FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜   作:紅蓮大地

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前回、ウェンディとグランは、本当の恩人であるミストガン・・・・ジェラールに出会う事ができた。再会に喜ぶ二人・・・・だが、ジェラールから衝撃的な事実が告げられた。


第十一話 マグノリアの消滅・・・・そしてエドラスへ

 

「間もなくこの街(マグノリア)は消滅する」

 

「・・・・・・・・は?」

 

「ど・・・・どういう事。ぜんぜん意味がわかんない・・・・」

 

突然告げられた事に呆然とする二人。それも当然だ。やっと会えた恩人だと思ったら、いきなり街が消えると言われたからだ。

 

「終わるんだ。消滅は確定してる」

 

「・・・・冗談でも、笑えねぇぞ」

 

「冗談ではない・・・・せめて、君達だけでも・・・・」

 

「妖精の尻尾は!!?ギルドのみんなはどうなるの!!?」

 

「全員・・・・死ぬという事だ。」

 

そう聞かされた瞬間、ウェンディは走り出す、ギルドの元へ。

 

「ウェンディ!!!!」

 

「みんなに知らせなきゃ!!」

 

「行ってはいけない!!君とグランだけでも街を出るんだ!!」

 

「・・・・俺たちだけ・・・・なんてのはありえねぇだろ」

 

そう言ってグランも走り出す。彼らが走り出すの理由はただ一つ・・・・彼らがもう妖精の尻尾の一員だからだ。

 

「グランっ!!コレを!!」

 

「あ?」

 

と、ジェラールはグランを呼び止め何かを投げる。そしてそれをつかむグラン。見てみるとそれはとても小さな玉だった。よく掴めたもんだ。

 

「・・・・なんだ、コレ。薬?」

 

「それはエクスボールというものだ。もし、君が無事だった時、必ず役に立つ」

 

「・・・・分かった、貰っとく」

 

そう言ってグランは貰った玉・・・・エクスボールを飲み込む。恩人から渡されたとはいえよくもまぁよくわかんないもんを躊躇なく飲み込めるもんだ。

 

というか、何故飲み込んだ?

 

そして、グランは走り出す。ギルドの元へと・・・・だが、時はすでに遅かった。空に巨大な穴が空いたと思ったら、周りの建物がどんどんと吸い込まれていった。

 

「・・・・チッ!急がねぇ・・・・とぉ!?」

 

急いでギルドに向かおうとしたが、踏み込む時に力を入れすぎたのかいきなり地面が陥没して、そのまま地面に沈んでいってしまったグラン。大地の滅竜魔導士のくせに、地面に沈むとは・・・・なんとも滑稽だw

 

そうして地面に沈み埋まってしまったグラン・・・・そしてその間にアニマに吸い込まれてしまったマグノリア・・・・マジでなんで沈んだコイツ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボコッ、ボゴボコッ・・・・ボガァンッ!

 

「・・・・いや、深いわ!!」

 

何故かw・・・・ん"ん"ッ・・・・何故か地面に沈んでしまったグランは思った以上に深く埋まってたらしく以外と出てくるのに時間がかかっていた・・・・大地の滅竜魔導士のくせに

 

と、少し離れた場所で何かが飛び立つ影が二つ見えた。恐らくシャルルとハッピーだろう。

 

と思ったらいきなり空に消えた。全くどういう原理なのかは分からないが恐らくアニマというのが関係してるだろうと勝手に結論づけてとりあえず飛び立ったであろう場所に向かった。

 

「・・・・とりあえず来たけど・・・・どうしよ?・・・・・・・・よし、行くか」

 

とりあえず来てみたが特に何もなかった。どうしたもんかと2、3秒ほど悩んだ末に自分も行くという結論に至った。速い、速すぎる。コイツ冷静なふりしてだいぶ混乱してる。

 

そして地面に手をおき、いつものように地面の性質を変える。いつも以上に弾力性を強くする。もっと、もっと強くする。そして力強く踏み込んで・・・・そして

 

ドォォォォォォォンッ!

 

思いっきり跳んだ。物凄い勢いで。シャルル達が向かったであろう場所を・・・・そして、思う。

 

(・・・・あれ?コレでいけるよな?)

 

全く考えなしに跳んだからだ。だがもう止められない。どんどん、どんどん空に近づき・・・・そして

 

プァ  ァン キィィ  ン ギャオォン ゴオオオオ パァ  ン ボッ

 

「・・・・・・・・・・・・は?」

 

よく分からない何かに突っ込み、よく分からない場所を通って出てきたと思ったら、全くよく分からない場所に出た。

 

もう・・・・・・・・よく分からないとしか言いようがないが・・・・とりあえず、マグノリア出ないことは確かだ。

 

そして気づいた・・・・・・・・やべぇ、落ちる・・・・と。

 

「・・・・・・・・・・・・どうしよ」

 

そう思うならもっと騒げ。そして重力に従って、グランは地面に落っこちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、色々あり無事だったウェンディとナツはシャルルから違う世界・・・・“エドラス”について聞かされ、何故こうなったのか説明を受けた。その後、魔力にされた仲間を救うべくエドラスに向かったが、エドラスに来た瞬間魔法が使えなくなり、とある倉庫に落っこちた。そして妖精の尻尾のギルドを見つけた・・・・だが、それはナツ達の世界・・・・アースランドの妖精の尻尾ではなくエドラスの世界の妖精の尻尾だった。

 

その妖精の尻尾ではメンバーが色々違ってた。グレイはジュビアに惚れてるし、なんか暑苦しいし。ジェットとドロイはエルフマンを叱ってるし、カナはなんか上品だし、ルーシィはなんか男らしいし・・・・それにウェンディは背も高くなってスタイルも良くなり・・・・グランは逆に小さくなっていた。そして、この世界では王の命令で魔導士ギルドは廃止されていた。その為、王国に追われる身であった。

 

そして今まさに王国から来た妖精狩りから転送して逃げたところだった。

 

「んー、本当・・逃げ足の速い妖精だねぇ」

 

「シュガーボーイ、いたのか」

 

「んー、おしかったね妖精狩り」

 

そしてその場にいたのは、シュガーボーイと呼ばれたリーゼントの男・・・・そして、この世界のエルザ・・・・エルザ・ナイトウォーカー。なんとこの世界では妖精の尻尾の敵である。

 

そしてシュガーボーイ曰く、アースランドの妖精の尻尾は巨大なラクリマになっているというらしい。その報告を受けエドラスのエルザ・・・・エドエルザとシュガーボーイは王国へと戻ろうとする

 

「んー、それじゃ戻・・・・んー?」

 

「・・・・なんだ、あれは?」

 

戻ろうと思った時、空から何かが降ってくるのが見えた。誰であろう・・・・アイツである。

 

ドガァァァァァァァァァァァァァンッ!!

 

と凄まじい轟音を立てて落下してきた者・・・・それを警戒するエドエルザとシュガーボーイ。そして、ゆっくりとその落ちてきた者は動き出す。

 

「・・・・・・・・参ったな、超痛い。・・・・ん?」

 

グランだ。あの後、特に何もせずただ重力に任せて落下した結果、この場所に落っこちたのだ。そして、運の悪いことにちょうど妖精の尻尾が転送した後に落ちたのだ。

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

しばらく続く沈黙の時間。・・・・だが、それもすぐに終わった。

 

ガキィィンッ!!

 

「・・・・いきなりなんだよ、エルザさんよぉ」

 

「貴様が誰か知らんが、妖精の尻尾ならば狩る」

 

いきなり仕掛けたエドエルザに対し、咄嗟に腕で槍を塞いだグラン。一応仲間であるはずのエルザから攻撃をくらい多少混乱するも、とりあえず分かったことがある。このエルザは妖精の尻尾(自分達)の敵である、という事が。

 

腕を薙ぎ払いエドエルザを吹き飛ばすグラン。当然その程度ではやられるはずもなく、無事に着地するエドエルザ。

 

「地竜の咆哮!!」

 

とここで畳み掛けるように魔法を放つグラン。早々に勝負をつけなければならない。恐らく別人とはいえエルザが相手など、どう考えても面倒だ。

 

封印の鎗(ルーン・セイブ)!!」

 

だが、魔法は当たる前にエドエルザの鎗によって切り裂かれてしまった。エドエルザも道具なしで魔法を使えたことに驚きはしたものの、直様反応して、グランの魔法を鎗で切り裂いた。

 

「・・・・武器が変わった?」

 

「・・・・なるほど、貴様アースランドの魔導士・・・・しかも滅竜魔導士か」

 

「だったらなんだ?」

 

とエドエルザはグランが別の世界の魔導士で、さらに滅竜魔導士である事に気づく。すると、少し嬉しそうに笑いまた鎗を向け、グランに告げる。

 

「喜べ、貴様は殺さず生かしたまま我が王国に連れて行く」

 

「何一つ喜べねぇが、とりあえず全力で断る。」

 

そして同時に走り出し、グランは拳を岩に変え、エドエルザはまた鎗の形を変えて行く。

 

「地竜の剛拳!!!」

 

爆発の鎗(エクスプロージョン)!!」

 

ドッ ドゴォン

 

拳と鎗がぶつかり合い、凄まじい爆発を引き起こす。その衝撃で、周りの木々は吹き飛び、大地が砕ける。

 

真空の鎗(メル・フォース)!!!」

 

「のわっ!?」

 

と、またエドエルザが鎗の形状を変化させ強大な風圧を繰り出す。流石のグランも耐えきれず吹き飛ばされてしまう。

 

音速の鎗(シルファリオン)!!!」

 

その隙を逃さんとまた鎗の形状を変化させ、高速で近づくエドエルザ。吹き飛ばされたグランの真上まで移動し、更に鎗を変化させる。

 

重力の鎗(グラビティ・コア)!!!」

 

そしてグランに向け黒い球体・・・・恐らく強力な重力の塊をぶつけようとする。それに対しグランは、吹き飛ばされながらも体勢を整え拳に魔力を溜めて放つ。

 

「地撃・壊振!!!」

 

ビキィィィンッ

 

「なっ!?」

 

放たれた拳は黒い球体を破壊した。流石に破壊される事は予想外だったのか、一瞬隙ができてしまう。もちろん、その隙を逃すグランではない。

 

「地竜の・・・・咆哮!!!」

 

ドゴォォォォッ

 

「ぐはっ!?」

 

先ほどよりも凄まじい威力の咆哮に、鎗で切り裂く余裕も無く吹き飛ばされてしまうエドエルザ。辺りは爆風で巻き起こった砂嵐で砂塵にのまれていった。そして砂嵐が収まっていくとすでにそこにはグランの姿は無かった。

 

「・・・・ッッ!クソッ、奴は!!?」

 

「ゲホッ、ゲホッ・・・・んー、逃げられた・・・・ゲホッ、みたいだねえ」

 

と、グランとエドエルザが最初に衝突した時に巻き込まれまいと少し離れた場所まで移動していたシュガーボーイが頃合いを見て戻ってきた。

 

シュガーボーイの言う通り、グランは逃げた。ここで時間を潰して戦っていても意味がないと、最初から分かっていた為なんとか隙を見て逃げ出そうとしたのだが、エドエルザの実力が想像以上であった為中々逃げ出すチャンスが訪れなかった。

 

いつも以上に強力な咆哮を放ち、その隙にいつものように地面の性質を変え跳んだのだった。

 

「・・・・・・・・ッッ!!」

 

そして逃げられた事、しかも最初からそれが目的だった事に気づけずにまんまと出し抜かれた事に苛立ちを隠せないエドエルザ。鎗で地面を叩き割り、そのままその場を去っていく。

 

 

一方であの場から跳んだ逃げる事に成功したグランだったが・・・・ここで大きな問題に直面する。

 

「・・・・・・・・ここ・・・・どこだ?」

 

グラン、異世界に来て、一人ぼっちで迷子になってしまった。

 

 

 





おまけ エドラスのグラン

とても小柄でギルドで一番小さいかも。だがその見た目からは信じられないくらい力が強い。ウェンディからとても可愛がられており、少々過保護気味な扱いを受けているが、本人はそれを受け入れている。というかもう諦めた。使う魔法はアースランドのグランが行うように地面の性質を変える・・・・ただし、うまくコントロールができない。実はマグノリアが吸い込まれた時、グランが地面に埋まったのは、エドラスのグランが魔法を誤作動で起こしてしまい、それが何故かアースランドの地面に影響して、たまたまそこに足を踏み込んだグランがそのまま沈んでいったのだ。何故魔法が使えるかって?今まで使いたくても中々使わせてもらえず、ストックが割と多くあるからなのと、エドグランの魔法は大地から魔力を吸収可能である為。・・・・細かい事は気にしちゃダメだゾ




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