FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜   作:紅蓮大地

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第二十七話 グランvsジュラ

 

『一日目最後の試合・・・・妖精の尻尾 B、グラン・ワームランドvs蛇姫の鱗、ジュラ・ネェキス!!!』

 

大魔闘演武の一日目、最後の試合・・・・その対戦カードに・・・・ヤッバイ二人が対決する事になった。

 

「キターーーーーーーーーっ!!」

 

「ジュラだーーーーーーーーッ!!」

 

「プププッッ!!これw w妖精の尻尾負け確定じゃねぇか ww」

 

「せめて面白く負けてくれよぉーーーーっ!!」

 

ジュラが出てきたことで観客達は今日一番に盛り上がった。逆に相手になったグランを馬鹿にする者も現れる。・・・・何も知らないとは罪なもんだな。

 

『妖精の尻尾の滅竜魔導士の一人であり、その実力は妖精の尻尾の中でも上位と言われている、『大地』の滅竜魔導士、グラン・ワームランド・・・』

 

「妖精のww尻尾でww上位ってww」

 

「じゃあ大したことねぇじゃんww」

 

『対するは今大会最強候補筆頭・・・・聖十の称号を持つ、ジュラ・ネェキス』

 

「・・・・オイ、これ大丈夫か?」

 

「何、グランの実力は我々が一番知っているだろう?」

 

「いや・・・・あの二人が戦って、この会場もつのか?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・うむ!」

 

「答えになってねぇ!?」

 

グランの実力の心配をしている者は、妖精の尻尾の中には誰もいない。心配なのはこの会場が最後まで形を保っていられるかだけだった。

 

一方、他のギルドの反応はというと

 

「・・・・ふむ、グランくんとジュラ殿が戦うのか✨」

 

「彼は七年前の時点でとても強かった。この試合、とてもいいものになりそうですね」

 

青い天馬の一同は、ジュラとグランの対決を楽しみにしていたり

 

「うわぁ〜〜!ねぇねぇ、リオン!!グランだよ!グランがジュラさんと戦うよ!!」

 

「ああ・・・・彼の実力はジュラさんも認めるほど・・・・ジュラさんが負けるとは思えないが・・・・そう簡単には行かなそうだな」

 

「それだけスゲェってことだろっ!!」

 

「キレんなよ」

 

蛇姫の鱗もジュラの勝利を信じていたが、簡単にはいかないとそう感じていたり

 

「・・・・あれが、グランさんか・・・・()()()がすげぇ気にしてたな」

 

「・・・・興味ない」

 

「オレは楽しみだぜ?第二世代の滅竜魔導士の力・・・・見せてもらおうぜ?」

 

ガイヤって誰よ?・・・・まぁ、剣咬の虎の一部もグランの戦いに興味を持っていた。

 

「こいつァ、ついてねぇ・・・・いや、お前には関係ねぇか?」

 

「あのジュラとぶつかっちゃうなんて・・・・まぁグランなら大丈夫だと思うけど・・・・」

 

「そんなに強ぇのか?あのボウズ?」

 

「私とエルザの二人がかりでも勝てるかどうか・・・・」

 

「・・・・オッサンとか・・・・めんどくせぇ・・・・が、妖精の尻尾のために、ちょいといってきますっと」

 

「おう、行ってこい」

 

グランはめんどくさそうに会場へと向かった。会場には既にジュラが立っていた。

 

「個人的には主らには頑張ってほしいが・・・・ウチのマスター(オババ)がうるさくてのぅ・・・・それに、主とはもう一度戦いたかったからな。まさかこんなに早く叶うとは思っていなかったがな」

 

「・・・・アンタと戦ったのは一年・・・・いや、違うか。八年前か?」

 

「そうであったな・・・・結局、あの時の決着はついていなかったからな」

 

「あん時とは違うぞ?・・・・せいぜい負けた時の言い訳考えとけ、オッサン」

 

「・・・・ふふふ、まだまだ若造には負けんよ」

 

グランが出てきたことで、馬鹿にしたように笑っていた観客達だったが、二人から発せられた巨大な魔力のぶつかり合いに・・・・言葉を失ってしまった。

 

「・・・・今日は色々あった。・・・・ウェンディとシャルルは襲われて、妖精の尻尾は馬鹿にされて・・・・ルーシィも笑いもんにされた。・・・・だから、悪いな、オッサン」

 

「・・・・・・・・うむ」

 

グランはジュラを睨みつけ、ジュラもそれに応じる。

 

「・・・・・・・・今日あった事・・その全てに対して・・・・・・・・・・・・アンタに八つ当たりさせてもらう

 

「・・・・・・・・いいだろう・・・・・・・・存分に付き合ってやろう

 

『それでは本日の最終試合・・・・・・・・開始ぃーーーーーーーッ!!』

 

ゴォーーンッ!!

 

と開始と同時に先に仕掛けたのはジュラだった。ジュラは地面から柱を作り出し、グランに向かわせる。

 

それに対しグランは・・・・ただその柱を真っ正面から砕いていった。強靭な柱がいとも簡単に、ただの瓦礫となっていく。その光景に、観客達は開いた口が塞がらない。

 

そしてその勢いのまま、ジュラに向けて拳を構えるが、ジュラは、

 

「岩鉄壁!!」

 

地面から出た壁にてグランの行手を阻む。一度は止まったグランの動きも、すぐに動き出す。

 

「邪魔だっ!!」

 

岩へと変わった拳でその壁を破壊して、ジュラに再び殴りかかる。・・・・だが、ジュラは壁が破壊される事は予想していたようで、全く焦らずに攻撃を仕掛ける。

 

「ハッ!!」

 

砕かれた岩を操り、グランに向けていく。それらを無視して殴りかかろうとしたが、執拗に狙ってくる。

 

「覇王岩砕!!!」

 

そしてグランを岩に閉じ込めて、爆破させる。・・・・が、そんなものじゃグランは止まらない。

 

「地撃・粉砕ッ!!!」

 

拳を地面に叩きつけ、ジュラに向け衝撃波を送り出す。その威力は広範囲にわたり、ジュラは避けられず喰らってしまう。

 

大爆発が起き、土埃が大量に舞っている。その土埃の中から巨大な拳の形をした土がグランに向けて、突撃してきた。

 

それをグランは、やはり避けもせずに己の岩拳で打ち砕いた。そして高く跳び上がり、ジュラに向けてブレスを放つ。

 

「地竜の咆哮!!!」

 

「巌山!!!!」

 

しかしそれは塞がれてしまう・・・・が、それはグランも予想していた事。すぐさま地面に降り立ち、地面を柔らかく弾むような性質に変え、一気にジュラへと突っ込んでいき

 

「地竜の・・剛拳!!!」

 

「ぐふぅっ!!?」

 

ジュラの体に地竜の拳が突き刺さる。先に大きなダメージを与えたのは、グランとなった。だが、ジュラもただでは吹き飛ばず、地面から大量の柱を出現させ、グランに向けて放つ。

 

「崖錘!!!」

 

「うおぉっ!!?」

 

流石のグランも吹き飛ばされてしまう。

 

ほぼ互角の戦い・・・・これを見ていた観客達は、最初に馬鹿にしていたのが嘘のように、この戦いに夢中になっていく。

 

『こ・・・・これはすごいっ!!妖精の尻尾のグラン!!今大会最強候補筆頭のジュラを相手にほぼ互角で戦っているーー!!』

 

『これは驚いたねぇ。』

 

『なんとも予想外な戦いに、私、興奮がおさまりません!!・・・・っと、今入りました情報によりますと・・・・なんとグランは、七年前・・・・かのバラム同盟の六魔将軍のブレインを単独で撃破し・・・・古代の超魔法“ニルヴァーナ”をこれまた単独で防いだとのことです!!さらに、同じくバラム同盟の悪魔の心臓の幹部を二名撃破しているとの事!!』

 

『え、そんなに強かったの彼って!?』

 

そんな風に実況が言うもんだから、観客だけでなく、妖精の尻尾以外のギルドも騒ぎ始める。・・・・よくよく考えたら、戦歴ヤベェなコイツ。

 

「・・・・余計なことを」

 

「素晴らしい戦歴ではないか・・・・それが七年前の事だというから末恐ろしいものだ」

 

「自力で聖十の五位までいったおっさんに言われたかねぇよ」

 

どっちも化け物には変わりないと思う。

 

「・・・・まぁいいや。・・・・さっさとくたばれ!!」

 

「そう簡単にいかぬわ!!」

 

しれっと攻撃を仕掛けるグランだが、簡単に避けられる。そりゃそうだ。まだ試合は続いている。

 

ジュラは一度距離を取り、今度はひときわ巨大な土の柱を作り出す。その大きさたるや、会場中の全員が空を見上げるほどだった。

 

「巍・岩鉄砕!!!」

 

そしてそれが勢いよくグランに向けて発射される。会場の半分以上の土使ってんじゃねぇかってくらい巨大な柱はグランに避ける隙間を与えない・・・・まぁコイツ全く避けてねぇけどな。

 

グランは拳を構え・・・・真っ向から撃ち砕く。

 

「地撃・破砕!!!」

 

 

ドガァァァァァァンッッ!!

 

 

柱に拳が当たり、見事に粉々にしていった。睨み合う二人・・・・ここで両者の魔力の質がガラリと変わっていった。

 

・・・・まるで、ここからが本番だと言わんばかりに。

 

一触即発の空気が会場を包み込む。そして、二人が動き出そうとした・・・・その時

 

『ここで時間切れとなってしまったァーーーっ!!!試合終了!!この勝負は引き分け(ドロー)!!!この戦いに決着はつかずに終わってしまったァーーーーーーっ!!!』

 

今からという時に30分がきてしまったようだ。これで両チームに5Pずつ入ることになる。

 

「あ・・・・あのジュラと引き分け!!?」

 

「やばいくらいに強いぞ、アイツ!!?」

 

「・・・・あれが妖精の尻尾の魔導士・・・・」

 

観客もざわめき出していく。これまで散々馬鹿にしてきたギルドの魔導士が、まさかの聖十大魔道と互角以上の戦いを見せたからだ。

 

「・・・・まさか、ジュラさんと引き分けに終わるとは」

 

「強すぎじゃねぇか!!」

 

「だからキレんなって」

 

「うわぁ〜〜ッ!!すごいね、グラン!!ジュラさんと互角なんて!!ね、リオン!!」

 

「ああ、ここまで強かったとは・・・・これはとんだ番狂わせになりそうだ」

 

蛇姫の鱗のメンバーもこの結果に驚いている。

 

「・・・・ハハッ、これ冗談じゃねぇっての」

 

「・・・・彼の強さを記憶したが・・・・まだまだ底が知れないな」

 

「そりゃ、()()()も気にするわ・・・・ここまで強いとか、ふざけてるとしか言いようがねぇだろ」

 

剣咬の虎も、グランの実力には驚かされた。自分達が負けるとは思わないが・・・・どうしても思い描けない。自分達が彼に勝てるところを・・・・。そんな妄想を振り払うように、その場を後にしていった。

 

『総合順位はこのようになりました!』

 

一位 剣咬の虎 20P 二位 大鴉の尻尾 18P 三位 青い天馬 14P 四位 蛇姫の鱗 11P 五位 妖精の尻尾 B 6P 六位 人魚の踵 3P 七位 四つ首の猟犬 2P 八位 妖精の尻尾A 0P

 

『これにて大魔闘演武一日目終了ー!!!』

 

一日目の結果はこうなった。Aチームの結果はあまりよろしくないが・・・・それでも、今日この会場に・・・・観客達に・・・・他のギルドに・・・・しかと脳裏に焼きついただろう・・・・妖精の尻尾の魔導士の力を。

 

「・・・・んだよ、もう終わりかよ。・・・・まぁいいや。割とスッキリしたし・・・・早く戻ってウェンディの様子を見に行こ」

 

「・・・・やれやれ、全く。主がここまで強くなっていたとは・・・・驚かされたぞ」

 

「・・・・まだ決着ついてねぇからな?次でつけてやる」

 

「・・・・望むところよ」

 

二人はそのまま自分達のチームのもとに戻っていった。

 

「よくやった」

 

「ふふ、すごかったわよ。お疲れ様」

 

「ま、欲言えばあのまま続けてられてたらな。それならお前の勝ちだったかもな」

 

「・・・・それはわからんが・・・・初日から結構動いたなぁ〜〜・・・・じゃ、ウェンディ達のとこ行ってくる!!」

 

「って、早速か!!?」

 

軽い挨拶の後、試合の時以上の速さでウェンディの元まで走るグラン。・・・・コイツ、マジでどんだけウェンディが好きなんだ?

 

・・・・何はともあれ、無事・・・・無事?大魔闘演武一日目が終了した。・・・・あまりいいスタートとは言えないが、ここからだ。ここから逆転していくのが、妖精の尻尾だ。

 

燃えてきただろ?

 





技説明

・巍・岩鉄砕・・・・通常の何倍もの大きさの柱で相手を攻撃する イメージは、ONE PIECE ギルド・テゾーロの技、黄金の神の裁き(ゴオン・リーラ・ディ・ディオ)

・地撃・破砕・・・・地撃の強化版。衝撃を一点集中させて放つ技 イメージはONE PIECE ハイルディンの 英雄の槍(グングニル)や、エリザベロー2世のライト版“キングパンチ”


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