東方英雄録   作:リルル

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どうもリルルです♪

ようやくテストが終わった………\(^o^)/

これでいつも通りに投稿できます♪

さて、今回はタイトルで大体予想できると思いますが……

今回はちょっと長くなりましたね……

疲れちった……

それではどうぞ


【望の二人の式神】

前回のあらすじ

 

望からもう一人の望・黒崎 望が現れた

 

黒崎 望の登場に驚く一同

 

その頃、未だにしつこく生き残っていたキルトは、味方?のクレイドによって殺されてしまう………

 

一方、望は鏡華達の居場所がない事を知ると、共に来ないかと言い始めたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………え?」

 

鏡華は眼を丸くして望の方を見やる

 

周りに居た霊夢達も眼を丸くしていた

 

「幻想郷を自由に回って、旨い物を食い、旨い酒を飲む、こんなに楽しい生活はないぞ?」

 

望はそう言うが霊夢達は未だに無反応

 

「ん?」

 

自分が発言してから急に無口になり、眼をパチパチさせながら鏡華達を見る望

 

鏡華はずっと無言だったが、やがてゆっくりと口を開く

 

「どうして………」

 

「は?」

 

「どうしてそこまでしてくれるんだ?見ず知らずの私なんかを……一体、何故……」

 

鏡華には、どうして望がここまでしてくれるのかが分からなかった……

 

先程闘った程度の関係である自分に対し、何故ここまで親切にできるのかが……

 

鏡華は望を真剣な眼差しでじっと見つめる

 

すると望は……

 

「何でって――」

 

ごく当たり前のようにこう言った

 

 

「俺たちはもう仲間だろ?」

 

 

「…………仲間……」

 

鏡華はそれを聞くと、同じことを呟いた

 

望は少し広角を上げつつ、話を続けていく

 

「俺達は一度本気で闘りあった……それだけで、俺達は戦友という名の仲間だろ?」

 

「…………」

 

下を向き、無言になる鏡華

 

………

 

仲間………

 

何処か不思議な気分だ………

 

思ってみれば、自分は華蓮はいるが仲間を作ったことはなかった………

 

………

 

自分は………

 

鏡華はそこまで考えると、顔をあげてこう答えた

 

「…………折角の申し出だが、断らせてもらおう……望殿にこれ以上迷惑をかける訳にはいかない……それに私達を連れていっても仕方がな―――」

 

鏡華は断ろうとすると……

 

「……」

 

望は急に真面目な視線で鏡華を見つめた

 

その真っ直ぐな瞳を見ると、鏡華は思わず言葉を失ってしまう

 

「………俺はお前が神獣だからとか、お前達が仲間だからとかいう理由で誘ってるんじゃない………」

 

望の視線が更に鋭くなり、望の言葉が鏡華の精神を波のように揺れ動かしていく

 

「俺がお前達を連れていきたいからそう言ってるんだよ………」

 

「ブッ!?」

 

望の発言を聞くと、霊夢が吹いた

 

「?どうした?霊夢」

 

望は心配になり霊夢へ目線を向ける

 

「だ、だだだ、大丈夫よ~……進めてちょうだい(怒)」

 

霊夢はそう言うが、額には動脈を浮き上がらせ手をボキボキと鳴らしている

 

まぁ、望の言い方が紛らわしいだけなのだが……

 

「そ、そうか?」

 

不安がる望だが再び鏡華に視線を戻す

 

「無論、責任は全て俺が取ってやる……全てな……」

 

そういうと望は手を伸ばす

 

「鏡華、華蓮、どうだ?もう一度聞く、俺と一緒に来ないか?」

 

「………」

 

「鏡華様……」

 

またしても重い顔となる鏡華

 

そんな鏡華を華蓮が不安そうに見つめる

 

「…………華蓮」

 

鏡華はしばらくじっとしていると華蓮に声をかける

 

「ひゅい!?」

 

華蓮は背筋をピンと伸ばし、変な声をあげる

 

その後、また恥ずかしいです~とか言い出し塞ぎ込む

 

「お前はどうしたい?」

 

鏡華はもう見慣れているので、特に気にすることなく華蓮に話す

 

華蓮はそれを聞くと顔をあげて鏡華を見つめた

 

「ど、どうしたいって……」

 

華蓮は意味が分からないといった様子で鏡華を見つめる

 

オロオロとする華蓮を見て、大体の事を察したのか鏡華は言い直す

 

「………お前は望殿に付いていきたいか?」

 

鏡華がそう言い直すと、華蓮は困ったような慌ててるような表情を浮かばせる

 

望と華蓮はほぼ初対面だ……

 

そんな得体の知れない相手に付いていくのは、誰であろうと不安になるだろう

 

華蓮はしばらく悩むと、鏡華の方を見る

 

「…………私は、鏡華様と一緒がいいです……」

 

「……………そうか……」

 

鏡華はそれを聞くとただ一言呟いた

 

…………

 

仲間…………

 

先程言われた言葉が自分の心のなかで繰り返される

 

長いこと生きているが、こんな不思議な気分になったのは初めてかもしれない……

 

鏡華はそう思うとニヤけてしまう

 

望に仲間と言われただけなのだが、心のなかがじわりと暖まる……

 

そして、私は望にそう言われて嬉しいと思っている

 

ならば、もう考えるまでもないな……

 

鏡華はそう思うと、少し頬を赤く染め……

 

「そ、その、望殿………こ、これからよろしく……」

 

ぎこちない言い方で鏡華はそう言うと、急に目線をを反らした……

 

「あれ?鏡華様……もしかして、照れてるんですか?」

 

「バ、バカ……華蓮……わ、私が照れる訳がないだろ……」

 

鏡華は顔に手を添え、オロオロとした様子でいる

 

その様子は普段の凛とした表情とは対照的である

 

「そうか!これからよろしくな!鏡華!華蓮!」

 

そう言うと望は無意識に二人に抱き付いた

 

「…………」

 

ゴゴゴゴゴゴ……という擬音が背景に浮き上がりそうな霊夢を、レミリア達は必死に押さえつける

 

「止めろ……!霊夢!……止めるんだ!」

 

レミリアはそう言い霊夢に近づくと……

 

「ヘヤァ!」

 

バキッ

 

霊夢が変な声と共に裏拳でレミリアを弾く

 

「Door!?」

 

レミリアはもろに喰らい、これまた変な悲鳴で飛ばされる

 

「お嬢様(お姉さま)――――ッ!!!」

 

咲夜とフランの声と共に、レミリアは倒れた……

 

ドサッ

 

………

 

まぁ、なんというか………

 

もの凄く、シュールな光景である

 

 

 

 

 

一方、望達はそんな事は無視して抱き合っていた

 

華蓮は当然のように恥ずかしがり、鏡華の顔も少しばかり朱に染まっていた

 

するとそこへ……

 

「う~ん♪言い話だったわね♪」

 

背後からスキマが開き、そこから先程帰った筈の紫が出てくる

 

「紫?修復はもう終わったのか?」

 

望は鏡華と華蓮から離れ、紫にそう聞くが……

 

「いいえ♪面倒だから藍に任せてきちゃった♪」

 

……………

 

藍……お疲れ様です……

 

自分達の破壊した規模は尋常じゃない事はよく知っているので、藍が一人でどれ程苦労しているかは望と鏡華は容易に想像できた……

 

「………まぁ、そんな事よりどうせ一緒に過ごすんだったら、いい方法があるわよ!」

 

紫は話を反らし、本題に入る

 

「望……どうせならその子達、自分の式神にしてみたらどうかしら?」

 

「式神?……ああ、確か藍みたいな感じの奴か?」

 

式神

 

調伏した鬼神を使役する術式

 

または、物体に霊や妖、または神を憑依させる術

 

「ええ、そうよ……どうかしら?貴方達……」

 

紫はスキマの上を椅子のように座り、足を組ませ扇子で顔を隠す

 

その様子からは表情は読み取れず、妖しい雰囲気を漂わせる

 

「………あの鏡華様……式神って何ですか?」

 

華蓮は式神を知らない為、顔を傾げ鏡華に聞く

 

「簡単に言えば、望殿の家族になれるという意味だ……」

 

鏡華は眉を潜めながら華蓮にそう答えた

 

「家族……ですか……」

 

華蓮はそう聞くと少し表情を曇らせる

 

言ってから鏡華もしまったという表情を見せた……

 

華蓮は元々親が居なかった孤児である

 

なので、華蓮にとって家族という言葉は……禁句に近い……

 

いつもは注意する鏡華だが、気持ちが色々と舞い上がっていた為、注意を怠ってしまった……

 

心配になる鏡華

 

だが……

 

「あ、あの~、紫さん……是非ともお願いできませんか?」

 

華蓮の口から予想外の言葉が出てきた

 

「な!?華蓮……」

 

「あら?いいのかしら?」

 

紫は変わらずずっと顔を隠し、こちらを見つめている

 

驚いた様子でいる鏡華に対し、華蓮は珍しく強気で……

 

「………私は、生まれた頃から親の居ない孤児でした……けど、私は鏡華様と出会って一緒に過ごせて、凄く楽しかったんです……もしも、鏡華様と本当の家族に慣れたらなってずっと思ってました……もし本当にそうなれるんだったら、式神になってみたいです!」

 

「………華蓮」

 

それを聞くと鏡華は、ニヤリと笑みを見せる

 

「華蓮がそうしたいんなら、私に異論はないな……紫殿……すまぬが私達を望殿の式神にしてくれないか?」

 

「………………」

 

「……紫?」

 

鏡華が質問しても扇子で顔を隠したまま、無反応の紫……

 

心配になり望が声をかえると、急にスキマから降りる

 

「…………そう、分かったわ……じゃあ、付いてきなさい……」

 

そう言うと紫はスキマを開き、望達三人を中へ案内した……

 

ちなみに、霊夢達が望達が居なくなったのに気づいたのは、これから実に一時間後の話である

 

 

 

 

 

 

「………着いたわよ」

 

気味の悪いスキマの中を少し歩くと、そこには床には大きな紋章が浮かんでおり壁には数十枚はあるだろう大量の札が張られていた……

 

灯りはなく、光は床から発する紋章の妖しき光のみ……

 

天井を見上げると、そこは完全に真っ暗であり部屋全体がどうなのかが分からなかった……

 

「じゃ、三人共……そこに座ってちょうだい……」

 

紫はそう言うとスキマから座布団を3つ取り出す

 

それを一人一つずつ渡し、望達は三角形になるような形で向かい合い座る

 

見たところ、座布団は何処にでもある普通の物である

 

「それじゃ、始めるわよ……三人共、手を繋ぎなさい……」

 

紫は床の紋章よりも外側から話しかける

 

望達は紫に言われた通り手を繋ぐ

 

それを見た紫は眼を瞑り、意識を集中させる

 

すると、床の紋章の光がドンドン強くなっていき望達を包んでいく

 

望達は眩しすぎて目も開けられなくなり、眼をつむってしまう

 

その後、一瞬だけ紋章は大きな光を発生させたかと思えば、直ぐに最初の明るさに戻ってしまった

 

「……………はい、もう終わったわよ………」

 

「え?もう?」

 

想像していた時間よりも相当早く終わった

 

見ると望達の手の甲には、白い鷹のような翼の刺青が描かれていた

 

「これで貴方達は、神崎 望の式になれたわ……あとは自由にしなさい……」

 

「………紫殿、かたじけない……」

 

鏡華は頭を下げると紫はまた扇子で顔を隠し、こちらを見つめてくる

 

「いいのよ……さ、貴方達もそろそろ出ましょうか?」

 

「ああ……!」

 

こうして、望・鏡華・華蓮の三人は主従関係になるのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうもリルルです♪

今回の話、いかがでしたか?

なんとあの二人は望の式神になりました……

ちょっとノリが軽い気がしますが……

………

ま、まぁ、別にいいでしょう……うん……

それでは次回予告

次回予告

望が二人の式神を手に入れた頃

とある世界では、今回の望の謎についてを話し合っていた

次回

【王が語る望の秘密】

お楽しみに~♪

To be continued~
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