FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜 作:紅蓮大地
「おおお・・・・おおお・・・・」
「ナツ……大丈夫ですか?」
「何の心配もいらないよ、ただの乗り物酔いじゃないか。」
「・・・・ウェンディは」
「もうだいぶ回復してきたよ。」
「・・・・シャルルは元気になったようだな」
「えぇ。」
戦車の後、ナツはひどい乗り物酔いとなり、医務室で横になっている。そこにナツとウェンディの様子を見にルーシィとグラン・・・・まぁグランはどちらかと言えばウェンディとシャルルの見舞いだが・・・・。
「みんな待ってるから、あたし行くね?グランは?」
「・・・・もうちょいいるよ。先戻ってろ」
「了解!」
もうすぐ試合開始のためにルーシィは医務室から出ていくが、グランは少し残ると言っていた。
「・・・・まだ何かあんのかい。まさかずっといるとか言わないよね?」
「・・・・いや、アンタに用はねぇが・・・・シャルル」
「・・・・何よ」
「なんか、隠してんだろ?」
グランが残ったのはそれが理由・・・・シャルルは起きてから、何か自分達に隠している事があると、直感的に感じていたのだ。
「・・・・別に、何も隠してないわよ」
「・・・・ふーん」
「全く、そんな事を気にするくらいなら、もっと大会に集中しなさい!!」
「え、ごめんなさい」
割と理不尽に怒られたのにすぐ謝るグラン。
「・・・・んじゃ、まぁなんかあったら相談しろよ?ウェンディの事、よろしくな」
「・・・・えぇ、任せなさい」
グランはそれ以上何も聞かず、医務室を後にする。
「・・・・・・・・・・・・あ"ぁ”?」
医務室のを後にしたグランは、チームのところに戻る直前に、ぐるりと首を回し医務室の方向を見た。そして、そのままチームの元には戻らずに走り出す。
どこだ?どこだ?・・・・・・・・・・・・いた。
そこにはウェンディとシャルルとポーリュシカを攫ったと思われる怪しい四人組とそれを追っているナツがいた。
そしてその四人組の前へ、跳び上がって前に出る。
「ひぃぃっ!!?」
「こ、こいつって!!?」
「・・・・ウェンディとシャルルをどこに連れて行くつもりだ、あ"ぁ"?」
「「「「ヒィィィィィィィィィィィッ!」」」」
情けないかな、グランにギロリと睨まれてそのまま失神してしまう四人組・・・・まぁ仕方ないっちゃぁ仕方ないか。
「グランっ!!!」
「よう、ナツ。・・・・こいつら誰だ?」
「しらねぇ。起きたら、ばっちゃんたちがいなくなってた、こいつらの匂いがしたから追ってたんだ。」
「・・・・とりあえずこいつら縛り上げとくか。」
「おう。」
適当な紐を持ってきて、そのまま王国の兵士に引き渡そうとした二人。その時、ちょうど起きたウェンディとシャルルに、反射的に抱きついてしまったグランを鬱陶しそうにするシャルル。・・・・まぁウェンディも満更ではなさそうだったがな。
時は少し遡り、競技パートが終わりバトルパートがスタートして、第二試合・・・・四つ首の猟犬と妖精の尻尾Aとなり、四つ首の猟犬からは・・・・あのバッカス・・・・そしてAチームからはエルフマンが出ることになった。
そして試合が始まるが・・・・流石はエルザと互角だった男・・・・エルフマンの攻撃が全く当たらなかった。膝をつき息を荒げながらも、勝つことを諦めないエルフマン。
その理由として、二つ・・・・一つは妖精の尻尾の勝利のため・・・・もう一つは、バッカスと賭けをしたから・・・・その内容は、美人姉妹を一晩貸すこと・・・・これに漢として憤慨したエルフマン。だからこそ勝たなければならないが、攻撃が全く当たらない。
素早さ系の
バッカスの魔法は手の平に魔力を収束するタイプのわりとオーソドックスな魔法・・・・彼の強さはその魔法を最大限に生かすために身につけた武術にある。
劈掛掌と言われる拳法・・・・そしてさらにその拳法に改良加え、酔・劈掛掌を編み出したこと。
そして、このエルフマンとの戦いでまだ一滴も酒を飲んでいない・・・・つまり、本気ではないという事。
接収がとけ、他に伏せてしまうエルフマン・・・・それでも彼は立ち上がる。そして、まだ自分が勝った時の賭けを言っていないと言い、その賭けの内容を話す。
それは、エルフマンが勝ったらバッカス達のギルド名
それが面白かったのか・・・・とうとうバッカスは酒を飲んで、本気を出した。エルフマンも接収をするが、その一瞬で七発も食らってしまう・・・・だが、ダメージがあったのはバッカスの腕だった。
ビーストソウル・・・・リザードマン。その鱗は硬質で、無数の棘に守られているビースト。
エルフマンの立てた作戦は至極単純・・・・当てられねぇなら当ててもらう。どちらが先にぶっ壊れるかの意地のぶつかり合いだ。
バッカスの腕は攻撃のたびに傷ついていき、エルフマンの体もボロボロに砕けていく。
攻めるが果てるか・・・・受けるが果てるか
・・・・・・・・そして、両者共に膝をつく。
「ハァー・・・ハァ・・・・ハァー・・・ハァ・・・・ハァー・・・ハァ・・・・ハァー・・・ハァ・・・・」
「ゼェー・・・ハァー・・・ゼェ・・・・はっ・・・・ゼェー・・・ハァー・・・ゼェ・・・・はっ・・・・」
両者共に息切れ状態・・・・もはやどちらが先に倒れてもおかしくない。会場の皆が息を飲んで見守る。
「エルフマン・・・・って・・・・言ったな・・・・」
笑いながら立ち上がったのは・・・・
「わははは……わはははははっ!!」
『立ち上がったのはバッカスー!!』
バッカスだった。バッカスの笑い声が会場中に響く。観客の誰もエルフマンを馬鹿にしない・・・・むしろ、あのバッカスを相手にここまで大健闘した事を、同情に近い目を向けていた。
「お前さァ……
漢だぜ!!!!」
笑い声が止み、その言葉と共に、バッカスはそのまま地面に倒れた。対し、エルフマンは膝をついてはいるものの、未だその背を立てていた。
『ダウーン!!バッカスダウーン!!勝者エルフマン!妖精の尻尾A10p獲得!!これで12pとなりました!!』
「オオオオオオオオオ!!」
『この雄叫びが妖精の尻尾復活の狼煙かーっ!!エルフマン!強敵相手に大金星ー!!』
『COOL!COOL!COOL!!』
両腕を上げ、雄叫びを上げるエルフマン。その雄叫びは大魔闘演武の全てのものに響きわたった。
「うおっ!すっげぇ歓声!」
「やりましたねエルフマンさん!!」
「・・・・やるなぁ、アイツ。」
と会場の上にいた、ナツとウェンディとグランはエルフマンの勝ちを驚き、喜んでいた。
「ウェンディ、もう大丈夫なの?」
「うん!もう平気、グランディーネもありがとう。」
「だからその呼び方は止めな……それよりも、さっきの連中……」
「大鴉の尻尾」
「・・・・奴等、やる事が卑怯極まりないな。」
「医務室に
「一人い
「ルーシィ……!?」
「・・・・とりあえず、その事は後でみんなで話し合った方が良さそうだ。・・・・んじゃ、オレはそろそろ戻るな。ウェンディ、あまり無理すんなよ?」
「うん!グランも、無茶しないでね」
ここで一旦グランは自分達のチームの元に戻っていった。
「・・・・すまん、遅れた」
「お前今までどこいってたんだよ!!?」
「・・・・ちょっと、道に迷って」
「迷いすぎだ」
あの後、すぐに戻るつもりだったが、自分の居場所もよくわかっていなかったため、だいぶ迷った末にたどり着いたグラン。・・・・方向音痴かこいつ?
「・・・・んで、今試合はどんな・・・・・・・・何やってんの?」
「・・・・見ての通りだが?」
試合は第三試合となり、青い天馬のジェニーと、妖精の尻尾 Bのミラの対決だが・・・・何故かビキニ姿でポージングを取り合っていた。
なんでも、どちらもグラビアアイドルだからグラビアで勝負をつけよう・・・・という話になったらしい・・・・いや、なんでだよ。
「・・・・これ、いいんか?」
「・・・・・・・・・・・・知らん」
「・・・・あ、そう」
それからどんどん変わっていき、だいぶマニアックな感じの衣装にもなっていった。スク水、ビキニニーソ、メガネっ娘、ネコミミ、ボンテージ・・・・両者一歩も引かない戦いとなった。
んで、最後の最後にとんでもない賭けを持ち出した。
「・・・・賭けでヌードって、いいんか?」
「・・・・まぁ、両者が納得してんならいいんじゃねぇか」
そして最後のお題は戦闘形態・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・で、結局
『勝者、ミラジェーン!!!妖精の尻尾 B 10P獲得ーーーー!!』
「・・・・ミラさんが勝ったな・・・・あれが“魔人ミラジェーン”か」
「分かったか?アイツは怒らせちゃいけねぇ奴なんだ」
「やりましたね!ジュビア達、これで17Pです!!」
・・・・まぁ何はともあれ次で二日目最後の試合。
最後は人魚の踵のカグラ・ミカヅチと剣咬の虎のユキノ・アグリア・・・・・・・・勝者は、カグラ。
これで今日一日、剣咬の虎は1ポイントも取らずに終わってしまった。
「・・・・まさか星霊魔導士だったとはな、あのユキノっての」
「にしても、あの女剣士強すぎるんじゃねぇか?」
「・・・・んー?なんかどっかで見た事あんだけど・・・・なんだったかな〜?」
・・・・少々気になることもあるようだが、これで二日目が終了した。只今の順位は
一位 大鴉の尻尾 36P 二位 剣咬の虎 20P 三位 人魚の踵 19P 四位 青い天馬 17P 四位 妖精の尻尾 B 17P 六位 蛇姫の鱗 15P 七位 四つ首の仔犬 12P 八位 妖精の尻尾A 12P
となった。・・・・さてさて、明日からどうなることやら。