今回は謎に満ちたオリカを使う天狗との闘いを書いています
オリカ案をくれた方、ありがとうございます♪
それと一つ、オリカの名前なんですか……
名前だけちょっとオリジナルに考えさせていただきました
案をくれた方、申し訳ありません!
それと、今回登場するあの子の程度能力の解説は、ちょっとした想像を混ぜています
そこの所よろしくです
それではスタート
前回のあらすじ
文に騙され妖怪の山へと向かった望だが、突然天狗達に襲われる羽目になり逃げる
何とか話し合いに持ち込もうとする望だったが、天狗達は聞く耳を持たない
仕方なく望は少しだけ本気を出し、気合砲のみで天狗達を圧倒した
いつもは闘いを楽しむ望だが、思ったより強い相手が居なくて少し不満になりつつもその場を離れようとする望
その時、望を正体不明の弾幕が襲いかかってきたのだった……
「…………………」
望は空を駆け回る
背後からは剣筋のような弾幕が望を追尾していた
見たところあれに触れると簡単に引き裂かれてしまいそうだ……
望はとりあえず飛び回り、振りきろうとするが弾幕はしつこく追尾してくる
すると望は急に急降下し始める
当然弾幕は望を追尾し、急降下する
望は地面ギリギリまで急降下すると、タイミングを見計らって今度は急上昇する
すると、剣筋のような弾幕は方向切り替えが間に合わず地面に衝突
弾幕は地面を切り裂くとそのまま消えていった
「………………」
望はその光景をじっと観察していた
とはいえ、もう何となくでこの弾幕の構造には気づいている
恐らくは慧音の《自分喰い》に近い状況だ
多分何者かが自分を視て、俺に弾幕を放っているんだろうが……
望はそう思うと、自分の胸にあるポインターみたいな物に再度触れる
それを見た望は、再度思考を鋭くする
あの弾幕は追尾式というより、どちらかと言うと吸い込まれるように追尾していると言った方がいいかも知れない……
もし追尾式だったら、今のくらいは簡単に切り替えれる状況だった
つまりはこの胸の奴を狙って弾幕が放たれている
という事になる
ただし、相手の姿は全く見えない上に、気配も感情のオーラも気も近くには感じられない
あの時とほとんど一緒だが、今回の相手が見えないは意味が違う……
慧音の場合は、その場に存在するが相手を視認する事が出来ない
という感じなのだが、
今回は相手はその場に存在しないのである
つまり、何者かが遠距離で俺に攻撃を仕掛けているという事だ
「…………どうするかな~……」
構造をほとんど全て予想できた望だが、対処法が上手く思い付かない
ハッキリ言って、あの程度の弾幕は喰らってもダメージの部類に入らないが……
喰らいながら追い詰めるのは、勝ち方としてスッキリしない……
とはいえ、防御スペルを使うのは論外
望はこんな状況の中でも勝ち方にこだわり始めていた
望が一人勝ち方にこだわっている頃
妖怪の山の滝の裏の洞窟では……
「…………くっ、ほとんどスキがない……」
一人の少女が望の光景を目で視ていた
彼女の名は犬走 椛
この妖怪の山に住む白狼天狗と呼ばれる種族である
綺麗な白い髪をなびかせ、頭には文と同じ山伏風の帽子を乗せている
服は霊夢の巫女服と似たようなデザインのものを着用し、脇も開いている
椛の手には紅葉を描かれた剣と盾が握られていた
更には、白狼天狗の名を思わせる白くフワフワそうな垂れ耳と、狼のような白い尻尾があった
「………やはり手強いですね、こんだけ攻撃しているのに見たところまだまだ余裕がある………」
望は鋭い視線で前方を睨む
当然そこは滝が見えるだけなのだが、椛の眼には望が悩んでいる姿が写っていた
これが彼女の能力、《千里先を見通す程度の能力》である
滝から望まで実に数キロ近くはあるのだが、彼女のこの能力を使えば全くバレる事なく様子を視る事が出来る
ただ、この能力は視力をあげているというよりは、視界を任意に操っているといった方がよい……
つまり椛は自分の視界を飛ばして、望の事を観察しているのである
椛は少しだけ瞬きをすると、再度鋭い眼差しとなり能力で望を視る
すると、椛は何もないところに向かい剣を降り下した
放たれた剣筋は弾幕となると、その場から超スピードで飛んでいった
これが先程から彼女が行っている攻撃
眼符 「スナイパー・アイ」
というスペルである
効果としては、まず椛が相手を視る
そして、スペルを発動すると相手はまるでポインターのような物が浮き出る
次に弾幕を放つとその弾幕はポインター目掛けて飛んでいく
という遠距離専用スペルだ
どうやら望の予想は半分以上当たっているようである
このスペルは使えば、例えどんな者でも自分を見つけるのは不可能である
かなりズルい手に椛自身も気が引けるが、望の実力の前ではそうせざるを得なかった
すると………
「……ッッ!?」
椛は突然目を押さえる
遠くの方にいる望は、強烈な光を発していた
どうやらそれにより目が眩んだらしい……
「クッ………」
一瞬だけ望から目を離す椛だったが、直ぐに体勢を戻し攻撃を再開する
しかし、望は随分と軽々と避け始める
その表情はとても闘っている時とは思えないような笑顔であった
望はただ純粋に楽しんでいるだけなのだが、椛から見れば挑発しているか、或いは余裕があるようにしか見えなかった……
「……………このままではこちらが負けてしまう、こうなったら………」
このままでは不味いと踏んだ椛はある作戦に出ていた
「う~ん、いい攻撃だが……やっぱりワンパターンなんだよな……」
椛の攻撃を避けつつもやはり余裕のありそうな表情を見せる望
しかし、
「ん?」
突如、今まで動きがワンパターンだった弾幕が動きを止める
何かと思うと弾幕は急に上昇し融合し始める
剣筋のような弾幕は回転しながら融合していき、その凄まじい風は肌に触れるだけで切ってしまいそうな勢いを感じさせた
「………なんだ?」
望がそう思った瞬間
バババババババ……
その集まった弾幕は超スピードで望に突撃してきた
風のようにできた弾幕は、見えない攻撃のようである
「ふっ!よ!ほい!」
しかしながら、ちょっとした空気の流れで攻撃が読める望にとって、見えない程度じゃ触れることも難しい
当然余裕で避ける望だが、ここで思わぬ事態が……
ピュー
「あ!?」
なんと、望が懐にしまっていた花の腕輪が風で飛んだしまったのである
さすがの望もこれは完全に予想外だった為、行動が遅れる
望は急ぎ花の腕輪をキャッチする
しかし………
戦闘中にそんな事をすれば一大事である
「げ!?」
花の腕輪を取りほっとする望だったが、この時には既に望の周りを弾幕が囲んでいた
そして……
ザシュザシュザシュ
剣筋のような弾幕は中にいる望に襲い掛かる
しばらくして、そこからは肉体がボロボロとなった望が落ちてきた
「………………フーッ、なんとかなりましたね……」
望が地面に落ちていったのを確認すると、椛は能力を解除し息を吐く
「…………最後のあれは完全に運でしたね……正直、あれがなかったら勝てなかった……」
何とも嫌な勝ち方に、椛は内心情けなくなるが撃退できたのも事実……
椛は色々な気持ちを抱えながら、倒れた望の元へと向かおうとした―――
その時である……
「………やっと、見つけたぞ……お前が俺に攻撃してきた奴か?」
椛は背後から男の声が聞こえた
嫌な予感がし、冷や汗を欠きながら振り返るとそこには……
「なかなか探すのに手間取っちまったぞ」
傷一つないピンピンとした望の姿があった……
「な!?」
椛は当然驚愕の表情に包まれる
椛は急ぎ確認の為、先程の望を視にいく
そこには確かに倒れている望の姿があった
しかし目の前にいる望も、本物の望である
一体どうなって!?
椛は混乱するが、直ぐに剣を取り斬りかかる
だが、その剣は望の指で簡単に受け止められ……
ズン
逆に腹に重い一撃を喰らわされ、椛はそのまま意識を闇に落としたのだった……
どうもリルルです♪
はい♪決着が着きましたね♪
望君が二人いる現象……
ちなみにそれは、黒崎 望君は関係ないです
まぁ、理由は近いうちに話させていただきます
それでは次回予告
次回予告
何とか椛を撃破する望
その後、望はある天狗と出会うのだった……
次回
【天狗の長と半神半人】
お楽しみに~♪
To be continued~