ぐらんぶる〜とあるカップルとPaBの物語〜   作:あーくこさいん

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8.PaBトリオ危機一髪‼︎

伊豆春祭から数日経ったある日の事…

 

ザワ…ザワ…ザワ………

 

伊織

「なぁ耕平、志郎。気のせいかもしれんが…」

 

耕平

「なんだ北原?」

 

伊織

「皆の視線がいつもと違わないか?」

 

耕平

「ああ、俺もそう思っていた。」

 

志郎

「………」

 

ザワ…ザワ…ザワ………

 

伊織

「何故だろうな…」

 

耕平

「分からん…俺達はいつも通りなのに……」

 

伊織

「だよな…パン一(いつも通り)だよな。」

 

志郎

伊織と耕平(コイツら)が公衆の面前をパン一で過ごしている事に疑問を抱かない時点で俺もPaB(あのサークル)に染まったんだな…)

 

伊豆春祭での千紗の彼氏発言で伊織は大学中の男子から嫉妬と殺意を向けられる羽目になった。

もちろん伊織と耕平はこの時酔い潰れていたから知る由もない。

 

耕平

「何があったのか直接聞いてみろよ。」

 

伊織

「俺が?お前も誰かに聞いてこいよ。」

 

耕平

「嫌だ…知らん奴に話しかけて拒絶されたら辛いだろう。

 

志郎

「ああ…そういやお前ってそういう奴だったな。」

 

伊織

「流石に初対面の相手にそんなヒデー事言う奴なんかいねぇよ。」

 

耕平

「どうだか…w」

 

耕平は鼻で笑う。

 

伊織

「…やれやれ、ちょっと見てろ。」

 

耕平の反応が癪に触ったのか伊織は自ら話しかけるが…

 

伊織

「なぁちょっといいか…」

 

男子学生その1

「気安く話しかけんな。」

 

男子学生その2

「殺すぞブタ野郎。」

 

辛辣な言葉を掛けられた。

案の定伊織はショックを受けた。

 

志郎

「…ドンマイ。」

 

耕平

「俺の言った通りじゃないかw」

 

耕平はこことぞばかりにおちょくる。

 

伊織

「今のは何かの間違いだ‼︎」

 

耕平

「なら他の連中にも聞いてみるか?w」

 

伊織

「勿論だ‼︎」

 

そう言って伊織は他の連中にも声を掛けたが…

 

伊織

「………」しくしく

 

耕平

「そこまで傷付く前にやめておけばいいものを…」

 

見事玉砕した。

 

伊織

「明らかにおかしいだろ⁉︎どうして皆初めて話す相手に罵声を飛ばすんだ‼︎?」

 

志郎

「何でってそりゃあ…」

 

耕平

「まあ落ち着けよ。」

 

そう言うと耕平は人を諭す様に話す。

 

耕平

「俺の知る限り初対面の人間ってのは大概そんなもんだ。」

 

伊織

「お前どんだけ凄絶な初対面を経験してきたんだよ。」

 

志郎

「逆になんて言われたか気になるな。」

 

まあ俺も似たような経験ならあるんだが…

 

伊織

「しかしこりゃ確実に何かあったな。」

 

耕平

「何かとは?」

 

伊織

「それを確認したいんだが…」

 

俺達は向こうをチラッと見る。

 

そこには中指立てるわ、ナイフを繰り返し机に刺すわ、終いには『生殺し完全マニュアル』や『拷問のすゝめ』など有害図書に指定されてそうな本を見ながらこちらを睨むなど様々…

 

何?伊豆大(ここ)、エルサルバドル(※世界一治安が悪い国)並に治安悪いん?

 

伊織

「…話を聞けそうな相手が居ねえ。」

 

耕平

「昭和の不良学校かここは。」

 

志郎

「北○の拳並の世紀末っぷりだな…とにかく千紗に聞けばいいんじゃない?」

 

千紗が嵌めたからね。

 

伊織

「そりゃ無理だろ、この格好じゃ例の目で睨まれるのがオチだ。」

 

耕平

「ああ、あのゴミを見る目な。」

 

伊織

「そもそもアイツ春祭以降やたらと機嫌が悪くて…」

 

そう言って伊織が振り向くと…

 

千紗

「………」にっこー♪

 

千紗が笑顔で手を振っていた。

 

伊織

「何⁉︎今俺に何が起きてんの‼︎?」

 

耕平

「こいつはとんだ異常事態だ…!」

 

志郎

「明日伊織死ぬかもしれんな…」

 

現に男子学生達の嫉妬と殺意のボルテージが上がった。

 

耕平

「とにかく古手川に聞いてみろ北原…ありゃ何か知ってるぞ。」

 

伊織

「ああ、そうだな…」

 

伊織は千紗に近づく。

 

伊織

「なぁ千紗ちょっといいか?」

 

千紗

「どうしたの伊織?」ニコッ♪

 

男子学生達

「ヂィッ!!」

 

志郎&耕平

「「⁉︎」」

 

ここにいる男子学生達の舌打ちが重なり、大きい音となった。

 

伊織

「少し聞きたい事があるんだが…」

 

千紗

「今?別にいいけど…話なんて家でいつでも出来るのに♪」くすっ

 

ドスゥッ‼︎(シャーペンが勢いよく机に突き刺さった音)

 

伊織&耕平

(何コレ本当に怖い‼︎)

 

突然の事に伊織と耕平は恐怖を覚える。

 

伊織

「教えてくれ千紗‼︎一体何が起きてるんだ⁉︎」

 

千紗

「私は何も知らないけど…」

 

伊織

「そんなわけな………」ヒュッ!カッ!

 

突然ハサミが伊織の横を掠めるように飛んでいき、そのハサミには紙が刺さっておりそこには…

 

古 手 川 千 紗 と 別 れ ナ け れ バ 貴 様 を コ ロ す

 

とんでもない事が書かれていた。

 

伊織

「…何コレ?」

 

耕平

「古手川と別れろとあるがお前ら付き合ってたのか?」

 

伊織

「はぁ?そんなわけ…」

 

千紗

「学園祭の前からね♪」

 

志郎

「“別れないと殺す”とあるがどうすんだ?」

 

伊織

「よく分からんが言う通りに…」

 

千紗

「ありがとう伊織。私の為に命を懸けてくれるのね♪」

 

明らかに伊織を嵌めようとしている。

 

伊織

「何だ⁉︎何を企んでいるんだ⁉︎」

 

千紗

「大声出すと周りに迷惑だよ?」

 

伊織

「周囲の迷惑を気にかけられる状況じゃないんだが⁉︎」

 

志郎

「良かったじゃないか伊織、お前も晴れてリア充の仲間入りだな。」

 

伊織

「その代償として命狙われてるけどね⁉︎」

 

その時耕平は皆の視線が伊織に集中している事に気づく。

彼は近くにいた男子学生に近づき…

 

耕平

「もしかして俺は関係ないのか?」

 

男子学生その3

「おぅ。」

 

男子学生その4

「狙いはあの変態クソ野郎だけだ…」

 

耕平

「そうかそうか…」

 

そう言うと耕平はここからの離脱を試みる。

 

耕平

「じゃあ俺急用思い出したから…」

 

伊織

「待ちたまえ、耕平君‼︎」ガシッ!

 

 

だが、それを黙って見過ごす伊織ではない。

 

耕平

「話しかけるな、知り合いと思われる‼︎」

 

伊織

「知り合いどころか大親友だもんなぁ俺達‼︎」

 

耕平

「離せ、俺は無関係だ…!」

 

伊織

「ほほう、そんな事を抜かすか…!」

 

すると伊織はみんなの方を振り向きこう叫ぶ。

 

伊織

「ところで耕平は青女の浜岡梓さんと付き合い始めて二週間だっけーーー⁉︎」

 

耕平

「北原ぁ‼︎?」ドスドスゥッ‼︎

 

伊織は耕平を梓さんの彼女呼ばわりし、嫉妬と殺意の対象を増やす事で自分が助かる可能性を広げた。

コイツ考えがゲスいな…

 

だが、これは俺にとっても他人事では無い。

このままでは俺も巻き添えを喰らう。

現に彼女がいる事がバレたら男子学生達(コイツら)に何をされるか…

 

だが俺は耕平の轍は踏まない。

耕平は一声かけて離脱を試みたが、俺はタイミングを見計らって伊織と耕平が揉めている間に離脱を試みる。

今のところ男子学生達の目は伊織と耕平に向けられており、このまま退出しても気付かれずに…

 

伊織&耕平

「待ちたまえ、そこの君‼︎」ガシッ!

 

しかしそうは問屋が卸さなかった。

 

耕平

「おいおい天風、親友が危機に陥っているのに見捨てるとは随分と薄情な奴だなぁ⁉︎」

 

志郎

「親友どころか赤の他人ですけどね…!」

 

伊織

「ほほう、耕平に続いて貴様もそんな事を抜かすか…!」

 

そして2人はみんなの方を振り向きこう叫ぶ。

 

伊織

「そういや志郎君は同じ学科の川西仁美ちゃんとは付き合ってちょうど一年だっけーーー⁉︎」

 

耕平

「しかも2人は童貞と処女を一緒に卒業したそうじゃないかーーー‼︎」

 

志郎

「貴様らぁ⁉︎」ドスドスドスゥッ‼︎

 

なんつーもんバラしてんだお前ら⁉︎

しかもこんな状況じゃ俺により一層嫉妬と殺意が向くじゃないか!

いや、それにしても…

 

志郎

「ちょっと待てお前ら、俺と仁美との情事をなんで知ってるんだ⁉︎」

 

伊織&耕平

「「昨日の夜梓さんから聞いた。」」

 

梓さーーーーーーん‼︎

 

多分仁美から聞いたと思うが、先輩達ならまだしも伊織と耕平(コイツら)に話すか普通⁉︎

 

伊織

「さーて、お前らも仲間としてこの事態の対策を一緒に考えようぜ!」

 

耕平

「ああ、そうだな…!」

 

志郎

「テメェいつか殺す…!」

 

伊織

「というわけで千紗詳しい話を…あれ?」

 

千紗がいた所を見ると、

 

『お昼

 食べに

 行ってくる♪

       千紗』

 

と書かれた紙が置いてあった。

 

伊織

「逃げやがった…!」

 

 

 

 

 

昼休みになるまで他の連中から大量の脅迫状が届き、俺達は対策を考えながら食堂で食べていた。

特に俺宛のは伊織と耕平(あの2人)より多かった。

幸いにも仁美は風邪で休んでいるが、流石にこの状況はキツいと思っていると…

 

???

「北原、今村、天風、ちょっといいか?」

 

志郎&伊織&耕平

「「「ん?」」」

 

誰かに声を掛けられ振り向くと、メガネをかけた男子学生といかにもモテなさそうな見た目の男子学生がいた。

 

野島

「同じ学科の野島だ。」

 

山本

「山本だ。」

 

俺達に声を掛けて来たということは…

 

伊織

「どっち宛の脅迫状だ?」

 

耕平

「それとも三人一緒か?」

 

野島

「もう受け取り慣れたのか。」

 

山本

「やっぱお前ら普通じゃねぇな。」

 

志郎

「こんだけ貰ったら嫌でも慣れるわ。」

 

野島

「…まぁ、それよりもお前ら困ってるんだろ?」

 

山本

「同じ学科のよしみで力になろうかと思ってな。」

 

耕平

「マジで⁉︎」

 

伊織

「お前ら良い奴だな!」

 

突然の助太刀に伊織と耕平が驚く中、続けてこんな事を言う。

 

山本

「たださ、代わりに教えて欲しいんだ。」

 

志郎

「何を?」

 

野島

「アレだよアレ…お前ら如き変態でも彼女が作れるっていう催眠術だよ。

 

山本

「あるんだろ?」

 

伊織&志郎

「「お前ら喧嘩売ってんだろ…!」」

 

殺すぞ、マジで。

伊織と思っている事と言動がシンクロした。

 

山本

「え…?無いのか?」

 

野島

「ならお前らに彼女なんて不可能な筈…!」

 

耕平

「全くだこの変態コンビめ!」

 

伊織

「お前ら全員表出ろやボケェ!!」

 

志郎

耕平(お前)も人の事言えた口か‼︎」

 

山本

「で、本当に無いのか?」

 

伊織

「あるわけないだろ‼︎」

 

山本

「そうか…」

 

野島と山本は後ろにいた仲間の所に戻り…

 

山本

「お前ら、催眠術は無いらしいぞー」

 

野島

「とんだ期待外れだー」

 

御手洗

「チッ‼︎クソが‼︎」

 

藤本

「話になんねぇな‼︎」

 

志郎&伊織&耕平

(((なんなんだこの連中…)))

 

催眠術じゃない事が分かると皆寄り添って何かを話していた。

 

山本

「で、どうする?」ヒソヒソ

 

野島

「部室棟の裏に小さい山があったろ。」ヒソヒソ

 

御手洗

「あそこなら人が来ないな…」ヒソヒソ

 

藤本

「そうだなあそこにすっか。」ヒソヒソ

 

伊織

「いかん、俺達を埋める場所の相談が始まっとる。」

 

耕平

「催眠術がないと分かった途端コレか。」

 

志郎

「この手のひらドリル集団め。」

 

話し合いが終わると奴らが近づいてくる。

 

野島

「よーし北原ァァ、天風ェェ、俺達と()()()()()しようぜェェェ‼︎」

 

山本

「今村も一緒になァァァ‼︎」

 

伊織

「しねぇよ!怖えよ!」

 

志郎

「身の安全が保障出来ないから断る‼︎」

 

耕平

「何故に俺まで⁉︎」

 

山本

「その顔だけで理由は充分だァァァ‼︎」

 

イケメン憎しって訳か…

 

伊織

「お前らよく聞け。耕平と志郎はともかく俺については誤解なんだ。」

 

野島

「ほほう?」

 

山本

「命乞いか?」

 

耕平

「命乞いって単語をリアルで聞いたのは初めてだ…」

 

志郎

「本当それな。」

 

伊織は弁明をしようとするが…

 

伊織

「俺と千紗はお前らが考えているような関係じゃなくて…」

 

耕平

「子供の頃からの長い付き合いだがな。」

 

伊織

「あくまで同じ学校の知り合いで…」

 

耕平

「四六時中一緒にいるがな。」

 

伊織

「別に付き合っているわけでもないんだ!」

 

耕平

「一緒に暮らしてるがな。」

 

野島

「おーい、スコップ持ってこーい。」

 

山本

「軍手とタオルもなー」

 

男子学生達

『ラジャーーー‼︎』

 

伊織

「キサマァ…!」

 

耕平

「自分だけ助かろうなんて甘ぇんだよ…!」

 

耕平の援護射撃(妨害)によって伊織が処刑されるのは確定したようだ。

 

伊織

「だから違うんだ!そうじゃなくて俺と千紗は…‼︎」

 

山本

「分かった分かった…」

 

野島

「詳しい話は裏山で聞くから。」

 

耕平

「絶対聞く気ないだろ‼︎」

 

既にスコップ等を装備しており、俺達を殺そうとしている事は明らかだった。

 

山本

「北原と天風め、男だらけのうちの学科に咲いた二輪の花をよくも…!」

 

野島

「今村も青女の美人と付き合っているらしいじゃねぇか…!」

 

耕平

「落ち着けお前ら、話せば分かる‼︎」

 

山本

「黙って歯ぁ喰いしばれ‼︎」

 

野島

「まずは北原、今村、お前らからだ…!」

 

え?伊織と耕平(コイツら)

俺が真っ先に処刑されると思ったが…

 

伊織

「ちょっと待て!情事(罪状)の重さから志郎を先に処刑するってのが筋ってもんじゃないのか⁉︎」

 

志郎

「処刑の時点で筋もクソもないだろ‼︎」

 

野島

「何、安心しろ。もう一輪の花を自分のものにした挙句、彼女を汚した天風はじっくり拷問した上で2人の後を追わせるから。」

 

耕平

「俺達の処刑が確定している時点で何一つ安心出来ないんだが⁉︎」

 

このままでは俺達の命は無い!

何か…何かないか……⁉︎

 

生命の危機に瀕した伊織・耕平・志郎の脳は時間を圧縮してフル回転し、この場を切り抜ける術をあらゆる視点から検討した…

 

そして、3人は最適解を見つける。

 

志郎

「待てお前ら…俺達を殺すと損するぞ。」

 

野島

「ケッ‼︎また命乞いか!」

 

耕平

「いや!」

 

伊織

「その、ほら、アレだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

志郎&伊織&耕平

「「「合コン組んでやるよ〜〜〜〜‼︎」」」

 

男子学生達

『今日から俺達親友だ〜〜〜〜‼︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

志郎

「…ということで、俺の命を救ってくれませんか?」

 

土壇場で合コンを組む約束をした俺は部屋で休んでいる仁美に事情を話した。

 

仁美

「…えっと、私達の関係がバレて同じ学科の人達に殺されそうになったから合コン組むと言ったんだよね……」

 

事の経緯にドン引きしながらも、

 

仁美

「まぁいいわ。司会とかやるんでしょ?」

 

志郎

「そうだ。」

 

仁美

「じゃあ行っていいわ。」

 

志郎

「ありがとう。それにごめん、こんな時にこんな話して…」

 

仁美

「いいのよ。」

 

こうして合コンに参加する許可を得た。

まさかこんな形で合コンに参加する事になるとは、夢にも思わなかった。

 

一階に降り、珍しく服を着ている2人に近づく。

 

耕平

「どうだった?」

 

志郎

「ああ、仁美に事情を話して合コンに参加する許可を得た。そっちは?」

 

伊織

「梓さんがお友達を連れてくるそうだ、条件付きでな。」

 

志郎

「その条件とは?」

 

伊織

「千紗がいいって言うまで彼氏のフリを続ける事だ。」

 

志郎

「それって男除けの為か?」

 

耕平

「さぁな…おっと来たぞ。」

 

すると梓さんがお友達を連れてきた。

 

「ただいまー」

 

伊織

「う、うっす…」

 

耕平

「お…おかえりなさい…」

 

志郎

「それで梓さん、お友達は…」

 

「うん、連れてきたよ。…はい、それじゃ入ってー」

 

梓さんが連れてきたお友達は…

 

ショートヘアのいかにも常識人っぽい女の子だった。

伊織と耕平はとても驚いている。

 

???

「な…何?何?」

 

伊織

「おおお……!」

 

志郎

「普通の人だ……!」

 

耕平

「新鮮だ……!」

 

伊織と耕平は感動のあまり涙が出る。

俺達は梓さんにお礼し、2人は女の子の接待を始めた。

 

寿

「ここに来たって事は入会希望か?」

 

時田

「この時期によく見つけてきたな。」

 

「別に私が見つけてきたわけじゃないケドね…」

 

志郎

「えっ、じゃあ誰が…?」

 

「ああそれはね、()()()♪」

 

志郎&伊織&耕平

「「「…は?」」」

 

呆気に取られる俺達をよそに彼女は自己紹介をする。

 

愛菜

「青女一年吉原愛菜(よしはらあいな)、ティンベルを辞めてPaB(このサークル)に入会します!」

 

…は?

 

耕平

「吉原…」

 

伊織

「愛菜…?」

 

…そういえばティンベルにいたケバい化粧の女の子、確か名は“愛菜”だったよな……?

 

志郎

「あーーーっ⁉︎確か春祭の時の…」

 

伊織&耕平

「「ケバ子か‼︎?」」

 

愛菜

「だからその呼び方やめてって何度も言ってるでしょ‼︎?」

 

伊織

「どうやったらアレがこうなるんだ⁉︎」

 

耕平

「化粧はともかく髪は⁉︎」

 

愛菜

「あれはウィッグ‼︎」

 

これには俺も正直驚いた。

まさか化粧している時としてない時でこんなにも違うとは…

 

「じゃあ伊織、約束忘れないようにね♪」

 

伊織

「いやこれ詐欺じゃないですか⁉︎」

 

耕平

「ただの脱皮したケバ子じゃないですか‼︎」

 

愛菜

「アンタら本当に失礼ね‼︎」

 

志郎

「同感だな。」

 

一悶着あったが、彼女は気を取り直して…

 

愛菜

「とにかく今後とも宜しくお願いしますって事で。」

 

時田

「おう宜しくな。」

 

寿

「歓迎しよう。」

 

先輩達による歓迎が始まる中、

 

伊織

「…お、おい耕平、志郎…」

 

耕平

「ああ…まさか俺達…」

 

伊織&耕平

「「愛菜(アイツ)に合コン組んでもらうのか?」」

 

志郎

「…そういう事になるな。」

 

果たしてどの様な合コンになるのか、今の段階では想像つかなかった………




次回、合コン編

乞うご期待ください。
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