5人兄弟とセカイの関わり方 欠落少女編   作:エビデンス海老天むす

9 / 11
よかったー、25時に間に合ったー

物語も佳境です。じゃんじゃん行きますよー


第7話「トパーズとピンクパール」

唯さんと別れたわたしは家に戻り、ナイトコードへ向かった。そこにはえななんだけがいた。

 

「あ、トロワ…」

 

「えななん、やっほー、昨日はごめんね、わたしもKも切羽詰まってるみたいでそっけない態度とっちゃった。」

 

「ううん、大丈夫…」

 

「元気ないけど何かあった?あ、そういえばAmiaとKは?」

 

「セカイに行ったよ。」

 

「セカイに?」

 

「そう、雪を連れ戻しに行ったわ。」

 

「えななんは行かないの?」

 

「わたしは、どうでもいい…消えたいなら好きにすればいい…雪なんてOWNなんて…OWNの曲なんて…どうでもいい…」

 

えななんの言葉は段々と力を無くしている。また彼女も、迷っているのだろう。

 

「えななん」

 

「なに……」

 

彼女の声はもはや覇気を失っていて、啜り泣く声だった。

 

「私はね、無理が祟って1ヶ月も寝てたことがあるの、目が覚めた時は本当にびっくりして、テストが〜とか、受験勉強が〜とか思ったけど少し経てばもうどうでもよくなっちゃったの。」

 

「………」

 

「そんな中でも私には救世主がいたの、私がどんなにどんなに突き放してもずーっと私を救おうとしてくる人が。雪の場合、その救世主はKのことだと思う。」

 

「……」

 

「だけどKだけじゃ今の雪を救えない。そこに私がいても、Amiaがいても雪は救えない。えななんがいて、ニーゴとして雪を救う必要があると思う。」

 

「………」

 

「えななんは雪のことが嫌いかもしれないけど、雪が消えちゃったら私たちはもうニーゴじゃない。だから嫌いでも嫌いなりに…そうね……雪にガツンと一言言ってやらない?その言葉が雪を救うかもしれないからお願い、一緒にセカイに行こ?」

 

プツッ

 

えななんは通話を抜けてしまった。私の訴えはえななんを説得できなかったかもしれない。仕方ない、私だけでもセカイに

 

ティロリン

 

「えななんからメッセージ?」

 

『ほら、早くいくわよ、『untitled』って言うのを再生すればいいんだっけ?一緒に行くわよ。』

 

わたしは心の中で喜びながら返信をした。

 

『うん、合ってるよ。じゃあ、行こっか』

 

わたしは『untitled』を再生し、視界がホワイトアウトした。

 

 

 

 

誰もいないセカイ

 

絵名side

 

「見つからなかって……っ、また探して、違うって絶望して……もうこれ以上、どうしようもないじゃない……」

 

雪は泣きそうになりながら心の内を語っていた。わたしの言葉とAmiaの言葉で雪の本音を吐かせるところまできたのに、あと少し、もう少しで…

 

「大丈夫。探して見つからないなら、探し続ければいい。」

 

「「「「え?」」」」

 

わたしが後ろを向くとそこには木製の車椅子に乗ったトロワ…愛美がいた。

 

 

 

愛美side

 

私がみんなの元に着くとまふゆはもう泣きそうだった。

 

「トロワ…」

 

「よかった、間に合って、この車椅子を見つけれなかったら危なかったよ。」

 

「愛美!今までどこに、いたのよ!」

 

絵名がこちらに寄ってくる。一緒に行ったはずなのに私だけが遠くにいたみたいだ。

 

「ごめん、ちょっと遠くにいたみたい。雪には話した事あるよね、わたしが消えたがってた時の事。わたしは消えたくても消えれなかった。ある人に救われてわたしは思ったの。わたしも人を救いたいってだから雪、わたしは貴方を救う。どんなに拒絶されても、どんだけ時間がかかっても、わたしは貴方を救うために探し続ける。引き離したって無駄、わたしは絶対、貴方を救う。」

 

「わたしも作り続ける。この作った曲で雪を本当に救えなかったとしても救えるまで作り続ける。雪が自分を見つけれるまで____ずっと作る。」

 

雪は数秒無言だった。表情がわかりづらいがおそらく驚いているだろう。

 

「トロワもKもなに、言ってるの」

 

「ずっと作る。お父さんの呪いだとしても、わたしはもうわたしの目の前で誰かが消えるのを見るのは嫌なの」

 

「でも__でも__Kは本当は消えたいんでしょう!?」

 

雪は心が叫ぶ

 

「うん、そうだよ…だからもし、私が絶望して消えそうになったら、その時は雪が「まだ見つかってない」って言ってくれればいい。そう言ってくれればわたしはずっと作り続けれるから」

 

「トロワも分かってる?そんなの、自分に呪いを増やすようなものじゃない。私が私を見つけられるまでKもトロワもずっと曲を作り続けなくちゃないそれを…」

 

わたしの答えは決まっている、雪を救う。雪はが救われるまでわたしは絶対雪のそばに居続けたい

 

「そんなことわかってるよ。どのみちKは曲を作り続けなくちゃいけないし、私は雪を救うまで絶対に離れないから。」

 

「わたしはただのエゴだよ。トロワも言った通りわたしは曲を作り続けなくちゃいけないし、雪の分が増えたってなんでもないよ。」

 

「わからない。見つかるまでどのくらいかかるかわからない。見つからないまま終わるかもしれない…それでも………本当にやるの?」

 

「「うん(もちろん)」」

 

「そんなに必死になって馬鹿みたい………はぁ、ならもう少しだけ探してみるよ。………本当に見つかるまで探してくれるんだよね?」

 

「もちろん」

 

「大丈夫、雪。いつか絶対救ってみせるから。」

 

 




いかがでしたでしょうか、もう少し、後一話で終わりたい!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。