FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜   作:紅蓮大地

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大魔闘演武ファーストガイドブック 

妖精の尻尾 B グラン・ワームランド 

攻撃力 COOL 防御力 COOL スピード 3 知性 4
ウェンディへの想い COOL !!!


第二十八話 仲間のために

 

大魔闘演武一日目が終わり、妖精の尻尾のメンバーはとある酒場で夕食と、惨敗記念で盛り上がっていた。

 

「なっさけなーーーい。天下の妖精の尻尾が揃いも揃ってなんてザマだよ。それに比べて、アンタはよくやったよグラン!!」

 

「それは分かったからくっつくな・・・・」

 

「・・・・街中の酒場巡りで応援にも来なかったやつがエラそうに」

 

「見てたよ!!どこの酒場にも魔水晶映像が置いてあるんだ!」

 

「・・・・行ったのは否定しねえのかよ」

 

まさかずっと飲んでいたのかこの人は・・・・すごいな。

 

「それにしても、グランには驚かされたわい。まさかジュラと引き分けになるとはな」

 

「オレもグランには負けてられねぇ!!!明日は絶対オレが出る!!」

 

「ほぉう?火竜が出るってならオレも出ようか」

 

なんで今からバチバチになってんだこの二人は・・・・。

 

途中からグレイとルーシィも酒場に戻り、これで今日の主役達は揃った。ウェンディとシャルルはまだ調子が悪いらしくこれていない。グランはそこにいようとしたが、ポーリュシカに追い出された。

 

「聞けェ、ガキどもォ!!」

 

マカロフが全員揃ったことを確認して、机の上に立ち声を荒げる。

 

「今日の敗戦とグランの激闘は明日の勝利への糧!!!のぼってやろうじゃねぇか!!」

 

そしてグラスを掲げ、高らかに宣言する。

 

「ワシらにあきらめるという言葉は無い!!!目指せフィオーレ一!!!」

 

「「「「「オオオオオオっ!!!」」」」」

 

こんな程度で怖気付くようなギルドじゃないのが妖精の尻尾だ。今日の悔しさとグランが勝ち取った・・・・まぁ引き分けだが・・・・結果を糧に・・・・目指すはフィオーレ一だ!!!

 

そこからはもうどんちゃん騒ぎ・・・・まぁそれはいつものことか。その間、グランはずっとカナに捕まって酒飲みに付き合わされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次は誰だ――っ!!景気づけにかかってこーい!!」

 

「いいぞーナツーー!!」

 

「弱ぇぞ、マックスーー!!」

 

そんで時間が経ってどんどん盛り上がってきたのか、ナツが暴れ出す。床にはそのナツにボロボロにやられたマックスの姿が。

 

「なんで3ヶ月でここまで強くなってんだよ」

 

「オレらの立場って・・・・」

 

しょうがない、しょうがない。

 

「おもしれぇ、オレが相手してやるよ」

 

「よせよ…お前とナツじゃ遊びじゃなくなる」

 

今度はガジルが相手してやろうと言うが、ラクサスが制止した。

 

「オウオウ、ずいぶん丸くなったものだねラクサスゥ」

 

「やめなよガジル!」

 

レビィが抱きついて止めるのも構わず、ラクサスの頭をバシバシ叩くガジル。・・・・たしかに、だいぶ丸くなったなこの人・・・・グランは昔のラクサスなぞ知らんが。

 

「き…貴様っ!ラクサスになんて事を!今、我らの誇りが踏み躙られている!ラクサス親衛隊・・・・雷神衆―――!! 集合ォ―――!!」

 

「もうダメぇ…」

 

「オォオ・・・・」

 

「なっさけないねー」

 

「・・・・アンタが強いだけだろ」

 

「でもビックスローはアンタがつぶしただろ?」

 

フリードが高らかに声をかけるも、ビックスローはグランにエバーグリーンはカナに酔い潰さた。・・・・意外にも酒に強いグラン。

 

と、そんな二人に近づいていく一人の男がいた。

 

「姉ちゃん達・・強いじゃねーか」

 

その男は酒の入ったコップをダン、とテーブルに叩きつける。

 

「オレと比べてみねェか」

 

そしてカナとグランに勝負を挑んだ。

 

「ほぉう?どちら様か知らないけど、酒で私と勝負?」

 

「・・・・なーんでオレも・・・・つか、アンタ誰よ?」

 

「オイ!!誰だか知らねーがやめとけ!」

 

「こー見えてこの女、バケモンだぞ!!そっちの男もな!!!」

 

カナは妖精の尻尾一の大酒飲み・・・・そんな彼女に飲み勝負を仕掛けるなんて、自殺行為でしかない。恐らくグランも物凄く強い・・・・だって全く顔が赤くなっておらずケロッとしてるし・・・・。

 

そして飲み勝負をした結果、ぶっ倒れたのは・・・・

 

「・・・・きゅぅ〜〜」

 

「「ウソだろーーーーーーっ!!!」」

 

カナだった。

 

「わははははははっ!!やるじゃねぇか小僧!!!」

 

「・・・・小僧言うなやめんどくせぇ・・・・もうやめていいか?酒は苦手なんだよ」

 

「「そんだけ飲んでんのに!?」」

 

「わはははっ!!そうかい、そいじゃあこの辺でやめてやるよぉ・・・・コイツァ戦利品に貰っとくぁ」

 

「・・・・えーー?」

 

「何すんだてめぇーー!!」

 

「ギルダーツに殺されんぞ!!」

 

と言い、男はカナのブラジャーを戦利品としてお持ち帰ろうとしていた。

 

「・・・・それは流石に」

 

「返せや!!!」

 

「あまりウチのギルド舐めてっと・・・・!!」

 

「・・・・あー、アンタらはやらない方が」

 

流石にそれは返してもらおうと言おうとしたグランだが、それよりも先に動いたマカオ達が男に殴りかかろうとしていた。それを止めようとしたグランだったが・・・・時すでに遅し

 

酔っ払いながらもその独特な動きでマカオ達の攻撃を避け、逆にマカオ達を床に叩きつける・・・・あーあ。

 

「・・・・すんげー酔っ払い方だな、アンタ」

 

「わはははは!!次はお前がやるかい?グラン?」

 

「・・・・なーんで知ってんの?」

 

どうやら男はグランのことを知っていたらしい。床から飛び起きてグランの前に立つ。

 

「今日の最後の試合にでてたろぉ?あんなに魂が震える熱い戦いは久々だったぜぇ?わはははははっ!!!」

 

「バッカス?」

 

グランの前で高笑いする男にエルザが声をかける。・・・・どうやら知り合いらしい。

 

「よぉう、エルザじゃねぇか!ヒック!相変わらず良い女だねぇ」

 

「久しぶりだな」

 

「・・・・お知り合い?」

 

「昔な」

 

「7年も姿くらませてたんだって?」

 

「そうだな。お前は大魔闘演武に参加していないようだが」

 

「わはははは!!今回は若ェ連中に任せておこうと思ったんだけどよ、ウォークライのザマを見ちゃ黙ってられねぇのが男の魂ってモンよ

 

リザーブメンバー枠を使って、オレが入る事になった・・・ウィッ・・魂が震えてくらァ・・ヒックッ!

 

「・・・・ッッ!」

 

「・・・・えー、めんどくさそう」

 

「明日以降ぶつかる事があったら、いつかの決着をつけてぇな。お前とも戦ってみてぇよな、グラン。魂はいつでも…ワイルドォォォォ?」

 

「・・・・フォー」 「・・・・フォー?」

 

エルザが小さく応え、グランが疑問系で応えた。

 

「ノリ悪ィよエルザァ、グラン!!わはははははっ!!」

 

ズテーーーン!! ゴシャッ!! ガラガラーーンッ!!「わはははッ!!」 ガシャーーンッ!!

 

高笑いしながら出て行き、そして色々とぶつかりながら帰っていくバッカス。

 

「・・・・酔っ払ってっけど、アホみたいに強いな、あのバッカス」

 

「ああ、その通りだ」

 

「何なの、アイツ?」

 

四つ首の猟犬(クワトロケルベロス)のS級にあたる男。奴とは仕事先でぶつかる事が多くてな…その強さはよく知っている」

 

「・・・・うわぁ」

 

酔いの鷹、酔・劈掛掌のバッカス・・・・何度か戦った事があるが、決着は付かなかった」

 

「エルザと…互角!?」

 

「・・・・あんな酔っ払いなのにな」

 

「なーに、昔の話だろ?今のエルザが負けるわけねぇ!」

 

「エルザが戦う前提なのか?」

 

「オレがやっへもいいへど」

 

「・・・・お前らいつの間に喧嘩してたんだよ」

 

まさかの実力者の登場に一同に緊張がはしる。・・・・何はともあれ、このまま夜が明けていった。

 

 

 

あ、ちなみにブラジャーはちゃんと返してもらったぞ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大魔闘演武、二日目の競技パート・・・・戦車(チャリオット)

 

『この競技は、連結された戦車の上から落ちないようにゴールを目指すというものです』

 

『ただス普通のレースじゃないんだよなァ』

 

『COOL !COOL !!COOL !!!』

 

『足元の戦車は常に動いている為、一瞬の気の緩みがミスへとつながります、クロッカスの観光名所を巡り、ゴールであるここドムス・フラウに一番に到着するのはどのチームか!?』

 

早い話、走る戦車の上を皆で走って競争する・・・・という事だ。・・・・そして妖精の尻尾A、 Bから出ているのは・・・・

 

『それにしてもヤジマさん、こんな展開誰が予想できたでしょうか?』

 

『ウ~~ム』

 

「・・・・なんでガジル出したよ?」

 

「「火竜が出るならオレだ!!」って言って聞かなかったのよ」

 

「・・・・まぁ、それはしょうがねぇが。」

 

『なんと!! 先頭より遥か後方、妖精の尻尾A、ナツがグロッキー状態です!!それだけではありません。そのすぐ近くで妖精の尻尾 Bガジルと剣咬の虎スティングまでもグロッキー』

 

物凄くグロッキーな光景だ・・・・乗ってないのに、一緒になって酔いそうになるグラン。

 

『これは一体どういう事でしょう、ヤジマさん?』

 

『3人に共通する何かがあるのかねぇ』

 

『COOL !!』

 

『あの・・・・ジェイソンさん、うるさいです』

 

『乗り物に弱ェのは…火竜とグランの…アレだろ…』

 

「どうなってる?何でガジルが」

 

「ナツのキャラ取らないでよね」

 

「セイバーの人まで・・・・」

 

三人が後ろでヘロヘロになりながら進んでいく中、前の方ではどんどんと他のギルドがゴールしていった。

 

やはり驚かされたのは、四つ首の猟犬のバッカスだ。たったの一踏みで戦車を崩壊させ、そのまま一位でゴールしていった。あの男と戦うとなると・・・・とても骨が折れそうだ。

 

そして二位に大鴉の尻尾、三位に人魚の踵、四位に蛇姫の鱗、五位に青い天馬がゴールしていった。

 

『残るは最下位争いの3人ですが…』

 

『おぼ・・・・おぼぼ』

 

『バ、バカな…オレは乗り物など平気…だった、うぷっ』

 

『じゃあ…うぷっ・・・・やっとなれたんだな、本物の滅竜魔導士に。おめでとう、新入り』

 

『ぬぐっ・・・・テメェっ!!』

 

ガジル渾身のタックルがスティングと・・・・ついでにナツを巻き込む。

 

『おばっ!?』

 

『うぼっ!?』

 

『かはぁっ、力が出ねぇ…!』

 

そりゃそんだけ酔ってりゃそうだろうよ。

 

「滅竜魔導士って、みんな乗り物に弱いの?」

 

「・・・・ウェンディは弱くないが、オレは弱いぞ」

 

「もしかしてラクサスも?」

 

「他の奴等には黙っとけよ」

 

「もうバレバレだと思うけど」

 

「同意・・・・にしても、頑張るなぁあの二人」

 

『うおぉぉぉぉおお!!! 前へ──進む!!』

 

例え乗り物に酔って力が出せずとも・・・・ナツとガジルはに諦めなかった。

 

雄叫びを上げながら、少しずつ、ゆっくりと、一歩ずつ、前へ進んでいく

 

『カッコ悪ぃ、力も出せないのにマジになっちゃってさ』

 

『進むぅぅぅぅ!!!!』

 

『いいよ…くれてやるよこの勝負。オレたちはこの後も勝ち続ける。たかが1点2点いらねーっての』

 

『その1点に泣くなよボウズ』

 

ガジルが後ろを振り向き、獰猛な笑みをスティングに見せ、また前に進んでいく。

 

『オオオオオオオっ!!』

 

『ぬがああああああっ!!』

 

『・・・・1つだけ聞かせてくんねーかな?何で大会に参加したの?アンタら。昔の妖精の尻尾からは想像できねーんだわ。ギルドの強さとか、世間体的なモノ気にするとか。オレの知ってる妖精の尻尾はさ、もっと……こうマイペースっつーか、他からどう思われようが気にしねーつーか』

 

『仲間の為だ』

 

スティングからの疑問に、たった一言で答えるナツ。その間も前に進みながら、続けていく。

 

『7年も・・・・ずっと・・・・俺達を待っていた・・・・どんなに苦しくても・・・・悲しくても・・・・馬鹿にされても耐えて耐えて・・・・ギルドを守ってきた・・・・仲間の為に、俺達は見せてやるんだ

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)が歩き続けた証を!!!!だから前に進むんだ!!!!

 

そして高らかに吠えた。今まで頑張ってくれた仲間のために、戦っているのだと。

 

スティングは目を見開いたままなにも言わない・・・・いや、何も言えない。

 

妖精の尻尾のメンバーは、皆涙した。

 

その強い想いと凄まじい執念のお陰で、ナツとガジルは、最後までゴールに辿り着いた。

 

『ゴォ――――ル!!妖精の尻尾A、ナツ6位!!2P!!』

 

「ポイント初ゲット…」

 

『妖精の尻尾B、ガジル7位!!1P!!』

 

「ギヒッ…」

 

『なお、剣咬の虎、スティングはリタイア。0Pです!』

 

「・・・・ナツ達のおかげかわからんが、観客の見る目が変わったな」

 

「俺たちも、ナツとガジルに続くぞ」

 

「えぇ、そうね」

 

「ジュビアも頑張ります!!」

 

競技パートが終わり、今の順位は

 

一位 大鴉の尻尾 26P 二位 剣咬の虎 20P 三位 青い天馬 17P 四位 蛇姫の鱗 15P 五位 四つ首の猟犬 12P 六位 人魚の踵 9P 七位 妖精の尻尾 B 7P 八位 妖精の尻尾A 2P

 

となった。

 

結果だけ見れば、一日目よりも低いが・・・・観客からの視線は変わっていった。

 

馬鹿にするのではなく・・・・彼らを讃えるものがふえていったのだ。

 

さぁ・・・・ここから始まるぞ。妖精達の、大逆転劇が!!!

 

 

 

 

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