前回で一気にストーリーが進みましたが、気にしないで下さい
今回でオリキャラが登場します
さー、どうなるかな?
それではスタート♪
前回のあらすじ
望は遂にチルノが失踪した事に気づく
幻想卿を飛び回り、探しまくる望だが……謎の女性が張った結界により、瞬間移動も気も察知が出来なかった……
落ち込む望……
その時、望はキルトがチルノを襲った映像を見てしまう
その光景を見た望は怒り以上に殺気が湧き、あまりの感情の強さにより変異した……
その後、望はキルトのアジトを発見
はたして、どうなりますことやら?
望がキルトのアジトで暴れる頃―――
紅魔館では………
「た、たたた、大変です!!お嬢様!!」
美鈴が大慌てで、レミリアの元へと向かっていた
「どうしたの?少し静かにしてちょうだい美鈴……」
レミリアは、少し面倒くさそうに答える
が、今はそんな場合じゃない……
「の、望さんが……望さんが……大変なんです!!」
「望が?」
美鈴が望の事を言うと、興味の無さそうだったレミリアは食いつく
「どういう事?」
また、別の場所では……
「ッッッ!?」
いつものように神社の中でのんびりしていた霊夢
しかし、霊夢はこの時、常人ではあり得ない位の勘が働きかける
「………な、何かしら………嫌な予感がする………」
霊夢は神社を出て、辺りを見回す
「…………………望?」
霊夢はこの時、なんとなくで望の事を感じていた……
なんだか分からないが、望に尋常じゃない事が起こっている気がする………
そう思うと霊夢は、後先考えず勘を便りに飛んでいった………
その頃、キルトのアジトでは……
「あ、兄貴!……大丈夫ですかね?」
一人の部下が時々聞こえる爆音で不安がる
この場所は、幻想卿の山の内の一つに空洞を作ってそこに出来ている
こうすれば、外から見れば山に見えるし……何より広いからだとか……
しかし、これでも何時かは気づかれてしまう
そこでキルトは、山全体に女性に結界を張らせることによって………
この山は、気も気配も感じ取れないように出来ていた
なのにも関わらず、こうして侵入者が出た事に驚きを隠せないキルト
「な、何……心配ないさ……ここには1000を超える部下たちが居るんだ……そう負ける筈は―――」
ドゴ――――――ン!
キルトがそう言いかけた時、キルト達の居る場所の地面が爆発する
「な、なんだぁ!?」
そう叫ぶキルトに映るは、白き髪を持った人間だった………
「……………!!!貴様は………」
望はキルトに気づくと、隠しきれない程の怒りを露にする
「お前だな?チルノを誘拐したのは………」
拳を強く握りしめ、低く怒気を纏った声で話す望
「な、なんの事だ!?そ、それ以前に、て、テメェ……俺の部下をどうした!?それにどうやってこの場所を!?」
キルトに侵入者が来たと報告が来たのは、ほんの数分前の事だ……
まさか、そんな早くに!?
それもあるが、そもそもどうやってこの場所を見つけた!?
すると望は
「んん?ああ……なんか周りに、五月蝿い虫けらが居たから………殺したが?全員……」
薄ら寒い笑みでそう応えると、次に見つけた理由を語る
「お前……超音波って知ってるか?」
「ちょ、超音波だと!?」
超音波
人の耳には聞こえない高い振動数がある音波の事
「そ、それがどうしたってんだ!?」
キルトには訳が分からない……
超音波と結界を見破る理由が………
それを聞いた望は鼻で笑いながら応える
「超音波ってのは不思議で、意外と遠くの範囲まで伸びて、そして物にぶつかると反響する………その中で一つだけ、おかしな反響をする場所があった……それが、ここだったってだけだ………」
キルトが張った結界はここで裏目に出ていた
望はあの時、口から超音波を発生させ、耳を澄まして不自然な場所を探していた
その中で一つ、結界によって音までも反響されたこの場所こそキルトのアジトだったのだ……
「う、嘘だろ!?ば、化けもんか!?お前は!!」
キルトは声を荒げる
周りにいた部下たちも、目の前にいる怪物で足が震えている
「んな事はどうでもいい……」
望は先程の薄ら笑いを止め、冷たい眼差しを向ける
その瞳はまさにあの時……
望がチルノと別れる際に一瞬見せた、あの瞳と同質の物だった……
ザッ
望が一歩歩む度に、周りにいる部下はビクつく
「う、うう、うわぁぁああああ!!」
一人の部下が恐怖のあまり逃げ出す
しかし、
ボン!
望が逃がす筈もなく、首を思いっきりはね飛ばす
「な!?」
キルト達には、いつの間にか首が爆発したようにしか見えず、更に恐怖心が増すだけだった………
「(………く、くそッ……俺様の計画をこんな何処の馬の骨か分からん奴に………)」
キルトは目の前の怪物に追い詰められる
その時、このゲスは最悪の作戦を思い付く
「(……そ、そうだ!まだあの女がいた!!アイツがどれだけ強くても、あの女には勝てねぇ………)」
そう思うとキルトは急ぎ望と距離を取る
しかし、望は追いかけない
何故なら、望には絶対にキルトに勝てる自信があったからだ
今から逃げ出す程度では、絶対に追い付ける
そう思いあえて追いかけない……
すると、キルトは暗くてよく分からないが、望達の居る部屋の奥にあった扉に手をかける
その扉はかなり大きく、そして厳重に警戒されていた
「お、おい!クソ女!!出てこい!!」
キルトは扉を開け、奥へ向け声をかけると……
ジャラン……ジャラン……
手や足に、手錠と重りがつけられた女性が現れた
特徴的な腰まで伸びた金の髪
綺麗な色をした青色の瞳
メリハリのついたスタイル
整った凛々しさが溢れた顔
まさに絶世の美女とも言える
しかし、服装はまさに囚人とも言える薄汚い服を纏い、靴もなく裸足であった
頭には望と同じでハチマキを身に付けており、黒色だった……
「………なんのようだ………ゲス」
女性は相変わらず、非協力的である
「い、今からあの野郎をぶっ殺せ!!」
キルトはそう命令するが……
「断る……」
女性はため息をつき断る
「な、なんだと!?」
「あの青年からは、お前への殺気しか感じ取れない……恐らく、お前のやった罪のどれかが、あの青年の殺気を買ったのだろう………お前の自業自得だ……」
女性は冷めた瞳でキルトを見つめる
「…………」
望はその光景をじっと見つめる
しかし
「ああん!?いいから言うこと聞けって言ってるんだよ!?華蓮ちゃんがどうなってもいいのか!?」
ピクッ
華蓮という名前を聞くと、急に目付きが鋭くなる女性
「貴様………」
女性は呪い殺すかのような視線を向ける
ブン
女性は気合いで手錠を吹き飛ばし手を広げると、細身の太刀を取りだしキルトの喉元を捉える
「…………華蓮にその汚い手を一回でも触れてみろ……………その瞬間、お前の首を吹き飛ばすからな……」
女性はそう言うと、太刀を離す
「ヒュー……助かるぜ……じゃ、じゃあ後の事は頼んだぞ!!」
キルトは部下を連れ我先に逃げ出す
「不様な奴め……」
女性はキルトを見下した眼で見つめる
しかし
ブン
「!!」
「逃がすと思うか?」
それを望が逃がす筈もない……
望は振りかぶり、キルトの頭目掛けてパンチを放つ
しかし……
ガキン!!
辺りに響く高い音
その拳はキルトに当たることはなく……
細身の太刀で受け止められていた
「なんのつもりだ?お前……」
望はギロリと女性を睨む
それに対し、女性は重い顔で応える
「スマナイ……青年……私の愚行を許してくれ………」
そう言うと、女性は望を振り払う
望も同時に距離を取る
キルトはこの隙に、と逃げ出し
「退け……お前に用はない……俺はあの妖怪に用があるんだ……邪魔するんだったら、容赦はしないぞ……」
望は構えを取りながら、問い詰めるが……
「そうはいかない……私だって、お前とは闘いたくはない……だが………」
この時、女性が頭に思い浮かべるは……
一人の少女の笑顔だった
それを思い出すと女性は、服の裾を強く握りしめる
「私にも負けられない理由があるんだ………」
「…………」
それを見た望は黙り混む
「なるほどな……大方、さっき言ってた華蓮ってのが関係だろう?」
「…………」
望はそう言うが、女性は何も答えず太刀を構える
「…………答える気はないか、なら悪いがとっとと気絶してもらおう」
ブン
望はそう言うと、一気に女性の足元に潜り込みパンチを仕掛けようとする
しかし、
バキン!
そのパンチは届かず、女性に蹴りあげられる
「………グッ!?」
その時、
「(痛ぇ!?)」
女性の攻撃に望は痛みを感じた
休む間もなく、女性は距離を詰め望を羽交い締めする
「はぁぁぁああ!!」
女性は気合いを込めると、望を思いっきり投げ飛ばす
「うぐ……」
ドゴ――――ン!
望は勢いよく、女性によって山の空洞を抜け外へ出された
「…………」
望は体勢を取り戻すと、口許を服の裾で拭う
そこには真っ赤な血が………
「ほう……予想以上にやりそうだな……」
女性はすでに外へと抜け出しており、望を見つめていた
「………お前、何者だ?転生者か?」
あの攻撃に、望は痛みを感じた
つまり、この女性は少なくとも神気を持っているという事になる
望が鋭い眼差しで見つめると、女性は
「………転生者?なんだそれは?まぁ、そんな事より………」
自分は転生者であることを否定すると
「私が何者かと言われれば、………」
そう言うと女性は、手を広げる
すると、
バサッ
「!!?」
背中から巨大な金に輝く翼が生えた
金の翼からは、抜け落ちた羽がユラユラと揺れながら輝き、神秘的でいて神々しい光景が広がった………
すると、女性はこちらを見ながらこう発言した
「………私の名は、鏡火………本物の神だ………いや、正確に言えば四霊の一匹、鳳凰だ………」
どうもリルルです♪
なんとオリキャラ正体は、ものほんの神様でした!!
なんで神があんな奴に捕まったんでしょうね?
まぁ、そんな事より次回はチルノsideもお送りする予定です
それじゃ、次回予告
望vs鏡火の闘いが始まる前……
望が起こした爆発の揺れにより、チルノ達の錠が緩くなり脱出成功
逃げ始めるチルノ達だが、その道中に一つの扉を見つけ中を見ると、そこには自分達と同じ位の小さな女の子がいたのだった………
次回
【小さな神獣!? 麒麟の華蓮】
お楽しみに~♪
To be continued~