FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜   作:紅蓮大地

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第四十七話 ギルドへ帰郷

 

それからまぁ、色々あったが、グラン達はマグノリアへと向かっていた。

 

「色々あったけど楽しかったね、グラン!シャルル!」

 

「・・・・そうだな〜」

 

「そうね、だけどちょっとだけボロ酒場が恋しいわ・・・・というか、グラン大丈夫なの?」

 

「・・・・何故か大丈夫だ」

 

「な・・・・・・・・なん・・・・で・・・・うぷっ」

 

「知らん」

 

「だから走って行けって」

 

マグノリアへは馬車に乗って移動するため、ナツは当然グロッキーになっているのだが・・・・何故かグランは平気な様子だ・・・・なんでだろうな。

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・なんかあったのか、グレイ?」

 

外を眺めながら、どこかほおけているグレイに声をかけるグラン。

 

「いや、別に・・・・っ!!」

 

と、こちらを向き返事をしたグレイはもう一度外を見た瞬間、なにかに気づいた。

 

「止めろ!!!馬車を止めろ!!」

 

「どうしたの!?」

 

いきなり大声を上げて、馬車を止めるように言い出した。他の皆も何事かと驚くが、すぐに「・・・・いや・・・」と、俯き気味に座り込んだ。

 

彼が何を・・・・いや、誰を見たのかは分からないが・・・・聞くのは野暮であろう。

 

今は帰ろう。自分達のギルドに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来たぞ!帰ってきた!!」

 

「早くー!みんな、こっちこっち!」

 

「待ってましたー!!!」

 

「おかえり、みんなー!!」

 

「皆さーん!大魔闘演武優勝ギルドをぉ・・・・盛大な拍手で迎えましょう!!」

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)凱旋ーーーーーーー!!!!」

 

 

マグノリアに戻って早々に、街の人・・・・いや、マグノリアの近隣からも人が集まり、妖精の尻尾の帰還を待ち望んでいた。

 

その中には、あの・・・・あの・・・・・・・・・・・・あのギルドも帰還を迎えてくれた!!

 

「皆さん、応援ありがとうございました。」

 

「もう!!シャキッとしなさいよ。」

 

「・・・・無駄に多いな、おい」

 

「グランさーーーん!!ジュラ戦、最高の戦いでしたーーー!!」

 

「ガイヤ戦もカッコよかったですーーー!!」

 

当然、大会を見ていた人たちもいるようで、グランを見るととてもすごかったと多くの称賛の声と激励の声が聞こえてくる。・・・・主に女性から。

 

「・・・・照れるな」

 

「全然照れてないじゃない」

 

「・・・・むぅ〜」

 

全く照れた様子なく手を振っているグランにツッコミを入れるシャルルと、頬を膨らましているウェンディ。・・・・可愛い。

 

「街のみんなにいいモン見せてやるぞ〜・・・・じゃーーーん!!」

 

と、ナツが担いでいた袋を地面に下ろし、袋の中から取り出したのは国王杯!!・・・・・・・・ではなく、国王の冠だった。

 

「国王の冠!?」

 

「とってきちゃったんですか!?」

 

「・・・・あ〜あ」

 

「あ・・・・これじゃねぇや。」

 

周りの声をガン無視してナツはまた袋を漁り始める。

 

 

「優勝の証!!国王杯!!」

 

 

そして今度こそ、大魔闘演武で優勝した証・・・・国王杯を取り出した。とりあえず、冠のことは皆一旦忘れて、優勝したという事実に対し、喜んでいた。

 

・・・・大丈夫だよな・・・・・・・・多分。

 

「えー、これよりマグノリア町長から、記念品の贈呈です。」

 

「コホンっ」

 

「記念品とな?そんな気を使わなくても」

 

「妖精の尻尾の皆様・・・・どうぞこちらへ」

 

そう言って町長は腕を広げて奥にあるものを見せる。町長から・・・・いや、マグノリアから妖精の尻尾への記念品・・・・それは、とても懐かしいモノだった。

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)は我が街の誉れであります。よって、ギルドを修繕して贈呈したいと思います。」

 

 

「ギルドが元通りだー!!」

 

「あいさー!!」

 

ボロボロで・・・・ずっと放置され、廃墟当然だったギルドが元通りに戻っていたのだ。

 

「うわ〜!!ギルドが直ってるね、グラン!!」

 

「・・・・これはたまげたな。・・・・ってか、記念品っつってるけど・・・・これ絶対最初から元通りにするつもりだっただろ」

 

「そこは気にしなくていいんじゃない」

 

そりゃそこ言ったら終いだろ。

 

「ワシはこの街が大好きじゃあ〜!!」

 

と、マカロフは嬉しさの余り感極まって泣き叫ぶ。その声はマグノリア中に響くほど。皆もその様子を見て、笑い、喜んでいた。

 

そんな街の様子を遠くから見ている怪しげな小さな影。

 

「キキッ……」

 

小さな黒い猿・・・・猿・・・・か?・・・・まぁいいや。大鴉の尻尾にいた、オーブラが使っていた生物・・・・いや、あれはただの人形だったらしいから・・・・こちらが本体か。そいつは、街を駆け抜け、近くの森へと走り抜けていき、遠く移動して・・・・黒魔導士ゼレフの元へと到着した。

 

「やはり大魔闘演武を見ていたのですね、ゼレフ。」

 

そしてそれを追ってきたメイビス。

 

「声は聞こえず、姿も見えず。だけど僕には分かるよ。そこにいるんだね、メイビス。」

 

妖精の尻尾の紋章がなければ見えず聞こえないはずのメイビスの存在を、ゼレフはそこにいると断言した。

 

メイビスはゼレフの後ろに降り立ち、話し始める。聞こえていないはずなのに、なぜか会話ができている。

 

「7年前、あなたは私の近くにいた。」

 

「7年間、君は僕の近くにいた」

 

「貴方は、まだ自分の死に場所を探しているの?」

 

「死に場所はもう決まっている。僕は何百年もの間・・・・時代の終わりを見続けてきた。人々の争い、憎しみ、悪しき心。新たなる時代において、それらの浄化をいつも期待する。もう何度目だろう・・・・人々は繰り返す、何度でも同じ過ちを。」

 

「それでも、人は生きていけるのです。」

 

「生きていないよ、本当の意味では。人と呼べる愛しき存在は、もう絶滅している。」

 

「もう・・・・待つのはやめたのですか。」

 

「そうだね、7年も考えて出した結論なんだ。世界が僕を拒み続けるならば、僕はこの世界を否定する。」

 

「妖精の尻尾はこの世を肯定するでしょう。」

 

「これは僕からの贈り物・・・・世界の調和、そして再生。」

 

「・・・・戦いになるのですか?」

 

「・・・・いいや。

 

一方的な殲滅になるよ、誰一人として生かしてはおけない。

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)が阻止します。滅びるのは・・・・貴方の方だけです、ゼレフ。」

 

 

睨み合う両者・・・・ゼレフの影響で周りの木々は死んでいく。・・・・そして、思わぬ第三者がこの場にいた。

 

「・・・・随分な場面に出くわしちゃったなぁ・・・・おい」

 

「っ!」

 

「っ!・・・・グラン!?」

 

「どうも、初代。・・・・ゼレフにきぃとられすぎじゃないっすかね」

 

なんとそこにいたのは、マグノリアにいるはずのグランだった。実はあの時、黒い猿・・・・もうこいつがオーブラでいいや。オーブラがいるのが見えたグランは、ウェンディとシャルルにやったことに対しての事をまだやり返してなかった為、こっそり跡をつけてきたのだった。

 

「・・・・君は」

 

「どうも、ゼレフ。覚えてるかどうかしらねぇがな」

 

「・・・・いや、覚えているよ。七年前、あの場にいたからね」

 

「あっそう。・・・・アンタが殺したザンクロウなら、今も天狼島で眠ってるよ」

 

さて・・・・と、言葉を一度区切りグランはゼレフに近づいいく。ゼレフの呪いをモノともせずに。

 

「・・・・色々言いたいが、死に場所は決まってるって言ってたな。だが、ラッキーだぞ?・・・・オレが直々に地獄に送り込んでやれる。・・・・お前が何をしようが・・・・妖精の尻尾(俺たち)を敵に回した事・・・・必ず後悔させてやるからな

 

大地が震え・・・・死んだはずの地が蘇る。覆した・・・・ゼレフの呪いを・・・・矛盾の呪いの力を

 

・・・・こいつドラゴンの腕食ってからさらにヤバくなってねぇか?

 

「・・・・そうか。それでも、結果は変わらないかも知れないね」

 

そう言いながら、ゼレフはその場を去っていった。

 

そこに残ったのは、グランとメイビスだけ。

 

「・・・・いけすかねぇな」

 

「・・・・あなたは、私と彼に何かあるのかと、聞かないのですか?」

 

「・・・・そこは興味ねぇし」

 

「えぇ・・・・」

 

最後まで締まらないやつだな、おい。

 

 

 

 

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