FAIRY TAIL 〜『大地』の滅竜魔導士 〜   作:紅蓮大地

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第六十一話 超軍事魔法帝国アルバレス

 

そんなこんながありまして、黒魔術教団の野望を阻止し無事マグノリアの街に一年振りに戻ってきた。

 

そんでなんやかんやあり、妖精の尻尾のメンバー達はルーシィからの手紙を受け取り、皆集まっていた。

 

そして今はギルドを修理中である。

 

「「「「「「「ってオイ!!?」」」」」」」

 

「なんか色々カットしなかった!?割と大事な部分なのに!!??」

 

気のせいだ仕事に戻れ。

 

「やっぱ扱い雑じゃない!!???」

 

うっさい。

 

「・・・・適当だな」

 

オメェにだけゃ言われたかねぇわ。・・・・・・・・・まぁそんな訳で一応復活した妖精の尻尾の記念すべき最初の仕事は・・・壊れたギルドを建て直すことだ。

 

・・・・・・建て直すはずなんだけど

 

「・・・喧嘩はじまりそうだな」

 

「いつも通りね」

 

「あはは・・・」

 

結局喧嘩が起こりはじまりそうで、作業が中断しそう・・・ってかしてんだよな

 

「・・・う〜ん?」

 

「レビィさん、何してるんですか?」

 

「ちょっと書類の整理をね」

 

「・・・書類?」

 

「そっ。ギルド復活って言っても実は言葉だけじゃあどうにもならないの。評議院に認可されなきゃ闇ギルドと同じだからね。これは、それらの書類。」

 

「ま、その点に関して言えば俺たちが一年かけて根回ししておいたからな。」

 

「気が利くじゃない。」

 

「だから表向きにも妖精の尻尾は完全復活と言える。」

 

「ありがとうございますレビィさん……!」

 

「・・・ウェンディ、泣かない泣かない」

 

まぁ確かに、いきなり復活しました・・・とは言っても、認可されなきゃ勝手にやってる無法者になっちゃうからな。・・・ぶっちゃけそっちのがあってそうだが

 

「あとは…この欄を埋めるだけなんだけど……」

 

「迷うわね。」

 

「迷う?」

 

「・・・何をだ?」

 

どうやら書類は後何かを埋めるだけで終わるらしい。結構な量があったと思うが、後それだけだとは・・・すごいな。

 

だが、何を迷っているのだろうか?

 

「7代目ギルドマスターを誰にするか」

 

・・・・・・ああ、納得。

 

「7代目ギルドマスター。」

 

「・・・なるほど、確かに迷うな」

 

「別にオレは……どうしてもって言うなら……」

 

「父ちゃんはやめてくれ!!」

 

「ギルダーツでいいじゃねぇか。」

 

「あんなどこをほっつき歩いているかわからねー奴を、マスターに出来るか!!」

 

確かに、強さで見るならギルダーツが最適だが・・・そもそもここにいないし、あの人前断ってるしな。

 

「6代目が帰ってくるまでの暫定でしょ?誰でもいいじゃない。」

 

「俺も同意見だ。」

 

「でも、今回は今までのギルドとは違う…… 6代目がいないこいつらを、誰がまとめられるのかって話しさ。」

 

そう言ったカナの目線の先・・・先ほど喧嘩しそうだったナツとエルフマンが殴り合いを始め、そのまま周りを巻き込んでの大喧嘩を始めていた。

 

「あわわっ!?」

 

「・・・仕事しろよ」

 

「全くね。」

 

もはや建て直しどころの騒ぎじゃなくなってきてるし、あぁ、また色々壊れてく

 

「・・・マスター、誰にすんのかね」

 

「グランやってみる?」

 

「・・・ウォーロッドのじーさんから面倒な事押し付けられそうになってるから遠慮しとくし、なりたくない。というか無理」

 

「面倒な事?」

 

「・・・ああ、実は」

 

「ってちょっとは止めようと動いてくんない!?」

 

と、喧嘩をよそにグラン達がほのぼのといつも通りに過ごしているのをルーシィが突っ込んだ直後、ズシィン!と、大きな音が響き

 

 

「仕事しろ」

 

 

「「「「「「「「・・・・はい」」」」」」」」

 

エルザの睨みをきかせた一言で、一瞬で静まりかえり皆、おとなしくなった。

 

「クスっ。やっぱりこれしかないよね。

 

7代目ギルドマスター エルザ・スカーレット

 

ものすごい適任者がここにいた。この暴れる奴らを大人しくさせることができて、尚且つ実力者であるエルザ。この決定に皆歓喜の声をあげるが、エルザは荷が重いと、首をふる。

 

「ちょ、ちょっと待て……私がマスターだと?それは……」

 

「━━━お前しか適任者はいねーだろ。」

 

と、突如として新たな人物がこの場にやってきた。

 

「お前は……!」

 

「えーっと……あれ?」

 

「だれでしょうか……」

 

「いや…ウチのメンバーだ……だが名前が思い出せない……?」

 

「この時を待っていた。皆が再び集うこのときを。

 

六代目マスターマカロフを助けられるのは、お前らしかいない。」

 

この場に現れたのは評議員・・・いや、妖精の尻尾のメンバー メスト・グライダーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・んで、今船の上ってね」

 

「急にどうしたの?」

 

いきなり飛びすぎだと思う。・・・まぁいい。とにかく説明しよう。

 

いきなり現れたメストに案内され、ギルドの地下へと案内されたエルザ。そこにあったのは、結晶のような何かに入っていた初代だった。

 

それこそが妖精の尻尾最高機密、ルーメン・イストワールだ。

 

そこにエルザをつけてきたナツ達も雪崩れ込むようにその場に入り、事の顛末を聞くことにした。

 

まず、メストが評議員にいたのは、マスターの指示であり、“西の大陸”に関する全ての情報を流して欲しい、と言われたそうだ。ついでに自分の記憶も消しての潜入だそうだ。

 

そして一年前、西の大陸の情報、そしてマスター独自の調査により、妖精の尻尾の解散を決断したらしい。

 

何故解散させたのか。今まで通り迎え撃てばいいだけではないか?・・・そう思うのだが、相手が違いすぎる。

 

超軍事魔法帝国・アルバレス。正規・闇合わせた730の魔道士ギルドを一つに統一して出来上がった巨大な帝国。

 

730と1・・・子供でもわかる数の差。故にマスターは決意する。直接アルバレスへと交渉へ行きできるだけ時間を稼ぐ事。

 

万が一マスターに何かあった時、ギルドが残っていてはギルドのメンバーが狙われてしまう。

 

だからこそ、ギルドの歴史よりも、体裁よりも・・・家族を守る為に解散させたのだ。

 

それが妖精の尻尾解散の真実。当然こんな話をされて黙っているナツ達じゃない。ギルドメンバー全員で向かおうとするが、エルザがそれを止める。

 

大勢ではダメだ。少人数で、マスターを救出に行く、と。

 

とまぁ、細かい事を色々省いたが、大体こんな感じの経緯で今アルバレスに向かっている訳だ。

 

「・・・説明終わりっと。・・・にしても西の大陸(アラキタシア)か」

 

「ど・・・どうしたの?・・・グラン?」

 

「・・・いや、前行った事あるなぁって。後ウェンディ?辛いなら無理すんな」

 

この一年で乗り物に弱くなったウェンディと何故か乗り物が平気になったグラン。・・・何があったのだろうか?・・・いや、待てよ?大魔闘演武の後ぐらいから平気になってなかったか、コイツ?

 

まぁそんなこんなで・・・そんなこんな使いすぎか?・・・まぁいいや。もう直ぐ目的の島カラコールに着こうとしていたのだが、少しトラブルが発生した。

 

「アルバレス帝国の船だと!?」

 

「なんでこんな所に……」

 

「カラコールはアルバレスの領土じゃないはずよ?」

 

「港で何かの検閲をやっているようだ。」

 

「これじゃあ島に近付けねぇぞ。」

 

そう、何故かアルバレスの帝国軍の船が港に止まっていたのだ。何やら検閲を行なっているようだが、何故なのか。

 

「スパイの仲間を探してる。・・・・・・みてーだ」

 

「スパイさんも、捕まってはいないようです」

 

「・・・・スパイバレたのかよ。それと二人とも。辛いなら無理すんな」

 

「え?・・・・・・・・・。あんた達港の声が聞こえるの?」

 

「微かにだけど……」

 

さすがはドラゴンスレイヤー。素晴らしい聴覚だが、それでもどうするか。

 

「どうする。」

 

「奴らに諜報員が捕まる前に接触せねばな」

 

「・・・じゃあ、変装か?」

 

「それしかあるまい」

 

 

というわけで

 

 

「・・・久々だな。化猫の宿(この紋章)をつけんのも」

 

「懐かしいね、グラン」

 

妖精の尻尾としてではなく、今はなき化猫の宿の魔道士として観光を目的として上陸することにした一同。

 

無事に上陸できたのだが・・・まぁうん、アレだ。

 

「人間のオスも大した事ないわね」

 

「シャルル・・・私たち役に立ってないよ」

 

「・・・安心しろ、ウェンディ達のが魅力的だ」

 

「あら、ありがと」

 

「あ、ありがとね、グラン」

 

まぁ上陸できたのなら、諜報員探しを開始しようとしたのだが。

 

「お父さんを返して〜……」

 

「ム?」

 

「どこに連れてったの〜!お父さ〜ん!!」

 

「親父に似てこのガキも反抗的だな。」

 

兵隊たちに父親を連れていかれた子供が、その兵隊達に父親を返すよう泣いている場面を見てしまった。

 

「っ……!」

 

「我慢するんだナツ。」

 

「絶対に奴らに手を出しては行けない。」

 

エルザとメストの静止により、ナツは兵士へと殴りかかるのをなんとか踏みとどまるが、そんなことと関係なく段々と険悪になっていく。

 

「うわぁーん!お父さーん!!」

 

「黙らねぇと殺すぞ!!」

 

「相手は子供だぞ!?」

 

「正気なの!?」

 

兵士達はとうとう我慢ならなくなった様子で、泣いている子供に武器を振り上げて、一切の躊躇なく殺しにかかる。しかし、その武器は子供へと振り下ろされる前に・・・兵士は皆ぶっ飛ばされていた。

 

「何事だーっ!!」

 

「やっちまった……!」

 

エルザ、ルーシィ、グレイ、ナツ、グランが兵士達を吹き飛ばしてしまった。まぁ、あの場面を無視するなんてのは、コイツらには無理だからな。

 

「忍法、吹っ飛ばしの術だ。」

 

・・・忍法関係ねぇ。

 

「もう島から出れねぇぞ……!」

 

「そうね、全員倒すまでは。」

 

「こっちは任せてください。」

 

「・・・なら、念のため俺も行く」

 

ウェンディは子供を安全な場所まで案内しようと動き、念のためと言いグランも一緒について行く。

 

ナツ達はそのまま残りの兵隊達を相手にして、メストはどこかにいるはずの諜報員と合流するべく、ここで別行動に出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・中々見つからんな」

 

「うん、でもなんとかなりそうだよ」

 

ひとまず別行動を取り、子供の親のところまで案内しようと、匂いを頼りに探すグランとウェンディ。

 

と、その時地面が大きく揺れ始めた。

 

「・・・んあ?」

 

「何!?」

 

「地面が!?」

 

いきなり轟音と共に揺れ出す地面に、島中が大混乱してしまう。・・・が、その揺れも直ぐに止まる。

 

「・・・・・・おさまった?」

 

「グラン、何かしたの?」

 

「・・・いや、島の体積がいきなり増えたから止めて元に戻しただけだが?」

 

さらっと言ってるが、こいつがむちゃくちゃなのは良しとして、それはつまり、島の体積・・・質量を優に変えられるものがいる・・・という事。

 

「・・・ナツ達、大丈夫か?・・・・・・大丈夫か。ウェンディ、シャルル、ハッピー。念のため、空を飛んでその子の親を探してくれ」

 

「う、うん。いいけど、グランはどうするの?」

 

「・・・妙にでかい魔力が現れたからそっちに向かう」

 

「分かった、気をつけて!!」

 

「・・・そっちもな」

 

そう言い、ウェンディ達は空へと飛んでいき、グランはこの魔力の持ち主の所まで、歩を進めていった。

 

 

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