白雪に染る夜叉   作:ほがみ(Hogami)⛩

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出せる時出します
そういや2.8の予告番組来ましたね。万葉が来るとか何とか?
引きたいけど…うっ…10連前に夜蘭来てたから神引きしか救いはない…救済が…必要…必要なの…


12話 希望

――璃月港side――

 

攻めてくる魔物を退ける凝光率いる千岩軍。それを鼓舞する辛炎と雲菫。だが、長く戦っていて、もう体が疲労しつくしかけていた

今だ収まらない魔物の進軍。北斗は何をやっているのかと怒りを覚えそうになる

 

辛炎「く…まだ収まらないか…私の喉も厳しいぜ…」

雲菫「…頑張りましょう。私達が鼓舞しなければ…もっと被害が出るかもしれません」

 

雲菫が言ってることは正しい

すでに負傷者は数十人を超えている。回復できる人は璃月で体調不良の診察を行っていて、今この場にはいない。そのため、負傷者の十分な治療が難しく、これ以上治療することは厳しい

 

大抵の千岩軍は辛炎や雲菫のファンだ。それ故勇気ももらえる

 

行秋「くっ…」

刻晴「大丈夫?!」

行秋「はい…なんとか…」

刻晴「無理は禁物よ。傷が癒えるまで少し休んでなさい」

 

刻晴は行秋に指示をする

その時。そこの人たちが知らない人の声が聞こえた。凛々しい男の声。その人に任せればすべて解決しそうなほどかっこよく、助けてくれそうであった

 

『人に呼ばれし名は飛雪大聖っ!この身を持って璃月をまもる夜叉となろう!!!!』

 

その声に反応するかのように、青墟浦の方から光の波動が飛んできて、魔物を一掃した

 

凝光「魔物が…消えた…?」

 

 

 

 

 

その声は胡桃や北斗にも聞こえており、凝光と同じように声が聞こえた瞬間、光の波動によって遺跡守衛やファデュイが消え去る

その声の正体を知っている申鶴や胡桃や重雲、北斗や万葉は彼に敬意を払う

 

胡桃「あの人の声…」

申鶴「まさか二度も助けられるとは…」

重雲「璃月に戻ったら彼にお礼をしましょう!」

北斗「あいつからはすごい可能性を感じたが…やっぱそうだったか!」

万葉「六花殿には感謝しかないでござるな」

 

六花に対する尊敬の念が集まっていく

六花のことを知らない人は、助けてくれた仙人として尊敬の念が募る

 

 

 

 

 

 

体調不良が蔓延していた璃月港でも同様に六花の声が聞こえ、その体調不良が嘘のように軽くなって行った

特に重症で、起きていられない人には夢の中で夜叉の姿になった六花の姿があり、迫りくる妖魔からそのものを払ってくれたと後に人は語る

 

甘雨「六花さん……」

 

懐かしい人の声を聞いて甘雨はすこし気が楽になる。気だけではなく、本当に楽になったのを実感し、甘雨は六花に感謝の念を伝える

500年ほど会っていないが、甘雨は絶対に生きているという確証があった。彼は一人でも魔神と戦える人だ。そんな人が負けるはずがないとこの500年ずっと思っていた

 

甘雨「六花さん。皆さんを救ってくださりありがとうございます…」

 

 

その声は七七にも聞こえていた

 

七七「――りーさん?」

白朮「どうしました?」

七七「今、りーさんの声が聞こえた」

 

七七は何故かすこし悲しんだ

―もう帰って来ないのではないか。約束は果たされないのではないかと心配になり、少し涙ぐむ。すると、白朮が七七の頭をポンポンとたたき、七七を慰める

彼はきっと帰ってくる。約束は果たされるよと

 

 

 

璃月中に響き渡った六花の声。病を治し、人々に勇気と希望を与えるその名は――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―飛雪大聖。その名は今後、人々の心に残り続けるであろう夜叉の呼び名で、璃月を救った英雄の名である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅人side

――青墟浦――

 

蛍「うわっ!!!」

 

ドスンと尻もちをついた蛍は痛たた…と腰をさする。辺りを見ると、横になった伐難がいて、六花の姿はなかった

蛍は記憶を辿る。どうしてこうなったか。それは、六花が札の力を使い、崩れゆく遺跡から助けてくれたからであった

 

遺跡の入口を見るも、そこは崩れており中に入ることなど出来なくなってしまっていた

 

伐難「う…う―ん…」

 

蛍がどうしようかと悩んでいる時、眠っていた伐難が目を覚まし、その傷だらけの体を起こす。パイモンはそれにいち早く気づき、伐難に駆け寄る

蛍もパイモンに続いて伐難に駆け寄り容態を見る

 

パイモン「おい大丈夫か!」

伐難「…大丈夫…それより、あなたたちがここまで運んでくれたの?」

蛍「いや――六花が…」

伐難「六花―やっぱり助けてくれたんだ…あれ、でも六花はここにはいないの?」

 

不思議そうに辺りを見る伐難に蛍は申し訳のないような気持ちで今の状態を教えた

 

――すべてを知った伐難は瞳に涙を浮かべ、沈痛の念を出す。それは伐難が六花に対する陳謝の気持ちかあるいは自分の未熟さに失望したきもちか。その場にいた蛍には考えつかなかった

だが、考えつかぬとも、今、彼女は悲しんでいるということは誰が見てもわかる。蛍は、そんな伐難に六花からもらった一枚の札を差し出す

 

伐難「うぅ…うっ…それは…?」

蛍「六花が私に渡してくれたもの。六花の傀儡の力が凝縮されているんだ―――」

伐難「――もう一回いって…?」

パイモン「だから六花の傀儡の力―――」

伐難「それを貸してっ!!!」

 

伐難は蛍から札を取り、それに向かって仙力を送る

何をしているかわからない蛍とパイモンはその行動に対し疑問の声を上げた。すると伐難はその疑問の回答を仙力を送りながら出してくれた

 

―六花の力が残っているなら、六花はまだ生きている。その糸を切らさないためにも、仙力を送り続け、六花の仙力を枯渇させないようにしなくてはならない

 

そう答える伐難だが、かなり厳しそうであった。それもそうだろう。今までミュルクスに支配されていて、支配権が戻ったのは今さっきなのだ。なのにこんなハードなことをしたら…身が持たない

 

蛍はなにかしようとするも、仙人のことだからどうしようにもない

なにかないか…なにかないかと模索し、一つの希望を見つけた

 

蛍「魈―――――!!!!!!

 

伐難や六花と同じ魈を呼ぶことだ。魈は蛍から名を呼ばれればすぐに駆けつけるという簡単な契約を交わしている。そのため、今呼べばおそらく助太刀してくれると思ったのだ

風が通る音と同時に、やはり魈は現れた

 

魈「なんのよう……だ?」

 

魈は伐難を見て硬直する

数秒。時間が過ぎ、魈の硬直がもとに戻る。それと同時に魈は驚きを隠せないでいた

 

魈「ななななぜ!伐難が!?まさか…妖魔か!?」

伐難「久しぶり…金鵬――くっ…」

魈「なにを――」

伐難「話は後!今は手伝ってほしい!」

 

伐難は札に仙力を送り込みながら魈と会話する

訳のわからない魈は困惑するが、蛍が今の状況を説明すると、魈はまさか―と口に出し少し考える。だが、すぐに答えは出た。魈は面をかぶり、その札に仙力を送り始める

 

魈とて人を見捨てるような人ではない。しかも命の恩人を見捨てるなど言語道断

魈は絶対に助けてやる。あのときとは反対になっているが、その時に受けた恩を最大限返すという思いを持って仙力を送る

 

その仙力に気づいたのか、留雲や理水。削月もその場にやってきた

 

留雲「なにをしておるのだ?」

パイモン「あ!仙人たちだ!」

蛍「六花を助けようとしているの。できれば力を貸してほしい」

削月「助ける…?まさかあやつがくたばったのか?!」

理水「まさかそのようなことが起きるとは…」

 

仙人たちに衝撃が走る

あんなに強かった六花が敗れるなどと思っていなかったから

 

留雲「妾も力をかそう。理水、削月はどうだ?」

理水「我も力をかそうぞ、なぁ削月」

削月「あぁ。せっかくの茶仲間をなくすのは痛いからな」

 

三人の仙人も札に仙力を送る

しかし、力を使い果たした六花の仙力の容量はすごく、五人の仙人であっても足りないくらいであった。長年一人で戦い続けてきた六花の力。それは七神に匹敵するかと思われる程の力

五人の仙人が全力を出しても、勝つことができない可能性がある。そんな人を失うことは、璃月にとっても仙人たちにとっても過大な損失になるだろう

 

 

 

伐難「戻って…戻ってきてよ!雹蕾!!!!!

 

 

 

伐難の声も虚しく、空に消える

 

このまま戻ってこないのではないか。ありがとうの一言も言えずお別れしてしまうのではないか。そんな不安が伐難を襲う

その思いは伐難だけでなく、他の仙人たちも思っていることであろう

 

彼はかなり慕われていたのだ

 

その時、一人の男性が仙人のそばに歩いてきた

 

パイモン「あ…おまえは――」

蛍「なんでここに…」

 

二人はなぜという思い出いっぱいになる。その男性は、二人にこう答えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「契約の神が契約を破ることはしない」

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