ぐらんぶる〜とあるカップルとPaBの物語〜 作:あーくこさいん
店内でエロ本を読んでいると伊織と耕平は疲れ切っていた。
愛菜が尋ねる。
愛菜
「今日は一体どうしたのよアンタら。」
伊織
「おう…」
耕平
「ケバ子か…」
愛菜
「ケバ子ゆーな‼︎」
志郎
「もしかしなくても、合宿費用を稼ぐ為のバイトで何かあったのか?」
伊織
「ああ…」
伊織と耕平は時田先輩に引っ越しのバイトを紹介してもらい、しんどかったそうだが給料を貰うことが出来た。
…のはいいんだがその後居酒屋で飲んでしまい、給料のほとんどを飲み代に使ってしまったのだ。
梓
「それで今日トッキーは?」
伊織
「昨日使った分をまた稼いでくるそうです。」
仁美
「伊織君達はしないの?」
耕平
「あんなキツいの連続は無理だ。」
志郎
「同感だな。俺も肉体労働はちょっと…」
愛菜
「あれ?志郎はバイトどうするの?」
志郎
「問題無い。既にバイトやってるからな。」
梓
「ふーん、因みに何のバイト?」
仁美
「薬を売るバイトですよ。」
伊織&耕平
「「ふむ…」」
仁美の返答に伊織と耕平は暫く考え、俺に近寄る。
伊織
「今からでも遅くは無い、自首しよう。」
耕平
「捕まる前に決断するんだ。」
志郎
「喧嘩なら最安値で買うぞコラ・・・!」
仁美
「えっと…薬局のバイトよ?」
お前らの俺に対するイメージってそんなに悪いん?
伊織
「馬鹿な…あんなクズが普通に社会活動を行なっているだと…⁉︎」
耕平
「このクズにそんな善性が備わっているというのか…⁉︎」
愛菜
「アンタら流石に失礼よ。」
志郎
「てかなんで表現がジョ○ョ風なんだよ。」
なんてやりとりしていると、仁美が何かに気付いた。
仁美
「あれっ?そういえば寿先輩は?」
梓
「ブッキーもバイトだってさ。」
志郎
「それって時田先輩と同じ引っ越しの?」
伊織
「バカか、風俗の客引きだろう。」
耕平
「いや、ショーダンサーという可能性もあるぞ。」
愛菜
「
仁美
「で、実際はどうなんです?」
梓
「じゃあブッキーのバイト先行ってみる?」
そうして俺達は寿先輩のバイト先に行く事になった。
なんと行き先はバーだった。
中に入ると寿先輩がバーデンの格好でカクテルを作っていた。
梓
「やほ〜遊びに来たよん♪」
寿
「おお、いらっしゃい。」
愛菜
「寿先輩ってバーデンやってたんですね!」
寿
「バイトでたまに入ってるだけだがな。」
確かに寿先輩、バーデンの格好が似合ってるな…
そう思っていると伊織と耕平は寿先輩をじっと見る。
寿
「どうした、お前ら?」
〜耕平のイメージ〜
寿
「20万円になります…!」…ぼったくりバーの店員
〜伊織のイメージ〜
寿
「Hi、カモ〜ン♪Hi、カモ〜ン♪」…ストリップショーダンサー
次の瞬間、伊織は敵意を剥き出しにし、耕平は先輩に土下座した。
志郎
「お前ら寿先輩に対してどんなイメージ持ってんだよ。」
梓
「ここぼったくりどころか安い店だよ。」
そう言ってメニューを見せる。
そのメニューの金額は大体500円で収まっていた。
愛菜
「ワンコインですね。」
寿
「マスターが『学生にも楽しめる店』をモットーにしているからな。」
仁美
「確かに若いお客さんが多いですね。」
???
「いらっしゃい、梓ちゃん。」
声がしたので振り向くと、薔薇の花壇を持った男性がいた。
おそらくこの人がマスターなのだろう。
梓
「あ、どうもマスター!」
マスター
「竜君の後輩かい?」
志郎&仁美&伊織&耕平&愛菜
「「「「「はい。」」」」」
梓
「ブッキーのバイト姿を見たいんだって。」
マスター
「それで見てみてどうだい?」
伊織
「違和感しかないです。」
耕平
「いつクビになるんですか?」
志郎
「気持ちは分かるが、ストレート過ぎるわ。」
愛菜
「ちょっとは歯に衣着せなさいよ…」
マスター
「はは、彼お客さんから人気あるんだけどねえ。」
俺達は寿先輩の方を見る。
女性客
「好きな人がいるんだけどうまくいきそうもなくて……」
寿
「ははは、そう悩まず勇気を出して頑張れ!」
女性客
「でも…」
寿
「うまくいかなかった時は、俺が朝まで愚痴に付き合うからさ。」
寿先輩が女性客にアドバイスをする。
すると…
女性客
「私、彼より竜君の方が好きかも…♡」
寿
「うん?」
女性客は寿先輩に惚れた。
伊織
「マスター、彼の頭にナイフを。」
耕平
「俺からもフォークを。」
志郎
「止めんか、みっともない。」
伊織
「何かおかしくないか⁉︎」
耕平
「どうしてアレだけで告られる⁉︎」
志郎
「…もしかしてバーデンってモテるんじゃ?」
伊織&耕平
「「それだ‼︎」」
愛菜
「そうかなぁ…?」
梓
「ブッキーは天然でいい事言うケドねぇ。」
マスター
「じゃあ君たちもやってみたらどうだい?」
伊織&耕平
「「え?」」
マスターの提案により伊織と耕平はバーデンを体験する事になった。
バーデンの格好をしている伊織と耕平は正直言ってカッコいい。
愛菜
「へ、へぇー///」
梓
「二人とも似合ってるよ。」
伊織&耕平
「「………」」
志郎
「どうした?」
伊織
「いや、まぁ…」
耕平
「なんというか、なぁ…」
伊織&耕平
「「酒の席で服を着てるって凄い違和感でさ。」」
梓
「あー分かる分かる。」
仁美
「ごめん全く分からない。」
志郎&愛菜
「「同感。」」
とりあえず伊織と耕平は俺達の接客をやる事になった。
何頼むか選んでいると…
梓
「私はジンライムで。」
寿
「OK」
すると寿先輩は慣れた手つきでジンライムを作る。
寿
「ジンライムです。」
梓
「ありがと。」
仁美
「ジンとライムで“ジンライム”ですね、分かりやすい!」
彼女が感心している中、俺は飲む酒が決まったので伊織達に注文する。
志郎
「じゃあ、スクリュードライバーで。」
伊織
「スクリュードライバーか。」
耕平
「了解。」
そう言うと二人は酒を作る。
動作は問題ない。
そうして出来たのが…
水にドライバーをぶっ込んだものだった。
伊織
「お待たせしました、スクリュードライバーです。」
志郎
「ちょい待てや。」
伊織
「何か?」
志郎
「耕平、これについて何か言う事は?」
耕平
「北原、水じゃなくてウォッカじゃないか普通?」
志郎
「そうじゃなくてな…酒に堂々と異物混入してる事にツッコめや‼︎」
俺はドライバーを取り出して伊織達に抗議する。
耕平
「うーむ、やっぱり違ったんじゃないか?」
伊織
「だが、
※スクリュードライバー…ウォッカ+オレンジジュース
仁美
「ちょっと、志郎くんだからって遊んでない?」
耕平
「い、いや…」
伊織
「そんな事はないぞ…失礼しました先程のは軽いジョークです。」
仁美
「全く。」
そうして伊織は酒を作り直す。
伊織
「こちらスクリュードライバーです。」
志郎
「ありがと…」
そうして出来た酒が…
プラスドライバーがマイナスドライバーに変わっただけのウォッカだった。
俺はすかさずマイナスドライバーで刺突の構えをとった。
伊織
「おい!違ったっぽいぞ‼︎」
耕平
「だから精密ドライバーにしろとあれほど‼︎」
志郎
「そう言う問題じゃねぇんだよ…!」
愛菜
「じゃあ私はモスコミュールってやつで。」
伊織
「ふむ、モス…」…Moss(苔)
耕平
「コミュ…」…Community(集団)
伊織
「マリモ。」
耕平
「それだ。」
愛菜
「何の話⁉︎真面目にやりなさいよ‼︎」
※モスコミュール…ウォッカ+ライムジュース+ジンジャーエール
愛菜が抗議する中、マスターが助け舟を出した。
マスター
「知らないならこれで調べるといい。」
伊織
「おおっ!」
耕平
「これがあれば怖い物なしだな!」
マスターはカクテルレシピ本を出した。
出来れば最初から渡して欲しかったな…
伊織
「しかしカクテルの名前って分かりにくいのも多いな。」
耕平
「それはお前に想像力が足りないからだ。」
伊織
「そうか?」
耕平の話によると名前だけで簡単にイメージ出来るという。
志郎
(本当かな…)
そう思いつつも俺もイメージする。
伊織
「なら“マイアミ・ビーチ”ってのはイメージ出来るか?」
志郎
(ふむ…マイアミのビーチでの優雅なひと時のカクテルか……)
伊織
「じゃあ“セックス・オン・ザ・ビーチ”」
志郎
(…ヌーディストビーチの秘蔵スポットで仁美と……ムフフ)
伊織
「“チェリー・ブロッサム”」
志郎
「(…
仁美
「え?志郎くん?」
耕平
「テメェ何てもん想像させやがる‼︎」
伊織
「お前が勝手に想像したんだろうが‼︎」
愛菜
「やめなさいよ、みっともない!」
とんでもないものを想像して俺は吐きそうになり、伊織達は喧嘩した。
愛菜
「こういうお洒落なところにもっと相応しいやり取りがあるでしょ?」
仁美
「それってどんなの?」
愛菜
「ほら、映画やドラマであるじゃない。」
①バーのマスターがシェイカーをカッコよく振る。
②二人の親友の内、片方が『俺の奢りだ。』って言いながらもう片方にグラスをスライドさせて渡す。
③恋人同士がグラスをコツンと鳴らして『君の瞳に乾杯』って言う。
耕平
「ほほう。」
伊織
「なるほど…」
愛菜
「まぁアンタらには無理でしょうけど。」
耕平
「何を言うか無礼者。」
伊織
「やってやろうじゃないか。」
こうしてあのシチュエーションをやる事になった。
①の結果
耕平がシェイカーを振る。
ポーズと振る動作は完璧だったが蓋を閉め忘れ中身が伊織に思いっ切りかかる。
②の結果
耕平がグラスをスライドさせるが途中で倒れて伊織に全部かかる。
③の結果
グラスを当てた後、怒った伊織が耕平の目に直接酒をかけた。
耕平
「目が、目がぁっ‼︎」
伊織
「君の瞳
愛菜
「私の綺麗なイメージ台無し‼︎」
耕平
「人の目に酒を流し込む奴があるか‼︎」
伊織
「うるせぇ!ことごとく俺に酒をぶちまけやがって!」
伊織達が喧嘩しているのを横目に俺は③を仁美に対し実行する。
丁度酒を頼んでいるし。
志郎
「仁美。」
仁美
「何、あっ…」
俺がグラスを出すと仁美もグラスを出す。
志郎
「君の瞳に乾杯。」カチン
仁美
「……うん!」
グラスを鳴らした後、俺達は酒を飲んだ。
愛菜
「そうそう、これが見たかったのよ!」
愛菜がそう満足していると…
伊織&耕平
「「志郎。」」
志郎
「ん?どうした…」
伊織と耕平に呼ばれたので振り返ると…
俺の両目に直接酒を流し込んだ。
志郎
「目ぇェェェ‼︎?」
伊織&耕平
「「貴様の瞳で乾杯。」」
志郎
「っておいお前ら!何人の目に酒流し込んでんだ⁉︎」
伊織
「俺達が喧嘩しているのを横目にイチャイチャするとはいい度胸だなぁ志郎君⁉︎」
耕平
「他人の幸せは反吐が出るからな‼︎」
なんて喧嘩していると…
マスター
「伊織君ちょっと聞いてもいいかな?」
伊織
「はい?」
マスター
「えっと…君は恋人がいるのかい?」
伊織
「……まぁいると言えばいますね、一応。」
マスター
「(一応…?)そ、その子は髪の長さがこれくらい?」
伊織
「そのくらいですね。」
マスター
「見た目はクールだけど中身は天然入ってて…」
伊織
「あ、そうですね。」
マスター
「二人の間には障害が多いとか?」
伊織
「ええ、まさにその通りです。どうしてそんな事を?」
マスター
「い、いやいいんだ!愛の形は人それぞれだからね、うん!」
志郎
(絶対何か勘違いしているな…)
マスター
「いやー驚いて妙に喉が渇いちゃったよ。」
耕平
「それならウーロン茶(PaB式)でもどうだ?」
愛菜
「そのウーロン茶はいらない。」
マスター
「じゃ僕がもらおうか。」
あっ。
ゴクッ…ごしゃっ!
マスターはウーロン茶を飲んですぐに酔っ払った。
そりゃあんな度数の高いウーロン茶だからな…
※PaB式ウーロン茶…ウォッカ+ウィスキー
寿
「参ったなマスターはこうなると起きないんだな。」
マスター
「僕は酔ってないぞぉ〜〜」
耕平
「
伊織
「まぁとりあえず声だけかけておきましょう。」
そう言うと伊織はマスターに近づく。
伊織
「マスターマスター、一応言っておきますけど…このまま寝られたら……何があっても知りませんからね。」
するとマスターはすぐに起きた。
忠告のつもりだろうが、何かあったのかな?
それから数日後、俺達はダイビングの器材を見る為にショップに行く事になった。
そこには様々なダイビング器材が置いてあった。
一年生
『おぉ〜〜〜〜!』
伊織
「随分色々な器材があるんだな。」
愛菜
「見た事ない物もあるし。」
耕平
「正直何を見て回れば良いのか分からん。」
志郎
「しかし、何か買っておくべき物はあるんだろうか?」
仁美
「最初はレンタルで充分って言われたけど…」
寿
「おう。」
時田
「その通りだ。」
時田&寿
「「最初はタオルだけあればいい。」」
伊織&耕平
「「なるほど。」」
志郎
「え?水着は?」
時田
「因みに自分の器材を買うなら最初はマスクがオススメだ。」
伊織
「どうしてです?」
寿
「まぁ比較的購入しやすい値段というのもあるが…」
時田
「何よりダイビングの目的は海の中を観る事だからな。」
寿
「自分に合わないマスクで見辛かったら嫌だろう?」
志郎&伊織&耕平
「「「確かに。」」」
時田
「他にはダイコン(※ダイビングコンピュータ)から揃えるべきという考え方もある。」
寿
「自分用の安全器材を持って減圧症(※体内に取り込んだ気体が気圧の変化で気化し、血管を閉塞させる障害)などのリスクを減らそうという考えだな。」
志郎
「…ちょっと待ってください、俺達今までダイコンなんて付けてないんですが、大丈夫だったんですか?」
時田
「それは心配無用だ。」
寿
「危険な深さまで潜らせていないからな。」
時田
「それにそういった事が起きないようインストラクターが目を光らせている。」
寿
「ある程度の深さに潜ったりインストラクターから離れて動き回るダイバーに必要な器材ってワケだ。」
志郎
「なるほど。」
それを聞いて安心した。
伊織
「これは何ですか?」
寿
「カレントフックだ。文字通り引っ掛けて使う。」
耕平
「これは?」
時田
「フロートだ。中にエアを入れて膨らませて使う。」
伊織&耕平
「「なるほど。」」
〜伊織のイメージ〜
カレントフックを鼻に引っ掛けて救助する。
〜耕平のイメージ〜
フロートを膨らませて爆発☆
伊織
「海の中って怖いな…」
耕平
「全くだ。」プッ
愛菜
(あの顔絶対バカな事考えてる……)
時田
「じゃあ自由に見て回っていいぞ。」
寿
「分からない事があったら声をかけてくれ。」
そうして俺達は自由に見て回った。
俺と仁美は水着のコーナーに行った。
仁美
「それにしても色々あるね。」
志郎
「だな。」
様々な柄の水着を見て回り、気に入った物を試着した。
仁美
「どうかな?」
志郎
「ああ、それが一番似合ってる。」
試着にて仁美は色々な水着を見せてきたが、一番似合っているのは薄い水色と白の水玉模様の水着だ。
俺は炎柄の水着が気に入ったので試着した。
次にウェットスーツのコーナーを見ていると、『新世紀エ○ァンゲリオン』に出て来るプラグスーツに模したウェットスーツの前で土下座しながら嬉し泣きしている耕平を目の当たりにした。
仁美
「耕平君、すごいテンション上がってるね。」
志郎
「まぁ耕平はアニメが大好きだからな。」
仁美
「確かに!」
耕平
「天風に川西‼︎お前らもここに導かれたのか‼︎」
志郎&仁美
「「いや、違うよ。」」
耕平
「⁉︎」
耕平は派手な驚き顔をした。
どうやったらそんなリアクションが出来るのだろう?
そう思っていると伊織がやって来た。
伊織
「おう、いたいた。何してんだお前ら?」
耕平
「北原か、買う気は無かったがこれは気になっている。」
伊織
「確かに見た事のないデザインだもんな。しかしこれしかサイズ無いなら試着は無理だな?」
志郎
「いや、これは耕平が着なくていいんだ。」
伊織
「…なるほど、着られる奴に頼んで感想を貰えばいいのか。」
そこで伊織は仁美と千紗に試着させた。
プラグスーツを模したウェットスーツを着た仁美は、身体のラインがはっきり出ているのと可愛さとカッコ良さが相まって凄い似合っていた。
仁美
「あっ!これ結構着心地いいね!」
千紗
「ただジッパーが無いタイプだから好みが別れるかな。」
伊織
「だとさ、耕平。」
志郎&耕平
「「ほぉああああああああああああああああーーーーーーっ‼︎」」
仁美&千紗&伊織
「「「⁉︎」」」
俺は興奮のあまり耕平と共に発狂した。
その発狂具合、かの初号機の暴走状態の如し。
志郎
「よくやった、伊織二等兵‼︎」
耕平
「今日だけはお前を心の友と呼んでいい‼︎」
伊織
「突然なんだ気色悪い…」
あのウェットスーツはいつか買おうと心に決めていると、愛菜が梓さんに質問していた。
愛菜
「すみません、ちょっと質問が…」
梓
「どしたの?」
愛菜
「レギュレーターはどうやって選べばいいですか?」
仁美
「え?レギュ?」
志郎
「あれって高いから今の段階ではレンタルでいいと思うが…」
愛菜
「いや、でも!……間接キスになっちゃうし……………」
伊織
「このサークルでまだそんな事が気になるお前ってある意味凄いな…」
千紗
「考えた事も無かった。」
梓
「あはは、大丈夫だよ。間接キスとは違うから。」
愛菜
「そ、そうですか?」
梓
「ほら、マウスピースを咥える時を思い出してみなよ。」
あれは確か口の中に突っ込んで歯で押さえてる感じだな…
志郎
「確かに間接キスとは違いますよね。」
梓
「そうそう、だから…どっちかと言うと歯ブラシを共有している感じだよ♪」
例えが気持ち悪かった。
愛菜
「もっと嫌ああああ‼︎」
伊織
「で、実際はどうなんだ?」
千紗
「うちでは毎日消毒してるかな…」
志郎
「流石に衛生上の問題があるからな…」
それを聞いて安心した。
梓
「もし気になるなら一気に直接しちゃうのも手だけど?」
伊織
「実は俺間接キスが気になってたんです。」
愛菜
「最低。」
千紗
「クズ。」
志郎
「欲望に忠実な奴め。」
それはさておき、色んな物を見て回った結果俺と仁美は先輩達のお勧め通りマスクを買う事にした。
水着はまたの機会にする。
買い物から帰ると、奈々華さんがいた。
全員
『ただいま〜』
奈々華
「おかえりなさい。いっぱい買ってきたのね。」
志郎
「はい!」
伊織
「俺達はマスクを!」
千紗
「私はカメラを。」
奈々華
「あらあら、頑張ったのね〜」
………ん?
伊織
「頑張った?」
耕平
「ただ買い物をしてきただけですが?」
奈々華
「ううん、そうじゃなくて……沖縄に行くお金も掛かるのに更に器材まで買っちゃうなんて♪」
一年生全員
『…あ。』
翌日、イベント会場にて…
仁美
「皆さーん、ぜひ見て行って下さーい♪」
千紗
「見て…くださ…い…///」
愛菜
「うぅぅ……///」
梓
「ホラ二人共元気出して!」
仁美達は合宿費用を稼ぐ為、梓さんの紹介でイベントコンパニオンをやる事になった。
イベントコンパニオンの衣装は露出が高いので千紗と愛菜は恥ずかしがっていた。
それはそれとして…
志郎
(ヤッベェ…マジヤッベェ…仁美のイベントコンパニオンの衣装スッゲェ似合ってる………!カメラ買っておいて良かった……!)カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ
俺は仁美のイベントコンパニオン衣装をしっかりとカメラに何枚も収めた。
無論、隣に奈々華さんがイベントコンパニオン衣装の千紗をカメラで撮影していたのは言うまでも無い。
その日の夜…
愛菜
「もうお嫁に行けないっ‼︎」
千紗
「……」←死んだ魚の目
梓
「大丈夫、行ける行ける!」
伊織
「あの程度で何を嘆くか。」
耕平
「俺達なんてほぼ毎日全裸だぞ。」
志郎
「むっっちゃ可愛いかった!」
仁美
「えへへ、嬉しい///」
そんなこんなで準備を整え、いよいよ………
時田
「さーてお前ら…沖縄到着だーーーッ‼︎!」
全員
『イエーーーッ‼︎!』
沖縄合宿へ‼︎
次回、沖縄編…では無く、焼き討ちと王様ゲーム編です。
乞うご期待ください。