FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜 作:紅蓮大地
『続いてバトルパートに入ります。名前を呼ばれた方は速やかに前へ…』
隠密が終わり、続いてバトルパートが行われる大魔闘演武。
『バトルパートのシステムを確認しましょう。』
AチームVS Bチーム CチームVS Dチーム EチームVS Fチーム GチームVS Hチーム
『このように各チーム一試合ずつ行ってもらいます。トーナメントではありません。』
『組み合わせは主催者側が決めるんだったわね』
『面白そうな組み合わせになるといいね』
『さっそく私の元に対戦表が届いてますよ』
最初はどことどこが戦うのか・・・・
『1日目第1試合!妖精の尻尾A。ルーシィ・ハートフィリア!!』
「あたし!?」
『VS.大鴉の尻尾、フレア・コロナ!!』
「金髪ぅ」
いきなり因縁の大鴉の尻尾との対決になった。
「ルーシィ!修行の成果を見せてやれ!!!」
「ここで勝てば、まだ繋がるぞ」
「オオオオッ!!かっとばせぇ!!」
Aチームはそれぞれルーシィに声をかけていく。
「任せて!絶対、勝つから!!」
勇ましい顔付きで、勝負に挑むルーシィ。
『この2つのギルドはマスター同士が親子の関係だそうですね、ヤジマさん!』
『まぁ、違うギルドの紋章を背負ったなら、親も子も関係ないけどな』
マトー君がルーシィとフレアに呼びかける。
「両者、前へ」
2人は近付き、互いに対面した。
『ここからは闘技場全てがバトルフィールドとなる為、他の皆さんは全員場外へ移動してもらいます。制限時間は30分。その間に相手を戦闘不能状態にできたら勝ちです。それでは第1試合…開始!!』
銅鑼が鳴った直後、ルーシィが先に仕掛けた。
「いくわよ!!ひらけ!!金牛急の扉・・・・タウロス!!」
「MOぉーーーー!!!」
タウロスを召喚し攻撃をしたが避けられてしまう。・・・・だが、それだけでは終わらない。
「スコーピオン!!」
「ウィーアー!!」
そのままスコーピオンも召喚した。
「サンドバスター!!!」
スコーピオンも砂を撃ち、攻撃するが、フレアの伸びた髪によって防がれる。だが、まだまだ、ルーシィの攻撃は終わらない!!
今度はタウロスの斧にスコーピオンの砂を吸収させていった。
「砂塵斧アルデバラン!!!」
そして、それを振り下ろし、複数の砂嵐を発生させ、フレアを吹き飛ばす。
だが、やられてばかりいるような相手ではない。フレアは髪を自由自在に操り、攻撃してきたのだ。
「髪しぐれ狼牙!!!」
髪は次第に狼へと変化していき、ルーシィへと襲い掛かる。ルーシィはすかさずにキャンサーを召喚し、襲い掛かるフレアの髪を切り落とした。
「私の・・・・髪が!!おのれぇ!」
怒ったフレアが地面に髪を潜り込ませ、ルーシィの足元から出現させ、ルーシィのブーツに絡み付き、振り回していく。対し、ルーシィもタダではやられず、腰にある
互いに回しあったが、突如それは終わった。
よく見ると、ルーシィのブーツは焼け焦げて溶け落ちてしまい、使い物にならなくなっていた。
ボロボロとなったブーツを残念そうに捨てるルーシィ。彼女自身に大したダメージがあるわけではないようだ。
「私の・・・・焼ける髪・・・・赤髪が・・・・その程度のダメージ・・・・オオオッ!!」
その事実に愕然とするフレアは再び髪を伸ばして地面に潜り込ませた。
どこからくるか探るルーシィ・・・・だが、一向に出てこない。不思議に思ったルーシィは、ふとフレアが指差した方向を向く・・・・そこにあったのは妖精の尻尾の観覧性・・・・そして、アスカの横にチョロチョロ動く赤い髪。
「アスカちゃんっ!んぐ!?・・・・ぶあ!?」
直後、ルーシィはフレアの髪で口元に巻きつかれ、投げ飛ばされてしまった。
「声を出すな。これは命令。逆らったらどうなるか・・・・わかるわよね。いくら頭の悪そうな金髪でも」
そこからは一方的だった。何もできないルーシィをフレアは一方的に痛めつけていった。
実況も観客も、チームの皆も、急にやられっぱなしとなったルーシィを疑問に思っていた。
それは Bチームも。
「・・・・アイツ、急にどうした?」
「いきなりやられ始めたぞ」
「まだ魔力は十分にあるのに・・・・」
「・・・・多分だが、あの赤髪がさっき地面にやった髪のせいだと思う。」
「髪?」
「ああ・・・・狂ったみてぇに髪を地面に潜り込ませた後・・・・多分だが、観客の方に向けた。・・・・他の誰かを人質に取られたんだろ」
「はぁ!?だったらその髪とっとと引きちぎれ!」
「・・・・オレがやらんでも、もう向かってるよ」
「ルーシィ!!今だァ!!!」
グランがそう呟いた時、妖精の尻尾の観客席からナツの大声が聞こえた。耳のいいナツはルーシィがつぶやいたアスカちゃん・・・・という言葉を聞き、急いで観客席まで向かい、髪を引きちぎったのだ。
(ありがとう…!ナツ!)
さぁ・・・・反撃開始だ。
「ジェミニ!!」
「「ピッキッーリッ!!」」
「ぐふっ」
ジェミニを召喚し、1人はフレアに頭突き、もう1人はルーシィの髪の拘束を解いた。
「アレ、やるわよ!」
「まだ練習不足だよ」「できるか分からないよ」
「とにかくあたしに変身!」
「了解!」
ジェミニはルーシィ変身した!・・・・バスタオル姿で。
これのおかげで観客達が違う意味で大歓声を上げた・・・・主に男性が。
妖精の尻尾の面々も興奮気味だ・・・・違う意味で。
「何よその格好ーーーーーーーっ!!!!」
「しょうがないよ、
「そっか…昨日のお風呂上がりに…」
もうこの際仕方ないと諦めたルーシィは互いに目を瞑り手を合わせた。
「「天を測り、天を開き、あまねく全ての星々。その輝きをもって我に姿を示せ」」
「その魔法はまさか!!!」
その魔法に見覚えのあるヒビキは驚愕する。あの時彼女に託した知識が彼女の役に立ち、そして修得した事を純粋に喜んだ。
「「テトラビブロスよ。我は星々の支配者、アスペクトは完全なり」」
「な、なによこれぇ…!」
今のルーシィでは二人合わせたとしても、あの時・・・・六魔将軍のエンジェルを打ち倒した程の力は出せない・・・・それでも、彼女は見せる。
「「荒ぶる門を開放せよ」」
ギルドの誇りをかけた一撃を!!!
「「全天88星・・・・光る
ウラノ・メトリア!!!」」
そして、人々を魅了する輝きを放つ光が軌跡を描きながら、フレアへと向かっていった。
観客達は先ほどの不純な歓声とは違い、純粋な歓声をあげ、妖精の尻尾のメンバーの顔に希望が現れ、フレアの顔には絶望が浮かんできた。
もはやフレアになす術なく己を打ち砕く一撃が向かってくるのをただただ見ていた。
強力な星々の光が、会場の全てを包み込み・・・・そして、消え去った。
そこにあったのは・・・・全く無傷のフレアと何が起きたのか分からないといったように呆然とするルーシィ。
そこには、ルーシィに変身したジェミニの姿もなかった。
「何が起きやがった・・・・」
「・・・・決まってんだろ」
「・・・・・・・・あの黒人形が」
グランが睨みつける先には・・・・大鴉の尻尾のオーブラがいた。
ルーシィがウラノ・メトリアを撃とうとしたその瞬間・・・・ルーシィから魔力を奪ったのだ。
『これは一体、何が起きたのか!!?ルーシィの魔法は不発!!ヤジマさん!!これは・・・・!?』
『・・・・・・・・』
『や・・・・ヤジマさん?』
険しい表情で会場を睨みつけるヤジマ。彼も分かったのだろう・・・・外部からの妨害があったことに。
そして・・・・ルーシィはとうとう力尽きたように・・・・地面に倒れてしまった。
『おーっと!!ルーシィがダウ―――ン!!!試合終了――――!!勝者!!大鴉の尻尾 フレア・コロナ―――!!』
オオオオオオオオオオッッ
「こんなのおかしいよ!!」
「あの赤髪が魔法をしたようには見えなかったぞ」
妖精の尻尾のメンバーもおかしい事に気づいていく。
「外野からの支援ですね」
「アイツら汚ねぇ!!」
そんな妖精の尻尾を嘲笑うように見る大鴉の尻尾のマスター・イワン。
「イワン・・場外乱闘を望むのかョ・・オオ!?」
マカロフも憤慨してイワンを睨みつけた。
「わ・・私の勝ちだ!!ざまーみろよ、金髪ぅ・・・・みっともない!!無様!!負け犬!!!あはははははっ!!」
会場で、フレアがルーシィの事を罵り嘲笑っていた。そして、それは会場中に伝染する。
あははははははっ!!
「何だよ、今のー!!魔法不発かよー!!」
「ダセー!!」
「これでRTは18点!FTは・・・・くぷぷっ!・・・・0点!!」
はははははははははははははははっ!!!
何も知らない観客達がルーシィを罵って嘲笑っていた。
・・・・ルーシィは泣いた・・・・ただただ自分が情けなく感じて・・・・自分のせいで、ギルドが貶されてしまった事に
そんなルーシィの元に闘技場へ降り立ったナツがルーシィに近付いた。
「泣くな、ルーシィ」
「だって…悔しいよォ・・」
そんな彼女に、ナツは言う。
「涙は、優勝した時の為に取っておこうぜ。凄かったぞ!!お陰でオレ達は、この世界で戦えるって分かった。0点?おもしれーじゃねーか。ここから逆転するんだ」
「うん・・・・燃えてぎた」
ルーシィは涙を流しながらも、ナツの手を取り固い意志を見せた。・・・・そうだ、ここからだ。ここから逆転すればいいだけの話・・・・とても簡単な話だ。
ルーシィの試合が終わり、第二試合、第三試合と続いていった。
第二試合は、青い天馬のレンと人魚の踵のアラーニャ・・・・勝者はレン。後、レンとシェリーはなんか婚約してるらしい・・・・まぁ確かに、六魔将軍と戦った後、なんか良さげな雰囲気だったが・・・・まぁいい。
これで青い天馬は14P、人魚の踵話3Pとなった。
次いで第三試合は、四つ首の猟犬のウォークライと剣咬の虎のオルガの対決となった。・・・・勝者は、相手にほぼ何もさせずに一撃で勝負を終わらせたオルガだった。
もっと盛り上げても良かったんじゃないかとスティングに言われ、なぜか一曲歌うオルガ・・・・因みにそんな上手くはなかった。
これで剣咬の虎は20P 四つ首の猟犬は2Pとなった。
因みにグランはオルガが放った黒い雷に少しだけ興味が湧いた。・・・・彼の記憶にある黒い炎・・・・神殺しの炎が頭によぎったからだ。・・・・まぁすぐ興味は失せたが。
『さあ、いよいよ一日目最後の試合となりますが』
『残っているのは妖精の尻尾 Bと蛇姫の鱗だね』
『昔はこの二つのギルド実力が均衡してたから面白い試合になりそうね』
そしていよいよ一日目最後の試合となった。妖精の尻尾 Bからは誰が出るのか・・・・蛇姫の鱗からは誰が出るのか
遂に発表される。
『
その対戦カードは・・・・ある意味因縁の対決となった。