「はぁッ!」
ネオリロードの拳がローグを吹き飛ばす。
「うぐ・・・くくく、さすがはAタイプ。そこらの覚醒衝動能力者とはワケが違う」
「A?」
「お前たちが良く口にするだろう?『アマゾン』だ」
「あま、ぞん・・・」
そういえば、と涙子。私は、これの言葉の意味を特に考えずに使っていた。
それが獣を呼び起こす・・・何故か、脳が、体が、心臓が、その意味を理解していた。
「その赤子は実に興味深い実験体となるだろうなぁ・・・『A(アマゾン)』から生まれた生命。面白いことになりそうだ」
「ッ・・・ふざけるなぁッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
クリップを引き抜き、ナイフに変えた。
「殺す・・・絶対にお前は殺すッ!!」
「ちょ、佐天涙子!ムキになったらダメだって!!」
「うるさいッ!!」
ナイフをローグに突き刺すネオリロード。
「良いぞ。もっとだもっと怒れ――それが我がファウストの望み!!」
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!」
そのとき、ドアが蹴破られ、スマッシュが現れた。
「!」
「なるほど――とうとう動き出したということか」
ローグは、そう言ってトランスチームガンから煙をまいて逃走した。
「まてぇッ!!!!!!逃げるのかッ!!!!この糞野郎がああああああああッ!!!!」
「落ち着きなさい、佐天涙子!!」
「はなせッ!!あの男は、あの男はぁッ!!」
「このッ・・・いい加減にしろッ!!」
電撃を纏った拳がネオリロードの腹部にめり込んだ。
「あぐぅッ!?」
地面に倒れ伏し変身解除する佐天涙子。
「・・・あれ・・・わたし、なにを・・・?」
「目、覚めた?」
「・・・ごめんなさい」
「全く。女の子が『糞野郎』なんて、言うもんじゃないわ」
「・・・母親失格ね、私」
「そんなことないわ。子を守りたいって思う気持ちは当然でしょ?」
「・・・安心した・・・何かムカつく」
「なんでよッ!」
「ちせん」
「!・・・君が、凪?」
「そう、凪・・・私の名前は凪。リトルニクリア。『遥か彼方の文明』。パンドラボックスの一部、その制御装置」
「!・・・唐木のデータにあった。パンドラボックス。ネビュラガスの発生源だ」
「じゃあ、こいつが今回の事件の元凶?」
「!」
「おそらくちがいます」と496号「彼女は私と同じクローン・・・でも妹(シスター)達(ズ)ほどの自我は存在しない程度のものと思われます」
「こいつをめぐってファウストや統括理事会が裏で動き始めているってわけか・・・きな臭ぇことになってきたな」
「関係ないでしょう!」と智泉「この子があいつらに狙われている!なら助けなきゃ」
「お、おぉ(なんだ・・・やけに気合入っているな、智泉のやつ)」
「・・・」