とある獣の覚醒衝動(アマゾンズ)   作:味なしコンフレーク

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And,Then

「最後だ――おそらく、次がファウストとの最後の戦いになる」

「というと?」

「パンドラボックスは、こちらにあって、あちらさんはそれを欲しがっている」と貴利矢「ようは、勝ったほうが箱の力を手に入れるというわけさ」

「本当にそうなのか?」とハルカ「統括理事会もこれを狙ってるんだろう?」

「事実はそうじゃない」と黎斗神「あれはあの朱音一哉という男の個人的な感情だろう」

「?」

「彼は、パンドラボックスの暴走の被害者だ――だからこそ、凪を殺して、パンドラボックスを破壊するつもりだろう」

「そんなことさせるか」と智泉は、凪の肩を引き寄せる「こいつは俺のだ」

「みせつけてくれるね~・・・白井ちゃん、俺らも負けてられんわな~」

「な、なにを言って///」

「なになに、黒子~。いつの間に貴利矢さんとそういう仲だったわけ?」

「おねえさま、ちが・・・わたしは///」

「はいはい、ごちそうさま――で?結論いうなら、あのローグとか言うのをぶっ飛ばせば、万事解決って事?」

「そう上手くは行かない」と涙子「凪ちゃん自体にその気がなくとも、パンドラボックスは、危険すぎる。今回の浜面君の事もそうだけど、あれは、人間が扱うには早すぎる代物だよ」

「凪ちゃんを傷つけずに箱を破壊・・・ってのが一番ベストなわけだけど、どうしたもんか・・・」

「・・・」

「智泉・・・?」

 

 

 「リーダー・・・」

一方、浜面は、学園都市にある墓地を訪れた。

「俺、とんでもねぇ力を身に着けちまったよ――今なら、リーダーに勝てるかもな、はは」

当然、目の前の墓石が何かを語ることは無い。

「・・・力を手にするってさ、すげー怖いことなんだな・・・スキルアウトだった時は、あんなに欲しくて、欲しくて、たまらなかったって言うのによ」

そういう彼の手には、黒いガシャットが握られていた。

「・・・でも、俺は、戦うよ――だって、みんな怖いんだろうからさ。それでも、守りたいものの為に戦うんだろうからさ」

 

 『そっか――「ローグ」に「ファウスト」・・・大変なことになってんだな』

「うん・・・でもね、当麻。私は戦うよ」

『・・・死ぬなよ、御坂』

「そっちこそ、どこに行って何してんのか知らないけどさ、早く帰ってきてよね。インデックスを誤魔化すの大変なんだから」

『あぁ・・・帰ってきたら、また御坂妹達と、どっか行こうぜ』

「うん・・・まってる」

 

 「よ!久しぶり」

「・・・おいおい・・・その背中に背負ってンのは、何の冗談だ?」

「わ!赤ちゃんだね!ってミサカはミサカは――むぎゅ」

「だぁーってろ、ラストオーダー・・・ったく、乳臭くなっていけねェなァ?まァ、彼氏クンが何とも言えないツラしてっから、これ以上は何も言わないでおくがよ」

「――ハル君、だいちゃんおねがい。心配しなくていいよ。この人、ロリコンだから」

息子を受け取った青年は渋々と言った様子で、アパートに戻った。

「出産祝いくらい、送るべきだったかァ?」

「たくさんもらっているから良いよ。荷物になるし」

「・・・聞いたぜ、ファウストとか言うやつらとドンパチすんだってなァ?」

「まぁね」

「ま、俺には関係ないがな――おい、夕飯前に何してやがる、てめぇ」

お菓子の袋を開けようとする御坂を小っちゃくしたような女の子をチョップする――その顔は、そこか優しげだ。

「いったーい、何するのってミサカはぁいたッ」

「黄泉川に怒られんのはオレなんだっつーの、ったく――何笑ってやがる?」

「いや、天下の第一位様が子守りとは、人生、何があるか分かったもんじゃないなって」

「・・・けッ。いくぞ、ラストオーダー」

「えー!赤ちゃん見たいってミサカはあうち!?」

「・・・今度、上手いコーヒーでも奢ってやるよ――旦那君も一緒にな」

「!・・・分かった、またね」

「あぁ」

 

 「さア――戦争の始まりだ」

高層ビルに一人、ローグが立つ――その手には――。

 

 

とある獣の覚醒衝動 ”And,Then”

 

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