「なるほど」
その夜、TeamNeo全員が招集され、貴利矢さんと黎斗神さんから彼らのここに至る
までの経緯を聞いた。
「一般人を巻き込んだ、デスファイト『仮面ライダークロニクル』、そして、それを作った黎斗神に、それを奪い、人々を支配しようとしたクロノス・・・か」とジン「にわかには、
信じがたいな」
「あぁ」と貴利矢「で、とある事件でゲーム内を散策していた俺とこいつがひょんなこと
から、この世界にやってきた」
「とはいえ、ドライバーもガシャットも向こうに置いてきてしまった私たちは、こうして、
作り直しているというわけだ」
「なるほど、黎斗神さんが、アレイスターさんがいる顔の無いビルに閉じ込められている
のは、そう言う理由か」とハル君。
『勝手なことをされて、僕のプランを邪魔されたら、たまったもんじゃない。そういう危険性が彼にある以上、自由にさせておくわけにはいかない』とデスクトップパソコンから、
声が聞こえた。
「そのプランというのが何なのかは、非常に気になりますが」とし―ちゃん「それと今回の事にどういったつながりが?」
「バグスターウイルスは、この世界には存在しないはずのものだ」と黎斗神さん「仮にこの世界でバグスターが生まれたとしても、私たちの世界のものとは異なるはず・・・だが、
このバグバイザーに入っているウイルスは・・・完全に私たちの世界から流れ着いたものだ」
「!」
「つまり・・・貴利矢さん達の世界のバグスターがこちらの世界にやってきて、何かを
企んでいる・・・そういうことですね?」
「あぁ」
「お前らの事情は分かった」とジン「で?今、それを俺らに話したという事は、俺たち
TeamNeoにこの問題の解決を依頼したという事だな」
「さすが、チームのブレイン。話がはやい」と檀黎斗神「報酬は、これで良いかな」
「それは・・・ゲーマドライバー!?」
黎斗神が渡してきたのは、ゲーマドライバーであった。
「生憎、働きたくても、働けない身でね。私の使っている中古品だが、新品同様。どう
使うかは、君たち次第だ」
「じゃあ、黎斗神さんは、どうするんですか?」
「私の事は、気にするな。君たちとしても、この状況は、看過できないだろう?」
「それは、そうですが」
「乗っておけ」と貴利矢「こいつの言うことは、信用しちゃいけないが、今回だけは、
こいつを信用しても問題はない――なァ、ゲームマスターさんよ?」
「そういうことだ。私の才能を侮辱するアイツも!この世界に蔓延るバグスターも・・・
全て、排除するッ!!」
「ところで、あっちの方は、何か分かったのか?」
全員が解散した後、黎斗神をビルまで送る貴利矢が、後部座席で腕と足を組んで偉そうにしている自称神を見た。
「あっち、とは?」
「とぼけんじゃねー。檀正宗は、ゲーム病で消滅。元に戻す手段も分からない以上、
あいつが復活するわけはない。だが、色こそ違えど、あれは、クロノスだった・・・
と、いうことはだ」
「今回の事件の黒幕と思われるあのクロノスは、檀正宗、もしくは私の会社であるゲンム
コーポレーションと関係があった・・・そう言いたいんだな?」
「あぁ」
「恐らく、それは正しいだろう。情報が少ないから何とも言えないが」
「・・・もうひとつ。ゲーマドライバーをあいつらにやったのはなんでだ?」
「無論、必要ないからだ」と黎斗神が、懐から白いガシャットを取り出した。
「ッ!?・・・・デンジャラスゾンビガシャット・・・完成していたのか!」
「死のデータを集めたわけではないから、前ほど強力なものではないが、現状、私が変身
可能なものとしては十分強い部類だろう」
「お前、紙装甲だもんな」
「だまれェッ!!」
そのとき、何者かが車の前に立ちふさがった。
「「!?」」
急ブレーキをかけて、止まった・・・その先にいたのは。
「!・・・グラファイト!?」
現れたのは、貴利矢達がもといた世界で倒したバグスターの幹部の一人だった。
「いや、違う・・・あいつだ!」
グラファイトが腰に巻いたバグルドライバーⅡにガシャットを挿入し、クロノスに変身
した。
「まさか、自分からノコノコやってくるとはな」
「ちょうどいい、新デンジャラスゾンビのテストプレイと行こうじゃないかァ」
車から降り、貴利矢は、ゲーマドライバー。そして、黎斗神は、腰にガシャコンバグ
バイザーを装着した。
「ゼロ速、変身」
[(ガッチャーン!レベルアーップ!!)ばーくそーう、バーイク!!(アガッチャ!)
シャカシャカコギコギ、シャカリキスポーツ!]
貴利矢が変身する横で、黎斗神がデンジャラスゾンビガシャットを裏返し、バグバイザーに挿し込んだ。
「変身」
[バグル、アーップ!・・・デンジャーデンジャー!!(ジェノサァーイド)デスクライ
シス!デンジャラスゾンビィ!(Wooo!)]
「いくぜー」
「お前を・・・排除する!!」