FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜   作:紅蓮大地

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今回はちょっと短め


第五十九話 グレイの行方

 

「見事にあそこだけ雨が降ってるわね」

 

「怪しいですね」

 

「・・・アメフラシ村ってかアメフラレ村じゃね」

 

街が出発してしばらくすると、目的のアメフラシ村に到着したグラン達。その名の通り、その村のある場所のみ雨が降り続いている。

 

「こっちが雨。こっちが晴れ。こっちが雨!」

 

「ふはは!まだまだ甘いなハッピー!!今の時代は半分雨!!」

 

「半分雨かーー!!」

 

「そんなに楽しい?」

 

「・・・楽しいんじゃないか」

 

まぁ、本人達が楽しいからいいんじゃないか?・・・そこはいいとして。一同は早速その村へと進んでいく。・・・だが

 

「人の気配が全くしない」

 

「誰も住んでないみたいですね」

 

そう、建物はいくつかあれど人の気配がほとんどない様子だった。

 

「いや、ジュビアの匂いがする。こっちだ」

 

「・・・あぁ。あそこで座ってんな。」

 

だが、ナツはジュビアの匂いを感じ、グランはこの先にジュビアがいるのを確認した。

 

「おーい!ジュビアー!」

 

「っ!・・・グレイ様」

 

早速ナツがジュビアに話しかけるが・・・何やら様子がおかしい・・・というか、なんか感極まってないか?

 

「グレイ様♡ジュビアは、ジュビアはーーーっ!」

 

「落ち着け。よ!元気だったか?」

 

「相変わらずのテンションで安心したわ。」

 

「お久しぶりですジュビアさん!」

 

「・・・・思ったより元気そうだな」

 

何故か勢いよく飛び込んできたジュビアをナツが止め、それぞれで軽めの挨拶を交わす。

 

「ナツさん・・・ルーシィにウェンディ・・・グランも」

 

「オイラたちもいるよ!」

 

「あんたこんなところに1人で住んでるの?」

 

シャルルがそう聞いたのが原因なのか、ジュビアは涙を流し始め、そのまま倒れ込んでしまう。すんでの所で、ナツが抱えて事なきを得た。

 

「オイ!どうした!?」

 

「ジュビア!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すごい熱です……」

 

「こんな雨の中にずーっといたら具合も悪くなるわよ」

 

ジュビアが倒れた、ということで傍にあった家の中に入る一同。

 

「いやここってジュビアの家かしら?」

 

「うーん……少しグレイの匂いもするぞ。」

 

「グレイもいるの?」

 

「……ジュビアは、グレイ様と……ここに住んでました……」

 

「「えっ!?」」

 

息を切らせながらも意識を取り戻したジュビアはあったことを語る。

 

「2人で♡」

 

「すごいドヤ顔……」

 

「一緒に食事をして、一緒に修行をして、一緒に仕事をして・・・一緒にベッドで━━━」

 

「っ!!」

 

「言わなくていいから!!」

 

「━━━寝ようとして蹴飛ばされたり。」

 

「・・・そこは変わんねぇのな」

 

「幸せでした。ですがある日

 

『グレイ様!!また服を脱ぎっぱなしにして・・・』

 

『・・・・・・』

 

『その体・・・一体・・・何が・・・』

 

『心配ねぇ。メシにするぞ』

 

 

・・・・・・その日以来1人で外出することが多くなって、帰ってこなくなったのが半年前です。」

 

「そんな……」

 

「・・・なるほど」

 

「勝手に出ていくとかあの野郎……」

 

「あんたが言う?」

 

「俺は遺書を残しただろ。」

 

「ナツ…『書き置き』ね。」

 

「それでも勝手に出て行ったのは同じ。残された方はね……」

 

「・・・・・・」

 

「残された方は……」

 

「イチャイチャしないでください。」

 

「してないわよ!!」

 

いや、イチャイチャしてるぞ。

 

「それで、グレイはどこにいるか分からないの?」

 

「分かっていたら、ここにはいないでしょ。」

 

「……ジュビアは、何日も探して歩きました。・・・でも……グレイ様は見つからなくて…待つことにしたんです。ここはグレイ様とジュビアの…思い出が詰まっている家だから……きっといつか…グレイ様はここに帰ってくるって。」

 

涙を流すジュビア。彼がいなくなった事に・・・ではなく、彼が心配だからこそ流れる涙だろう。

 

「……ごめんなさい、久しぶりにあったのに。」

 

「俺が見つけてやる。いや、必ず見つける……仲間を全員集めるんだ。妖精の尻尾を復活させるために。」

 

ナツのその言葉で安心したのか、ジュビアはそのまま眠り始めた。

 

一同は、ジュビアをしばらく寝かせるためにその家から外に出て雨を眺めていた。

 

「ジュビアさん眠っちゃいました。」

 

「・・・まぁ疲れは溜まっていただろうな」

 

「見つけるって言ってもアテあるの?」

 

「あたしのメモでも足取りが掴めてないんだー」

 

「・・・・・・」

 

「どうしたのナツ、そんなに怖い顔しちゃって。」

 

「確かこの近くだったよな。」

 

「?」

 

剣咬の虎(セイバートゥース)に行くぞ。」

 

「え!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけでナツとハッピーとルーシィは、なぜか剣咬の虎へと向かうことになった。なぜかはナツしかわからん。というか行くって決めたのはナツだし。

 

だが、全員でというわけでなく。ジュビアの看病にウェンディとシャルル。そして看病はできないがもし何かあった時用にグランが残った。まぁ、ぶっちゃけるとグランは特にやる事はないから家の外で待機してる。

 

「・・・黒い模様・・・例の滅悪魔法とやらが変に影響したか・・・。近頃、ゼレフを信仰する黒魔術教団がコソコソ怪しい動きをしてるが・・・それに関係してんのかねぇ・・・まぁいいや。」

 

色々考えたがとりあえずは一時考えを放棄して、ナツ達の帰還とジュビアの復活を待つことにして、少し眠りについたグラン。雨が土砂降りの中よく寝れるなコイツ。

 

 

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