FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜   作:紅蓮大地

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今回、オリジナルのドラゴンが出てきます。


第四十三話 時を超える竜

 

「扉を閉めて!!!今すぐ!!その扉は開けちゃダメ!!」

 

「ルーシィさん?」

 

「・・・・どうした?」

 

エクリプスが完全に開かれようとした時、いきなりルーシィが扉を閉めるように叫び出した。

 

「お願い!!扉を閉めて!!!」

 

「なりません!!!これは大群のドラゴンに対抗できる唯一の兵器!!!!今・・・・扉を閉じたら、E(エクリプス)・キャノンは撃てない!!!」

 

ヒスイ姫は断固として閉じるのを拒否する。だが、ルーシィも一歩も引かない。

 

「E・キャノンなんて無い!!あれは“扉”!!!時間をつなぐ扉なの!!!」

 

「その蓄積された魔力を放出するのがE・キャノンです!!」

 

なんだか雲行きが怪しくなってきた中、扉が十分に開いていく。

 

そしてグランは見た。その扉の向こうに、こちらに近づいてくる・・・・巨大な何かの影を

 

「・・・・・・・・なんだ・・・・アレ?」

 

「グラン、どうしたの?」

 

そして・・・・・・・・・・・・・・・・運命の時がやってくる。

 

「あの扉は・・・・400年前と繋がって・・・・」

 

ゴッ!ゴゴォン!! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ

 

響き渡る轟音・・・・大きく揺れる地面。

 

「何!?きゃっ!?」

 

「ウェンディ!!・・・・クソッなんなんだ!?」

 

そして、ソレを見る。見上げるほど巨大な生物・・・・ドラゴンが。皆が驚愕する。ドラゴンが現れたこともだが、現れた場所に。

 

どこから来るのか・・・・ずっと疑問に思っていた事の答えが・・・・ようやく分かった。

 

「・・・・うそっ・・・・!!?」

 

「・・・・・・・・これは・・・・予想外だな」

 

ドラゴンは・・・・開かれたエクリプスから・・・・時を超えて、やってきた。

 

「扉からドラゴンが・・・・」

 

 

 

オオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

 

 

 

そしてそのドラゴンが吠えた。・・・・それだけで地面は抉れ、兵士たちも吹き飛ばされていく。グランはウェンディ達を支えながら踏ん張っている。

 

そして、そのドラゴンはその巨大な腕を上げ、地面を踏み砕く。たった一撃で直線上に、街が破壊されていった。

 

「これほど・・・・・・・・・・・・なのか」

 

アルカディオスも、他の兵士たちも、その圧倒的な破壊力に恐れ慄いていた。

 

だが、ドラゴン達は待ってくれない。次々とドラゴンが出てくる。所々にヒレのような物がある竜。全身が燃えている竜と、出てくる。

 

「扉はどうやってしめるの!?早く!!」

 

あまりの出来事に放心していたヒスイ姫に詰め寄り、扉を閉める方法を書き出していく。

 

「そ・・・・そこの台座で・・・・」

 

それを聞いたルーシィは直様台座に走り出す。だが、ドラゴンたちの一動作はルーシィを軽く吹き飛ばし、台座から離されてしまう。

 

「ルーシィさん!!」

 

「急げ!!」

 

「うん!!」

 

吹き飛ばされたルーシィは、ウェンディとグランに支えられながら、前に進んでいく。そして台座に到着した。

 

「このトリガーを引くのね!!!星霊魔導士の力で・・・・!!!」

 

「ルーシィさん!!!なんで気がついたんですか!!?」

 

「あたしじゃない!クル爺がずっと調べてたの!!で・・・・さっきこの扉の解析が終わった!これはゼレフ書の魔法と星霊魔法が合わさった装置なの!!本来なら時間座標を指定して時間を移動できるんだけど、今日だけは特別に・・・・あの月が魔法を狂わす!!」

 

それに浮かぶ、紅い月が怪しく光っているように見える。

 

「そのせいでこの扉は制御がきかなくなってる!!

 

400年前・・・・つまりドラゴンの居る時代と繋がっちゃったの!!

 

ルーシィが扉を閉めようとしていても・・・・中々閉まらない。そんな中でも、次々とドラゴンがやってくる。

 

「・・・・クソッ・・まだ湧いてきやがる!!」

 

「ルーシィさん!!!扉は、まだ閉まらないんですか!!?」

 

「次から次へとドラゴンがでてくるよぉ!!」

 

「なんで!?なんで扉が閉まらないの!!?」

 

ルーシィがなんとか閉めようとしているが、扉は閉まる気配を見せない。

 

「なんで!!?」

 

「・・・元々、エクリプスを開く為に大量の魔力や星霊魔導士・・・・それに十二の鍵の力が必要だった。・・・・単純な話、ルーシィ一人じゃ扉を閉めるのに足りないって事だろうな」

 

「そんな・・・・っ!!?」

 

そして、ドラゴンの起こした暴風でルーシィは台座から飛ばされてしまう。

 

「あぁん!!?」

 

「ルーシィ!!!」

 

「世界が・・・・ドラゴンのは怒りに・・・・染まる・・・・」

 

ヒスイ姫は涙を流し、絶望の表情を浮かべる。

 

「あたしはそんなのイヤ!!!!もう一人の私の分まで生きるんだ!!!あたしの分まで笑って・・・・泣いて・・・・生きていくんだ!!

 

ルーシィは決して諦めず、扉を閉めようとする。・・・・だが、それでも扉は全く閉まらない。

 

「・・・・星霊魔導士の力が足りない」

 

もうどうしようもない・・・・そう思っていたその時。

 

「私がいます!!!」

 

そこに現れたのは・・・・もう一人の星霊魔導士、ユキノだった。

 

「ユキノ!!」

 

「ミラさん!!」

 

「・・・・後ついでにガイヤ」

 

「ついではひどくない!!?」

 

「ルーシィ様、黄道十二門の鍵を出して下さい!私の鍵と合わせて、十二の鍵で扉を封じます!!」

 

「星霊で!?」

 

一人なら無理でも、二人で・・・・星霊達の力を借りて扉を閉めようというのだ。

 

「ルーシィ様!」

 

「分かった!!」

 

ユキノとルーシィがほぼ同時に全ての鍵を宙に放り投げた。

 

放り投げられた十二の鍵がまるで意志を持ったかのように集結し、黄金に輝き出した。

 

その黄金の輝きの下で、ルーシィとユキノは互いの手を取り合い、祈るように膝を付き、目を閉じる。

 

2人の星霊魔導士の力を合わせる。

 

「黄道十二門の星霊達よ───」

 

「悪しきものを封じる力を貸して!!」

 

「「開け───十二門の扉!」」

 

 

ゾディアック

 

 

そして、その祈りに応じるように全ての星霊達が姿を現す。

 

そしてエクリプスに向かい左右に分かれて、閉じていく。

 

その途中、一匹のドラゴンが出てこようとする。なんとかそれを阻止しようと星霊たちも頑張るが、それでも扉から無理矢理出てこようとしてくるドラゴンに苦戦していく。

 

これでもダメか・・・・そう思ったその時、グランが扉の前まで駆け出していき、拳を構える。

 

「・・・・とっとと自分の時代に帰りやがれ!!」

 

そしてそのドラゴンにむけて拳を振るう。

 

「グオォオッ!!?」

 

予想外の一撃に、流石のドラゴンも怯んでのけぞってしまう。それを好機とみた星霊たちは一気に扉を閉めていき・・・・そして

 

 

ゴゴォォンッ!!

 

 

エクリプスが完全に閉め切った。これでもう、扉からドラゴンが出てくることはない。・・・・だが、まだ安心できない。

 

「喜ぶのはまだ早い!!!何頭のドラゴンが出てきた!!?」

 

「八頭です!!」

 

一万のドラゴンが八頭のドラゴンに変わっただけでも良しだが、それでも一頭だけでも圧倒的な破壊力を持っているのだ。

 

この際一万も八頭も対して変わらん・・・・いや、だいぶ変わるか

 

 

「やってくれたなルーシィ、ユキノ」

 

 

「!!」

 

と、そこに一人の男がやってくる。それは、未来からローグだった。未来ローグは酷薄な笑みを浮かべ、こちらに近づいてきた。

 

「だが、八頭も居れば十分」

 

「ローグ・・・・・・・・様?」

 

「ナツはどうしたの!?」

 

「正直、一万は制御しきれん」

 

「・・・・制御・・だと?」

 

「何の話?」

 

「あの方は…私に未来を告げた…」

 

「奴が姫を騙した未来人!?」

 

つまりは、E・キャノンなどというありもしない兵器の話をした張本人であり、全ては、エクリプスを今日この時に開かせる為に。

 

「あんた・・・・まさか最初からそれが目的で・・・・」

 

「よく聞け愚民共」

 

そして未来ローグは両手を広げ、世界中に届くかせるように、声を響かせた。

 

 

「今より人の時代は終わりを告げる・・・・これより始まるのはドラゴンの時代」

 

 

そしてローグの言葉に反応するようにドラゴン達が集結して、それぞれが咆哮を放つ。

 

「手始めにこの街にいる魔導士どもを・・・・皆殺しにしてこい」

 

ドラゴン達は未来ローグの命令に従い、それぞれが魔導士の集まっている所まで飛んでいった。

 

「ドラゴンがあいつの言うことを聞いた!?」

 

「さっき制御とか言ってたが・・・・まさか!?」

 

その質問に答えるかのようにローグは告げる。

 

(ドラゴン)を支配する秘術・・・・・・・・操竜魔法

 

「・・・・竜を支配する・・・・秘術だと?」

 

「あいつの目的は何なの!?」

 

「わ、わかりません・・・・」

 

「・・・・おまえら、わかるか?」

 

「ぜ〜んぜん・・・・今のローグでさえたまに何考えてるか分かんないのに」

 

「こんな事になんのメリットが・・・・・・・・」

 

そして未来ローグは近くに降りてきたドラゴンの手に乗り、その場を離れようとした。

 

「ここはおまえにまかせるぞ、ジルコニス

 

「ははは・・・・うまそうな人間どもだ」

 

未来ローグは一頭のドラゴンにこの場を任せた。そのドラゴンをグラン達は知っていた、つい最近竜の墓場でその魂と話したばかりだった。

 

「あいつは・・・・」

 

「ドラゴンの墓であった」

 

「・・・・翡翠の竜」

 

「そんな・・・・」

 

偶然か必然か・・・・まさか生きているジルコニスに会う事になるとは・・・・

 

そして未来ローグはドラゴンの背に乗り飛んでいく。

 

「・・・・ミラさん、ガイヤ、ウェンディ・・・・こいつ任せていいか?とりあえず、あの影野郎を叩き落としてくる」

 

「グラン・・・・うん、任せて!!」

 

「ここはボク達が引き受けた!!」

 

「気をつけて!!」

 

グランは皆の了承を受け、思いっきり跳び、未来ローグのところまでいく。

 

「・・・・待てよ、影野郎!!」

 

「・・・・グラン・ワームランドか・・・・おまえの相手などしてられん。おまえの相手はコイツだ。」

 

「あ?」

 

ドゴォォォォンッ!!

 

と、後少しで未来ローグのところまで届くと言うところでグランは落とされてしまった。

 

「・・・・・・・・クソが」

 

「グワハハハハハハッ!!!人間にしては中々に頑丈な奴だ!!だが所詮、この俺様の敵では無いわ!!」

 

「まかせるぞ、ハリドロング

 

グランの前に立ち塞がるドラゴン・・・・ハリドロング。その見た目は筋骨隆々でゴッツゴツの鱗に覆われている。その体も他のドラゴンよりもほんの一回りほど大きい。

 

グランだけでなく、他の場所でもドラゴンが暴れ出し、それを皆が止めにかかる。

 

ここに、未来ローグ&八頭のドラゴンvs全魔導士の戦い・・・・いや、戦争が開始された。

 

「・・・・めんどくせぇ・・・・が、やってやるよ」

 

「グワハハハッ!!!来いっ!!人間よ!!!貴様もろともこの世界を踏み砕いてやろう!!!」

 

 





ハリドロング・・・・名前は硬いって意味のハードとソリッド。強い、手強いを意味するストロングを適当に混ぜ合わせて作った。

本文では筋骨隆々とかゴッツゴツの鱗とかよく分かんない見た目説明したが・・・・まぁ、モンハンに出てくるディアブロスやティガレックス、ボルボロスとかそこら辺のモンスターを混ぜ合わせた感じの見た目をご想像ください。

大きさは・・・・正確なドラゴンの大きさがよくわかんないんですが、エクリプスから出てきたドラゴン達の大きさが20mぐらいの大きさだとすれば、ハリドロングの大きさは30〜40mほどだと思っていてください。




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