FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜   作:紅蓮大地

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第三十四話 四日目 海戦

 

【大魔闘演武四日目 競技パート 海戦(ナバルバトル) 各チーム一名

 

球状の水中闘技場から外に出てしまったら負け。最後まで残った者が勝者である。

 

ただし、最後に二人だけ残った時に特殊ルールが追加される。

 

五分間ルール。最後の二人になってから五分の間に場外に出てしまった方は最下位となる】

 

 

『さぁ始まりました。四日目競技パート。』

 

『水中相撲といったトコかね。』

 

『楽しみですね、ありがとうございます。』

 

各チームそれぞれ、蛇姫からはシェリア、天馬からはジェニー、人魚からはリズリー、妖精からはそれぞれルーシィとジュビア・・・・そして

 

「・・・・水中なら、ジュビアの独壇場だとは思うが」

 

「あぁ・・・・問題は奴の実力だな」

 

『出ました!ミネルバー!!この大歓声ーっ!さらにリザーブ枠としてあのガイヤもいるとのことです!!』

 

『剣咬の虎の最強の六人が揃った訳だね。』

 

『ありがとうございます!!』

 

剣咬からは、最強の6人が一人、ミネルバ。そしてリザーブ枠に、グランの咆哮を止めた少女もいた。

 

「・・・・何もなけりゃいいがな」

 

『ルールは簡単!水中から出たら負け!!海戦開始です!!』

 

『早速だけど……みんなごめんね!開け!宝瓶宮の扉!!

 

アクエリアス!!』

 

『オォオオオオ!!水中は私の庭よォ!!』

 

『させない!!水流台風(ウォーターサイクロン)!!』

 

開始早々に、ルーシィがアクエリアスを呼び出し、ジュビアがそれに応戦する。

 

『ジュビア!!』

 

『恋敵!!』

 

『なんだいこれは……!』

 

『互角!?』

 

『だったら今の内に……まず1人!!』

 

『ワイルドォ!!』

 

『四つ首の仔犬、脱落ーーーっ!!』

 

『そのあいだに貴方も!!』

 

『ぽっちりなめちゃいけないよ!!』

 

「・・・・中々にすごい戦いになったが・・・・アクエリアスどこいった?」

 

「んー、多分デートじゃない?」

 

「・・・・デートて・・・・まぁいいや。その隙ついてジュビアがやってるっぽいし」

 

グランが言うように、ジュビアはアクエリアスがいなくなった隙を突いて、ルーシィを吹き飛ばす。

 

『バルゴ!アリエス!!』

 

『セクシーガードです!姫!』

 

『モコモコでスミマセ〜ン』

 

『水中の激戦が続いています!!頑張れっ!シェリアたん!妖精の尻尾Aよ!何故ウェンディたんを出さなかったのか!!』

 

『うるさい!!』

 

「・・・・・・・・やっぱあの実況沈めといた方がいいと思う。」

 

「落ち着けよ。お前もアレとそう変わらん」

 

「・・・・ふざけんな錆鉄」

 

「誰が錆鉄だクラァ!!?」

 

「おっ?」

 

『全員まとめて倒します!水中でジュビアに勝てるものなどいない!!第二魔法源の解放により身につけた新必殺技!届け!愛の翼!!グレイ様ラブ!!』

 

ガジルとグランがどうでもいい事で睨み合ってる中、ジュビアは第二魔法源が解放された事で編み出した必殺技を繰り出す。

 

ハートマークを撒き散らしながら、強大な水流を起こす。名前はふざけているが、ルーシィとミネルバ以外を全員場外に叩き出した。

 

『なんと!ジュビアがまとめて3人も倒してしまったー!!水中戦では無敵の強さだジュビアー!!』

 

「・・・・すごいはすごいが、色んな意味でグレイが可哀想だな」

 

「ぐっ・・・・・・・・うぉっ・・・・・・・・」

 

「それはいいけど、そろそろガジルを離してあげてね?でもこれで・・・・」

 

『え?』

 

グランがガジルの首を絞めながら感心しつつ引いていると、ジュビアは何故か水球の外に出てしまっていた。

 

『大活躍でしたが残念!場外!!しかしそれでも3位!6pです!残るはミネルバとルーシィの二人のみ!さぁ……勝つのはどっちだ!剣咬の虎か、妖精の尻尾か。ここで5分間ルールの適用です。今から5分間の間に場外となった者は最下位となってしまいます。』

 

『何のためのルールかね?』

 

『最後まで緊張感を持って見るためですよ!ありがとうございます!』

 

「・・・・あいつの魔法が何かはしらねぇが・・・・アレなら全員一瞬で場外にできただろ」

 

「・・・・嫌な予感がするわ」

 

『妾の魔法なら、一瞬で場外にすることも出来るが……それでは興が削がれるというもの。耐えてみよ、妖精の尻尾……!』

 

『きゃあっ!?』

 

「何アレ!?」

 

「・・・・熱か?」

 

『うああっ!!』

 

「ルーシィ!!」

 

「何だ、アイツの魔法は!!」

 

『今度は重い……鉛のような……』

 

熱の次は鉛・・・・一体彼女の魔法の正体は何なのか。

 

『やられてばかりじゃいられない・・・・っ!?あれっ!?私の鍵が……!?』

 

ルーシィもやられっぱなしではいられず、星霊を呼び出し反撃しようとするが、その鍵はいつの間にかミネルバが手に持っていた。

 

『きゃあああ!!』

 

『ルーシィ!このまま場外に出ると最下位だー!!』

 

『んんん・・・・んっ!!』

 

吹き飛ばされたルーシィだったが、水球ギリギリでなんとか止まった。

 

だが、その直後にまたミネルバの攻撃が襲いかかる。

 

『あたしは……どんな攻撃も耐えてみせる……!』

 

時間がどんどんとすぎていく中、ミネルバの魔法によって、一方的に傷ついていくルーシィ。鍵も取られ、水中では鞭も思うように扱えない。

 

だが、それでも決してあきらめてはいなかった。

 

『そろそろ場外に出してやろうか……』

 

『こんな所で負けたら……ここまで繋いでくれたみんなに合わせる顔がない……!あたしは、みんなの気持ちを裏切れない。だから絶対に諦めないんだ。』

 

ルーシィを場外に出そうとしたミネルバだったが、なぜかその手を止める。

 

『ど・・・・どうしたのでしょう?ミネルバの攻撃が止まった。そのまま時計は5分経過!後は順位をつけるだけとなったー!!』

 

だが、5分が過ぎた直後

 

『ああああ!!』

 

今までとは比にならないほどの攻撃がルーシィを襲う。

 

『頭が高いぞ!!!妖精の尻尾!!!我々をなんと心得るか!!我らこそ天下一のギルド!!剣咬の虎(セイバートゥース)ぞ!!』

 

『きゃあああ!!』

 

そして吹き飛ばされるルーシィ。・・・・このまま場外かと思われた・・・・だが。

 

『これは流石に場外・・・・・・・・消えた!?』

 

『ああああああああっ!!?』

 

『場外へ吹っ飛ばされたルーシィ!何故かミネルバの前にー!!』

 

何が彼女の琴線に触れたのか、それは分からない。だが、彼女に取ってルーシィの言葉それほど面白くないものだったのだろう。

 

「・・・・・・・・・・・・あのクソ女、わざわざ痛めつけるために戻してんのか!!?」

 

「そんなっ!!?」

 

「もう勝負はついてんだろ・・・・」

 

この蛮行に妖精の尻尾のメンバー達は全員、憤慨して剣咬の虎を睨みつけた。

 

だが、奴らはただただ笑っているだけだった。

 

『こ、ここでレフリーストップ!競技終了!!勝者ミネルバ!!剣咬の虎やはり強し!!ルーシィ・・・・さっきから動いていませんが、大丈夫でしょうか!?』

 

首を掴み、水球の外へ出すミネルバ。

 

「ルーシィ!!」

 

Aチームが飛び出し、ルーシィを受け止める。

 

「何て事するんだコノヤロウ!!」

 

「大丈夫か!?しっかりしろ!!」

 

ミネルバ以外が、ルーシィに駆け寄る。シェリアとウェンディが治療に回る。

 

「その目は何か?妾はルールに則り、競技を行なったまでよ。むしろ感謝して欲しいものだ。2位にしてやったのだ……そんな使えぬクズの娘を。」

 

その言葉を聞き、ナツが殴りかかろうとするが・・・・・・・その前に、とてつもない魔力がこの場の全員を襲う。

 

その魔力の影響で、大地が震えていく。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・潰ス」

 

「待て、落ち着けグラン!!」

 

周りの静止の声も聞かず、ミネルバへと歩みを進めていく、グラン。そのミネルバの前に他の剣咬の虎のメンバーと・・・・件のガイヤの姿も現れる。

 

『おーっとこれは……両チーム一触即発かー!?』

 

「・・・・・・・・どけ」

 

「いや〜、ダメでしょ?今どいたら多分ミネルバさん・・・・死んじゃうかもだし」

 

グランとガイヤの魔力がぶつかり合う・・・・・・・・その凄まじいぶつかり合いで、他のメンバーは近寄ろうにも近寄れなかった。

 

「・・・・随分と怒ってるね?そんなにあの娘が大事だった?」

 

「・・・・仲間が大事なんだよ。・・・・・・・・それを悪戯に傷つけるやつが大っ嫌いなだけだ」

 

「・・・・ん〜、分かった!じゃあボクが相手してあげるよ!!」

 

「・・・・はぁ?」

 

「ね、ね。マトー君」

 

「か、カボ!?な、何でしょうか?カボ」

 

いきなり話をかけられて少し動揺するマトー君。そんな彼の様子を無視してガイヤはある提案をする。

 

「今日、この後のバトルパートの後・・・・ボク達剣咬の虎と妖精の尻尾・・・・まぁつまりボクとグランで戦う場を作ってもいい?」

 

「・・・・あ?」

 

「ど、どう言う事でしょうか?カボ」

 

ガイヤからの提案に、いまいちよく分かっていない・・・・それはこの場の全員が言える事だが。

 

「いわゆるエキシビジョンマッチって事!!ほら、この後のタッグバトルで、もし万が一にも妖精の尻尾が勝ったとしても・・・・それでも怒りが収まらないこともあるかもじゃん?だから、ボクとグランが戦って、それを抑えようって言うこと・・・・お分かり?」

 

「・・・・か、カボ。言いたい事は、なんとなく」

 

「じゃぁ、決まり!!あとはよろしくね?じゃあみんな行こうーーっ!!」

 

そのままメンバーを引き連れて戻っていくガイヤ。妖精の尻尾のメンバー達は、それを睨みながら、その場を離れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わって、医務室。そこではルーシィが眠っており、A、B両チームがいた。

 

「ウェンディのおかげで命に別状はないよ。」

 

「いいえ、シェリアの応急処置が良かったんです。」

 

「あいつら……!」

 

「言いてぇことはわかっている……」

 

「・・・・あのクソ女が」

 

「う……」

 

「ルーシィ!」

 

「みんな……ごめん……」

 

目を覚ましたルーシィがはなったのは謝罪の言葉だった。

 

「また・・・・やっちゃった。」

 

「何言ってんだ2位だぞ?8pだ。」

 

「あぁ、よくやった。」

 

「か、鍵……」

 

「ここにあるよ。」

 

「良かった……ありがとう……」

 

ハッピーから鍵を受け取り、安心したルーシィは眠りにつく。

 

「眠っちゃったみたいね……」

 

「・・・・だが、奴らは許さん」

 

「剣咬の虎・・・・」

 

「気に入らねぇな」

 

「AチームBチーム全員集まっとったか。丁度よかった。」

 

「マスター」

 

「これが吉と出るか凶と出るか……たった今AB両チームの統合命令が運営側から言い渡された。」

 

「何!?」

 

「ABチーム統合だと?」

 

「・・・・大鴉がいなくなったからか?」

 

「そうじゃ、奴らがおらんくなったから、バトルパートの組み合わせが奇数では困るという事じゃ。なので両チームを一つにして新規五人でチームを再編成しろと・・・・な」

 

「点数はどうなるの?」

 

「低い方に準ずるらしい・・・・つまりAチームの35pじゃな。」

 

「ひどいね、それ」

 

中々にひどいが、運営側が決めた事だから仕方ない・・・・と一応納得していた。

 

「それとグラン・・・・主と剣咬のとこの娘とのエキシビジョンマッチをやる事が決定した」

 

「・・・・アレマジでやんのかよ。」

 

「ああ、今日のバトルパートの後にやるらしい。それもあってか、お主はリザーブ枠として決定しておる」

 

「・・・・まぁそこはいいや・・・・・・・・・・・・潰ス」

 

「・・・・こ、殺すなよ?・・・・けどよ、リザーブがグランに決まったにしても、今から五人決めても残る種目はこれからやるタッグバトルだけなんだろ?」

 

「いいや・・・・明日の休みを挟んで最終日五人全員参加の戦いがあるはず。慎重に選んだ方がいいよ。」

 

「俺は絶対にルーシィの敵を取る!仲間を笑われた!!俺は奴らを許さねぇ!!」

 

「・・・・激しく同意だ。・・・・この鬱憤はあの小娘で思う存分発散させてもらう」

 

こうして、四日目のバトルパート、タッグバトル・・・・そして、グランとガイヤのエキシビジョンマッチが始まる。

 

 

 

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