憑依F   作:剣霊

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次話投稿です


憑依者7

ーー地下戦闘場ーー

 

 

 

「クハハハハハ!!」

 

 

「くっ!?毎回思うが理不尽な力だな」

 

 

『あらゆる速さを凌駕して先制出来るか、単純だがこれ程効力のある力はなかなか無いな』

 

 

搭城小猫に狂気の囁きをしてから数日後、契約することになった小猫は主であるリアス・グレモリーにも秘密裏にフリードと会っている。

 

 

フリードと悪魔との契約をしたが名前も違う、目的も違う、更に悪魔の天敵&敵対者のフリードと契約をしたのだ。そんな小猫だが全く気にしなくなっていた。フリードの印象というものあるのだが、戦闘の際は化け物レベルだが普通に接する場合は特に異常はない?のだ。

 

 

他の者達からすれば異常な事なのだが、フリードは普通に接する場合でも本来は狂人染みた接し方をする。しかし、今回の場合は違った。要するにーー

 

 

「……強い、です【フリードさん】」

 

 

「当然です!フリードさんですから!」

 

 

自分を見てくれて、自分を鍛えてくれて、自分を認めてくれて、自分を救ってくれる存在になっていたのだ。フリードは原作主人公達を鍛えるということでかなり優しく接していた。当然弄る時は全力で弄るのだが……

 

 

そして、今現在小猫のとなりに居るアーシア・アルジェントの影響がとても強い。アーシアはフリードがとても好きだ、依存してる、嘗て信仰していた神以上に崇拝している、フリードを独占したいと思っている……要するにフリードに好意を抱いているアーシアが常に側に居た。

 

 

小猫はほぼ常にアーシアのフリードに対する思いを見ていた、感じていた、聞いていた……嫉妬していた【アーシアの好意を次第に小猫も持ってしまったのだ】

 

 

自分も彼女みたいに抱き付きたい、感じたい、見たい、聞きたい、独占したい、依存したい……【貴方に狂いたい】

 

 

何が言いたいのかというとーー

 

 

 

 

【依存レベルの好意が感染した】

 

 

 

 

という事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー現在戦闘中のフリード側ーー

 

 

やあやあ、フリードくんだ!誰に話したいわからないが、聞いてくれないか?アーシアが増えた……いやアーシアが増えて居る訳ではないんだが、搭城ーーおっと視線が…失礼、小猫がアーシアと同類になったとでも言えばいいのかぁ?

 

 

アーシアのあれって感染するだなぁって思った瞬間だったわ。微妙に堕天使メイドであるレイナーレ達も怪しい感じになっているが、あれはまだ大丈夫だろう。俺に対する忠義と崇拝が優っているからなぁ、時間の問題かもしれないがなぁ……

 

 

「どれもこれもお前のせいだぁー?!」

 

 

「いや、それは自業自得では?」

 

 

『うむ、貴様の問題だろう』

 

 

「うるせぇ!」

 

 

八つ当たりとはわかっているが、今日も元気に戦闘にやってきたヴァーリに対して、攻撃しながら憂さ晴らしをしている。ヴァーリは俺と戦いたい、俺は八つ当たりしたい。つまり問題ない、合法である。

 

 

「攻撃が当たらないのは厄介だな!」

 

 

「はん、俺に攻撃を当てても意味はないぞぉ?」

 

 

「…確かに、フリードに当てても無傷では攻撃しても意味はないか、だがそれでこそ挑み価値がある!」

 

 

「ほんっと戦闘狂で何よりだぁ」

 

 

「ふん、お前は既に狂っているだろ?」

 

 

「クハハハハハ!!」

 

 

ヴァーリの言う通りだ。アーシアみたいなのが増えた?それがどうしたぁ?むしろ依存する程俺が好きになったということだろう?崇拝する程俺に価値があるというだろ?忠誠を誓う程俺がいいという事だろ?【それでいいじゃねぇか】むしろ【俺が依存する程愛してくれ】

 

 

「まぁ、気も晴れたからそろそろ落ちろよぉ」

 

 

「!!!」

 

 

ヴァーリの攻撃よりも速く動き、ヴァーリに俺の一撃を放つと弾丸以上の速度でヴァーリが地面へと叩きつけられた。

 

 

「ほいっと、今日は終わりだなぁ」

 

 

「ぐっ……!相変わらず理不尽な力だな…」

 

 

『ヴァーリ大丈夫か?』

 

 

「あぁ、手加減されているからな」

 

 

ヴァーリの鎧は完全に剥がれ、血塗れのヴァーリが出てくるが次の瞬間一瞬にして傷がなくなった。

 

 

「狂神の花嫁(フリード・ナヴァブラーチナヤ)」

 

 

「フリードの周囲は面白い奴が沢山いるな、傷が一瞬でなくなる」

 

 

「……フリードさんですから」

 

 

「フリードさんですからね!」

 

 

「まぁ、否定はしねぇよ」

 

 

俺の回りにいる=俺の力の影響や俺自身の影響を受けているという事だ。ヴァーリも何気に此処にいるので、何処かしら俺の影響を受けているだろう。

 

 

「今日もやるかぁ、小猫あれを使え。まだ制御は出来てねぇだろ?」

 

 

「………はい、⬛⬛⬛⬛⬛!」

 

 

小猫の体から黒いオーラが出てくる。そのオーラは小猫を覆うと小猫から猫耳と尻尾が出現した。

 

 

「うんうん、いい感じだぁ」

 

 

「フリードさんの本気の時と同じオーラ、羨ましいです…」

 

 

「ふむ、彼女と戦っても面白い、か」

 

 

「俺が本気になる事なんて殆どねぇけどなぁ、あーでも……アーシアに手を出そうとした塵を滅した時は本気出したなぁ」

 

 

「あの時のフリードさんはかっこよかったです!」

 

 

「ハハハ、そのフリードを見てみたいな。まだ俺はフリードの力を引き出してない、か。まだまだ先は見えないな」

 

 

「おう、頑張れよぉ」

 

 

「ーーーにゃ」

 

 

黒いオーラを纏った猫耳と尻尾が生えた小猫は俺に近づいてきて、座っている俺の膝に座って甘えだした。

 

 

「あーーーーー!!!」

 

 

「うるさいぞアーシア、此処が空いてるぞ」

 

 

「失礼します!」

 

 

小猫を少し右に動かし、左側を空けるとすぐにアーシアが座ってきて同じく甘えだした。

 

 

「この状態だと通常よりも俺に好意を剥き出しにするかぁ」

 

 

「だが⬛⬛⬛⬛⬛の状態だと強さも桁違いだろう?」

 

 

「まぁ、そうだなぁ。強さが基準か?この状態には何もねぇのか?」

 

 

「それもいつも通りだろ?」

 

 

「ふん」

 

 

甘えてくる小猫のアーシアの頭を撫でながら、ヴァーリの発言に対して不機嫌なのを隠さずにいると…

 

 

「おっ?相変わらずな様子だな」

 

 

「あん?ダザゼルじゃねぇか」

 

 

「アザゼルだ!」

 

 

「いいじゃねぇか改名しろよ」

 

 

「ったく、毎回変な名前で呼びやがって……」

 

 

アザゼルが地下戦闘場に入ってきたので、俺はアザゼルの名前で弄り出す。普通に呼ぶのも良いのだがアザゼルは反応がいいのでついつい弄ってしまう。

 

 

「それでアザゼルは何の用で来たんだ?あまり此処には寄らないが……」

 

 

「あー、忘れてたわ。ったくお前に言いにいく奴も通信手段もないからな、俺が来たんだよ」

 

 

地下戦闘場は常に通信妨害がかかっている。面倒な事を考えないで戦闘をしたいからだ。現在だと連絡が来る=アザゼルの要件だからな。

 

 

「お前に頼まれてた件だよ」

 

 

「!居たのか?」

 

 

「あぁ」

 

 

「そうかぁ」

 

 

アザゼルにはある事を頼んでいた。アーシアの使い魔と小猫の新しい使い魔だ。白猫もいいが、強い使い魔も必要だからな。

 

 

「玉兎と八咫烏、月と太陽の化身や一部とも言われてる幻の生き物、なかなか見つからなかったからなぁ」

 

 

「見つからないからって至るところで暴れるなよなぁ……森や山が正体不明な何かに消し飛ばされたって報告があるんだぜ?」

 

 

「ふん、知らねぇよ。つい苛ついて発散しただけだ。その結果何が消し飛ぼうが、な……」

 

 

「はぁ、お前なぁ」

 

 

俺の機嫌が悪いのはそれ等が見つからなかったからだ。アザゼルにしてはよくやったと誉めてやろう。内心で、だかな……

 

 

アーシアには太陽、小猫には月が似合うか。アザゼルが持っている籠に囚われている玉兎の白兎と鴉である八咫烏を見て笑みを浮かべた。

 

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