ぐらんぶる〜とあるカップルとPaBの物語〜 作:あーくこさいん
Grand Blueにて手伝いをしていると耕平から『今日北原の部屋で飲み会する。』とLINEで連絡があった。
志郎
「登志夫さん、今日
登志夫
「そうか、なら酒のつまみをこしらえてやるか!」
そう言うと登志夫さんは奥に入る。
登志夫さんの料理は絶品だからありがたい。
しばらくすると伊織が勢いよく扉を開けて帰ってきた。
奈々華
「おかえりなさい伊織君。」
志郎
「なんか急いでいるようだが、今夜の飲み会関連で何かあったのか?」
伊織
「知ってるのか志郎⁉︎」
志郎
「耕平から連絡あったからな。」
奈々華
「へぇ〜ということはお友達が来るのね。」
伊織
「なので大至急隠れて下さい!」
奈々華
「えっ、どうして?」
伊織
「うまく説明出来ないんですが有り体に言うと…俺の命に関わるんです。」
奈々華
「く、来るのはお友達じゃないの…?」
だが、俺にとっても他人事では無い。
志郎
(…仁美には隠れているようにお願いしとこう。)
数分後、耕平、野島、山本、御手洗、藤本がGrand Blueにやってきた。
野島
「うーす。」
藤本
「飲み物と食い物買ってきたぞー。」
伊織
「お、おうお疲れ…」
山本
「ん?その料理は…?」
志郎
「ここの店長さんが酒のつまみを作ってくれたぞ。」
御手洗
「おっ、そいつはありがたい!」
山本
「で、ここが北原の下宿先か?」
伊織
「いや、俺は離れの部屋なんだ…」
野島
「綺麗な店だな。」
耕平
「いつもは汚い裸だらけだがな。」
ほんとそれな。
伊織
「それよりさっさと俺の部屋に行こうぜ。」
野島
「なんだよ。」
藤本
「もうちょい見せろや。」
伊織
「ははは、いいからいいから…」
志郎
(伊織の奴必死だな…)
奈々華さんの事がバレない様に彼らを部屋に誘導する。
料理は俺と耕平が持っていく。
伊織
「んで、ここが俺の部屋な。」
そう言って伊織が部屋の扉を開けると、そこには…
梓さんのブラがあった。
野島&御手洗
「「北原クゥーーーン‼︎?」」
伊織
(梓さぁーーーん‼︎!)
野島
「貴様、なんて羨ましい生活を‼︎」
御手洗
「絶対に許さんぞ‼︎」
伊織
「こ、これは違うんだ!」
とんでもない置き土産に野島達は伊織を問い詰める。
伊織が必死に言い訳を考えている中、意外な人物が助太刀に入る。
山本
「まぁ落ち着けよお前ら。」
野島
「や、山本…?」
藤本
「お前この裏切りを許すのか?」
山本
「裏切りも何も…帽子ぐらいで騒ぐ事もあるまい。」
何言ってんだコイツ。
伊織
「帽子ぃ⁉︎」
志郎
「何をどうしたらそう見えるんだ⁉︎」
野島
「コイツ羨まし過ぎて現実が見えなく…⁉︎」
御手洗
「ん?これは?」
そうしてる間に御手洗が見つけたのが…
口紅だった。
野島
「伊織クゥーーーン‼︎?」ぐりぐりぐり
伊織
(ケバ子ぉーーーっ‼︎!)
山本
「座薬か。」
耕平
「何故そう見える⁉︎」
野島
「お前もう頭が…‼︎」
藤本
「北原のせいだぞ‼︎」
伊織
「俺が悪いのか⁉︎」
志郎
「まぁ落ち着け、これはサークルの遊びで使ったものだ。」
俺はすかさずフォローに入る。
野島
「ん?」
山本
「そうなのか?」
藤本
「そういえば古手川さんのサイズにゃ合わないな。」
山本
「言われてみればそうだな。」
野島
「考えてみればそもそも本物な訳ねーや。」
御手洗
「もし本物だとしたら脱いだ人は帰り困るもんな。」
野島
「ノーブラで帰るなんて普通しないだろ。」
志郎&伊織&耕平
(((
野島
「まぁ他に怪しい物は特に…(ケバ子のウィッグを発見)…いやいや何かの見間違いだと……」
藤本
「……」←寿のスーツ(『2.バカとオタクと新歓コンパ』参照)
山本
「……」←時田のトランクス
御手洗
「……」←男コン用に渡された女性物の制服
野島
「イヤァァぁぁあ‼︎」
伊織
「ん?」
耕平
「どうした?」
野島
「いやいや、なんでもないんだ!」
野島
(コイツの持ち物絶対おかしいだろ……!)
山本
(女の影どころかヤバい闇が潜んでやがる…!)
御手洗
(とりあえず気付いてないフリをしようぜ…!)
すると山本がバイトの求人誌を見つける。
山本
「バ、バイト探しているのか?」
御手洗
「何か欲しい物でも?」
伊織
「ああ、合宿参加費を稼ごうと思ってさ。」
野島
「バイト探すならネットだろ。」
伊織
「ネットは怪しいのも多いからな…」
藤本
「だったら先輩に紹介してもらうってのも…」
するとイベントコンパニオンの求人に丸が付いているのを発見する。(因みに付けたのは梓である)
野島達は先程出てきた物を見る。
野島&山本&御手洗&藤本
((((まさかコイツ…⁉︎))))
伊織
「そういや梓さんもバイト探していたな。」
耕平
「自宅警備の仕事とかあればいいんだが…」
志郎
「ある訳ねーだろ。」
野島
「と、とりあえず飲もうぜ‼︎」
山本
「そ、そうだな!酒飲んで忘れよう‼︎深く考えると怖いからな…」
伊織
「?」
耕平
「何の話だ?」
志郎
(コイツら何か誤解しているな…)
野島
「それじゃあ無事追試突破という事で!」
俺達
『かんぱーい‼︎』
そうして飲み会が始まった。
野島
「ぶっちゃけビールって後半苦くないか?」
藤本
「分かる分かる!」
伊織
「海から上がった後の一口目は凄いけどな。」
耕平
「確かにあれは美味かった。」
御手洗
「しかしこの料理すげー美味いな!」
志郎
「ああ、ダイビングした後の料理は格別だ。」
なんて事を話しているとトイレに行ってた山本が帰ってきた。
山本
「……」
伊織
「どうした山本?」
耕平
「やけに長いトイレだったな。」
山本
「…なぁ北原。」
伊織
「な、なんだ?」
すると山本はスマホの写真を見せる。
そこには…
奈々華さんが写っていた。
山本
「俺、天使に出会っちまったよ…」
伊織
「っ‼︎⁉︎」
御手洗
「凄え美人だな、おい!」
野島
「どこで見たんだ⁉︎」
山本
「さっき酔い覚ましに外に出たら偶然外で…」
御手洗
「マジか!」
山本
「俺、さっき彼女を見かけて思ったんだよ…」
伊織
「お、おう…」
耕平
「何を思ったんだ?」
山本
「この人と付き合いたいって…」
野島
「はぁ?」
藤本
「そりゃ無理じゃないか?」
野島
「分不相応すぎるだろ。」
志郎
(実際に奈々華さんが好きなのは千紗だからな…)
山本
「分かってる!でも、でも…それが無理ならせめて俺の子を産んでもらいたいんだ‼︎」
何言ってんだコイツ⁉︎
伊織
「おっとコイツ結構なアホだぞ。」
野島
「知り合いである事を恥じるレベルだ。」
耕平
「類友か…」
御手洗
「お前もな。」
すると山本が勢いよく扉を開ける。
志郎
「あれ、もう帰るのか?」
山本
「さっきの天使を探しに行く‼︎」
伊織
「なにィ‼︎?」
志郎
「何をしに?」
山本
「決まっているだろう…彼女になってくれるよう土下座しに‼︎」
伊織
「告白の基本態勢が土下座なのか。」
耕平
「今までの遍歴が気になるところだ。」
山本
「戻ってきた時俺は一人前の男だ‼︎」
そう言うと山本は進んでいく。
伊織
「お、おう、そうか…」
野島
「一人前の男ねぇ…」
御手洗
「まぁ、頑張れよ…」
しばらくして俺達はこの後山本がどうなるかを推測した。
耕平
「で、どうなると思う?」
御手洗
「相手があんな美人だとなぁ…」
野島
「即座に振られて男泣きってところじゃないか?」
藤本
「なんだ同じ意見か。」
耕平
「賭けが成立しないな。」
皆がそう推測する中、俺はふとスマホの時刻を見る。
志郎
(この時間帯だと先輩達飲み会している…まさか……)
そう思っていると山本が帰ってきた…
パンイチ姿で。
山本
「………」しくしくしく
志郎
(…やっぱりかー)
山本、志郎以外
『いや待て、何があったんだ?』
山本
「おい北原!あれはなんなんだよ!」
伊織
「まずお前がなんなんだ。」
山本
「見て分からないのかよ‼︎」
耕平
「分かるか?」
野島
「分かってたまるか。」
山本
「俺、さっき海に行こうとしたんだよ…そしたら途中で大勢の裸の男達に出会って…」
志郎&伊織&耕平
「「「OK、理解した。」」」
御手洗
「え⁉︎何故それだけで分かる⁉︎」
山本
「畜生っ!美人に会いに行ってなんでかんな汚いものを見なきゃいけないんだ‼︎」
藤本
「よく分からんがそりゃ災難だったな。」
野島
「男の裸なんて目が腐るだけだもんな。」
志郎&伊織&耕平
(((俺達は毎日見てるがな。)))
伊織
「まぁ飲め飲め。」
志郎
「今回は運が無かったな。」
耕平
「まぁどうせ振られる運命なんだよ。」
御手洗
「飲んで忘れろ。」
野島
「お前に彼女なんてあり得ねぇよ。」
山本
「お前ら少しは慰めるとか出来ないわけ?」
後半傷口に塩を塗ってるだけだった。
野島
「しかしまぁこうして確認してみると…北原の同棲説はデマっぽいな。」
藤本
「んだな。」
山本
「全く今村も冗談キツいぜ。」
耕平
「いや俺は冗談なんか…」ドウッ!
伊織
「耕平は冗談が好きだからな。」
耕平が何か言おうとしたが、伊織の肘打ちをくらった。
野島
「そもそも付き合ってる事自体が怪しいだろ。」
藤本
「それ俺も思ってた。」
御手洗
「コイツに彼女なんて不自然過ぎる。」
伊織
「お前らに俺の何が分かる。」
山本
「だいたいあんな可愛い子が…」
千紗
「伊織、お風呂空いたから次…あ。」
タイミング悪い時に千紗が来てしまった。
野島&山本&御手洗&藤本
「「「「……は?」」」」
千紗
「ご、ごめんっ!友達が来てると思わなくて……!」
そう言って千紗は慌てて部屋を出る。
途中で角に足をぶつけてしまっていた。
しばらくの沈黙があったのち…
ダッ!(命の危険を感じてその場を立ち去ろうとする伊織)
ガシッ!(それを阻止する野島)
野島&山本&御手洗&藤本
「「「「北原クゥーーーン!!?」」」」
伊織
「違うんだ!俺の話を…耕平、志郎助けてくれ‼︎」
耕平
「お前ら血で床を汚なよ?畳が痛む。」
伊織
「キサマァア‼︎!」
俺はどさくさに紛れて部屋から出ようとするが…
伊織
「どこへ行こうと言うのかな!?」
志郎
「トイレだ。」
伊織
「そういえば志郎くんも彼女の仁美ちゃんと一緒の階で下宿してるんだっけーー⁉︎」
志郎
「貴様ぁ⁉︎」
こんなタイミングで言うな‼︎
野島&山本&御手洗&藤本
「「「「天風クゥーーーン!!?」」」」
まずい、このままでは俺の命が!
すかさず耕平にアイコンタクトで助けを求める。
それに対し耕平は…
耕平
「……」ニタァw
ニタァとした笑みを返してきた。
このゲス野郎!
なんて思っていると…
梓
「伊織〜耕平〜志郎〜早くおいでよ!まだまだ飲むよ〜!」
なんと梓さんが部屋にやってきた…ブラジャーとショートパンツだけで。
野島&山本&御手洗&藤本
「「「「……は?」」」」
伊織
「あっ、梓さん…」
梓
「あれ?伊織お友達来てるんだっけ?皆も一緒に飲まない?」
やめとけ、と思ったが…
野島&山本&御手洗&藤本
「「「「是非お願いします‼︎」」」」
時既に遅し。
光の早さで承諾してしまった。
梓
「オッケー。先に出てるから早くおいでよ〜。」
そう言うと梓さんは部屋を後にした。
すると四人は俺達の方を振り向き…
野島&山本&御手洗&藤本
「「「「ナイス‼︎」」」」
伊織&志郎
「「……へ?」」
山本
「よくあんな美人と知り合いでいてくれた!」
野島
「男しかいないムサイ飲み会からあんな美人との最高な飲み会に早変わりだ!」
御手洗
「だな!」
藤本
「ほんとそれな!」
伊織
「は、はぁ…」
山本
「行くぞ、お前ら!」
野島&御手洗&藤本
「「「おう!」」」
こうして野島達は我先にと外へ駆け出して行った。
美人との最高な飲み会という天国……ではなく全裸の先輩達とのムサイと通り越してヒドイ飲み会という地獄だと知らずに。
伊織
「助かった……のか?」
志郎
「なんとか命拾いしたな。」
耕平
「チッ、悪運の強い奴らめ。」
その後しばらく飲んでいると、仁美が部屋に来た。
仁美
「あれっ?友達と飲んでいるんじゃないの?」
志郎
「ついさっき梓さんに誘われて外の飲み会に参加している。」
すると仁美は何かを思い出して気まずそうな表情で問いかける。
仁美
「あ〜もしかして…さっき外の様子見たんだけど、なんか知らない顔の人四人がパンイチで先輩達と飲んでいるところを見たんだけど…もしかして、あれ?」
伊織
「いいえ、赤の他人です。」
志郎
「犠牲になったか…」
耕平
「まぁ分かってた事だかな。」
翌朝、野島達が大学講堂の前でパンイチで寝ているところを目撃されたとかされてないとか。
次回、バーデンとショッピングの二本立て。
乞うご期待ください。