ぐらんぶる〜とあるカップルとPaBの物語〜 作:あーくこさいん
伊織
「ふふふ…
俺と仁美は、伊織と千紗と一緒にGrand Blueに帰っていた。
そして家に着く。
志郎
「只今戻りました。」
千紗
「ただいまー」
登志夫&時田&寿
「「「おう、おかえり四人とも。」」」
帰ると登志夫さんと先輩達が出迎えてくれた………裸エプロンで。
正直気味が悪かった。
仁美の裸エプロンは最高だが、野郎の裸エプロンはちょっとなぁ……
伊織
「おぶっ⁉︎」
伊織は更に吐きそうになった。
登志夫
「どうした伊織?」
寿
「二日酔いか?」
時田
「吐くならトイレだ。」
伊織
「その格好のせいですよ‼︎」
志郎
「なんで裸エプロンなんですか?」
寿
「ああ、この格好か。」
時田
「この後潜るからその準備をしていたもんでな。」
登志夫
「この下にはきちんと下着を着ているから安心しろ。」
伊織
「なんだ、そうだったんですか。」
と、伊織が安堵すると…
奈々華
「三人ともちょっといいー?」
登志夫&時田&寿
「「「ん?」」」
登志夫さんだけが水着を着ていて、他の二人は本当に裸エプロンだった。
伊織
「嘘つきぃぃいいいいーっ‼︎」
伊織は案の定絶叫した。
仁美
「あの…服はどうされたのですか?」
寿
「お?」
時田
「おお、気が付かなかった。」
伊織
「気付かない程全裸に馴染んでいるなんて……」
奈々華
「今日のお客さんなんだけど…あっ、おかえりなさい。千紗ちゃん、仁美ちゃん、志郎君、伊織君。」
奈々華さんが店の中に入ってきた。
ちゃんと服の上にエプロンを着ている。
千紗
「ただいま。」
志郎
「只今戻りました。」
登志夫
「んで、今日の客がどうかしたか?」
奈々華
「急病の人が出たみたいで来週に延期してほしいって。」
登志夫
「なんだ、そりゃ残念だな。」
時田
「ってことは今日のダイビングは中止か。」
時田&寿
「「仕方ない。たまには服を着るか。」」
と言って先輩方は服を着る。
伊織
「普通は常に着ているものですけどね。」
志郎
「できれば毎日着てください。」
この時初めて伊織と共感できた気がする。
奈々華
「はい、それじゃあ。」
全員
「いただきます!」
と言う訳で八人で昼食をとる事になった。
伊織
「先輩方ってよくここで昼飯を食ってるんですか?」
時田
「そうだな…手伝いに来ている事が多いからな。」
寿
「雑用とかアシスタントとかでな。」
登志夫
「折角来て貰ったのに中止でスマン。」
志郎
「急病なら仕方ないですよ。」
時田
「さーて、夜の飲み会まで時間が空いてしまったな。」
寿
「そうだな。」
仁美
「飲み過ぎは体に毒だと思いますよ…」
時田&寿
「「伊織、夜までどうする?」」
志郎
(聞いてないし…)
伊織
「何故そこで俺に振るんですか?」
時田
「現地集合したいってことか?」
伊織
「今日は飲み会参加しないって言ってるんですよ!」
時田
「飲み会に参加しないなんてお前は一体何のサークルに入ったつもりなんだ‼︎」
伊織
「え⁉︎ダイビングじゃないの⁉︎」
えっとダイビングサークルだよね?
形骸化した飲み会サークルじゃないよね?
奈々華
「ダメよ、伊織君。」
すると奈々華さんが静止する。
伊織
「はい?」
奈々華
「
ん?
伊織
「あの…奈々華さん……?」
奈々華
「伊織君がウチに来て三日目だけど知ってる?」
伊織
「えっと、何をでしょうか?」
奈々華
「
確かに伊織がGrand Blueで寝ている所見てないな。
伊織
「……………俺、こっちに来てからろくな寝方してねぇ。」
寿
「?授業にきちんと出ていれば睡眠は充分な筈だろう?」
伊織
「学費を出してくれている親御さんに謝れ‼︎」
志郎
(同感。)
伊織
「言われてみれば俺、自分の部屋にまだ一歩も入ってなかったです。」
奈々華
「でしょう?大学生になってはしゃぐ気持ちも分かるけど、来てから三日連続で夜遊びなんてダメよ。」
伊織
「奈々華さんの言う通りです。今日は大人しくココにいることにします………ということで今晩は不参加です。いいですね?」
時田
「まぁ、仕方ない。」
寿
「伊織は不参加か。」
登志夫
「お客さん来ないなら用意した道具をしまっておいて貰えるか?」
時田
「分かりました。」
志郎
「俺も暇なんで手伝います。」
寿
「おお、助かる。」
伊織
「いやーホントすみませんね。今日の飲み会は参加出来なくて。」
志郎
「思ってねーだろ。」
悪どい笑みが溢れてるぞ、伊織。
時田
「なにいいさ。そういう事なら仕方ない。」
寿
「今日の飲み会は青海女子大学との交流会だしな。どうせ人数は足りるだろ。」
寿先輩の言葉に伊織は固まる。
伊織
(女子大…だと?)
寿
「んで、飲み会までどうする?」
時田
「そうだな、伊織は来ないしな……志郎はどうする?」
志郎
「パスで。」
寿
「このシャイボーイめ。」
志郎
「そうじゃありません。仁美と付き合う前だったら行っていたかもしれませんが、今は興味ないです。」
時田
「そうか…これからも彼女を大切にしろよ。」
志郎
「分かりました。」
などと談笑しながら店内に戻ると………
伊織
「ここまでしても許して貰えませんか!」
俺はすかさず
千紗
「やめて。」
千紗に止められた。
志郎
「…優しいな、仮にもいとこなんだな。」
俺は感心したが、
千紗
「店の評判落としたくないし。」
志郎
「(そっちかい…)際ですか。」
時田
「おい伊織、何があった?」
伊織
「俺…思い出しました。自分が何のサークルに入ったのかを!」
志郎
「ダイビングサークルだろ。」
伊織
「いや、そんなものに入った覚えは無い‼︎」
時田
「素晴らしい掌返しだな。」
寿
「手首が捻じ切れんばかりだ。」
伊織
「だからお願いします、奈々華さん!今日の飲み会に行かせてください!」
奈々華
「え、えっとねとりあえず顔を上げて服を着よう?」
仁美
「だいたいなんで服を脱いだの?」
伊織
「裏表の無い誠意を表明する為‼︎」
時田
「確かに赤裸々な意思表示ではあるな。」
志郎
「ホントに脱いでどうする…」
寿
「やっぱり伊織の考え方はうちのサークル向きだな。」
奈々華
「あのね伊織君、大学生になって遊びたい気持ちは分かるけど、こういう生活はダメだと思うの。」
伊織
「ですか御大将…‼︎」
どんな呼び方してんだコイツ。
奈々華
「ダメです。ご両親からお預かりしている伊織君にそんな荒んだ生活をさせるわけにはいきません。」
伊織
「そこをなんとか‼︎」
奈々華
「ダメなものはダメ‼︎今日、伊織君は自分の部屋の荷解きをするの!」
奈々華さんに言われて伊織は渋々荷解きしようとするが、諦めきれない彼は先輩方に相談した。
伊織
「んで、どうすれば許可が下りると思いますか?」
時田
「いや、あそこまで言われたら諦めろよ。」
寿
「荷解きなら手伝ってやるぞ?」
伊織
「嫌です!俺は諦めません。」
時田
「一体何がお前をそこまで突き動かしているんだ?」
伊織
「…恥ずかしながら性欲です。」
寿
「本当に恥ずかしいな。」
志郎
(まぁ、仁美に対する性欲なら有り余る程あるが…)
伊織
「そんなことよりどうしたら奈々華さんを説得出来ますか?」
寿
「とりあえず荷解きを済ませるべきじゃないのか?」
志郎
「確かに。」
伊織
「けど、それだけじゃ…」
時田
「足りないって言うのか?」
伊織
「おそらく。」
寿
「なら、お前が自立した一人前の男だとアピール出来る部屋を作ればいい。」
伊織
「んな事言われても…」
時田
「…仕方ない。可愛い後輩の為に一肌脱ぐとするか。」
寿
「伊織が一人前の立派な大人の男だと一目で分かるように部屋作りをしてやる。」
伊織
「せ…先輩方!」
志郎
(なんか嫌な予感が…)
そう言って伊織は部屋を出される。
志郎
「因みにどんな部屋にするんですか?」
時田
「ああ、カクカクシカジカシカクイムーブコンテトレビアーンダイハツーみたいな部屋にする。」
志郎
「…大丈夫なんですかね?」
寿
「そこでた志郎。お前に頼みたい事が…」
数分後
奈々華
「えっ、もう荷解きが終わったの?」
伊織
「はい、パパッと(先輩達が)やっちゃいました。」
奈々華
「流石は男の子、力があるのね。」
伊織
「俺だって自立した大人ですから。」
そうして意気揚々と扉を開けた先に待っていたのはーーー
(3DCGアダルトアニメ )女の子
「イクッ!イクゥゥゥ‼︎」
部屋一面に綺麗に置かれたエロ漫画、エロ同人誌、アダルトアニメ、アダルトグッズ、そして壁や天井にはAV女優のポスターがぎっしり貼られており
極め付けはテレビに映っているアダルトアニメは性行為の様子を映していた。
伊織&奈々華
「「………」」
しばらくの沈黙があった後、
伊織
「はっ、違うんです、奈々華さん。これは……!」
奈々華
「いっ、伊織君も、男の子、だもんね///」
伊織
「違いますって、これは…!」
奈々華
「ワカッテル、ワカッテルカラ///」
そう言って奈々華さんはいそいそと撤収した。
時田
「どうだった、伊織?」
寿
「ばっちりだったろ?」
志郎
「これでお前も(性的な意味で)立派な大人だな。」
伊織
「このド畜生どもがぁー‼︎というかこの部屋の大半はお前の仕業か志郎‼︎」
AV女優のポスターは先輩達が用意したものだが、その他は俺と仁美が用意したものだ。
因みに仁美にこの事を伝えたら、彼女も部屋作りに協力してくれた。
時田
「なんだ、失敗だったのか?」
伊織
「むしろどうしてこの部屋を見て成功すると思えるんですか⁉︎」
寿
「エロ本を見つけた親はよく『大人になったわね』という反応をするだろう?」
伊織
「それは意味が全然違うんですよ‼︎」
時田
「文句が多いな。」
寿
「じゃあどうして欲しいんだ?」
伊織
「普通で良かったんですよ‼︎初めて一人暮らしする大学一年生が作るような普通の部屋で‼︎」
時田
「なんだそれだけで良かったのか。」
寿
「それならそうと先に言えよ。」
伊織
「例え俺の指示が足りなかったとしてもこの部屋作りはありえませんが……」
志郎
「性欲のみ立派な大人として見られているんだろ?」
伊織
「お前に言われたくねぇよ‼︎とにかく先輩方を頼った俺がバカでした。後は一人でやるんでもう帰ってください。」
時田
「ん?なんだ片付けていいのか?」
伊織
「当たり前じゃないですか。」
時田
「そうか。」
伊織
「それが何か?」
時田
「いや寿とな、折角だし入学祝いにお前が気に入ったものを一本贈呈しようと思う。」
伊織
「…ほう。」
そうして伊織達はAV鑑賞する事になった。
俺達二人はエロ漫画などを自分達の部屋に片付けている最中に登志夫さんから手伝いの要請を受けて片付けを仁美に任せて手伝いに行った。
しばらくすると千紗が降りてきた。
志郎
「なんかあったのか?」
千紗
「別に…」
と自室の二階に上がって行き、今度は伊織が降りてきた。
登志夫
「なぁ伊織、さっき千紗がやけに怒っていたが何かあったのか?」
伊織
「俺だけが先輩に引っ越し祝いを貰ったのが良くなかったようです。」
登志夫
「それで怒るとはあいつもまだまだ子供だな。」
伊織
「良かったら一緒にと誘って見たんですがね。」
そう話している最中、
奈々華
「あっ、伊織君。」
伊織
「奈々華さん、さっきの説明をさせてください。」
奈々華
「ううん、大丈夫。私は気にしてないから。」
伊織
「いえ、そういう問題ではなく…」
奈々華
「さっきお友達に電話で聞いたら伊織君くらいの男の子なら普通の事だって。」
伊織
「それ、俺の不名誉拡散されてません?」
とかほざいているが、講堂前でパンイチで寝てた奴が何を言っているんだが………
伊織
「とにかくさっきの部屋は手違いなんです。」
奈々華
「手違い?」
伊織
「さっきのアレは先輩方と志郎のジョークなんです。」
奈々華
「あっ、そうなんだ。」
伊織
「はい。今はもうバッチリ普通の部屋に……」
耕平
「店長、テープありがとうございました。」
登志夫
「おう。」
耕平が登志夫さんに借りたであろうテープを返却していた。
伊織&志郎
((何故あいつがここにいる?))
伊織
「すいません奈々華さん、ちょっと部屋見てきます。」
奈々華
「いってらっしゃい。後で見に行くね。」
俺達二人が伊織の部屋に入ると、
様々なアニメのキャラ(全て女性)のポスターやフィギュア、抱き枕などが置かれ、ポスターに至っては壁や天井に所狭しと貼られていた。
完全にオタクの部屋だ。
耕平
「おう、どうだ北原伊織。俺プロデュースの快適部屋は…」
伊織
「………」スタスタ
伊織は貼られているポスターに歩み寄る。
そしてーーー
伊織
「何故お前がここにいるんだぁーっ‼︎」ビリィィッ
とポスターを思いっきり破る。
耕平
「ノオオーゥッ⁉︎貴様よくもこの俺自慢の一人暮らしスターターセットを‼︎」
伊織
「黙れ耕平‼︎人の部屋を勝手に自分色に染めやがって‼︎ぶち殺すぞ‼︎」
耕平
「人が丹精込めてコピーしてきたポスターを破り捨てやがって…末代まで呪ってやる…!」
伊織
「コピー破っただけで呪われる俺の子孫が不憫過ぎるだろ…」
時田
「どうだ伊織、今回は完璧だろう?」
寿
「新入生らしい部屋だったら新入生が作るのが一番だからな。」
伊織
「全然話になりません‼︎」
耕平
「おのれ人が手伝ってやったってのに好き勝手言いやがって…じゃあとんな部屋ならよかったと言うんだ⁉︎」
伊織
「これとは
時田
「なんだ、そうだったのか。」
寿
「それならそうと先に言え。」
伊織
「言わなきゃ分からないもんですかね…」
耕平
「分かった。今すぐそういう部屋にしてやる。」
伊織
「いやもう自分でやるから帰ってくれ。」
耕平
「俺をお兄ちゃんと慕う女子中学生達との飲み会を目前に帰れるか‼︎」
伊織
「お前どんな餌でここに呼び出されたんだよ…」
志郎
「酒の席に中学生がいるわけないだろ。」
伊織
「それじゃ、俺が指示を出すからその通りに…」
登志夫
「おーい、伊織。ちょっといいか?」
伊織は登志夫さんにまた呼ばれた。
伊織
「えっ、あっ、ちょっ…」
寿
「行ってこい伊織。」
時田
「居候なら手伝いは重要だぞ。」
耕平
「部屋なら要望通りにしておいてやるさ。」
伊織
「くっ、不安だが仕方ない。」
そう言って伊織は部屋を出て行く。
数分後、彼が戻ってみると、
ポスターはBL関連の物に変わっており、置いてあるグッズもBL関連の物、しまいにはテレビにはBLゲームの場面が映っていた。
仁美
「へ〜伊織君ってこんな趣味があったなんて。」
志郎
「…本当にこれで大丈夫なのか?」
耕平
「ああ、
伊織
「………」スタスタスタスタ
部屋に入ってきた伊織が耕平に近づく。
耕平
「ん?どうした北原伊織…」
伊織
「………」ハイライトOFF
明らかに殺意の籠った目をしていた。
耕平
「ゴキッきッキサマよせ…!ドコッ ゴギャッさては俺に乱暴す……っ!ベキエ…みたいに…っ‼︎ゴッ グキャッ」
耕平は伊織に成敗された。
伊織
「さっきよりも酷くなっているじゃないですか!」
寿
「因みにこのDVDは何だ?」
時田
「再生してみるか。」
伊織
「人の話を聞いて下さい‼︎とにかく早く片付けないとこんな部屋を見られたらあらぬ誤解を…」コンコン
するとドアノックが聞こえた。
奈々華
「伊織君ー?」
伊織
「ひぃいいー⁉︎」
伊織は部屋から飛び出し扉をすぐ閉めた。
奈々華
「あ。」
伊織
「奈々華さん、ど、ど、どうかしましたか?」
奈々華
「片付けが終わってないから手伝おうと思って。」
伊織
「す、すいません奈々華さん、先輩達がまた勝手に部屋の模様替えをしたみたいで、またやり直しなんですよ。なので部屋を見せるのはまた今度で…」
奈々華
「なら私も手伝うわ。そっちの方が早く終わるでしょう?」
伊織
「いや!今、本当に部屋の中は見せられない状況なんで!」
奈々華
「さっきのことまだ気にしているの?大丈夫だよ、ああいうHなのって健全な男の子って証拠だし…」
BL男優その1
『俺はお前が男でも構わない。』
BL男優その2
『そうか、実は俺もお前の事が!』
と流れ出した。
伊織&奈々華
「「………」」
伊織
「…あの、奈々華さん、今のはですね…」
奈々華
「え、えっとごめんね、伊織君。私ちょっとお友達に電話してこないと///」
と赤面してそそくさと立ち去る。
伊織
「絶対に最高の部屋作って合コン行くぞオラァッ‼︎」
志郎
「お、おう…」
仁美
「落ち着いて、ね?」
耕平
(俺が寝ている間に一体何が…?)
伊織はそう絶叫し、俺達は兎も角流石の先輩達もたじろいでいた。
伊織
「とにかく、もう後がありません。なんとかして奈々華さんの気に入る部屋を作る必要があります。」
時田
「奈々華さんの気に入る部屋なぁ…」
寿
「そう簡単に作れたら苦労しないんだが。」
志郎
「無理では?」
伊織
「出来る出来ないじゃなくやるんです‼︎」
寿
「会社員かお前か。」
志郎
「ブラック上司の考えだな。」
時田
「その考え方は嫌いじゃないがな。」
耕平
「んで、何か考えはあるのか?」
伊織
「ああ、勿論だとも。」
大丈夫か?
伊織
「いいか?奈々華さんは妹の千紗を溺愛している。」
耕平
「そ、そうなのか…」
時田
「千紗ちゃんの前ではそんな素振り見せないけどな。」
伊織
「つまり、奈々華さんが気に入る部屋ってのは単純なもんだ。」
そうして俺達は、
アニメのポスターやフィギュアの顔に千紗の写真を貼っていた。
時田
「なぁ伊織、これは流石に違うと思うぞ?」
伊織
「無駄口を叩いてないで手を動かして下さい‼︎」
仁美
「これって完全にストーカーの部屋よね〜」
寿
「だな。」
耕平
「まさか知り合いの顔写真を貼った抱き枕カバーを作らされるとは…」
志郎
「というかこれバレたら俺達も同罪では…」
耕平
「ところで先輩、そろそろ飲み会の時間では?」
時田
「ん?ああ、そう言えば言い忘れていたな。」
志郎
「何かあったんですか?」
時田
「おう、例の飲み会だがな、向こうの都合で延期にして欲しいとさっき連絡があった。」
伊織
「…は?延期?」
時田
「延期。」
伊織
「今日じゃない?」
時田
「今日じゃない。」
伊織
「ちょ…ちょっと待ってください。という事は今俺がやっている事はなんの意味のないんじゃ…」
志郎
「そうだな。」
千紗
「伊織、お茶…」
タイミング悪く千紗が入ってきた。
千紗はこの部屋を見渡すと、伊織を見る。
千紗
「………」
千紗は怒っている。
それからしばらくしてーーー
時田
「よかったな伊織、念願の自立した生活が出来る部屋じゃないか。」
伊織
「こんな結末望んでねぇーッ‼︎」
寿
「まぁ飲めよ。独立祝いだ。」
伊織は取り壊し予定の離れに隔離されました。
次回、プールにて水に慣れるための水泳をする。
乞うご期待ください。