旅の終わりの、更にその先の物語。 作:しろまち
放課後を知らせる鐘の音で、目を覚ます。
結局転校初日からほぼ丸一日中寝こけていた上に、声を掛けて来た女子に対して何処かで会った事あるか、とナンパ紛いな事をしでかすなんて、我ながら豪胆に過ぎるとまだ寝ぼけ頭のまま慎は頭を掻く。
「まぁ、まだ今日はラッキーだったよな」
「小田桐先生の授業でもあったら絶対大変だったよ」
「あの、体調が悪いなら休んでいた方が……」
呆れと安堵を滲ませて色々な意味で心配されたクラスメイト達に改めての自己紹介も兼ねつつ、慎は昨夜起こった事を思い出していた。
夜、久々過ぎる神郷の家に帰り、少しコンビニにでもと出掛けた先。工事現場で具合の悪そうな男に声を掛けたら、その男から半透明の何かが現れて襲い掛かって来て、やられると思ったと同時、自分から――
「いや、何かズボアァァと。それで、その後何かおねえさんに追い掛けられてシュパアアッと」
「分かる」
「なるほどなー」
「イヤさっきの分かるのおかしくね!?」
突然入り込んで来た同意の声に、慎の説明を聞いていたクラスメイトが代わりに突っ込んで慎もそちらへ目を向ける。
やっぱり自分でも何言っているのかよく分からないよな、それにしても良いツッコミだったな、と思ったのも束の間。目を向けた先に居た姿に、慎は思わず驚きで大声を上げた。
「あっ、き、昨日の!」
ガタリ、と勢い良く立ち上がる様に、今度は周囲の生徒達が目を丸くする。
「……神郷君、お知り合いなんですか?」
まだ少し目を丸くして驚きながら尋ねて来るのは、藍色の髪と瞳をした大人しげな少女、
「ホントか? またさっきみてーにナンパじゃないだろうな」
「だからそんなんじゃないって。昨日、ちょっと……ファミレスで見掛けただけで」
実際は見掛けた、ではないのだが、そこまで説明する必要性も無いだろう。その説明に三つ編みを結んで纏めた女生徒、
「神郷君、直ぐ寝ちゃったから覚えてないと思うけど……同じように今日、転校して来たの」
「同時に三人も転校だなんて、珍しいですよね」
「そうそう。それに、噂じゃ物騒な事件も起こっているらしいって……私の先輩も、通り魔に遭ったりして……こんな時に、って思うよね」
「そうなのか……あ、俺は神郷 慎っていうんだ」
めぐみにつられるままに慎が少年と少女へ目を向ける。
昨日も見た姿。制服は凪の杜学園のものではない、黒を基調としたものだ。今日転校して来たばかりだというから、まだ手続きが追い付いていないのだろうか。
少年と少女も同じように、並んで慎の方を見る。
性別は男女で違う上に髪も瞳の色も全く違うのに、身に付けたイヤフォンか凪の杜ではない揃いの制服の為か、それとも全く別の何かの為か、慎にはやっぱり少年と少女が「同じ」に見えていた。
そして、
「
そう少年――湊が名乗り、
「
少女――美奈子がそう続けた。