とある獣の覚醒衝動(アマゾンズ)   作:味なしコンフレーク

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The Bagster

 「佐天さん、おはようございます!」

「・・・何で?」

TeamNeoのアジトとして使っているナノハさんのバーに居候している私、佐天

涙子は、バーの手伝いをしている最中にやってきた元クラスメイトに顔をしかめた。

「あのー、初春サン、どうやってここが?・・・ていうか、何で御坂美琴と白井さんが?」

「何で私だけ、呼び捨て!?」

「貴利矢さんに招待されましたの。ここのオムライスが絶品だと聞いて」

「貴利矢さん・・・」

「良いじゃないの」と貴利矢がソファでカルテのようなものを読みながら、寝そべっている。「友達なんだろう?そんな邪険に扱わないで、仲良くすれば良いじゃん」

「私たちは、裏の人間ですよ?表の人間との深入りは、大きな隙になるって、言っていた

のは、貴利矢さんでしょう?」

「そうでもないんじゃないか?こいつらもお前や妹達を通して、多少は、こちら側の事情を知ったんだから」

「・・・そういう問題じゃ」

「貴利矢さんの言うことが正しいと思いますわ」と白井さんは、ソファに向かい、寝そべる貴利矢さんの隣にすとんと座った「それに、仲間がそういう事に関わっているなら、助け

ようと思うのは当然・・・そうでしょう?」

「仲間じゃないし」

「アンタねェ!私には仲間を頼れとか偉そうな事言っておいて、自分は、やらないって

ワケ?」

「ヒーローぶって、自爆しようとしていた奴に言われたくないわー」

「何ですってぇ!?」

「け、喧嘩はダメですよ~」

「ところで、貴利矢さんは、先ほどから何を見ていらっしゃるんですか?」と白井さんが

貴利矢さんの見ているカルテをのぞき込む。

「近いって」

「可愛い現役女子中学生ですのよ。役得ですわ」

「自分でいうのかよったく・・・木山の教え子のカルテだよ。考えられることを色々と

試してはいるんだが、手詰まりでな。カルテを見直しているわけだ」

「そうでしたか・・・」

「そもそも、木山は、何のために幻想御手なんかを?」

「美琴チャン達は、知らなかったな・・・木山が担当していたのは、親のいない子供

・・・『置き去り(チャイルドエラー)』だった。んでもって、『暴走能力の法則解析用誘爆実験(能力体結晶投与実験)』の実験体でもあった」

「暴走能力の法則解析用誘爆実験?」

「統括理事会の下で行われた実験でな。表向きは『AIM拡散力場制御実験』だが、実際は、意図的に能力を暴走させ、そのデータを得るという非合法な実験だったわけだ」

「そんな」と初春「ひどい」

「子供達を目覚めさせようと考えるも、「樹形図の設計者」の使用申請を却下された木山は、代替の演算装置として『幻想御手』を制作したんだ」

「そんなことが・・・」

「でもさ」と涙子「そんなことのために、木山は、多くの人間を犠牲にしたってこと

でしょう?」

「そんなことですって・・・!?」

「数十人の子供に対し、多くの学生・・・どちらが大事かなんて言うまでもないこと」

「そんなことにどっちが大事とかあるわけないでしょう!!」

「あーあー、相変わらず甘ちゃんですねぇ、あなたは・・・良いですか?この学園都市で

行われている実験で『昏睡状態程度』の被害なんて日常茶飯事だから。あなたが知らない

だけでね」

「ッ」

「・・・ここはそういうところよ。信じられないでしょう?怖いでしょう?でもこれが現実。

分かったら、さっさと帰れ。良い子ちゃんは、大人しく勉強してなさいな」

「ぐぬぬ・・・」

「それくらいにしときなさい」と買い物袋をさげたナノハがため息をつく「全く。涙子

ちゃんは、誰に対しても人畜無害だと思っていたのだけれどね」

「貴利矢さん、彼女は?」

「ここの主。ジンの奥さんだ」

「「「えーッ!?」」」

「いらっしゃい。見ない顔ね。お客さん・・・ということで良いのかしら、貴利矢君?」

「そうです」

「そう・・・ふふ、涙子ちゃんがお友達を連れてくるなんて、私、嬉しいわ」

「あなたは、お母さんですか!」

「友達だって言うのは否定しないのね」

「う・・・」

「じゃあ、涙子ちゃんのお友達ということでサービスしましょう・・・お昼、まだでしょう?食べていくと良いわ」

そのとき、涙子の携帯に電話が鳴った。

「もしもし・・・黎斗さん?」

『檀黎斗神だッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

「ッ・・・・すいません、神様・・・え、貴利矢さん?はい、いますけど・・・はい、はい・・・分かりました。すぐ向かいます」

携帯を切って、車のカギを手に取った。

「貴利矢さん、くr・・・檀黎斗神さんが呼んでいます。恐らく、この間のアレの結果かと」

「さすが、こういうことは仕事が早い・・・じゃ、行くとするか」

「佐天さん、私たちmむぐ!?」

何かを良いかける初春に自身が食べていたゼリーののったスプーンを突っ込んだ。

「良いから、私の仕事には首を突っ込まないで」

「ふぇ、ふぇも」

「でもも、くそもない・・・ほら、これでケーキも頼んで良いから」と財布から一万円札を初春に押し付けた。

「そ、そんな、悪いですよ!」

「いいから、大人しくしていて。そこの暴走列車コンビを監視してくれると助かるわ」

「「誰が暴走列車よ(ですの)!?」」

「良いたとえでしょう?特にそこの電撃お嬢様は、ジャッジメントでもないのに厄介事に首を突っ込みたがるから」

「なッ!?」

「・・・あなたが死んだら、そこの後輩だけじゃない。妹達だって悲しむわよ」

「!」

「行きましょう、貴利矢さん」

「おう」

ドアが閉まり、車の走る音が聞こえた。

「・・・本当に、あの子には、敵わないわ・・・ムカつく」

「お姉さま」

「御坂さん・・・」

「本当はそういう子よ」とナノハがにっこりほほ笑んだ「アウトローぶっているけど、悪人

には、なりきれない・・・とても、優しい子なのよ」

 

 「お久しぶりです、新檀黎斗さん」

「檀黎斗神だッ!」

「それで、あれの出どころ、分かったの?」

「あぁ・・・やはり、私たちのもといた場所のものだ」

「!」

「?・・・あのー、イマイチ話が見えないんですけど?」

「これは、本来であれば関係することは、ない話のハズだった。だから、涙子チャン達には、言ってないことだけどな」と貴利矢。

 

「俺たちは、人間じゃない。更に言えば、この世界とは別の世界から来た存在なんだ」

「はい?」

「私たちは、バグスター」と黎斗神「ウイルスだ」

 

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