FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜   作:紅蓮大地

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ここで一つのお知らせ・・・・大魔闘演武の最終日は原作とほぼ一緒なので、ここからしばらくはグラン達メインとなります。


第三十八話 投獄と脱獄・・・・そして罠

 

前回、色々あってフィオーレ王国の国防大臣に捕まってしまったルーシィとユキノ・・・・そして何故かグラン。

 

そして現在牢屋に囚われていた。

 

「・・・・まさかこんな事になってしまうなんて」

 

「・・・・本当にね」

 

「・・・・もう、何なのよ」

 

「・・・・すみません。私は・・・・本当に、不幸を呼ぶ・・・・」

 

「何言ってんの?落ち込むヒマがあったら脱出方法考えよっ!」

 

「・・・・ルーシィ様」

 

「・・・・というわけでやっちゃってグラン!!」

 

と、ルーシィはいい笑顔でグランへと声をかける。最初からグラン頼りだったらしい。まぁ確かに、グランならこんな牢屋はおろか例え怪物用の拘束具だろうがぶっ壊せる。・・・・普段であればの話だが。

 

「・・・・よし任せろ・・・・って言いたいが、今は無理だ」

 

「・・・・・・・・え?」

 

「あのな、そもそもの話・・・・俺が捕まってておかしいと思わなかったのか?」

 

・・・・まぁ、そりゃそうだ。確かにあの時は近くにエクリプスがあって魔法が使えなかったとしても、たかが王国兵如きに捕まるはずがない・・・・のだが

 

「・・・・ただ・・・・ちょっと今、力がでねぇんだよ。魔法もうまく使えねぇし。」

 

「・・・・・・・・・・・・えぇ!!?」

 

まさかの事実に飛び上がって驚く。

 

「・・・・炎神の魔法を体に沈めてから・・・・なんつうか、体の調子がおかしいんだよな。力がぜんぜん入んねぇし、魔力もうまく操れねぇし・・・・中々馴染まねぇんだよな」

 

「・・・・あれ?でも確かアンタって、大地の魔力があれば大丈夫・・・・的な事言ってなかった?」

 

大地の滅竜魔導士であるグラン・・・・確かに、大地から微量であるが魔力を常に頂いている。・・・・のだが

 

「・・・・まぁそうなんだが・・・・まだ大地の魔力とうまく繋がらねぇんだわ。・・・・炎神の魔力が混ざり合ったからか、俺の地竜の魔力を大地がまだ認識できてねぇみてぇだからな。・・・・だから今は無理だ」

 

「まぁ・・・・しょうがないから別の方法探さないとね!!」

 

そんな話を聞いても、割とポジティブになれるルーシィは素直にすごいと思うよ。

 

「・・・・本当にすみません」

 

「アンタのせいじゃないって・・・・あたしもあんたも・・・・ついでにグランも、王国の内ゲバに巻き込まれただけだし」

 

「・・・・そこでなんで俺も捕まったのかわっかんねぇんだけど?」

 

「アンタ放置してたら危険だと思ったんじゃないの?」

 

「・・・・心外な」

 

まぁ、そうだったとしたら正しい判断だ。

 

「・・・・それにしても、エクリプス計画ってのを実行すべきなのかな。ハッキリ言ってどっちが正しいか、あたしにはわからないよ」

 

「・・・・この場合は、どっちも正しい・・・・が、正解になるかもな。時間を狂わせてでも、ゼレフを討ちたい団長・・・・時間を狂わせる事で歴史がぶっ壊れちまうかもしれない危険性を考え、強硬手段を取っちまう国防大臣・・・・どっちも間違いと言えば間違いだし、正しいと言えば正しいからな。難しいところだ」

 

「・・・・私は、実行するべきだと思います」

 

「・・・・」

 

「・・・・なんか理由でもあんのか?」

 

「・・・・私には姉がいたんです。ソラノという名前でした。私は何をやってもドジばっかりして、いつも両親に怒られていました。でも、姉はそんな私をいつでもかばってくれた。

 

『ユキノは悪くないゾ』

 

優しくて・・綺麗で・・・・私は姉が大好きだった。だけど、ある日ゼレフを盲信する集団に両親は殺され、姉は連れていかれてしまいました。私は命からがら逃げ出す事しか出来ませんでした。・・・・その後の姉の生死は不明です。・・・・エクリプスを使えばゼレフを倒せます。この世界にゼレフがいなければ姉は・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・そうか(・・・・なんかどっかで聞いたことのあるような語尾の奴だな・・・・・・・・・・・・気のせいだよな、うん)」

 

それ以上は何も聞かずにいた。

 

「・・・・んで、お前ここで何してんの?」

 

「えっ?」

 

「・・・・?」

 

と、いきなり誰もいない場所に話しかけるグラン。・・・・と、そこに少しずつ影が現れ・・・・とある少女が出てきた。

 

「・・・・あ、あはは〜。ど、どうも〜」

 

「えぇ!!?あ、アンタって確か!!?」

 

「・・・・ガイヤ様!?」

 

「・・・・なんでここにいんだよ、お前」

 

そう、牢屋にはもう一人いた・・・・それはグランとエキシビジョンマッチで戦った剣咬の虎のガイヤだった。

 

「・・・・え〜、まぁあの後色々あってね・・・・あの髭面・・・・じゃなくてマスターに・・・・貴様など剣咬の虎にいる価値もない!!・・・・って言われたから・・・・じゃあお望み通りやめてやんよ!!・・・・って勢いでセイバーの紋章のある部分の皮膚をちぎってぶん投げてそのまま出てきちゃった!」

 

テヘペロッ!ってな感じで軽く言うガイヤ。

 

「皮膚をちぎったって・・・・大丈夫なのアンタ!?」

 

「え?別に・・・・魔力で地に変えれば魔力を込めれば治るし・・・・ねぇ?」

 

「・・・・まぁ、皮膚ぐらいならすぐ再生するし・・・・ってかお前今剣咬の虎じゃねぇのかよ」

 

「・・・・・・・・まぁ、そんなとこ。・・・・それで、まぁ・・・・その・・・・・・・・え〜っと」

 

大地系スレイヤーあるあるを言ってる最中、何故か口籠るガイヤ。

 

「・・・・なんだ?」

 

「・・・・その・・・・あれだよ・・・・・・・・ユキノが・・・・どうなってたのか気になって」

 

「・・・・私が?」

 

「・・・・ほぉ〜ん」

 

「・・・・何だよ、その顔?ボクなんかおかしい事言った?」

 

「・・・・別に」

 

「・・・・・・・・まぁ、それで・・・・あの後どうなったか、色々聴きまくって・・・・王国の臨時軍曹になったって兵隊が言ってたから会いに行こうとして・・・・邪魔されまして・・・・えーっと・・・・・・・・・・・・ね?」

 

「・・・・兵隊やったんか?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・てへっ」

 

ようは、セイバー辞めたし、実はどうなったか気になってたユキノに会いに行こうとしたが、兵隊に邪魔されたから、つい手が出てしまったため、牢屋に入れられた・・・・と。

 

「私の為に・・・・そんな」

 

「・・・・だって・・・・割と仲良かったし・・・・さよなら言えてなかったし・・・・」

 

「・・・・ガイヤ様」

 

試合の時の堂々とした態度は何処へやら。めちゃくちゃ縮こまって喋るガイヤと、少し嬉しそうなユキノ。

 

(・・・・なんやかんやで仲はよかったっぽいな)ボソボソッ

 

(ねっ・・・・なんか安心した)ボソボソッ

 

(・・・・まぁだからって堂々と兵隊をぶっ潰すのはどうかと思うがな)ボソボソッ

 

(いや、あんたも似たような感じでしょ?)ボソボソッ

 

まぁそんなこんながあり、牢屋にガイヤもプラスされた。・・・・なんでおんなじ所に?ってツッコミはなしだ!!ご都合主義ってやつだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからまぁ、時間が過ぎて恐らく大魔闘演武の最終日の種目が始まった頃、ルーシィ達はベットで横になり、グランは壁際に座っていた。あれからグランが、今はうまく魔法が使えないと言うのを知ると、今なら勝てる!!と思ったガイヤが襲いかかってくるが、軽くいなすというのを繰り返していた。

 

・・・・そして

 

「ルーシィ!」

 

「グラン!」

 

「っ!!ナツ!ウェンディにミラさんも!」

 

「・・・・何してんの?」

 

「しー」

 

「も"め"ん"」

 

「オイラ達もいるよ」

 

「というかアンタもいたのね」

 

「・・・・いや〜、妖精さん達はなんていうか・・・・すごいなぁ」

 

「どうやってここに…」

 

「いいから下がってろ」

 

「・・・・いや、いい。俺がやる」

 

少し困惑気味なガイヤとユキノを他所にナツが牢屋の鉄格子を掴み壊そうとしたが、それを止めるグラン。

 

少し不思議に思うのも束の間、グランは立ち上がり少し力を込め腕を開くと、たちまちに拘束具が破壊される。その光景にガイヤとユキノが驚く中、そのまま鉄格子の前に行き鉄格子をぐしゃぐしゃの鉄塊に変えた。

 

「・・・・あー、きつかった」

 

「大丈夫?グラン?」

 

「全く、アンタまで捕まっちゃうなんてね」

 

「・・・・それは面目無い」

 

「はい、着替え持って来たわよ」

 

「ありがとう、みんな」

 

「はい、グランも。ユキノさんのもありますよ」

 

「悪いけど、アンタのはないわよ」

 

「わ、私は結構です・・・・え?あの・・・・」

 

「ねぇ、すっごい平然としてるけど、今グラン拘束具をバーンッ!ってやったと思ったら、鉄格子ぐしゃぁ!!ってしたんだけど?おかしくない?おかしいよね?あれ?ボクらがおかしい?」

 

妖精の尻尾のメンバー・・・・特にウェンディとシャルルはこの程度では驚かなくなっているが、先程までずっと拘束されていたのに、その拘束具と鉄格子を難なく破壊できたグランに驚愕の眼差しを送る元剣咬の虎の二人。

 

「あとはどうやって脱出するかね」

 

「できることなら、誰にも見つからずに城を出たいな」

 

「ちょっと待って、鍵を取られたままなの!探さなきゃ!」

 

「・・・・なーんか嫌な予感が」

 

「え?」

 

ガコココココココンッ!!

 

と、どう脱出するか、どう鍵を探すか考えている中・・・・突然床が縦に割れた。

 

「なっ!?」

 

「地面が!!」

 

「・・・・正確には床な」

 

「言ってる場合!!?」

 

そしてグラン達は何も出来ず、ただ重力に従って下に落ちていった。

 

「着替え中なんですけどーーーーーーー!?」「わーーーーー!!?」「きゃーーーーー!!?」「ひぇーーーーー!?」「やーーーーーーーん!!?」「・・・・ウェンディ、シャルル、捕まっとけ」「あ、ありがとーーーーーー!!?」「でもおちてんのよねーーーーーー!!?」

 

悲鳴を上げながら下へ下へと落下していって、恐らく城の地下へと落ちていった。

 

ナツやルーシィ、ガイヤとシャルル以外の二人はナツを一番下にして地面に積み重なり、グランとウェンディとシャルル・・・・近くにいたからついでという事でユキノは、グランに抱えられながら無事に降り立つ。

 

「・・・・無事か?」

 

「あ、ありがと、グラン」

 

「全く、なんなのよ、もう!」

 

「わ、私まで、ありがとうございます」

 

「ん、気にすんな・・・・・・・・そっちも無事だな」

 

「だから私らはついでか!!!?」

 

「ボクらの扱い酷くない!!?」

 

飛び上がり文句をいうルーシィとガイヤ。そんなこと言ってもしょうがない。それがグランだもの。

 

《ようこそ奈落宮へ》

 

「ア?」

 

「誰!?」

 

「・・・・ん?」

 

《見事に罠にかかりましたね》

 

「え?」

 

「罠!?」

 

《辺りを見なさい。ここは死の都、奈落宮。・・・・罪人の行き着く最後の自由。しかしここから出られた者は1人もいない》

 

いきなり誰かの声が聞こえたかと思ったら、空間にある映像が映し出された。そこにいたのは、翡翠色の美しい長い髪をもつ美しい少女がいた。

 

《そこで朽ちていくがよい──賊よ》

 

「誰だアイツ!!!」

 

「姫です、この城の」

 

「お姫様!!ボクとユキノはこの人達と全く関係ありません!!」

 

「・・・・おい」

 

しれっと自分達は関係ないと告げるガイヤに軽く突っ込むグラン。

 

そして姫の映し出された映像はそれだけ告げると消えていった。

 

状況は最悪だ・・・・牢屋から出られたと思ったら、今度は地下の奈落宮という場所に落ちてしまった。・・・・一体この先どうなることやら

 

・・・・まぁグランなら大丈夫か

 

 

 

 





ここで、グランの魔法が使えなかった理由がいまいちよくわっかんねぇって人へ。要するに炎神の魔法が沈んだグランの魔力を受験生・・・・大地の魔力を、受験生がこれから受ける学校と例えると・・・・今のグランの状態は、その学校から合格発表をされるのを待っている受験生で、合格が発表されるまで何もできない状態・・・・的な感じです。なので、合格が発表されしだい、すぐにその学校に通える感じです。・・・・余計分かりにくいか?
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