今回は霊夢達と望が一時合流して、キルトの元へと向かっていきます
さて、今回のタイトルで嫌な予感がする人もいるでしょうね……
一体何があったのやら?
それと今回はオリ設定もあるので、注意してくださいね
それと思ったより長くなったから、今回も前後編でやりますね……
それではスタート
前回のあらすじ
チルノ達が謎の集団に会っている頃
望と鏡火は炎のように熱く激しい闘いを行っていた
二人の闘いは余りに強烈で、周りに甚大な被害を及ぼすまでになってしまう
追い詰められた二人は最後の一撃として特大の大技を放つ
その結果、最後は望が新技で鏡火の撃退に成功するのだった……
ド―――――――ン!
望達のいた場所で大きな爆発音が響く
あれ以降、霊夢達は望の邪魔にならないようにと距離を離し観察していた
「くっ………どうなったの!?」
レミリアは爆発で起きた風に飛ばされないように、羽をしまい顔を手で隠しつつも望の方を見つめる
吸血鬼のレミリアは、人並外れた視力で望と鏡火を捕らえる
まずレミリアが見えたのは、空に両方の拳を向けて顔は下げた状態でいる望
そして、その空には金の翼は消え纏っていたマグマも全て消えた鏡火の姿があった
鏡火はどうやら気絶しており、そのままゆっくりと地面に頭から突っ込んでいる
地面は二人の余りに強烈な闘いにより、爆発によって空いた大きな穴の底にはうっすらとマグマのような物が見える
鏡火は運悪く、その穴目掛けて落ちていた……
この時の望やレミリア達は知らないが、伝承では不死鳥と鳳凰は同一視されがちだが、そうではない……
不死鳥は、その名の通り不死だから不死鳥と呼ばれているのだが、鳳凰は再生能力高いが、不死ではないのである……
つまり、このままマグマに鏡火が落ちれば、鏡火は間違いなく死んでしまうのだ……
しかし、気絶している鏡火が何も出来る筈もなく、マグマに向かい落ちていく
しかしその時……
ガシッ
落ちていく鏡火の手を望が捕まえた
鏡火は間一髪で望に助けられたのだ
その後、望は落ちないように自分の肩に手を回し、私たちの方へと飛んで来た
「望!無事だったのね!良かったわ……」
望の姿は心底安心したかのように、息を吐いた
それを見た、咲夜やフランも安心している
望と鏡火は服も体も既にボロボロであり、体からは所々血が吹き出していた
霊夢とフランは直ぐに望を支えた
傷ついた望を支えつつも、霊夢は望に話しかける
「望……一体何があったの?それにソイツは一体……」
霊夢は望が抱えている鏡火を見る
あれほどの力を持った望が、ここまで苦戦させるような奴が普通の妖怪などではない……
それに遠くからでよく見えなかったが、鏡火はまるでマグマのようなドロドロとした赤い液体を操っていた
もしも、コイツがそんな能力だとしたら、私が知らない筈がない……
それなのに、こんな女にはあった事も見たこともない
そんな鏡火に霊夢は強く警戒心を抱いていた
望は少し苦しそうな表情を浮かべる
「今は、そんな事を言ってる場合じゃない………それよりも、チルノを………」
望は霊夢に鏡火の体を預け、最初に大量の妖怪の死体があった山目掛けて飛んでいこうとする
しかし
ガクン
「う……」
望は苦しい声をあげる
鏡火との闘いで思った以上にダメージを喰らっていたらしく、望は思うように動けないまでになっていた……
「止めなさい!望……それ以上動いたらダメよ!!」
それを見た咲夜は、真っ先に望の体の状態に気づき警告する
だが、
望は黙って黒い炎を身に纏わせる
腕はダランと垂れ下がっているが、その姿は凄まじい殺気を帯びており霊夢たちも思わずたじろいでしまう……
「絶対に、助けなくては……」
望がそう言って飛ぼうとした時
「ま、待ってくれ………」
霊夢の肩にいた鏡火が目を覚ました
どうやら望は知らない内に、既に鏡火の体を治していたらしい……
鏡火は霊夢の肩に体を預けつつも、片目を開け望の服を掴んでいた
「わ、私も……連れていってくれ……あのゲスは、私が必ず……」
鏡火は小さな声で望に懇願する
弱りきったその姿からも、望と同じくらいの気迫が感じられ霊夢達は黙りこむ
それを顔だけこちらを向けていた望は、鏡火の手を取り鏡火を担いだ
「すまない……望殿」
鏡火は小声でそう呟くと、手を前へと回ししっかりと捕まった
そして望は軽くこっちを向き、じっと見つめると山へ向けて飛んでいった
何があったのかサッパリ分からない私達だが、二人があれほどの殺気を帯びるような事があったと思うと急いで私達も後を追うのだった………
キ――――――――――ン!
鏡火を背負いつつも、疾風の如く飛んでいく望
望が飛んでいくことにより、地面は軽く抉れていった
その時、
「あれは……まさか!?」
望は前方に見覚えのある人物を見かけ、直ぐ様そこへ向かう
そこには……
「え?あ……もしかして、望……さん?」
驚いた様子である大妖精がいた
大妖精は変わり果てた望と、背負っている鏡火に少し唖然していた
「一体何があった!?」
望はそんな事はお構い無しに大妖精に語りかける
大妖精は軽く混乱しつつも、先程起こった事を話し始めた
望と大妖精が合流する少し前――
大妖精の前で、鮮血が待った……
血を吹き出したのは、チルノ……
ではなく
襲ってきた黒ローブの人だった
黒いローブを纏った人の腕が切られており、地面には切られた腕が落ちていた
その人は切られた部分を抑え、ある方向を向く
そこには
「ハァー……ハァー……」
先程と同じように角を生やし、髪の色を変えた華蓮がいた……
息を切らした華蓮の角には、血が付着しており黒ローブの人達を見つめていた
「チルノちゃんに、手出しはさせません……手を出すのなら、は、恥ずかしいですが、わ、私が、相手します!!」
華蓮はそう言うと
バキュン
姿を消した……
「な、なに!?」
キルトが声をあげ周りを探すが、まるで見当たらない
さらには、黒ローブの人達にも見えていないようだった
華蓮は何度も言うが、伝説の幻獣・麒麟の子供だ……
しかし、何故麒麟が伝説の幻獣と呼ばれているか?
それは滅多に見れないからではなく、伝承では実際に存在したかよく分かっていないからだ……
麒麟は並外れた聴力で、超音波なども捕らえる
更には、まるで小動物のような鋭敏さを持っており、
数十キロ離れた人間を捕らえると言われている
そこから麒麟はほぼ一瞬で、姿を消す……いや、移動が可能なのだ……
麒麟には雷の能力が備わっており、それで筋肉を刺激する事によりあたかも消えたかのように高速移動が可能なのだ……
麒麟の子供である華蓮もそれが可能……
つまり華蓮は簡単に言えば《雷を操る程度の能力》を使い、目に見えない速度で移動を繰り返しているのだ……
ザシュ
黒ローブの人の今度は足が吹き飛ぶ
華蓮はタイミングを見計らい、隙をついては高速移動による角の突進攻撃を行っている
見ている人からすれば、いつの間にか当たっていたようにしか見えない
「す、凄い……」
チルノと大妖精達は改めて華蓮の強さを思いしった
その時、
――大ちゃん……聞こえる?――
大妖精の心の中で華蓮の声が響く
――華蓮ちゃん?――
私は驚くも心の中で返事をする
――大ちゃん……私は、何とかして時間を稼ぐから誰かを呼んできて……お願い!!――
華蓮はそう言うと、テレパシーを止めた
「(………分かったよ、華蓮ちゃん……必ず誰かを連れてくるからね……!!)」
大妖精は覚悟を決めると、華蓮に集中する皆を置いてアジトを抜けた
そこで出会ったのが、ボロボロ姿の望だったのである
「―――という事でして……」
大妖精は全ての事情を望に話した
どうしてこうなったのか……
華蓮の事も
チルノ達の事も全ての全てを……
望と鏡火は話を聞いている間、ずっと無言であった
二人とも同じくらい重い顔を浮かべ、思わず大妖精は二人を心配する
すると
「あの糞野郎……何処までやったら気が済むんだ……」
望は小声でそう呟く
「あのゲス……絶対に許さん……絶対に、絶対に!!」
鏡火もそう呟き、望から降りて空を舞う
すると二人は驚く大妖精を向く
「ありがとな……大ちゃん……後は、俺たちに任せてくれ……」
「私達が、あの妖怪を、必ず倒してやる……」
二人はそう言うと顔を見合せ、頷き気を纏わせる
ボウッ
その瞬間、先程まで限界近くまで弱っていた二人とは思えない位の気が発生し、周囲に強大な風を起こす
ドウン!!
すると二人は、互いに先程とは比べ物にならない速度で移動を再開した
それを見た大妖精は、何度目とも分からない驚きの表情を浮かべながら、その方向をしばらく見つめるのだった……
どうもリルルです♪
どうでしたかね?今回の話
面白かったですかね?
まぁ、楽しんでくれると嬉しいですね\(^o^)/
それでは次回予告
次回予告
キルトの悪事の全てを知った望と鏡火
二人は当然怒りを露にし、遂にキルトのアジトに戻ってきた
キルトは黒ローブの者達に命令するが、何故か命令を聞かず焦ってしまい……
キルトは最終手段として、ある物を使ってしまい!?
次回
【キルト まさかの大変身!?】後編
お楽しみに~♪
To be continued~