FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜   作:紅蓮大地

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第四十九話 凍りついた村・・・・トレジャーハンター参上

 

ウォーロッドからの依頼を受け、ウォーロッドの緑の魔法で『太陽の村』まで送り届けてもらった一同。ものの十分ほどで目的地まで辿り着いた

 

「着いたのか?」

 

「あっという間だったな」

 

「すごい魔法だったね、グラン!」

 

「・・・・確かにすごかった。」

 

「うぷっ」

 

「酔ったの!?」

 

約一名ほど軽くダウンしているが、とりあえず村まで進むことにした。進んでいくにつれ、岩肌が凍りついており・・・・村につけば、本当に全部凍りついていた。

 

地面も建物も何もかもが凍りついていたのだが・・・・肝心の村人が見当たらなかった。

 

「本当に建物も何もかも凍りついてる。」

 

「何があったんでしょう…」

 

「ウォーロッド様の話では人も・・・・ということだったが・・・・見当たらないな。」

 

「・・・・気のせいか、なんか建物でかすぎねぇか?」

 

「確かに・・・・なんか村全体がでかいような」

 

と歩いている時・・・・ふと、上を見上げてみる。・・・・そして、村人はいた。確かに凍りついていたが・・・・・・・・・・・・普通じゃない。

 

「でかーーーーーーっ!!!?でかっ!!?でかっ!!?でかっ!!!?小っさ。でかーーーーーーーーっ!!!!?」

 

そう、でかいのだ。村人が巨人とか聞いてない。デカすぎてナツなんか何回も巨人と・・・・ルーシィとウェンディの胸を見て叫んでいる。

 

「ここは巨人の村なのか!!?」

 

「あの・・・・今・・私の方を見て何か言いましたか?」

 

「・・・・気にしたら負けだウェンディ・・・・にしても、巨人の村とか・・・・

 

 

『そういえば大事な事を伝えるのを忘れてたような・・・・冗談だけど』

 

 

・・・・とか思ったんだろうな、あのじーさん」

 

「確かに・・・・」

 

「驚いたな……こんなに大きい人間がいるとは。」

 

ナツのように騒いではいないが、やはり驚く一同。

 

「犬も大きいです。」

 

「犬なのかしら……」

 

「・・・・まぁ、オオカミではないな。・・・・多分」

 

「とにかくはえーとこ助けてやらねぇとな!俺の炎で溶かしてやるァ!!」

 

「ナツー!頑張れー!!」

 

「ふぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬっ!!!」

 

「行けー!!やっちゃえーーーっ!!」

 

早速ナツが自慢の炎で巨人の氷を溶かそうと頑張る。ハッピーも声援を頑張る。

 

「どうなってんだこりゃあ……」

 

「あい……」

 

だが、全く溶けやしない。ナツと何故かハッピーは力尽きたように座り込む。

 

「木のじーさんが普通の氷じゃねぇ・・・・って言ってたけど・・・・なんだ、この氷の感覚は。今までに感じたことの無い魔力・・・・」

 

グレイが氷に触れた時・・・・どこか違和感を感じていた。

 

「お前の魔法でも溶かせないのか。」

 

「そう簡単にはいかないかぁ……」

 

「・・・・けど・・誰かの魔力に似てんだよな・・・・」

 

凍った巨人を触りながら呟くグレイ。

 

「グラン・・・・アンタならこのくらい壊せるんじゃない?」

 

「・・・・その場合、巨人達諸共砕くことになるぞ?」

 

「じゃっ、無しね」

 

さらっと氷は砕ける発言をするグラン・・・・まぁ砕けるが溶かせないからなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・え?炎神の魔法?・・・・知らない子ですね

 

「・・・・おや、先客か?」

 

どうしようかと悩んでいると、唐突に聞こえてくる声。その声の方向を見れば、そこには三人の男が立っていた。

 

「これは参ったね。」

 

「超女子供ばかりだと?」

 

「ドゥーンドゥーン。」

 

「何者だ」

 

エルザがその三人組に向け聞く。

 

「トレジャーハンターギルド」

 

風精の迷宮(シルフラビリンス)。」

 

「ドゥーン。」

 

意外と律儀にその三人組は答えた・・・・のだが、こちらが特に何も反応したないからか少し間を置いて

 

「トレジャーハンターギルド」

 

「風精の迷宮。」

 

「ドゥーン。」

 

「いや、分かった。」

 

また同じ説明を繰り返した。・・・・別に聞こえたなかったわけじゃないんだがな

 

「トレジャーハンターギルドって…」

 

「宝探しが専門って所かしら。」

 

「・・・・めんどくせぇ」

 

「悪ぃが、ここに眠る宝はウチらのもんだ。邪魔は勘弁な。」

 

「宝?」

 

「んなもん興味ねぇよ。」

 

「永遠の炎狙いじゃねぇのかよ!!」

 

「じゃあ魔導士がどうしてこんなとこに超いるんだ!!」

 

「ここの氷を溶かして住人を助けに来たんだ。」

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

ハッピーが放った台詞に、三人は一度顔を見合わせる。

 

「それを邪魔っていうんじゃねーか!!」

 

「ドゥーン!!」

 

そして怒鳴りながらそう答える。

 

「永遠の炎は何百年も燃え続ける幻の炎よ。俺達トレジャーハンターの間じゃあ、超S指定されてる超お宝だ。」

 

「けど、村を守る巨人達のせいでお宝には近づけなかった。」

 

「それがどういう訳かドゥーンって凍っちまっただろ?」

 

「今が永遠の炎を狙う絶好のチャンスってわけ。」

 

「でも、その炎はこの村の守り神でとても大切なものだと聞きました。」

 

「勝手に取っちゃうなんてドロボーじゃない。」

 

「・・・・トレジャーハンターじゃなくて、ドロボーハンターか・・・・いやそれだとドロボーをハントしてるみたいか・・・・どうでもいい」

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

再びトレジャーハンター達は顔を見合わせる。

 

「トレジャーハンターに宝をとるなって言うのかよ!!」

 

「そんなもん取られた方が超悪ぃに決まってんだろ!!」

 

「ドゥーンドゥーン!!」

 

「・・・・いや盗む方が悪いだろ」

 

「こうしちゃあいられねぇ!!魔導士どもに邪魔される前にお宝頂いちまおうぜ!!」

 

「おしっ!!行くぞ!!」

 

「ドゥーン!」

 

ボソッと言ったグランの言葉は聞こえなかったようで、怒鳴り散らした後すぐさまその場を離れるトレジャーハンター達。

 

「頂くって・・・・残念だが、その炎も凍ってるって話なんだけどな。」

 

「トレジャーハンターの超お宝力、舐めんなョ。この超秘宝『月の雫(ムーンドリップ)』があれば、氷を溶かす事が出来んだョ。」

 

そう言って、トレジャーハンター達は小瓶に入った少量の液体を見せる。

 

「「なーっ!?」」

 

「ムーンドリップって……」

 

「ガルナ島でリオン達がやっていた魔法……」

 

「液体にできたのか……」

 

「……てかアレがあれば村を元に戻せんじゃねぇか!!」

 

「「「あーーーっ!!」」」

 

「追え!!トレジャーハンターを捕まえるんだ!!」

 

「奪えーっ!!」

 

「取っちまえばこっちのもんだ!!」

 

「魔導士なんかに捕まるかよ!!」

 

「あいつらさっきまでの超綺麗事どこに行ったんだ…?」

 

「ドゥーン。」

 

そして、トレジャーハンター達を追いかけていくナツ達・・・・その場にはグランとウェンディとシャルル・・・・そしてエルザだけが残った。

 

「・・・・・・・・行っちゃった」

 

「どうしようグラン・・・・私たちも行く?」

 

「・・・・まぁそうだな。・・・・エルザさんは?」

 

「いや、私は他の手がかりを探そう。」

 

そう言ってその場から離れていくエルザ。・・・・巨人達を壊さないといいんだが

 

「・・・・まぁとりあえずトレジャーハンター共を追うか・・・・正直、あんな量の月の雫でどうにかなるとは思えねぇが」

 

「そうよねぇ。まっ、早く行かないと色々面倒ごと起こしそうだからさっさと行くわよ!!」

 

「うん!行こっ!グラン!」

 

「・・・・了解」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まてぇー!!」

 

「その雫があれば巨人を助けられるんだ!!」

 

「冗談じゃねぇ!この『月の雫』を手に入れるのにどんだけ苦労したと思ってんだ!!」

 

「超悪魔ばっかりの島に行って超必死に探したんだぞ!!」

 

「つーか巨人が蘇ったらドゥーンって怖ぇだろーが!!」

 

「あれ?そう言えばエルザは?」

 

「何かほかの手掛かりを探すって村に残ってます。」

 

「・・・・心配はない・・・・多分」

 

多分、恐らく、大丈夫だと信じたい。・・・・というか中々追いつけないな。・・・・トレジャーハンター達もずっと追いかけられるのも鬱陶しく思ったのか、その場に止まり何かを始めようとしている。

 

「ドレイク位置につけ!!」

 

「おうっ!」

 

「魔導士ごときに舐められちゃ超終わりなんだョ!邪魔な奴らは排除する!!」

 

「トレジャーハンターは危険な仕事だぜ、ドゥーン!」

 

「危険な仕事はお互い様だろ!」

 

「やるなら話ははえぇ、ぶっ潰す!」

 

「燃えてきたァ!!!」

 

「ドゥーン!」

 

「うぉ!」

 

トレジャーハンターのドゥーンドゥーン言ってたやつが、手のようなハンマーをナツ目掛けて振り下ろす。

 

強化甲型鎚(ストロンガー)の威力はドゥーンと来るぜ!!」

 

「火竜の鉄拳!!」

 

そんな事関係ないと言わんばかりにナツは魔法を放つが、手が開いたような形になり、ナツの魔法を受け止め、逆にナツを掴みそのまま放り投げる。

 

「ドゥーン!!」

 

「うおおおあああ!」

 

「ナツさん!!」

 

「・・・・あーあ」

 

「アイスメイク・・・・氷槍騎兵(フリーズランサー)!!」

 

今度はグレイが大量の氷の槍を放つが、今度は超超言ってたやつが、手にしている剣で斬る

 

「超斬る!!」

 

「!!!」

 

「我が変形銃槍剣(チェインブレイド)くらうがいい!」

 

そう言って持っていた剣の形を変えて、今度は槍のように変え、突いてくる

 

「・・・・意外とやるな・・・・ん?ウェンディ、ルーシィ、こっちに」

 

「わっ!」

 

「きゃっ!」

 

と何かに気づいたグランが二人を引き寄せる・・・・するとさっきまで二人が立っていた場所に銃弾が飛んでくる。

 

「銃!?」

 

「どこから!?」

 

「狙撃手!!?」

 

「ほう・・・・よくかわしたな。・・・・だが、次は頭をぶち抜く「・・・・誰の頭を?」そりゃあの小せぇ魔導士か・・・・ら・・・・え?」

 

他の者がどこから来たか混乱してる中、すぐさま狙撃手の場所を特定に全く気づかれずに近づいたグラン・・・・もはやホラーだ。

 

「・・・・くたばれ!」

 

「ぐほぉっ!!?」

 

そのまま蹴り飛ばし、さっきのトレジャーハンター達の元まで送り届けるグラン。

 

「ドレイク!!?超大丈夫か!!?」

 

「ドゥーン!?」

 

「お前ら魔法も使わねぇのにすげーな…」

 

狙撃手がここまで吹き飛ばされ慌てる三人を無視してナツが疑問を唱える。

 

「お・・・・おいおい、俺達風精の迷宮をそこらのトレジャーハンターギルドと超一緒にしないでくれよ。フィオーレ1のトレジャーハンターギルドを決める、大秘宝演舞超優勝ギルドだぜ!!」

 

「ドゥーン!!」

 

「お・・・・おぉ・・・・・・・・」

 

若干動揺するも、とても誇らしげにそう告げるトレジャーハンター達。狙撃手もフラフラになりながらも、手を上げている。

 

「トレジャーハンターさんの世界にも、同じようなお祭りあったんですね…」

 

「お、おめでとう……」

 

「それはすげぇ!!」

 

「本気で感心するな。」

 

「・・・・クソどうでもいい。」

 

「わ・・・・分かったらとっとと帰りなョォ・・・・そこらの魔導士じゃ俺達とはやりあえないぜェ・・・・」

 

「・・・・既にボロボロじゃねぇか」

 

「ま、それにそこらの魔導士じゃねぇんだな……じゃん。」

 

グレイはそう言いながら月の雫の入った瓶をトレジャーハンター達に見せつける。

 

「何っ!?」

 

「ムーンドリップが!?」

 

「アイスメイク・・・・盗賊の手ってね。」

 

「いつの間に!!」

 

「あー!ドロボーだ!超ドロボーだ!!」

 

「・・・・お前らが言えることか?」

 

「ドレイク撃てーい!!」

 

いつの間にかまた狙撃場所まで戻っていた狙撃手がグレイを狙う。

 

「開け!人馬宮の扉!!サジタリウス!」

 

「もしもーし!!」

 

「何っ!?」

 

だが、ルーシィがサジタリウスを召喚し、銃弾と矢が共にぶつかり相打ちとなる。よほど動揺していたようで、先ほどと同じ位置に行ってしまったらしい

 

「返せドロボー!!」

 

「巨人を助けるんだ、悪いがいただく。」

 

トレジャーハンターは槍でグレイを突こうとするが、それを避けて、即座に瓶を投げる。

 

「ナツ!!」

 

「おう!!」

 

「ドゥーン!!」

 

「おっと」

 

振り下ろされたハンマーをナツは避けて更に瓶を投げ渡す。

 

「ルーシィ!」

 

「OK!!」

 

「チェインブレイドガンナー形態!!」

 

今度は銃に形を変え、乱射を始める。それを避け、また瓶を投げ渡す。

 

「ウェンディ!!」

 

「はい!!」

 

「オオオオっ!!」

 

よほど焦っているようで、無茶苦茶に乱射するトレジャーハンター。めちゃくちゃに乱射される銃弾からグランはその体を盾にしながらウェンディを守る。

 

「・・・・無茶苦茶だな、トレジャーハンター」

 

「ありがと!グラン!いくよ!シャルル!」

 

「了解!!」

 

ウェンディは今度はシャルルに投げ渡す。当然乱射は続いていくが、それからもグランはシャルルを守る。

 

「・・・・危ねぇだろうが」

 

「ありがとね!グラン!!ハッピー!」

 

「あいさー!!」

 

そして、シャルルはハッピーへと投げ渡す。投げた瓶はハッピー・・・・の頭上を通り過ぎ・・・・そして

 

ガシャーーンッ!!

 

嫌な音が鳴り響く。

 

「「「割れたー!!」」」

 

「・・・・あーあ」

 

「何てことしやがるー!!お前ら超悪人だなー!!」

 

「盗んだもん壊すとか…ドゥーンドゥーンドゥーン!!」

 

「ごめんなさい……」

 

「でも、あれ見て。」

 

「あ」

 

と、泣きながら叫んでいるトレジャーハンター達を一旦無視するかのようにルーシィが指をさした。その先には漏れた月の雫があったが・・・・それにより溶かした氷は、液体がかかったほんの少しのところだけであった。

 

「たったあれだけしか氷が溶けてない」

 

「やっぱり、初めからあの量の月の雫で、村全体を救うのは無理だったんだ。」

 

「・・・・まぁ、あれを大量に増やす手段が有れば別だが・・・・」

 

「そんなぁ!!超駄目な計画だったのかー!」

 

「月の雫で永遠の炎がドゥーン溶けると思ったのに……」

 

「・・・・無さそうだな」

 

やはりあれで永遠の炎の氷を溶かそうと考えていたらしく・・・・目の前の事実に悲鳴を上げている

 

「ドゥーンと作戦変更だ!!」

 

「超やり直しだな!!」

 

「逆になってますよ。」

 

「・・・・相当混乱してんな」

 

と、そんな中、なにかに気づいたナツが耳を溶けた地面に押し付ける。

 

「なんか聞こえる・・・・誰かの・・・・声…・・・・」

 

「え…」

 

「声、ですか?」

 

「氷の溶けた地面から、誰かの声がする。呼んでるみてーだ。」

 

「オイラには何も聞こえないよ?」

 

少し考え、そしてそのまま走り始めるナツ。もはやトレジャーハンターなど頭の隅にもないようだ。

 

「こっちか!!」

 

「ナツ!!」

 

「ナツ待てよ!!」

 

「ちょっと、なんなの?」

 

「何を聞いたんですか!?」

 

「とにかく追いかけよっ!!」

 

「・・・・行くかぁ」

 

そしてそのまま妖精の尻尾の面々はナツを追って、その場から走り去っていく。

 

「「・・・・・・・・」」

 

ドドドドドっ!!

 

「「・・・・・・・・」」

 

「ゼェー・・・・ハァー・・・・ゼェー・・・・ハァー・・・・」

 

「このままじゃ終われねぇ!!あいつら追うぞ!!」

 

「あの金髪の鍵見たか!?アレ・・・・超レアものだぜ!!」

 

「トレジャーハンターが宝を持たずにギルドに帰れるかっての!!ドゥーン!!!」

 

もはや蚊帳の外にされてしまったが・・・・そこはトレジャーハンター。すぐに獲物を見つけてそれを追う。・・・・今度は立場が逆になったが・・・・まぁそこは別にいいか。

 

 

 

 

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