FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜 作:紅蓮大地
城の地下・・・・奈落宮。グラン達はそこで、王国最強の処刑人、餓狼騎士団と対峙してしまった。
さらに、衝撃のせいでそれぞれがバラバラの場所に飛ばされてしまい、餓狼騎士団の一人一人と対峙することになった。
ナツはリーダーのカマと。リリーは酒瓶を咥えたネッパーと。ミラは、紙吹雪を操るカミカと。ウェンディとガイヤは植物を操るコスモスと対峙していた。
餓狼騎士団全員が処刑人・・・・それぞれが使う魔法は、相手を確実に死に陥れる強力で凶悪な魔法・・・・その魔法を相手に、皆苦戦を強いられていた。
「コイツ・・・・」
「我が狙うは罪人の首のみ」
「おっかねぇ奴だな」
執拗に首を狙ってくるカマ。
「シュワー」
「酸とは厄介な・・・・剣では防ぎきれん」
「溶けろ・・・・溶けろ」
強力な酸の魔法で殺しにかかるネッパー。
「紙吹雪・・・・緑の舞!!」
「う、ぐふっ!?」
「緑の紙は毒の神」
「この人たち・・・・確実に命を狙って」
猛毒の紙吹雪を操るカミカ。
「胞子爆弾、リンカ・レンカ」
「もう!!鬱陶しい!!ウェンディちゃん!大丈夫!?」
「な、なんとか!!」
「その悲鳴も可憐・・・・」
「・・・・あの人、頭大丈夫かな!?」
「さぁ、眠る時間よ・・・・マクラ・カムラ」
「っ!!これは!」
「しまっ・・・・くぅ〜〜Z z z」
「この胞子の睡眠効果により、眠ってしまったら、あなた達は二度と目を覚さない死の魔法」
「ガイヤ・・・・さん・・・・あぅ」
「さぁ眠れ・・・・永遠に」
凶悪な植物を操るコスモス・・・・それぞれに追い詰められていった。
そしてグラン達も・・・・
「地形効果・・・・溶岩帯!!!」
「何か来るわよ!!やっちゃって、グラン!!」
「すみません、お願いします!!」
「・・・・一応言うが、調子はまだ戻ってねぇからな」
などと呑気に話している間に、どんどん地面が変わっていき・・・・燃え盛る溶岩地帯へと変わっていく
「崩れ・・・・!?」
「きゃっ!!?」
「え?あ、おい、ちょっ!?」
立っていた地面が崩れ落ち、ルーシィとユキノとグランは落ちていってしまう。
「ルーシィ!グラン!ユキノ!今行くよ!!」
「待ってなさい!!」
そこにすかさずハッピーとシャルルが助けに行こうとするが・・・・ウオスケに捕まってしまう。
「わっ!!また釣られた!!?」
「私は魚じゃないわよ!!!」
「地形効果・・・・重力帯!!」
「ぐぎゅっ!?・・・・体が・・」
「あうっ!?・・・・重たい・・」
シャルルとハッピーの場所だけ、重力が強い地形に変えて、二人を動かないようにする。・・・・ふざけた見た目と口調の割に中々にエグい魔法を使うなコイツ。
「うぅ・・・・熱・・・・くない?あれ?」
「それに・・・・ぶら下がっているはずなのに・・・・あまり辛くない?」
そう・・・・何故か地面から溶岩に落ちそうになったのにも関わらず、あまり溶岩からの熱気を感じられず、地面ぎりぎりに掴まったはずなのにさほど辛くないのだ。
「・・・・そりゃ、アンタら二人が俺を下にしてるからな」
「え?」
「へ?」
と言われたように下を向くと・・・・溶岩に体を半分ほど浸かってしまっているグランがそこにはいた。
「えぇーーーーっ!?何してんの!?」
「・・・・地面が割れた時にちょうど割れ目に落ちたと思ったら、お前ら二人が続くように落ちてきたから、動くに動けなかったんだよ」
「だ、大丈夫なのですか!?グラン様!!?」
「・・・・ちょっとぬるい」
「ぬるいの!?」
溶岩に浸かっておきながらぬるいと抜かしやがるのかコイツ。・・・・そういや、炎神の炎を食らっても大丈夫だったし、今は体に沈めてるから、耐熱がめっちゃ上がってんのか・・・・だからって溶岩浸かってぬるいとか・・・・。
「え?え?人間って、溶岩の中であんな平然としてられたっけ?」
ほら、処刑人のウオスケも若干引いてるじゃん。
「・・・・とりあえず、上にあげるぞ?」
そう言い、グランは二人を持ち上げ地面に座らせる。そして、何もなかったかのように溶岩の中から上がってくる。・・・・若干服は溶けているもののそれ以外は全くの無傷だった。
「・・・・んー!もうちょい熱くてもよかったな」
「溶岩浸かってそんな事言えるのアンタぐらいだと思うわよ?」
「・・・・・・・・っ!!」
ルーシィはなんか慣れた感じだが、ユキノはもう目を大きく見開いて驚いている。
「え?なんで?なんで普通にしてんの?あれ?」
ウオスケも混乱状態だ。
「・・・・さてと、お前らはシャルルたちを助けて、アルカディオスのとこに行ってろ。そいつに運んでもらってな」
「え?」
「任せてよ。ごめんね、遅くなって」
そこにいたのは、獅子宮のレオこと、ロキだった。その手には奪われたルーシィとユキノの鍵もある。
「ロキ!!」
「獅子宮のレオ・・・・」
「・・・・皆を頼むぞ」
「ああ、君も気をつけて・・・・って、その心配は無用か」
ロキはそのままルーシィとユキノを担ぎアルカディオスの元へ移動する。
「・・・・んじゃ、やるか」
「ア、まずい。地形効果・・重力帯!!」
歩みを始めるグランに対し、近づかせたらヤバいと察知し、その場に先ほどよりも強力な重力を発生させる。
「・・・・軽いな」
「タイ!?」
が、そんなもの関係ないと言わんばかりに普通に歩みを進めるグラン。脚は沈んでいるものの全く影響なく普通に進んでいる。すぐには近づかず・・・・あえてゆっくり歩を進めている。まるで、ウオスケの死刑宣告のように
「地形効果・・渦潮帯!!!」
それでも負けじと、今度は巨大な渦潮を発生させ、歩みを止めようとする・・・・だが
「鬱陶しい・・・・たい!!!」
「タイイィっ!!?」
腕を横に一振りして、渦潮をかき消してしまう。そしてとうとう、ウオスケの元まで着いてしまった。
「・・・・よう」
「タ・・・・・・・・タイ」
そしてそのまま拳を構え、ウオスケに向けてぶん殴る。
リリーvsネッパー
「オラオラどうした?溶かしちまうぞ!!バーンってよォ!!!」
「ガジルと共に修行してきた日々を思い出せ!!鉄の拳!!奴の拳を何度も受け止めてきたこの体!!!その鉄の硬度が誇るのは・・・・己の肉体と精神力!!!」
「何事にも負けぬ鉄の意志!!!」
「なァ!!!?酸を斬ったァ!!?」
ウェンディ&ガイヤvsコスモス
「さあさ、そろそろ可憐に眠りに落ちてしまったかしら?」
「誰が?」
「それはもちろん貴方たち・・・・え?」
「・・・・状態異常耐性付加、リレーゼ」
「え?なんで!!?」
「私に状態異常系の魔法は効きません。」
「実はもう既に状態異常の耐性を付加済みでした!!残念でした〜!」
「な、な!?」
「いきましょう、ガイヤさん!」
「そうだね、今度はボクらの番だ!!」
「私はみんなのサポートがお仕事だけど・・・・戦わなきゃいけない時は・・・・」
「ボク、花は好きだけど、あんまりおいたをする子にはお仕置きが必要だよね?」
「何これ!?風が・・・黒い砂が・・・・私の花が散っていく!!?」
「私は天竜となります!!」
「地神の力・・・・なめないでよ!!」
ミラvsカミカ
「だいぶ苦しそうね・・・・そろそろ死んじゃう?」
「魔法は人を殺すための力じゃない・・・・だけど、大きな力がなければ愛する人たちを守れない。矛盾してるわよね」
「何言ってるの?」
「貴方はひとつだけ大きなミスをした。・・・・私ね、大会の会場とか・・・・仲間が近くにいたりとかね・・・・誰かに見られてると思うと、自分の力を抑えちゃうの。さっきの矛盾からくる私のジレンマなのかしら?・・・・私が“一人”の時・・・・それは私が100%の力を出せる時なの」
「え?うそ!?毒を吸って・・・・!?」
「悪魔に毒?大好物なんだけど♡」
ナツvsカマ
「ごあ!?・・・・なんだ、この男は・・・・」
「火竜の鉄拳!!!」
ドッゴォ!!
「私にこんな事をして・・・・貴様ら王国を敵にまわす気か!!?」
「敵に・・・・まわす?お前らこそ
「オレたちは
「それが
「お」
「あ、グラン!!」
「・・・・ウェンディ、無事だったか・・・・ついでにお前も」
「え?ボクってついでなの?」
「・・・・気にしたら負けよ」
別々で戦っていたグラン達だが、餓狼騎士団にトドメをさすタイミングが奇跡的にあったらしく、それぞれが吹き飛ばした騎士団のメンバーは、カマ以外全員目を回して倒れている。
「全・・滅・・・・だと?」
「さて・・・・と。出口教えなきゃ処刑だぞ」
「・・・・早く言わねぇと、地面に沈めんぞ?」
「・・・・悪・・」
vs餓狼騎士団・・・・全員撃破。脅迫紛いの聞き込みにより出口の場所も聞き出せたグラン・・・・・・・・まさか、その場所でとある人物と対面する事になるなど・・・・誰も思っていなかった。