東方英雄録   作:リルル

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どうもリルルです♪

待たせたな!(某傭兵風)

皆様、私は帰ってきたー!!!(ソロモン?何それ美味しいの?)

皆様お久しぶりです。

前回のバレンタイン編を投稿してなんやかんやあって一ヶ月も空いてしまいました………

申し訳ない、もう流石に一ヶ月も遅れる事はないと思う………多分( ̄▽ ̄;)

あ、そうそうバレンタイン編で言ってたホワイトデー編についてなのですが

実はその日にどうしても外せない用事があって編集する時間が無かったんです(´;ω;`)

またまた申し訳ない、ただ遅れていてもホワイトデー編を書いても私は一向に構わん!

という心が南無三のように広い方が居ましたら、少し考えさせていただきます

さて今回は久々の天音さん編の続きです

久しぶりの編集だったのでまたも話が変な感じかも知れませんがお許しください( ̄▽ ̄;)

それではどうぞ




【特別編 クロムと天音の出会い】エンディング前編

前回のあらすじ

 

クロムと天音の闘いは壮絶な闘いは引き分けという形で一度幕を閉じた

 

その後、クロムは助けた妖精 リンファに案内され村の村長と会うことに…………

 

口が悪く無口な村長を前にキレそうになるクロムだが、どうにか収まりクロムは村長から天音の過去を知る。

 

村長の話を聞き終わるとクロムは一人でゴルドーの宮殿を目指した。

 

果たしてクロムは天音の過去を知り、何を思いそして何を考えたのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロムがゴルドーの宮殿を目指す少し前、その頃のゴルドーはというと…………

 

 

「ふっふっふっふ………はーっはっはっはっはっはっは!!!さぁ、もっと踊れ……!!奴隷妖精共………!!」

 

大音樹の頂上に聳え立つ宮殿の中でも一際大きな部屋のなかで一人で酒を楽しんでいた。

 

 

金ぴかに光る王様を思わせるようなイスに腰掛けるゴルドーの前には、クロムのいる幻音の村から拐ったであろう数名の妖精達が首輪をされた状態で踊らされている。

 

 

踊らされている妖精達は当然皆痩せており、もう諦めているのか誰一人としてゴルドーに何も言おうともしていなかった…………

 

 

踊らされている妖精の中には一際小柄な妖精の姿もあり、恐らく妖精の中でもかなり若いと思われる。

 

 

そんな様子の妖精達を特に何も思うことなくゴルドーは見ているだけであった。

 

 

それどころか………

 

 

「ふぁ~………とはいえそろそろコイツらの躍りを見るのも飽きてきたね。もう牢屋にでもぶちこんじゃおうかな~?ま、どっちにしても牢屋に入れちゃうんだけどねww。な~っはっはっはっはっは♪」

 

 

このような発言さえ出てしまう有り様であった。

 

 

最早ゴルドーは誰にも止められないし、彼女達を救おうとする者は誰一人としていない…………

 

 

ただし――――

 

 

 

 

ドッカ――――――――――――ン!!!!!

 

 

 

 

「な、ななななな、何事だよ!?」

 

 

突如としてゴルドーの宮殿で爆音が響き渡る………。

 

 

突然の事態に慌てるゴルドーの元へ知らせが入った。

 

 

「た、大変です!ゴルドー様!!」

 

 

「な、何が起こったんだい!?」

 

 

「し、侵入者が入ってきました!!」

 

 

「!?侵入者だって……!?ば、バカな………宮殿の入り口には大音樹の加護を使った結界が張ってある筈だよ!?」

 

 

「そ、その筈だったのですが………いとも簡単に破られてしまいまして………!!」

 

 

「く、くそぅ………だ、だったらさっさと潰すんだよ!!」

 

 

「は、はい…………!!」

 

 

「僕の宮殿に乗り込むなんて、誰だか知らないけど直ぐに殺してやるよ………!!」

 

 

その頃、宮殿の入り口付近では――――

 

 

「ぎゃあああああああああああ……!!!」

 

 

「こ、コイツ………!!強いぞ…………」

 

 

「き、貴様ぁ!ここは幻音の村の王であるゴルドー様の宮殿だぞ!?一体何しに来た……!?」

 

 

「………………ゴルドー?ああ~、そういえば………昼間のクズ野郎は確かそんな名前だったな。…………昆虫を雑に扱いやがって、ちっ………思い出すだけでも腹が立つ。あの女はぶっ飛ばすが、アイツは消し炭にでもしてやろうか?…………ま、どっちにしろ取りあえず………雑魚には用はない、雑魚は引っ込んでいろ!!」

 

 

「うぎゃあああああああああああ!!?」

 

 

「ふん…………その辺の虫けら妖怪共の方が遥かにマシだな。」

 

 

ゴルドーの部下を片付けたクロムが宮殿を見上げていた。

 

 

確かに救おうとしたり、ゴルドーを止めようとする者はいないが…………

 

 

「取りあえずはここにあの女とゴルドーとかいう糞野郎がいるのは分かった………ここにいる奴を全員ぶっ潰してやる!!!」

 

 

動機はどうあれど、一人だけ………闘おうとする者は存在した――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひ、ひー!!お、お助け―――――!!!」

 

 

「ふはははははははは!!!くたばれ―――――!虫けら共―――――――――!!!!テメェら纏めて消し炭にしてやる!!!どうだ?大人しくそこで立ち止まったら死なずには済むぞ!?」

 

 

「嘘つくな!立ち止まったら絶対殺すだろ!?」

 

 

「は?何当たり前なことを言っている?お前らバカか?お前らは俺に見つかった時点で全員処刑確定だぁ!!」

 

 

「い――――やぁぁぁぁぁああああああああ―――――!!!!理不尽だぁぁああああ!!!(涙)」

 

 

「ふはははははは!!血祭りにあげてやる………!」

 

 

デデ――――――ン!!!!

 

 

宮殿の内部に入り込んだクロムは後先考えずに目に入ったゴルドーの部下を片っ端から潰しに行く。

 

 

逃げ回る部下達を必要以上に追い詰めていき、そして確実に仕留めていくその姿には思わずゴルドーの部下に同情してしまいそうだ。

 

 

「ふー…………これでほとんど雑魚は片付いたな。あとは天音って女をぶっ飛ばしてゴルドーって奴を消し炭にして殺るだけだ…………ん?」

 

 

クロムはそう呟きながら宮殿内を歩いていくと巨大な黒い扉を発見した。

 

 

自分よりも遥かに大きい黒い扉は全体的に金ぴかなゴルドーの宮殿には不釣り合いである。

 

 

「この中から弱々しいがかなりの数の気を感じるな。………まだ雑魚が残っていやがったのか?まぁいい………ここにいる奴等は雑魚だろうがなんだろうがぶっ潰してやる!!!」

 

 

ガッシャ―――――ン!!!

 

 

怒りを見せるクロムは自分よりも大きな扉をいとも容易く蹴り飛ばした。

 

 

蹴り飛ばした扉は前に倒れクロムは中に潜入する。中に入ったクロムはそのまま間髪いれずに部屋をぶっ潰そうとエネルギーを溜めていった…………

 

 

が―――

 

 

「あ………?」

 

 

クロムは部屋の光景を目にするとエネルギーを溜めるのを一度止めた。

 

 

そのクロムの目の前には今までゴルドーが拐ってきた妖精達の姿があった。

 

 

檻の中にいる妖精はクロムを見ると同時に恐怖と不安が混ざったような表情を浮かばせる。

 

 

「なんなんだぁ?コイツらは…………そういえばあの口悪村長が何人かあのクズに捕まったとかなんとか言ってたな…………それって多分コイツらの事だな。」

 

 

「!!!あ、貴方………村長様を知ってるんですか!?」

 

 

クロムの呟いた一言に近くの檻にいた妖精が反応する

 

 

「あ?あの無口でリンファとかいう餓鬼に通訳してもらってる糞餓鬼で生意気な糞村長のことだろう?」

 

 

「え、えーっと…………言い過ぎですが………でも、否定は………出来ませんね。事実誰に対しても物凄く口が悪いですし………」

 

 

「それで?一体なんのようだ?」

 

 

「え?」

 

 

「あ?」

 

 

「え………あ………その、貴方…………村長様に頼まれて私たちを助けに来たんじゃ?」

 

 

「は?なんで俺がそんなことをしなければならないんだ?面倒だ、断る………」

 

 

「お、お願いします!私たちを助けてくださいませんか!?助けてくれたらきちんとお礼をしますから………!!」

 

 

「ふざけるな、大体俺はここにいる奴等をぶっ飛ばす為に来ているんだぞ………勘違いするんじゃない。」

 

 

妖精達は必死にクロムに助けを求めるがクロムは一行に耳を貸さない………

 

 

「ううう………お願いします。助けてくださいよ~………このままじゃ私たち死んじゃいますよ~………」

 

 

「…………妖精は自然から生まれた存在。自然が滅びたりしない限りは絶対に死なない存在の筈だろう?」

 

 

「う…………」

 

 

「話は終わりだ。もう帰らせて貰うぞ………」

 

 

「あ、あああ………じゃ、じゃあ………これをあげますから出してください!!」

 

 

「ふん。何をやろうが同じだ………俺は絶対に助けn―――」

 

 

クロムはそういいながら妖精の元へとよる。

 

 

その時、クロムは妖精が出した物を見て思わず言葉を失ってしまった。

 

 

「そ、それは………!!」

 

 

「あ、あれ?もしかしてご存知ですか?これはですね、この辺でしか取れない《ハチミツ》なんですが………凄く甘くて美味しいですよ!ここに入れられた時に《ある方》から頂いたんですよ………お腹が空いた時はこれでどうにか空腹を凌いでいたんです。これで助けてくr―――」

 

 

「ようし!貴様らここから全員出してやろう。俺はこう見えても優しいんだ……!……………が、少しお前に話がある。それだけ聞いたらここから出してやろう………」

 

 

「え?なんですか………?」

 

 

ハチミツを目にした瞬間、クロムは妖精と少しの間話すと目の色を変えて檻の中の妖精を助け始めた。

 

 

檻から抜け出した妖精達はクロムのお礼を言った後に村へと戻っていく。

 

 

しかし、当の本人はハチミツに夢中であり、逃げた妖精達の声が全く聞こえていなかった―――

 

 

 

 

「おい!全員助けたぞ!!さっさとさっきのハチミツを俺によこせ……!!!」

 

 

「あ、は……はい………どうぞ………」

 

 

「ふ、ふふふ…………ふはははははは!!ついに手に入れたぞ~!!!幻想郷の山奥だけでしか手に入らないハチミツがあると聞いてここまで来た甲斐があったもんだ!」

 

 

どうやら元々クロムがこの辺にやって来ていたのはこのハチミツを手にいれる為だったようである。

 

 

それ以前にただハチミツが手に入っただけでクロムはここまで変わることにも驚きが隠せない。

 

 

「そんなことでここに来てたんですね………」

 

 

「フッフッフッフ…………はーっはっはっはっはっはっは♪あっはっはっはっは!!」

 

 

妖精の呆れた声も上機嫌なクロムには全く聞こえていなかった…………

 

 

そんなクロム達の元についにあの男が姿を現した―――

 

 

「あ!!妖精奴隷共がいない!?い、いいい、一体どうなってるんだよ!!って、また貴様か!!昼間の時はよくも僕を邪魔してくれたね………!」

 

 

聞き覚えのある声に我に返ったクロムがそこへ向くと全ての原因である男 ゴルドーがクロム達を睨み付けていた………。

 

 

ゴルドーの周りには数人の部下がおり、クロムのいる部屋に入ると直ぐにクロム達を数で囲う。

 

 

ゴルドーの姿を見るや否や先程まで呆れていた妖精もクロムの背中に隠れ小さく体を震わしていた。

 

 

「ほ~う………貴様の方から俺に会いに来るとはな。で?何のようだ?それともわざわざ俺に殺されに来たのかな………?」

 

 

「ふ、ふんだ!偉そうな口を聞きやがって………!!そんな口を聞けるのも今のうちだよ。来い!牝奴隷!!」

 

 

睨み合うクロムとゴルドーであったが、クロムの威圧感を前にゴルドーはあっさり引き下がる

 

 

あっさりと引き下がったゴルドーの呼び声に反応し、その直後クロムの前にいつの間にか天音が立ちふさがっていた………

 

 

「お呼びですか~?御主人様♪って、あら?あなたは………確か昼間の時にお見かけした方ですよね?」

 

 

「ふふふ………ああ、そうだ。それにしても、俺はついているな………目的の奴が二人も目の前に出てくれるなんてよ。探す手間が省けた上に早く帰れそうだな………」

 

 

「お、おい、牝奴隷!!命令だ。今度こそあの男を殺すんだよ!」

 

 

クロムに怯え始めたゴルドーは面倒になる前に天音へ命令する。

 

 

しかし、その命令に対して天音は不満気に頬を膨らませた…………

 

 

「ええ~?そんな~!折角私のスキルのいい練習相手が見つかったと思いましたのに………シクシク。」

 

 

「う、うるさいよ!!と、とととにかくアイツをさっさと殺してしまうんだよ!!これは命令だぞ!?おい!!」

 

 

「………………はぁ………でもまぁ、御主人様の名であれば仕方ありませんわね。あまり気乗りはしないですがさくっと終わらせてしまいますか。」

 

 

なんとかやる気になってくれた天音に思わずため息をつくゴルドー

 

 

相変わらずの能天気な天音の姿を見たクロムは先程の様子から一変して一気に表情が険しくなっていった。

 

 

そして、………二人の闘いが再び始まろうとしている――――

 

 

「クックック………相変わらずマイペースで嘗めた口を聞く野郎だな。昼間の時は引き分けたが今度は容赦はしない………お前、いい加減マジでやらないと………死ぬかも知れないぜ?」

 

 

「ふふっ………あらあら、わざわざご忠告ありがとうございますですわ♪なら、私からも貴方に一言…………」

 

 

「あ?なんだ?言ってみろ………」

 

 

「ふふふ………でしたら…………私を、本気にさせてみればいいんじゃないでしょうか?」

 

 

「………………。ふっ………なかなか言うじゃないか。上等だ………おい、妖精………ちょっと急用が出来た。このハチミツはお前が持っていろ…………」

 

 

再び合間見える二人の強者、今のクロムは最早ゴルドーは眼中になく夢中になっていたハチミツも一度妖精に預け、目の前の天音を倒すことのみに集中していく―――

 

 

一方の天音も昼間の闘いでクロムの強さを知ったからか、珍しく真剣な表情でクロムを見つめていた。

 

 

合間見える二人をクロムの背中から覗く妖精は昼間の激闘は見ていなかったが、二人から感じ取れる威圧感とそれ以上の殺気を肌で感じ取り二人の闘いの激しさを強く感じ取った………

 

 

「(…………な、なんだかここにいたら………私、どうにかなってしまいそう。よくは分からないけどこの二人を見てるとそんな予感しかしなくなってくる………)」

 

 

妖精がそう考えた刹那―――

 

 

二人の威圧感と殺気が瞬間的に高まりその直後二人はその場から姿を消した――――

 

 

 

スッド――――――――ン!!!!!!!

 

 

 

二人が消えた同時に宮殿よりも更に上空で爆発音が響く…………

 

 

見ると空中でクロムの黒炎を纏わせた拳を天音が片手で受け止めており、受けて止めている天音の腕がクロムのパワーを抑えきれずに小刻みに震えていた。

 

 

黒炎を纏ったクロムは赤くなった瞳で天音を睨み付け、対して天音は姿が変わったクロムを特に驚くことなく笑顔を浮かべている。

 

 

これが二人の闘いの第二ラウンドの幕開けとなった――――

 

 

ガッ!!

 

 

クロムは天音の腕を振りほどくと同時に後ろに回転して距離を取る。しかし、ただ距離を取るだけではなくクロムが移動している場所を先回りするかのようにゲートが既に配置されており、天音の背後にもいつの間にかゲートが開かれている。

 

 

「オラァ!!!」

 

 

バキッ!!!

 

 

そのままゲートに入り込んだクロムは天音の背後に現れ、黒炎を纏わせた拳を容赦なく天音に叩き込む。あまりの威力に天音の体はさかさまのくの字に曲がり吹っ飛んでいく………。

 

 

クロムは吹っ飛んだ天音の元へと飛んでいくが、天音はやはり一筋縄には行かない………

 

 

「はぁ!!」

 

 

吹っ飛んだ天音に先回りして蹴りを放つクロム………

 

 

しかし、蹴りが当たる瞬間に天音は姿を消してクロムの背後に回り込み逆にキックを喰らってしまう………

 

 

ズドン!!

 

 

「ぐはぁ!?」

 

 

天音の蹴りは蹴りとは思えぬほどの音を鳴らす。天音の強烈な蹴りにより思わず血を吐いてしまった………

 

 

「ぐふっ……………糞ったれ、今の一発だけでどっかの内蔵がイカれたか………」

 

 

クロムは口元の血を袖で拭いつつ吹っ飛びながら自身の能力でやられた内蔵を治していく

 

 

「へ~………再生能力も持っているんですね。割りと本気で蹴ってみたのですが、これじゃあダメージにならないようですわね。」

 

 

クロムが再生しているといつの間にかクロムの真後ろにいた天音が声をかけてくる。現在クロムは天音の蹴りにより既に天狗などでは決して追い付けないような速度でぶっ飛ばされているのだが、そんな速度なのにも関わらず天音は笑顔のまま余裕でクロムに追い付いてしまっていた…………

 

 

「まぁそういうことになるな………貴様の中途半端な一撃は俺には通用しない。」

 

 

「あらあら、そうですか………ではもう少し本気でやりましょうかね?」

 

 

天音はそういうと共にクロムに向けてパンチを放つ。クロムは体を90度回転させて吹っ飛びながら天音の攻撃を高速で対処していった…………

 

 

ズバババババババババ………!!!!

 

 

幻想郷の夜の空を高速で駆け巡りながら激しい攻防戦を繰り広げる二人………

 

 

「ふふふ………♪やっぱり貴方と闘うのは面白いです♪私の動きにここまでついてくるなんて」

 

 

「ああ、そうか………だが、勝つのは俺だ………」

 

 

「いえいえ、私ですよ♪………それ!」

 

 

ズドン!!!

 

 

天音の鋭い拳がクロムを捕らえる。またもパンチとは思えぬような鈍い音が鳴り響いた。

 

 

「くっ………!!」

 

 

クロムはパンチを受けながらも吹っ飛ばされた先にゲートを作りそこへ突っ込んでいく………

 

 

クロムを見失った天音だが全く動じずにその場で辺りを見渡した

 

 

「……………………そこですわね。」

 

 

天音はそういうと軽い気弾を放つ………。すると、何もない場所なのにも関わらず気弾は空中で爆発しそこからクロムが現れた…………

 

 

「…………糞ったれ………!」

 

 

「私にいつまでも同じ手は通じませんよ?もうその技は見切らせてもらいましたわ♪」

 

 

「ちっ…………!!」

 

 

「それでは反撃開始と行きましょうか♪」

 

 

ピシュン!

 

 

天音はそういうと瞬時にクロムの背後に回り込む。

 

 

「!?(速い……!?今までとは比べ物にならん……!!まさか、コイツ………今までずっと手加減していたのか!!)」

 

 

「お楽しみはこれからですわ!」

 

 

天音は背後をクロムの背後を取ると思いっきり蹴り飛ばし瞬時に先回りする。回り込んだ天音はパンチや蹴りなどによる怒濤のラッシュで攻め込みドンドンとクロムを追い詰める………。クロム自身も反撃しようとするがクロムがゲートを開くより先に天音に攻撃されて反撃できずにいた………

 

 

「ッッッ………俺を、嘗めるなぁぁぁああ!!」

 

 

 

黒腕 黒炎拳

 

 

 

天音の怒濤のラッシュ攻撃に追い込まれるクロムは黒炎を纏わせた高速のパンチを放つが………

 

 

「………………遅いですわね。」

 

 

「な………!?」

 

 

その攻撃をした直後には既に天音がクロムの背後に回り込んでいた………

 

 

ズン!!

 

 

背後に回り込んだ天音からキツい膝蹴りがクロムの背中へと入った。

 

 

「ぐふっ………」

 

 

強烈な一撃に怯んだクロムは天音に思いっきり叩き落とされる。

 

 

 

 

ズド――――――――――――ン!!!!!

 

 

 

 

「よいしょっと!」

 

 

天音はクロムが地面に落ちたのを確認するとゆっくりと地上に降りていく。天音がそこへ向かってみるとそこは完全に辺り一帯が消し飛んでおり、特にクロムの落ちた場所を見てみると最早そこは穴の底が見えない所かこの辺一帯の地形に大きな亀裂を浮かばせていた。

 

 

「あらあら、私としたことが少々やり過ぎてしまいましたかね………もう少し楽しみたかったのですが、ついやってしまいましたわ♪」

 

 

巨大な亀裂が入った穴を覗き込みながらそんな事を呟く天音。しかし、このような強烈な攻撃をしたのにも関わらず息を乱す所かまだ余裕がありそうな様子である――――

 

 

ドッコ―――――――ン!!!!

 

 

「!!あらあら………これは少し驚きましたわ。よくあの一撃を耐えれましたね」

 

 

「…………ハァ………ハァ………ハァ…………く、クックック………なんども言わせるな。貴様の中途半端な一撃は俺には通用しないと言っただろ?」

 

 

体全体から大量の血を出しながらクロムが地面から飛び出してきた。クロムの纏っていた黒炎は先程よりも一回り小さくなっており、パワーも大きく下がってしまっている。実際にかなりの致命傷を食らっているのだがそのような状況でもそのような台詞を言える辺りプライドの高いクロムらしい………

 

 

「ふふふ、そうですか………でもいくら半神半人さんといえどそこまでのダメージの回復には時間がかかりますわよ?」

 

 

天音はニコニコしながらそう問い詰める。確かに天音の言う通り致命傷といえど傷を瞬時に回復できるクロムであったが、今回は何故か時間がかかっている。

 

 

絶体絶命の状況に陥るクロム―――

 

 

だが………

 

 

「………………フフフ……」

 

 

「???」

 

 

そんな状況でもクロムは不敵な笑みを浮かべた。クロムが何故分かるか分からない天音はキョトンとしていたが次のクロムの発言により様子が変わった――――

 

 

「………………そうだな、《神気》を使われたら流石に時間がかかるな………なぁ?《神獣》さんよ………」

 

 

「……………………なんのことですか?」

 

 

クロムの思わぬ発言に天音の表情から余裕が消えた。

 

 

「クックック。惚けるなよ………俺は気付いていたぞ。貴様と最初に闘った時からな…………そして、この闘いでようやく確信した。お前………神だな?それもただの神じゃない………お前のあの七面刀から発していた気、俺は思い出した………俺が神の世界にいた頃に似たような気を使う《神獣》がいた事をな。まぁ、あんまりに昔の記憶だったから思い出すのにも時間がかかってしまったがな…………」

 

 

「………………………」

 

 

「お前は麒麟、鳳凰、応竜に並ぶ四霊の一匹………《霊亀》、だな?」

 

 

 

神獣・霊亀

 

 

古代中国神話等に登場する怪物の一種であり、鏡火や華蓮と同じ神獣かつ四霊の一人

 

 

中国神話等では甲羅の上に蓬莱山《ほうらいざん》と呼ばれる山を背負った巨大な亀の姿をしており、蓬莱山には不老不死となった仙人が住んでいると言われている。

 

 

また東洋の神話では亀は千年以上生きると強大な霊力を発揮し、未来の吉凶を予言出来たのではないかと言われており、霊亀もまた千年以上生きた亀が強大な霊力を得て変異または巨大化したと言われている。

 

 

 

「…………………そこを見抜けたのは見事ですわね。」

 

 

自分の正体が見破られた事に若干驚く天音

 

 

「…………まぁな。そもそも俺の能力上、傷が直ぐに完治しない事は神気で攻撃されない限りはあり得ない話だ。それも貴様が神の一人である事に気付けた要因の一つだったな。」

 

 

「…………確かに私は貴方の言う通り四霊の一人の霊亀ですわ。この七面刀から霊亀特有の気を感じたのも、この七面刀が私が霊亀になった時に出来た副産物のような物だからですわ。」

 

 

「……………お前の正体はこの際どうでもいい。俺が聞きたいのは―――」

 

 

「…………………」

 

 

「………………神獣の中でも高位の貴様が何故あんな野郎の言うことを素直に聞いているのか、だ。」

 

 

クロムは天音を軽く睨みながら問い詰める。

 

 

「俺には理解できん。自分が神獣である事を理解している上であんな野郎の言いなりになっている貴様が…………それともなんだ?貴様はアイツに脅されでもしたのか?…………一体お前は、何を考えている?」

 

 

「……………………………」

 

 

先程の激しい闘いとうって代わり今度は辺りに静寂が訪れる―――

 

 

クロムは無言で天音をじっと睨み付け、天音も無言のままただ時間だけが過ぎていった………

 

 

長きに渡ったこの沈黙を破ったのは―――

 

 

「………………自分の夢のため、ですかね………」

 

 

天音の方であった。

 

 

天音から放たれていた殺気は綺麗に消え、それを感じ取ったクロムも一度黒炎状態を解除する。

 

 

「夢だと?」

 

 

「はい………」

 

 

「どういう意味だ。」

 

 

「どういう意味も何もそのまんまの意味ですよ。私は自分の夢を叶える為にここで働いているんです」

 

 

天音はそういうと真面目な表情で続きを話始めた

 

 

「貴方は知っているかは知りませんが私は生まれた時から、いえ………最初の亀であった頃からずっとずっと一人でした。気が遠くなる程長い時間を一人で過ごして、霊亀として生まれ変わったのは良かった。…………ですが…………」

 

 

「ずっと一人だった私は霊亀になっても結局は一人ぼっちになるんだって思っていましたわ。…………来る日も来る日も一人でただ何もせずにその日を過ごした亀の頃と同じように……………そんな時にですね、私は色んな生き物たちに出会えたんです。」

 

 

「…………一人ぼっちの私と遊んでくれた動物たち、一人の私を笑わせるために元気付けてくれた魚たち………そんな周りの存在が凄く嬉しくて、そして私にとってはそんな動物たちが眩しく見えましたわ。」

 

 

「………………………」

 

 

「そんなある日に今の御主人様の祖先の方が私の元へとやって来たんです。…………無知であった私は森の外の世界を見れる、そう考えただけでとてもワクワクしてましたわ。…………だって森の外には森とはまた違った世界があるじゃないですか♪」

 

 

「そして御主人様のいる世界には見知らぬ動物はおろか妖怪までいると聞いたときに私はついていくのを決意しておりました。」

 

 

「………………………」

 

 

「今までの私が知らない生き物、私が今まで知れなかった世界………………私はそんな世界をただ知りたかったんです。知らない世界や今までにあった事のない生き物をただ知りたい、それが私の夢ですわ。」

 

 

「……………」

 

 

天音の話が終わりそれまでの間ずっと無言で聞いていたクロム

 

 

「あら?思ったより下らない事でがっかりなさいましたか?別にいいんですよ、下らなかったら笑っていただいてもも♪…………私、こう見えて人の笑顔見るのが好きなんですよ?」

 

 

無言であるクロムにそう声をかける天音。

 

 

その直後、今まで無言であったクロムがやっと口を開いた――――

 

 

 

「…………ああ、そうだな………本当に下らねぇ。下らなすぎて笑うことも出来やしないぜ。」

 

 

 

しかし、やっと口を開いたクロムの第一声は天音にとってはかなりキツい言葉であった――――

 

 

「……………そうですわよね。」

 

 

それを聞いた天音はニコニコとはしているが何処かその笑顔がいつもと少し違う

 

 

確かにいい笑顔ではあるのだがその笑みの何処かに悲しみが混ざっていそうなそんな顔だった

 

 

 

が、クロムは先程の言葉の続きでこう付け足した―――

 

 

 

「………………心底下らねぇよ。お前のその夢という奴よりもお前自身がな!!」

 

 

 

「え………?」

 

 

 

「え?じゃねぇよ!黙って聞いていれば、何が知らない世界を知りたいが為に幻想郷に来ただ!?何が自分が未知の物を知りたいだぁ!?その為にあのクズ野郎の元で働いているんならお前はとんだ大バカだな!!」

 

 

「いいか?よく聞けよ、女ァ………俺は二度も言わないぞ?耳の中をかっぽじってよぉく聞きやがれ!!」

 

 

「俺たち神や人間、そして妖怪であろうがなんだろうが誰だって夢の一つや二つくらい持っててもおかしくなんかねぇんだよ!!そんな当たり前な事で無駄にベラベラ喋りやがって………!そもそもなぁ、お前のその夢は周りを見て知るんじゃなくて自分の足で色んな所へ見に行った方が何倍も効率がいいだろうが!!お前は百聞は一見にしかずという言葉も知らねぇのか!?」

 

 

 

「!!!」

 

 

 

「ったく、そんな普通な事を話している暇はないんだ………!さっさと貴様と決着をつけてやるぞ!!」

 

 

クロムは言いたい事だけ言うと構えを取り臨戦態勢を整える…………

 

 

クロムの言葉は同じ姿をした英雄と違い、相手の気持ちなどは一切考えずに自分の考えを押し付けるような強引な物…………

 

 

英雄と比べたらかなり高圧的な台詞を言うクロムの台詞は実に厳しい………

 

 

だが―――

 

 

 

「(……………自分の足で、ですか。……………………フフフ、私ったら今まで何を悩んでいたのでしょうかね………。確かに貴方の言う通り私の言ったことは確かに《下らなすぎて》笑えませんわね。)」

 

 

 

そんなハッキリとしたクロムの台詞が天音にとっては誰よりも優しく気遣ってくれたように感じた………

 

 

 

「はぁぁぁああああああああああああ………!!!!」

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………………!!!

 

 

 

クロムは額の動脈を浮き上がらせ、筋肉の一つ一つが一段階ずつ膨れ上がり地震を呼び起こす…………

 

 

それを見た天音は七面刀を構えクロムをじっと見続けていた………

 

 

 

「フフフ………凄いパワーを感じますわね。流石ですわ…………もう正直言って、闘う理由がないのですが………私もまだこの勝負を終わらせるつもりも負けるつもりもありませんわ♪最後まで全力で闘わせてもらいます!」

 

 

 

そういう天音の表情は結局いつもの笑顔に戻る。

 

 

だが、この時の笑顔は先程のような悲しみは無くなり何処か無邪気な彼女らしい笑顔であった―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうもリルルです♪

う~ん、なんだかクロム君は望に比べるとやっぱり高圧的ですね( ̄▽ ̄;)

でもそれがクロム君なりの一種の思いやりという奴なのかも知れません………

そう考えるとある意味ではクロム君は優しい………のかな?( ̄▽ ̄;)

ぶっちゃけ分からないです。( ´∀`)

さて今回は久しぶりだったのもあってかなり変な感じになっている気がしてならない………

特に最後の方はちょっと自身がない………

読み返してなんか変だと思ったらちょっと再編集するかも( ´∀`)

さて取り合えず次回でいよいよクロムvs天音さん遂に決着!!

果たしてどのような最後を遂げるのか?

…………といっても次回は一度本編を再開させますけどね、あまりに進行が遅いんで………

あ、それとこれが終わったら本編を完全再開させるつもりですが

皆様は神影ちゃんとクロム君の出会い、見たいですかね?( ´∀`)

正直本編の方が見たいのでしたら本編の方を優先的にしますが…………

まぁ取り合えず次回予告です


次回予告!!


(本編復活だよ、やったね!た〇ちゃん!!)


※ 本編の次回予告は現在の本編最新話のあとがきに記載されています


お楽しみに~♪


To be continued~♪


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