とある獣の覚醒衝動(アマゾンズ)   作:味なしコンフレーク

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Deep Black

 無残な死体の前で呆然と突っ立っているのは――学園都市、第一位。通称、一方通行。

(何でだよ)

何で、挑む?死ぬって分かっていて、敵わないと分かっていて――。

「くだらねェ」

人形が何を考えようと、何をしようと、俺の知ったことではない。

「なァ、お前は何とも思わねェの?」

「何とも、とは?」

一歩通行の目線の先にあるのは先ほど殺した少女と同じ外見をしている――そして、

自分が殺した相手。あの時と違い、髪がのび、制服の代わりにノーネクタイのスーツを

着て――腰には、アマゾンズドライバー。

淡々としていて、無表情というより、無感情といった感じだが、こいつらよりはマシに

なったなと思うのは、果たして不思議なことだろうか?

「仲間だったんじゃねェの?」

「・・・仲間。えぇ、たしかに、仲間ではありましたが、それは私が少なくとも人であった

頃の話です」

「・・・あっそ」

大した会話はしていないので、分からないが・・・こいつらに同族意識は、存在しなかったのだろうか?

「今日の実験も滞りなく終了・・・帰りましょう。必要は、ないのですが、騒さんの言っていた、ラーメンというのが非常に気になるので」と、その時だけ少し楽しげに語った。

「・・・」

前言撤回。表情は、それなりに改善されたとみえる。

 

 「おじさん。ラーメン二つ」

「あいよ」

屋台で二人の少女がテーブルに座っている。一人は佐天涙子。もう一人は496号。

「残念です。騒さんと三人で食べたかったのですが」

「しょうがないよ、仕事、だしね」

「とはいえ、リーダーと一緒に食事をしたいとも思っていたので、良い機会です」

「そうだね、私もそう思う」

その時、見知った情報屋、九条貴利矢がやってきた。

「待たせたな」

 

「それで?話って何ですか?」

「あぁ。耳寄りな情報だ」と貴利矢「何でも、シスターズのオリジナルである御坂美琴が

実験のことを知っちまったらしい」

「それは耳より、というより、頭が痛くなる情報ですね」

「どうする?あの熱血ガールの事だ・・・研究所を潰しにかかるぜ」

「初春は黙っていてくれているみたいですけど、ここらが限界ですね」と涙子は、すっと

立ち上がった「迎え撃つとしましょう」

「良いのか?」

「えぇ、構いません。敵対どころか、大きな亀裂が生じるでしょうが、正直、隠れて活動

するのも面倒くさいんで」

「なら、俺も手伝うぜ・・・TeamNeoとしてな」

貴利矢は、幻想御手の件を通して、TeamNeoのメンバーとして情報屋をしてくれる

ことになった。百人力どころじゃない。千人力だ。

「リーダー」と496号「私はどうしましょう?」

「しーちゃんは、一方通行の援護を続けて」

「・・・なんですか、それ?」

「いつまでも496号じゃダメでしょう?囚人じゃないんだから。ね、貴利矢さん?」

「そうだな。良いじゃねぇか、可愛らしくてよ」

「・・・リーダーがそう呼びたいのでしたら、構いません」

 

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