普通になってくるかもしれません
だってこれくらい詰め込んで書かないといつものペースで書いたらトンでもない話数になってしまうんですもの…………( ´∀`)
これだけ詰め込んで多分三章の話数と同じくらいだと思うし………( ̄▽ ̄;)
それではそれなりに頑張った今回をどうぞ
前回のあらすじ
望がヤマメ&(発狂)パルスィと闘う頃
無縁塚では望を圧倒した女性 天音とクロが会話を繰り広げていた
一方の望は地底の実力者でもある二人相手に善戦していた
しかし、発狂したパルスィはパワーを抑えきれずほぼ暴走に近い状態で
フルパワーを上回った力を解放し、全力の弾幕を躊躇なく降り下ろしてしまう………
手加減したとはいえ望の魂の咆哮をも弾き返すパルスィの攻撃に対し、
望はあろうことかそれを素手で受け止める………
しかし、パルスィのパワーが予想以上に強く望は弾幕の爆発に巻き込まれてしまった………
だが………望は喰らう直前で白炎を発動し、そのまま二人を逆に倒してしまうのであった
「ここが旧都って場所なのか…………」
そう言う望の視線の先に広がるのは昔のながらの繁華街を思わせるような町並みであった
ただし、視界に映るのは人間ではなく額に角が生えたりしている鬼たちである………
この場所こそが先程から望が目指していた目的地 旧都
ここは昔は地獄の繁華街だった場所でもあったらしいのだが、地獄がスリム化をする際に切り捨てられ今もなお残ってこうなっているらしい
現在は移り込んだ鬼たちによって、何やら厄介な能力を持っている妖怪たちを受け入れる巨大な地底都市へと築き上げられ、鬼たちにとっての楽園となっているそうだ
…………まぁ、厄介というよりも忌み嫌われるような能力のようだが………
ちなみにかつて地獄だった施設には、未だに地獄に落とされた者達の怨霊が残っているらしい
大丈夫か少し心配にはなったがそこに関してはやはり紫が関係していた………
地上の妖怪の賢者であるご存知八雲 紫と地底世界に住む鬼たちの間には、地上の妖怪たちが地底都市を認める条件として、地上の妖怪を地底に入り込ませない代わりに鬼は旧地獄の怨霊を封じる…………という約束が交わされているそうだ
そのおかげもあってか、今のところはこの旧都に入り込んでしまった妖怪もここ旧都から怨霊が逃げ出した事もないらしい…………
え?じゃあ俺はなんで普通に入れてるかって?
さっきそれをキスメに聞いてみた所、なんでも人間は鬼や地底の妖怪たちにとって雑魚でしかない存在らしく、紫も人間の事に関しては何も言ってないので入ったとしても問題はないらしい…………
尤も迷い込んだ人間は全員鬼の手によって殺されたそうだが………
全く、なんであの時に萃香は言ってくれなかったんだか………言ってくれたら地底へ行く前に霊夢達を探したのに…………
ん?いや、待てよ……まさかあの時に萃香がわざわざ俺にその事を言わなかったのは、俺が人間だと思って不意打ちを仕掛けようとする鬼たちに対しての反射神経を鍛える為なんじゃ………!!
※言い忘れてただけです( ´∀`)
望は色々考えながら歩いているが周りの鬼たちは望の事をジロジロと観察している
先程もいった通り、鬼たちにとっては人間を雑魚としか思っておらず、さらには全員が自分達の種族は最強だという強いプライドをも持っている為、地底に見たこともない人間が見かければ多小なりとも嫌悪感を抱く者もいるようだ
しかし、今のところは周りの鬼たちは望をどうこうするような様子はない………
何故なら………
「フフン♪どうだい?なかなか地底もいいところだろう♪」
「あ、望さん………ここが旧都の〇〇って場所なんですよ」
「……………………なんで私まで………しかもよりによってコイツと………」
望のすぐ後ろにはキスメと先程闘いを繰り広げたヤマメとようやく落ち着いたパルスィたちがすぐ後をつけていたからである
旧都のなかでもこの三人はそれなりの実力者かつ顔も通っている存在である為、周りの鬼たちは望に手を出しにくい状況となっているのだ………
え?どうして今パルスィは落ち着いているのかって…………?
それについてはだが、望は現在常に体から僅かに神気を発生させている状況でいるからだ………
望は既にパルスィ達の能力についても聞いているのだが、それを踏まえた上で望はためしに神気を僅かに発生させてみた………
その結果、神気の効果により上手い具合に望への妬ましさが消え失せ、パルスィの発狂状態はなんとか抑えられたという訳である
まぁ、それでもまだ少し妬ましいらしいが………
それからパルスィ本人は先程発狂していた時の記憶は全く無く、自分が発狂していたのを知るとしばらくというか今もなお落ち込んでいる
「それにしても驚きましたよ、望さん………まさか望さんが神様だったなんて………」
「いやより正確に言えば俺は半神半人だ………」
「そんなのどうだっていいさ………とにかく神様の力を持っている事に変わらないんだろう?なるほどね、道理でやたら強いわけだ………」
「そんだけの力を持っていてしかも人間じゃなくて神様ですって?………考えるだけで妬ましいするわね………」
「なぁ、悪いんだが出来れば俺の正体については少し黙っててくれないか?………俺はさっきも言った通り、ここにあくまで修行をしに来たんだ………騒ぎになってしまうのは不味いしな………」
「は、はい………分かりました」
「はいはい………分かっているよ………」
「はぁ…………黙っていればいいんでしょう?それくらい別に構わないわ………それにしても、ここまで強い望を圧倒した女がいるなんて………聞いているだけで妬ましいわ………パルパル………」
四人は他愛のない会話をしながら旧都の真ん中をゆっくりと進んでいく………
すると………
ワァァァァァアアアアア………!!!
望たちは少し道が開けた場所に出ると何やら白熱した空気と歓声が聞こえる
ふと歓声が聞こえる方を覗くとそこには四方形のリングのような物があり、中にはレフリーのような奴と闘いを繰り広げる二人の鬼がいた………
リングの周りには沢山の鬼たちが集まり、かなり賑わっているようであった
「ん?キスメ、あれは一体なんなんだ?」
「えーっと、ああ~……あれですか?あれはですね、簡単に言えば………鬼たちの暇潰しです………」
「暇潰し?」
「鬼闘って最近呼ばれている奴ね………ほら?地下の世界って基本的に何にも起きないから鬼たちのとっては刺激が少なすぎるのよ………だから鬼たちは最近何かを賭けてああやってリングの上で闘って、勝者は敗者が賭けた物を奪うことが出来るってことよ………」
「ルールとしては相手を殺さない事ってだけで………あとはどちらかが気絶するまで闘いを続けるんだそうです………あ。それとスペルカードの使用も認められています………」
「どんなものを賭けてるんだ?」
「まぁ一番多いのは言うまでもなく金ね………あとはよく知らないから分からないわ………」
「パルスィたちは出た事ないのか?」
「冗談じゃないわ………あんなの面倒な上に鬼と闘うなんて死んでもごめんよ」
「ま、それに関しては同感かね~?私は一度くらい面白そうだから出てみたいけど………」
「私はあんな大勢の前に出るのは………ちょっと………それに私、全然強くないですし」
「ふ~ん………」
望はそう呟くと当然ながら一瞬出ようかと迷う
しかし………何かを賭けて闘うようなギャンブルは好ましくない…………
何か………何かきっかけがあれば………出てみたいものなのだが………
望はそんな事を思いながらその場を後にするのであった………
………………
はぁ………やはり私は嫌われてますね…………
そんな事を思いながら旧都の道を出歩く一人の少女………
少女は少し癖のある薄紫のボブに深紅のような瞳を持ち、顔立ちなどは幼めで見た目からで言えば人間の子供と大差がない………
フリルの多くついたゆったりとした水色の服
下は膝くらいまでのピンク色のセミロングスカート
頭には赤色のヘアハンドをつけており、いくつかのコードのような物に繋がれた赤い瞳が少女の胸元辺りに浮いていた
ちょっと不思議な魅力と子供ながら何処か大人のような落ち着いた印象が見受けられる
しかし―――
ヒソヒソ
ヒソヒソ
ちょうど周りにいた鬼たちはその少女を見かけると、あからさまに望を見るとき以上に嫌悪感のある目線を向けていた………
しかし、少女は全く気にすることなく道を歩いていく
いちいち気にしても仕方ない………何故ならこれは彼女にとってもう見慣れた光景なのだから………
一つの店に入り込む少女
その店に入った途端周りの客たちは急に無言になって彼女をジロジロと見つめていた
「(…………なんで覚妖怪がここを彷徨っているんだ?………早く行かないと心を読まれる?…………はぁ………私はただ買い物に来てるだけなのに…………いえ、私が嫌われるのは仕方のない事…………早く買い物を済ませて帰りましょう…………)」
少女は一人心のうちでそう思いつつも買い物を進めていく………
「……………………」
その光景を一人の男性が見ている事も気づかずに………
「…………すみません。会計を………」
「………ほらよ………」
少女が会計に行きお金を出すと会計を担当していた鬼は周りと同じく嫌悪感のある瞳をしながら精算していく
が、その鬼はおつりを取るとそのお金を適当に放り投げるだけであった………
「悪いがもう帰ってくれ…………客足がなくなるからな………商売の邪魔だけはすんな」
「……………はい、すみません………」
しかし、鬼の方は謝る気など更々なくそれどころか少女を邪魔物扱いする
少女の方もとにかく何も言わず、周りで見ている鬼たちでさえも何も言わなかった………
これも少女にとって当たり前となった光景である
「(私の能力は忌み嫌われる能力を持ったここ旧都のなかでも間違いなく一番嫌われる能力………こうなることは当然の事なのよ………)」
少女はそう思いながら投げられたおつりを拾おうとした………
ここから先は少女にとって初めての経験となった
「おい…………これは、どういう事だ…………?」
「!?」
少女がおつりを取るよりも先に一人の男がそれを手に取り先程の会計をしていた鬼に突っかかる
その男は…………望であった…………
しかし、望の表情は既にブチキレ寸前に近い表情をしている
周りの鬼たちはその少女を庇った望を見て驚愕の表情を浮かべていた………
何故なら今までこの少女を庇った者など居なかったからだ………
「(だ、誰なの……?この人は………い、いえ、そんな事より………一体どういう事なの!?私の能力が…………効いてない…………)」
誰から見ても人間である望だが、この少女は早くも望が異形なる人物である事を薄々感じ始めているようである
「なんだよ、この対応は?………貴様、客に対していつもこんな対応してんのか?違うだろ………俺がさっき見たときの対応とコイツへの対応は明らかに違うぞ………そして、それは周りもだ…………俺は仕方ないとしてもなんでコイツをお前らはそんなに嫌ってんだ!?」
「な、なにって………お、お前………知らないのか!!?その餓鬼はな、心を読む妖怪…………覚妖怪だぞ!!!」
「……………覚妖怪………たしか心を読む妖怪だっけか?」
「そうだぞ………だったら分かるだろう!?ソイツは俺たちの心今もなお読んでいるんだ………それだったら、こういう対応になるのも仕方ねぇだろうが!!」
それを聞くと望は一瞬だけ無言になって少女を見つめた………
心を読む能力が効かないとはいえ、彼女は望の心をなんとなくで察していた………
「(…………この人、私の事を知らずに庇って真剣に怒ってくれたのね………こんなに心優しい人間を見るのは初めてかも…………でも、もうこれで嫌われてしまいましたね…………私の能力を聞いて恐れない者なんて存在する筈がない…………どうせ、私は…………)」
そう考える彼女であったが…………
目の前にいる望は他の者とは違っていた…………
「……………それがどうした?」
「え…………」
「な、なに………?」
「だから………それが一体どうしたんだって聞いてるんだ」
望の予想を裏切る発言に少女と鬼は思わず声を出してしまった…………
「心を読む妖怪?…………だからなんだってんだ……………確かに心を読まれていい気分になることはないだろうが、そこまであからさまな嫌悪感を出す必要性が何処にあるんだ………?お前ら、覚妖怪のことなんにも分かってないんだな…………」
「覚妖怪ってのは確かに人の心を読んで人を驚かすという事はあったらしいが、基本的には無害で人との共存さえしていたんじゃないかっていう程の温和な種族だぞ?…………そんな奴が心を読んで何か悪事を働くとは思えないが………?」
「た、たしかに古い伝承では覚妖怪はそう伝えられている………だ、だがそこにいる奴だってそうかは分からないだろう!!?」
その鬼の言葉を聞くと望は呆れのあまりため息を吐いてしまう
「……………ああいえばこういいやがって、鬼は言い訳しか言うことが出来ないのか?………萃香とはえらい違いだな…………そもそもだな、お前らに聞くが………《コイツが今まで何かそんな悪いことでもしてきたのか?》」
「っっっ…………!!!」
「……………その様子を見る限りだと無さそうだな…………勝手に被害妄想ばっかり増やしやがって…………コイツは気にしてないように見えるかもしんないけどな……!!俺から見たらコイツはその事をかなり気にしてるように見える…………それでも自分が悪いと思って何も言ってやってないだけだ………!!今すぐにコイツに謝れ………!!」
「っっっ!!ああ!!人間のくせにうるせぇ奴だな!!言いたい事言ったならさっさと帰れ………!!邪魔なんだよ!!」
望が怒鳴ると今まで何も言い返さなかった鬼が急にキレだした
誰が見ても呆れ返るような完全に逆ギレである
「……………どうしても、謝らないんだな………」
望はそれを聞くと更に表情を険しくさせる…………
少女もなんとか望を止めようとするが望の耳には届かない
「ああ、そうだ!!さっさと出ていけ!!人間のくせにつけあがりやがって…………」
それを聞いてブチギレた望はある提案を出す――――
「………………おい、貴様がどうしても謝らないっていうなら少し提案があるんだが………」
「????」
「あれ………俺でも参加できるのか?」
望はそういうと後ろに見えるある物を指差した………
それは―――
「鬼闘…………だっけ?それで俺がお前に勝ったら………お前はコイツに謝るか?あと貴様は別にどんな奴を連れてきても構わねぇぜ…………誰彼構わずぶっ飛ばしてやる!!」
「!!!?」
望のその発言を聞いた周りは何度目か分からない驚愕の表情を浮かべていた
まぁそれは至極まともで今まで人間が鬼闘に参加したという前例は全くない………
「はっ……!良いだろう、ちょうどお前をぶっ殺したくなった所だしな…………もしも万が一でも俺がお前に負けたら土下座でもしてソイツに謝ってやるさ…………!!だがな、それなりの条件を出さないと俺は出場しないぜ………?なんせあれの参加条件は両者の合意だからな………」
それを聞いた望は平然と信じられないような話を持ちかける………
「そうだな…………じゃあ―――」
望はそう言うと片腕を伸ばして不敵に笑いつつこう言った…………
「万が一にでもお前が俺に勝てたら、この腕を差し出してやる………それでどうだ?」
「!!!」
「…………はっ!イカれてやがる………ああ、良いだろう…………今の言葉忘れんな!?俺がお前に勝ったらその腕、食いちぎってやる…………!!!」
こうして…………望は心を読む覚妖怪の為に、鬼たちの暇潰し 鬼闘で鬼と闘う事となってしまった…………
果たして望は無事にこの闘いに勝利出来るのだろうか!?
どうもリルルです♪
イヤー、望君って相変わらず格好いいですね♪
まぁ、望があんな光景を見かけたらキレるのは無理ないか………( ´∀`)
それにしたって、まさか自分の腕をかけてくるとは…………( ̄▽ ̄;)
でもこれはあくまで望の強い自信の現れです
簡単に言うと
「お前なんか指一本で充分だ………!!」
みたいのと同じ感じです
まぁ実際望は通常の時点で普通の鬼程度なら余裕で勝てる実力の持ち主なんですが………
しかし、そう簡単に終わるのはつまらないでしょう?
という訳で次回はこの地底編で何回か名前の出ていたあの鬼の登場ですぞ♪
次回予告
覚妖怪の少女への明らかに差別した態度に怒りを覚えた望は、鬼に対して鬼闘を挑む………
止めようとする少女やパルスィ達であったが、怒っている望に対してそれを効かず試合が始まってしまう…………
しかし、卑怯な事に相手の鬼は仲間をなんと五十人近く集めていたのであった………
次回
【鬼を圧倒!怒りの望は超人無敵!!】
お楽しみに~♪
To be continued~♪