FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜 作:紅蓮大地
(・・・・ここ、何処だ?)
とある森の中、ある少年が目を覚ました。
少年は、何故自分がここにいるのか、どうやってここに来たのか、自分が誰なのか・・・・は、分かる。
彼の名は、グラン。グラン・ワームランド。
だが、彼───グランがここにいる訳は分からない。
(・・・・まぁ、いっか)
─────が、すぐに考えるのをやめてしまった。もう少し気にしてもいいのに。
・・・・どうでもいいけど、地面がうまそうに見えるのはなんでだろ?
なんでこんなに腹が減ってんだろ?・・・・よし、いってみよ
そんな事を思いながら、倒れ込むようにうつ伏せに寝る。そしてそのままもぐもぐと地面を食べ始める。
大分シュールな光景である。
というかほんとに食べてるし。
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永世中立国・フィオーレ王国。魔法の世界の中の一つの王国。その中のとある森の中を二人の少年と少女が歩いていた。
「ジェラール〜、待ってよ!どうしたの?」
「ごめんっ、でもあそこに人が倒れてるっ!」
「えぇっ!?」
少年────ジェラールは、歩いている途中木々の間から誰か倒れているのを見て急いで駆け出した。その後ろを少年よりも幼い少女────ウェンディがついていく。
こんな森の中、倒れているのは誰であろう────
「・・・・・・・・」
────
うつ伏せになって倒れているグランに駆け寄る二人。見たところ怪我はしていない様子だ。そりゃそうだ。寝っ転がってるだけなんだから。
そうとは知らない二人は倒れてるグランに声をかける。
「おいっ、しっかりするんだっ!」
「・・・・・・・・」
「ジェラール、この子大丈夫!?」
「・・・・分からない。気を失ってるのかもしれない。おい、大丈夫か!」
「・・・・んあ?」
「わぁ、気がついた・・・・よ?」
顔を上げたグランに安心した二人だが不思議に思った────何故か口いっぱいに土を頬張っていたから。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」モグモグ
「・・・・・・あー、大丈夫か?」
「ゴックン・・・・え?何が?」
「え?」
「え?」
「え?」
「こ、ここで何をしていたんだ?」
「いや、特に何もしてねぇぞ」
「何も?」
「ああ。いつの間にかここにいたし」
「???」
ウェンディはその言葉に首を傾げ、ジェラールはグランに話を聞いた。だが分かっているのは名前だけである。何故土を食べていたか聞いてみても、美味しそうだったから、だそうだ。
「・・・・そうだったのか」
「おう」
「土っておいしいの?」
「ん?んー、意外と」
「へぇ〜」
「ウェンディ?食べちゃダメだよ?・・・・君は、これからどうする?」
「ん?んー、どうしよ?特にきめてねーなぁ」
「じゃあグランもいっしょに行こうよ!ねっ、ジェラール!」
「うん、そうだね。グラン、俺達と一緒に来るかい?」
「・・・・まぁ、他に行くとこないしね。よろしく」
「よろしく」
「よろしくね!」
「一応、自己紹介をしようか。俺はジェラールだ。」
「私は、ウェンディ!」
「あー、なら俺ももう一度。グランだ。」
こうして、グランは何も分からぬままジェラールとウェンディと共に旅に出ることになった。
この出会いは、これから続く物語の一ページ、序章・・・・いやプロローグとなる。この物語がどのような結末を迎えるかは、まだ誰も知らない。
この先どうなんだろ?